DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

2017.04の10撰

2017年04月30日 | 過去記事・まとめ
2017.04の10撰



















大塚菓子店@西久保。商店街に潜む100円弁当の実直さ。

魚孝@ひばりヶ丘のぷっくりあじ握りと美意識刺身竹500。

かしん@京成稲毛【閉店】。深夜食堂のホスピタリティ味噌汁。

河野@池袋で讃岐うどんという大衆食に初めて出会う。

上岡肉店@堀切菖蒲園。暗渠を渡った奥の惣菜肉店。

ごちそうさま@新田。さりげない技と愛情。今なお残る町の洋食屋。

小峰@大宮で持ち帰り天丼のうまさ再確認。

吉田屋@加須。謀ってそば、謀らずひもかわ初体験。

小島屋ベーカリー@新田。三回言う店に悪い店なしの法則。

町食楽歩 八千代@成田東。おにぎりさんどが見た夢とは。

柴ちゃん@京成稲毛。駅前小さなおでん劇場。


























キッチンこば@松江

2017年04月30日 | 大衆食堂
キッチンこば。好きな店である。

3年前、初めて伺った時は調べた住所が違くてさ、どーにも見つからず諦めかけたんだよね。



通りの一本裏、こんなトコに?て場所に、こんな装いの?て洋食屋なんだもん(笑) すたきしぎ



地図が壁に貼ってある店は名店。という仮説の真偽のほどは? 新月とかもそうだな。ある気するううう



このなんとなーくDJブースを想わせる厨房。こゆトコにも弱い自分w いいわあー

ホントいろいろツボな店だよココは(笑)



そして何より。このオトナのお子様ランチ的な定食700。



豚生姜焼きに目玉焼にエビフライにチキンカツにヒレカツにグラコロにフリッター的唐揚げにサラダに。

どれも手作りで抜かりがなくて。
食ってて思う。あーしあわせだなーて。



また密かな具沢山みそ汁がたまらんすね。
歩きで来たらビールでおかず摘んで、ライスとみそ汁で充分シメられるヤツ。
いつも自転車で来てそう思うのよ(笑)




とまあ、こばの魅力は数えらんないんだけれども。



今回気付いた更にひとつ。
どうやらこの看板の書体が好きみたい。
なんでかなーて考えてて。このキッチンこばって味平ぽいんだよね(笑)









福そば@人形町

2017年04月29日 | そばうどん
子供たちとの路麺巡り。
ちゃんと数えてはないけど、50軒くらいになると思う。



自分が子供の頃から、駅前や街角に立ち食いそば屋はあった。
それがいつ頃、どこからやってきたのか?なんて考えてみたコトもなかった。
あって当然の様に感じていた。



大衆文化とはそういうものだ。
それが在る理由なんて考えない。
みんな、は?当然でしょ?と思ってる。



しかし、そうではなかった。
立ち食いそば屋がそこに在る。それには意味がある。
その生い立ちがあり、存続してきた理由もあるのだ。

そして立ち食いそば誕生から50年余り。昔ながらの個人経営の立ち食いそば屋が次々となくなってきている現在、子供と一緒に巡りたい。と思っている。

大衆食の味と心を、記憶のどこかに留めて貰いたい。
子供たちの、これから生きてゆく上で拠り所になるやもしれない。いや、何気なく心通う食を拠り所にして欲しい。と密かに願っている。

その為には立ち食いそば屋が将来も在り続ける意味を育まなければならないのだ。



さて。お父さんがそんな第一級のさりげないホスピタリティを感じてる福そばにやってきた。
カウンターに届かない次男には気を利かせて小鉢を出してくれるご主人。うれしいなあ。



店を出て、どうだった?うまかっただろーう?
と尋ねるお父さんに子供らは口を揃えて、

うん、美味しかったけど、も少し柔らかい麺の方が好きなんだよね。だと。

一由、そば千、味自慢、アヅマ、山田製麺所【弊店】、梅むら、長寿庵、二葉、とんがらし、鈴家、などなどなど。
思い返せば、ゆで麺の名店を重点的に連れ回していたような。。

行き過ぎた食育も考えものである。と覚えるのであった。w






浜ちゃん@川越

2017年04月28日 | 菓子・甘味
次男と一緒に小江戸巡り。
釣り文句は菓子屋横丁(笑)



ぐるぐる回って結局角の駄菓子屋でお買い物して。



かき氷食べたいーとのコトなのでこちらへ。



オレンジを購入して食べ始めた次男を置いて、その辺を少しうろうろ。
で、戻ってきたらまだ食ってる。



遅せーなー。とか思いながらひと口貰ったら、氷粒大きめの後頭部直撃タイプでしたw
でも駄菓子屋の正しきかき氷。思わずふたりして、

イヤだけどイイよ~ (・ω・)ノ









その帰り道、傍が足つぼなナイス参道をハケン。



軽いからなのか健康そのものなのか。
ホント平気に歩くよなあ。

こっちは重いのか不健康なのか。
シャッター押す手が震えまくりよw





こがね製麺所@森下

2017年04月27日 | そばうどん
東京人の、信仰とも呼べる讃岐うどん崇拝は何処からきて何処へと向かうのだろう。



讃岐のチェーン店、こがね製麺所が森下に出来ていた。



券を買って進むと、麺打場と茹で釜をガラス越しに見せられたあと



薄暗き中、ダウンライトに照らされた天ぷらを選ぶ。



あざときコンサル臭。まるで遊園地のアトラクションかなにかのようだ。



1990年代、讃岐うどんが驚きと共に紹介され、知られるコトとなった理由は、うまさだけではない。
その地元に根付いた大衆食としてのあり様に震撼させられたのではなかったか。



そこから四半世紀。
その歩みを思う。



そして現在。

目の前には、そんなコトは御構い無し。と、夢中にうどんを食らう人々。

しかし、それもまた嘘偽りのない2017東京の、大衆の姿なのである。







柴ちゃん@京成稲毛

2017年04月26日 | 大衆酒場・角打
こちらに向かう途中のコト。
京成稲毛のもろローカルな駅周り。



ん?



このミニ感なんかいいいw
と飛び込んでみた。



カウンターとおばあちゃんだけの小さな世界である。
まだ早い時間だったが、そこに町の人たちが横一列に集う。

おでん屋だったみたい。でもちと暑いし、みんなおでん食べてないね。。



とりま冷や酒。お通しは肉もやし炒め。うみーす。



常連さんにココは刺身うまいよー。と教わっていなだ刺400。
やば、うまいわ。むっちむちいいいいいい



キューリの糠漬100。これもいい。手製の瑞々しいやつ。

町の話題で盛り上がる。されど置いてけぼりな感じはなく、実に柔らかな空間なのだ。



危うく腰を据えて、も少し飲み食いしそうになった(笑)
独りでぷらりと訪れた京成稲毛で。町をゆるゆると味あわせてくれる。そんなじわじわいいお店なのであった。






味食楽歩 八千代@成田東

2017年04月25日 | 弁当・惣菜・デリカ
五日市街道沿いにある味食楽歩(あじくらぶ)八千代。この外観でピンときた方はいるだろうか。



そう、ココ元はヤマザキ。つまりY廃系のパン〜惣菜ショップである。



店頭のショウケースに並ぶ三角サンド。
なんかないかなーとじろじろしてると



塾生?大豪院邪鬼的な?
なーんて思いながら店内へ入ると



そこにはそれを軽く凌駕する禁断のサンドが存在していたのだ。



たこ焼き。

炭水化物の名コラボ、そばめしがあるならコレもあっていいという主張なのか。すごしぎる。

それだけじゃあない。
何を挟むんですか?という問いに



夢。というワードで答えたのである。

そう、サンドウィッチ伯爵がゲームをしながら食事したい。という夢を叶えてから250年。
ワンハンドでのり弁を食らいたい。という日本人なら誰しも思い描く夢は、ココ杉並で叶ったのだ。怒涛のみすず学苑である。



持ち帰って冷や酒のアテに。いいい



壮大な大衆食史に新たなる1ページが書き加えられた。



しかし、その感動とは裏腹に、実感が湧かなかったのであった。
だって味は普通にのり弁なんだもの(笑)

そう、自分はシチュエーションミスを犯したのかもしれない。
こいつの真価は、朝の満員電車でつり革に掴まっての早弁。とか、
ボルダリングで登頂、片手だけでぶらんぶらんしながら、腰から徐ろにこいつを取り出しての祝杯ならぬ祝弁。とか。

そんなのがいいのかもしれない。w










肉そばジョニー@東池袋

2017年04月24日 | そばうどん
東池袋に新たな路麺が誕生したよ。との情報。



肉そばジョニー。
なんともイマドキな名前である。



個人的にはあまり触手が動かんなーなんて思ってたら、イイよー。なんて声があり、



来てみました。うん、いいかも。



この狭いカウンターを往き来するご主人、どこかで修行されたのかしら、クラシカルな路麺風味で。
店内に余分なものがない。というのもいい。



肉そば好きだしベニショ好きだし、



初回だし名物だとあるので、紅の豚580タイムサービスの温玉のせになりました。が。

豚出汁だというこちらインスパイヤってコトもなく、ちゃんと出汁取ってますね。
というか、汁に今はなき神田そばみたいなノリがあるのよ。あそこまでキリッとはしてないけど今そゆ店ないからとても好感。



なので今度は普通のかき揚げそばとか食べてみたい。
真面目なゆで麺のいい店な予感がしてるのよ。






花野菜@清澄白河

2017年04月23日 | カレースタンド・カレー
どうやらすっかり意識高い系とかいう人々の溜まり場になってしまった清澄白河。その駅前にある



花野菜。

人気の青瓶でも全圧でも立昇でもない、昔ながらの喫茶店である。



しかし、その店前を通ると、尋常でないいい香りがするのである。



それはこのカレー。

その昔、こちらのママさんがナイルレストランに通い、初代ナイル氏に訊いたレシピを基に、独自に作り上げた辛口のポークカレー。



今日は少し辛いかしら?昨日チリペッパー加えたばかりなの。大丈夫?と。
いえいえ大丈夫ですよ、つかいつも辛いけど(笑)

そうココのカレー、いつも辛くてうまいのだ。



店内は常連さんで賑わう。
ママさんのペースに合わせた、ゆったりとした時間が流れる。



そんな中に身を置いて飲む、カレーの後のコーシーは、自分にとって人気店のそれよか、ずうっとうまいのである。



この町の良心だと思う。
意識高いとか低いとか、そんな下らん尺度では町は到底語れないコトを、この喫茶店の存在は示しているのだ。