・ストーリーのあるミュージックビデオ
まずLittle Bigにハマっている自分は、音楽アーティストはできるだけYouTubeパフォーマーの資質も探っておく必要がある。実際、アニソンのようにアニメ番組とタイアップしている曲が認知されるのは音楽とアニメの相乗効果だが、テレビ番組との相乗りがなくてもYouTubeならアーティストのアイデアで勝負することができる。MTV時代のアイデアをリバイバルするだけでも若い人たちにバズる余地は十分にある。
・サイレントアニメ(パラパラマンガ)
アニメ番組に素人な私は、実写番組よりアニメが先に制作中止になったのは驚いた。声優のアフレコが三密だから、と言う理由だそうだが、それならアフレコのないアニメ、と言うジャンルがあってもいいと思う。先ほどのミュージックビデオとのタイアップも良いだろうし、そもそも以前鉄拳が流行らせたパラパラ漫画の復活なんかも良いのでは?
・バラードはラジオに戻れ
ライブハウスが復活しても着席スタイルでの観賞が求められる。と言うことは、スタンディングが重要なアップテンポな音楽より、クラシックやバラードなど落ち着いた音楽からライブが再開される。
これは個人的には良いことだと思っている。音楽マーケットの核が「大人」の元に返ってくると言うこと。実際、現在生き残っているCDショップは(ヒットチャート上位曲ではなく)演歌・歌謡曲が支えている。日本のアイドルソングとK-POPが違うのは、後者はインターナショナルな成功を狙っていて、「会いに行ける」ことより「ミュージックビデオだけでリスナーに刺さる」パフォーマンスをやっていること。これから国内外関係なくネットが音楽配信の中心になるなら、ミュージックビデオのクオリティで勝負しているK-POPがすでに優位。アイドルと言うフォーマットを続けるならK-POP(またはベイビーメタル等)に学ばないといけないし、そうでなければアイドル以外の音楽パフォーマンスフォーマットへの転換を考えるべき。配送業者が増えている現在、BGMとして映像なしの音楽もニーズが増える。懐古趣味ではなく、大人が音楽市場が支えることが、本当にエンタメ産業を(復活ではなく)活性化する起爆剤になる。
・ニコニコ動画的ライブ
先日のオンラインクラブのライブ感は、画面の横を流れるリスナーのレスポンスだった。オンラインパフォーマンスのライブ感は、ファンからのレスポンスでかなり出ることが分かった。そういう意味では、無観客ライブはニコ動みたいにファンのレスポンスもガンガンスクリーン上に流した方が良い。オンデマンド再生は別として、ライブストリーミングならアンチの侵入の心配は少ない(まして有料ならなおさら)。まあ、一部の暴走ファンと言うのはいるかもしれない。そこはトライ&エラーでアイデアを考えて行く余地あり。
・観光とVR
これについては以前書いた。一人旅はともかく、ガイド付きツアー旅行はVRでかなりカバーできそうな気がする(グルメはさすがに無理だが)。
・5G?4K?
VRと重なるが、リアル感は4Kとか5Gなどのテクノロジーで相当カバーできそうに思える。そこでリアルなライブハウスとは差別化できたリアリティが実現できれば、一気にインターナショナルマーケットにリーチすることになる。再生回数100万回とか、ライブハウスでは現実的に不可能な人数が視聴するのがネットだ。
・ネット以外のテクノロジー
ここまで、新しいテクノロジーの力を借りて、これからのエンタメフォーマットを考えてみた。その中で私は「エンタメマーケットを大人の手に取り戻す」話を混ぜ込んだが、単にエンタメ、観光の「復興」ではなく、「活性化」と言う方向に進めば、自ずとテクノロジーに依らない進化は起きると思っている。
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