DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

北国の現実

 結局、福島第一原発もそうだし、この六ヶ所村もまた、自分の町にこれと言った産業がなく、衰退を余儀なくされる中で。核のリスクを受け入れる、と言う選択をして、交付金で町の食い扶持を得る、と言うことを決断したんだろう。六ヶ所村はあまりに人口が少なく、4時間も走っていたのに、町を歩いている人を見かけるのは、電話回線の工事をしている人たちと、川又地区で犬の散歩をしている人以外、ほぼ皆無であった。
 そうは言っても、誘致当時は住民の反対運動もあったはずだ。だから首都圏住みの自分でも六ヶ所村の存在を知っていたのだが、そうは言っても、一回の訪問でそうした住民の反対の声を聞くことはできなかった。地元千葉県では成田空港反対運動の現場を見学するダークツーリズムをすでに5回くらい挙行してきたので、今でも空港エリアに居住し、空港の騒音に耐えながら自分の土地を決してあきらめない住民の姿を見てきた。この六ヶ所村にもきっとどこかにそうやって頑張っている人がいるかもしれないか、残念ながら今回一回の訪問ではそうした知見は得られなかった。
 まあ六ヶ所村は先に書いた通り、リスクを受け入れることで交付金と言う食い扶持を得る、と言う選択を自らしたのに対し、成田は突然一方的に政府が計画を発表し、強引に土地買収を進めたので事情は違うだろう。だがやはり、こんなものの誘致を住民全員が納得したとは思えない。東北を離れても、この六ヶ所村の反対運動を探ることは、今後のライフワークの1つとして断続的に行うことになるだろう。
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