しかし展覧会の方は夕方になると空いてくる。
エクサン=プロヴァンスという南仏の地名はセザンヌに教わったようなもの。後期印象派的作風もさることながら、このエクサン=プロヴァンスの風景は“田舎”のない自分にとって“故郷”の原風景の一部をなしていると言っても過言ではない。
展覧会は時代と作風を基準に7つのコーナーから構成されている。初期作品はやはり印象派の影響が色濃い。Jas-de Bouffanというエクサンのアトリエは知らなかったが、展示がこのアトリエの配列を再現していたのは良かった。身体や肖像のコーナーも悪くないが、やはりセザンヌはサント=ヴィクトワール山の連作に見られるような風景画であり、更に前述のように私の故郷の原風景でもあり、絵画鑑賞の快楽にはこうした故郷への郷愁が欠かせない。やはり老後は南仏で暮らしたいなあ、そんな気分になった。
静物画。風景画と並んで静かな時間が流れる。静的な絵画は決して動的な動画とは反対ではない。空間的な奥行きに対して、絵画には時間的な奥行きがある、ゆっくり流れる時間はゆっくり流れる川と同様、深い。
鑑賞におよそ1時間半。良い時間が過ごせたが、次回企画のエルミタージュ美術館展も気になるw(マティスは最近観てないからなあ)。今日は六本木猫には相手にしてもらえず、まあ背広だからいいや。
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