石破発言と死刑執行と北朝鮮粛清

　タイトルの３つの事件をつなげると、まさに日本の危機が浮き彫りになる。国内の死刑執行の直後に北朝鮮でも張成沢氏の処刑報道があった。この期日の近さは何なのだろう。
　日本は正式に司法手続きに則って死刑が執行された、独裁者の粛清とは全然違う、と反論はあろうが、つい先日のまっとうな国民の権利を行使したデモ参加者をテロリスト呼ばわりする石破発言を見れば決して北朝鮮の出来事が遠い国の出来事には思えなくなる。死刑制度が司法のツールではなく独裁者のツールに簡単に転用されることはこれまでに何度も主張してきた。こういう現実にもっと危機感を持つ必要がある。
　12/10は国際人権デー、そんな日に南アフリカではネルソン・マンデラ氏の追悼式が行われた。オバマ米大統領が黒人初の大統領と言うことで素晴らしい演説があった。世界全体では人権問題は少しずつ前進している。しかし東アジアに限ってはむしろ人権意識が後退しているような状況だ。民族問題で喧嘩してる低レベルな外交でもめてる東アジアを脱して、人権の尊重される地域に移住したいとつくづく思う。