DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

小島屋ベーカリー@新田

2017年04月22日 | 大衆パン
ココは3年前、達人たちと訪れたコトがある。
夜明け前に集合してからの4軒目、朝8時とかそんくらいだったかな?(笑)



今回久々に訪ねました、今回はお昼過ぎ。



ぬおおお

いろいろあるねえ。
そしてどれも具沢山でやさしい面持ち。見るからにうまそう。

前回はほとんど棚にモノがなくてね。
正直今ひとつな印象だったのよ。



キホン一期一会というか、そのいっ時を切り取りたいと思っての旅が多いのだけど。

やはり一度だけでは分からないコトだらけなんだな。



ベーコンタマゴミックス。というタイトルの下に、(ベーコン・タマゴ,ベーコン・タマゴ)と、パンに併せてサンド内容を2回言う律儀なその姿勢いいいい(笑)
結局3回言ってるからね。もうね、悪い店なワケがないよ。



で、あとバター好きの琴線にふれたこちらを(笑)



袋から取り出した瞬間ふわわわーと拡がるサンド。いいバランス。
ペシャりフェチな自分だけれどw、ぶんぶんしてもペシャらない配慮がニクい。
路麺的に表現すると、、銀座堂だな。うまい揚げ置き天に出会った、みたいな(笑)



そしてバターケーキは



見た目のしっとり予想とは裏腹に、手で割るとさらさらと細かく解けてゆくのであった。
えーと。この咳したら間違いなくむせるこの感じはどこの路麺だろ、、そばよしのたぬきってコトでどうですかね?w









粂蔵 直売所@加須

2017年04月21日 | そばうどん
寿司を手にした親子、なのだが。
そのお隣にあったうどん屋が気にならないワケはなく(笑)



持ち帰り専門店というのが面白い。
つまり、ノス路麺の北関東版と位置付けている、そばうどん弁当の現代バージョンというコトか。



実は以前、加須と羽生の間でココの本店と思しき、うどんファミレス的な店も見かけてはいたり。さてどうか。



おおおお。茹で置きのうどん弁当がぐいぐいいいい

そーです、ちと今風ではありますが、北関東ノスうどん弁当の姿ですよ。茹で置きならではのおおらかな麺線すたきー^^



加須の多加水系とはちと違うけど、あのうどんで弁当ってのもなかなかきびしいでしょうし、ある程度時流に迎合するのは致し方ないトコかと。



そして何より、客が結構出入りしてるんだよね。

そう、今やコンビニやスーパーの弁当コーナーでも潤沢に揃う中で、敢えてこの持ち帰りうどんの専門店が存在するという事実に、うどんシティ加須の深度をみるのであった。







やまよし@蒲生

2017年04月20日 | 弁当・惣菜・デリカ
にしんそばを初めて食べたのは高校の修学旅行の時だった。



京都駅の地下街にあった立ち食いそば屋。その品書きをなんとなく目にして

え!にしんそばってなに?!と食べたのが最初。

知らなかったんだよね、にしんそば。
で、じわじわとにしんの旨みが溶け込む汁をそばごと啜りあげて

うわーうめえなこれ。妙なもんがスタイリッシュさすが京都。
とか思った記憶(笑)



で。蒲生駅から真っ直ぐ東に伸びるガモーショッピング通りの中ほどの、



ミコーショッピングセンタっていなたい集合商店の中の



あちこちに貼り出した味自慢が気になるやまよしって弁当屋の



やはり味自慢だというにしんかんろ煮を見て。



急にそんなコトを思い出してまうのである。



半分は酒のアテに。いい

そして半分は



そのシメにそばにのせて。

やはりうまい。解れてにしんの旨みが混ざり合う程に、うまい。


でも、ちいと片田舎感があるのよね。
あの京都駅地下の立ち食いそば屋に在ったスタイリッシュ感がない(笑)

どぜう鍋とどぢゃう汁。みたいな差かな?

それこそ関東のにしんそばって感じもして、ガモーショッピング通りを楽しむかの如く、いいもんなのであった。





キッチンオリジン@住吉

2017年04月19日 | そばうどん
酒屋が傍らで、売ってる酒をちょいと飲ませる。



果物屋が傍らで、搾ったジュースをちょいと飲ませる。



ヤキトリ屋は店頭で、焼いた串をちょいと食わせて、



肉屋は軒先で、揚げたコロッケをちょいと食わせる。



そして製麺屋は立ち食いカウンターで、打ったそばをちょいと食わせるのだ。



実にいいものである。

そこには表には出てこない暗黙のやりとりがある。



こんなトコですいませんねえ。という店側と、
ごめんねーココちょっと借りるねー。という客側と。



言葉にするワケではなく、そっけなく。
そんなお互いを慮る粋なやりとりが好きなのだ。



さて。去年辺りから本格的に、弁当屋が傍らで、作った弁当、ラーメンやうどんもちょいと食わせている。

もちろん利便性で押し進めてゆくのも決して悪いコトはない。のだが



自分の「好き」とは違う、そう、あの好きなやりとり感が、どこか置き去りにされてしまっていた気がしたのであった。




ま、そんなコト考えてココ利用する人、いないでしょうけどね(笑)











山崎商店@新田

2017年04月18日 | 弁当・惣菜・デリカ
ごちそうさまーwと道に出てその斜め前



なぜに5角形?なぜに電飾?な魚屋の



値段が安しぎで気になってしまった



ふむ。量が少ないとか
モノがよろしくないとか



そゆコトはないね
よし今晩のアテを



ヒモ!いいい
好きよーでも



カワハギの肝には負けちゃうかな(笑)



レジんトコのアジフライもゲトして



んああああー
んまいいいい



アジもいいいい
身がほっくりい



なんだよすごいなココ
新田やるなあああああ





寿司藤@加須

2017年04月17日 | 弁当・惣菜・デリカ
加須の駅から市役所へと伸びる道すがらで見かけた



一軒の持ち帰りの寿司屋。



最近急激に寿司っ食いを開花させ始めた子供らが捨て置くハズもなく(笑)



止まらぬ買って買ってコールに



じゃ梅をひとつ(笑)



受注後、中で職人さんが握る寿司。

てっちゃんずし魚考、これまで旅で出会ったうまい寿司同様に、そこにはチェーン店やスーパーの寿司とは明確な差があった。

それは握った後、一度も冷やされていない、というコト。
見落としがちだが、うまい大衆寿司の大切なトコだと思う。



ネタの鮮度やら種類、大きさばかりが取り沙汰されるが、寿司の一番はシャリだ。
そしてこの一帯の置目として、そのシャリが相当でかいという点も良かった。

なんとなく梅さんが握る寿司ってこんな感じかな?なんて思いながら。
つか子供と取り合いしながら食べるのがすごく似合う寿司なのであった(笑)







吉田屋@加須

2017年04月16日 | そばうどん
一茶庵の創始者であり、蕎麦聖とも友蕎子とも言われる片倉康雄氏は加須の出身である。

母親はそば打ち名人として村でも評判のそばを打ったという。
東京に出てきて数年、他の仕事に就いていたある時、ふと母親のその味、その姿を思い出し、そばの道へと勇往邁進してゆく。

加須はうどんもそばも日常にあったのだ。



加須でそばを食う。

しかしそれはまた難しいコトである。

なぜならうどんが美味いからだ(笑)
前回もそのやわやわにょーんな魅力に抗えずうどんを夢中で啜ったのであった。



そこで今回、子供と一緒に加須の町に降り立った。3月の末、秘めたる作戦を胸に。。



そう、子供らにはうどんを頼ませて、自分はそばを頼む。そしてひとくち分けて貰う作戦(笑)
そうでもしないといつまでたってもそば食えないな。とw



長男は冷たいうどん、次男は温かいうどん、そして自分は冷たいそば。

(よーし、いいぞいいぞー)

と待っていたトコロに現れたうどんをひと目見て、自分の作戦は総崩れとなったのであった。



そう、加須のうどんは冬場、ひもかわになるというルールをすっかり忘れていたのだ。

過去4回訪問している吉田屋だったが、ひもかわシーズンに訪れたのは今回が初めて。



見てほしい。

この実にうまそうなピロ具合を。。



君たちうらやましすぎ(笑)

や、やっぱ半分こにしよーか?と持ちかけようとするも、子供らは既にノンストップぴろぴろを夢中で繰り広げていた。
後の祭りであった。



そしてそば。

頼む人がやはり少ないらしく、発注後暫く経ってから茹でたてでの登場。

初めてこの地に降り立った時に食べた、田舎【閉店】以来の加須のそば。
いや初めての加須のネイティヴそば。
これにまた驚かされた。



これ細うどん?てくらいに白いのである。まさか更科というコトはないだろう。
しかしすすればすうっとそばの香りを感じるのだ。加水はこの店のうどんと比べるとやや少なめ。実に面白いそばなのである。

外殻をむりくり混ぜ込んで黒くみせる東京の大衆そばとは見た目は違うが、これもまた逆二八のそばなのだろう。



そばはそれだけでは繋がりづらい。
だから大衆そばは小麦と共に在る。

うどんと共に在る、無理のない素直で素朴なそば。

それは一茶庵の求道的なそばの源流であると同時に、その川下である東京の大衆そばとも繋がっている。そう想像させるに充分なものであった。








小峰@大宮

2017年04月15日 | 弁当・惣菜・デリカ
上尾の名店、銀座堂が閉店していた。



ご主人は揚げ置き天の名人だったと思う。



軽ろやかに揚げられた、彩りのよい野菜天たちがバットの上に整然と並べられ、その前でそばを啜るのが実に心地良かった。残念でならない。



そして、あてのない旅はなんとなく大宮を目指すことになった。



そう、銀座堂の閉店を知り、頭に浮かんだのは小峰。



惣菜天ぷらの名店である。



前回は単品を持ち帰ったので、今回は心置きなく天丼を頼もう。



ウィンピーにいかにきんぴらでお願いします!



あいよー。といつもの明るい感じのおじさん。いいい

で、おばさんが見当たらなくて。銀座堂の後だったのでなんか心配になって尋ねると、
あーおばさんはね。。花見行っちゃったのよー(笑)だってw



このなんてコトないルックス。
しかし、やはり、すさまじいうまさである。

小峰の甘濃い汁を一旦天ぷらに吸わせ、油のまろやかさと共にライスに蒸らし含ませる。
器に盛られて時間経過と共に一体化し、完成してゆく天丼。

小峰の天丼を食べる度に思う。天ぷらの魅力をサクサク一辺倒で語ることなどできないのだ。



コレ食べるかい?とオマケしてくれた漬物が春らしい苦味がぐいぐいで。
でもそれがまた天丼の箸休めにこの上なくマッチしてて。やるなあ。

北関東の大衆天ぷらを知り尽くした名店。改めてそのすごさに感心しきりなのであった。