DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

門前そば筑波@東上野

2015年10月31日 | そばうどん
ココは昔、たしか通し営業だったと思うんだけど、現在15時~17時は中休みなんですね。実はこの前16時に店前に立ちすくんじゃったんですよw



なわけで今回は17時きっかり、8年ぶりにおじゃましました。



というのも、自分がまだ路麺好きと自覚のなかった頃の、なんかすげー安くてボリュームある店だなー。という印象を確認したくて。



筑波せいろ480。

えー間違ってませんでしたねえ、すごい量(笑)大筑波せいろはどーゆーコトになっちゃうのかw



このかき揚げがたゆる熱汁に、たっぷりと摘んだ麺をつけて一気呵成に啜りあげる。

いいいねえ。

所謂つけそばですね。かき揚げからにじんだ油が汁に甘みとコクを与える路麺バランス。



そしてそば粉少ないよね~て麺(笑)
でも大衆そばはこれでいいんですよ。

このそば捕まえて、
こんなのそばではない。
てのはとんだお門違い。



これもそばなのだ。



で。路麺の名店ひしめく台東区は、こんな感じの良心価格の気安い大衆そば店も多いことにはたと気が付いた。

ココとか寿3の甲州屋とか、厩橋川連、
浅草橋の多奈可家もそうだ。浅草翁そばも素晴らしい。
実はねぎどんも手打ちを始めた段階で路麺店と言うよか大衆そば店って言った方がしっくりくると思ってる。

着飾ることなく、さっと入ってすすっと手繰ってぱっと出て行く。
そばが生活の内側にある、そんな土地柄なのかも。

区市町村別のそば食指数みたいなデータがもしあったら、台東区は相当すごいコトになってそうだけど。。そんなデータってないのかね?










銀座さとう@銀座

2015年10月31日 | 弁当・惣菜・デリカ
昔、仕事明けの朝、ココのメンチうまいから是非買って帰ろう!と、当時付き合っていた彼女とふたりで、開店前の吉祥寺サトウの行列に並んだことがある。
いや、正確には並んだと思っていたことがある。



30分ほど経ったろうか、列が徐々に動き出した。ゆっくり進んでまた15分ほど。

店の前まで着いたら、そこは和菓子屋であった。
違う行列に45分並び、最中と羊羹を手にした二人は無言で汽車に乗って帰ったのであった。



銀座にさとうができたのはその後だと思う。



銀座限定の丸メンチバーガー。
うまい。

ほんのりしたほろ苦さは自分だけが感じる隠し味なんじゃないかと睨んでいる。













錦乃@花小金井

2015年10月30日 | 大衆食堂
初めての町、花小金井の北口をうろうろ。
かつてはすごい賑わいをみせたという駅前商店街は、ロータリーに再開発されてしまっていたが、その右手に昔ながらの街並みが少し残っているようだ。

大衆食堂然とした中華のしまむら、栄信軒、ダイトク、なかなかいい感じだぞ。さてどこにするか。



プリンスプロムナード。。ビル飲食店街の奥に黄色い光が



むはー。なんかいい感じ。
よし、ココにしよ。




看板にあるカレーもラーメンも400円から。貼紙してあるサービスメニューも安くて豊富なのもいい。

かなりあれこれ目移りしながらも、やはりカレーかなとチキンカツカレー550を。



注文を済ませ、ふと見回すとテーブルには卓毎に麦茶がどーんと置かれてる。このざっかけなき大衆な雰囲気。続くいい予感。

そして



うほ!いいいビジュアル大せーかい。

皿がいいねえ。薔薇みたいなあしらいの福神漬もいいw
そしてお冷やに刺さったスプーンに冷奴と日清ヨークってもう120点かよ。

ブイヨンが効いてるカレーもうまい。路麺だとそば清に近いカレーか。それを揚げたてチキンカツと一緒にハフハフして。



飲み物が3つ並ぶという愛嬌がすたき。
遠くからお越しいただいての感謝は麦茶じゃなきゃだし、スプーンを刺すのは水じゃなきゃだし、食後のサービスはヨークじゃなきゃだし。
そんな思いの拮抗具合。こーいう店に悪い店はないのだ。

常連さんと付かず離れずのいい距離感でやりとりするご夫婦と柔らかな空間。すてきな店だなあ。



帰りしなおばちゃんから、もし来られるコトがあればと、サービス券を貰う。こんなお店で申し訳ありませんがといったニュアンスを滲ませて。

3、13、23は餃子のサービスデイなのですいませんがお使い頂けないんです。その他の日なら使えますので、もしお寄りになったら是非お使い下さいね。

どこかの太郎じゃないが、撒き散らしてほら来るんだろ?てサービス券が横行する世の中、こんな心が通うサービス券って少なくなったよなあ。



またこの町に来た時は間違いなく寄らせてもらいますね。と思いながら帰りの駅へ向かう。
来るときに、なんだか澱んだ様に見えたロータリーですら明るく見える。そんないい旅になった。













関根屋@小平

2015年10月29日 | そばうどん
小平の駅から青梅街道に出る。

20年程前、しょっちゅう三多摩を原付でうろうろしてた。

武蔵野の古い街道沿いには所々大きな欅の木立がある。
遠くに見えるその欅に向かって走り、だんだんと近づき大きくなる欅の横を走り去る。その感覚がなんだか好きだった。



だから今回初めての関根屋なんだけど、その隣にある欅の木は当時何度も見ていたんだと思う。



小平糧うどん。広範囲に及ぶ武蔵野うどんのなかでも、比較的明確な歴史と作法を持ったうどんだ。
大衆そば、路麺の源流を探る自分にとってもこれはぜひ一度!と思いながら一年近く。やっとこれました^^;



冷の天ぷらうどんの小380と焼き団子100をお願いしたら、はいちょうど焼きたて!と焼き団子を手渡された。なんかいいなこの感じ(笑)

上新粉を捏ねて作った大きな団子。炭火で焼いた醤油の香ばしい匂いがいい。以前に志木の丸金うどんでも食べたコトがある。これもまた武蔵野の飾らないおいしさ。



そして団子をふたつぶ食べたところでうどんが届いた。つまり茹で置きと言うこと。

この店は小平糧うどんの中でも古くからのスタイルを継承する店だ。埼玉でも小平でも昔のうどん屋は予め茹でて置いた麺を提供するという事だな。



ただ、自分は開店直後にオジャマしたので、見ての通り、茹でたての麺にありつけて。すばらしいコシ、むにゅもにゅした噛み心地。むふー(^^)

で、いわゆる武蔵野うどんよりはだいぶ細打ちの麺、そして、笑っちゃうくらいに麺が長いね。実はこれ一本なんじゃ?と思ったくらい(笑)



糧(かて=付合せの茹で野菜)はキャベツ。これがまたいい。



ほーら、こーやって麺と一緒に。いりこと昆布が効いた熱汁に潜らせて。くうううーうましぎーる(^^)


元々は各家庭で作られ、時代と共に進む方向をシフトさせてきた武蔵野うどん。
それはまるで関東を流れる幾筋もの河の流れの様だ。
広い平野部を蛇行し、流れを変え、合流し、海に向かって太く大きくなっていく。

そのひとつの原型を留める関根屋のうどん。この地の風土文化から生まれた大衆うどんの生き証人である。










ミチ&ジュン@本所吾妻橋

2015年10月28日 | 弁当・惣菜・デリカ
ミチ&ジュン。昭和歌謡のデュエット歌手か、雑居ビルに在るスナックの如き名前だが



実は東駒形にある、ご夫婦2人の名前を取った、道雄と順子の惣菜屋なのだ(笑)



近くの四つ角にあるフライ惣菜の駒形軒の方が目立つかもだけど



注文を受けてから手際よく揚げてくれるこちらの天ぷらは、なかなか秀逸だと密かに確信してたり。



白キス天100かき揚げ80イカ天80をふたつっつ。白キス天うま!かき揚げも揚げ加減がいいねえ。


あと元々が八百屋さんだったから里芋や大根の煮物もうまいのよ。餃子もよろし。昔ながらの下町の惣菜屋って感じいいわあああ





永井商店@滝山

2015年10月27日 | 菓子・甘味
小平市と隣接する東久留米の南端にある滝山団地は、武蔵野の林を切り拓き、1968年より入居が始まった巨大団地。もう少しで50年の歴史を持つ事になる。



その中心部にある滝山中央名店会。
未だシャッターの少ない元気な団地商店街だった。



そんなカラフルなテントの中に、生うどんの文字を見つけてこちらに吸い寄せらたのだか、



覗いてみたらなんとたこやきが10コで120とある。



小学校時代、西新宿裏手の細い路地にあったたこやき屋を思い出した。激安で学区外にまで知れ渡ったその店ですら、当時で10コ100円だったと思う。すごすぎ。

てかあまりの出来事に野州めんの通函のコトとか訊くの忘れて、たこやき10コを注文してました(笑)



えーとね。サイズは普通のサイズです。で、タコ足の先っちょのくるるんてしてるトコあるでしょ。タコはそれだけね。しかも2個に1個かなw
あと出汁がほぼほぼ効いてない(笑)

ベニショと天かすで構成された、ソースで食べる小麦味の丸い食い物。ですな。




しかしいーじゃないの。
きっと本場のたこやきを知る以前のたこやき。
米が取れず麦を主食にしていたこの地域の、放課後や、買い物ついでにちょいと食べるたこやき。なんじゃないのかなあ。と。

食べてる間にも、持ち帰り注文が立て続けに入ってたもん。すてき。



ただ帰り道、ソース過剰摂取で行き倒れそうに喉渇きましたが(笑)









大沼町5の野菜直売所@小平

2015年10月26日 | その他
小平や東久留米は、昔から米作に適さない土地であった。

狭山から地続きの武蔵野の丘陵地。
そんな中で小麦などの雑穀類や野菜の畑作が中心となってきた。

小平糧うどんを生んだ土壌である。



350年前から住民の生活を支える玉川上水の分水が、今も街道沿いを流れる。



現在は小麦の生産はほとんどなく、近郊作物が主流だ。
途中寄った図書館で資料を覧ると、明言こそ避けているが戦後GHQの小麦戦略の影響は、ここでも大きいようだ。



しかし大地の記憶とはそう簡単には変わるものではない。

街道沿いに点々と現れる欅の大木。なだらかな丘の、畑の際に咲く菊芋の花。

武蔵野の面影は、人が作った時代のうねりをも優に受け止め、ゆったりと構えていた。



散歩の途中で見かけた、枯淡な秋景色に真っ赤に映える唐辛子。



隣の直売所で買い求めてみた。100えん。



しばらく日陰で干して一味にしよう。

この旅で感じた諸々も隠し味にしようか。











うどん団子鍋@DK亭

2015年10月25日 | DK亭
うどんを捏ねて団子にする。



某ブログで、そんなステキなフリーダム振りを目にしたので、



本日の鍋で試してみました。
因みに3玉98円の特売茹でうどんすw



あんまり捏ねるとつまらなそうなので五分搗きほどで。ジップロックに入れて捏ねると楽ちんすね。



半分は揚げて。



第一弾、鱈ちりに揚げてない方を投入~



さーてと蓋を開けてみてびっくり。
半分ほど見当たらず、鍋本体にとろみが(笑)
しまった!二つの意味でドロンか!(うまいこと言ってる場合じゃないw)と慌ててサルベージしたら出てきました^^;

ぷにぷにやわあああーな(^^)

個人的にはとってもアリですなw 煮込んだちくわぶマニアにもオススメか?(笑)



きれいに攫って第二弾。豚しゃぶには揚げた方を。



おおお。これもいいい。
なんかきりたんぽぽい。これならもっと煮込んでも消滅しないかも(笑)
中はもちっと、で、外側が香ばしくてうみーす。力そばや雑煮の餅の焦げたトコってうまいよね的な。



で団子食ったのに重湯雑炊で〆(笑)





とまあ試してみて。これはアリ!

今回はポン酢で食べたけど、ちゃんこ鍋みたいに味付きの汁でやったらいい具合に染みて更にうまいと思う。

そしてやはり茹でめんという存在は偉大で痛快だなと。
十割そばや、がっしがしの茹でたてうどんの信者には到底見い出せないレンジの広さとおおらかさと。
家庭的で大衆的。食の基本てやっぱココなんじゃないかと思った次第。(それは違いますw)



てかうどんひと玉でけっこー腹にたまるうどん団子。安くてうまくてボリューミーとくれば。。
あたしンチのタチバナクッキングスタジアム狙えるぞこれw














一茶宮代@東武動物公園

2015年10月24日 | そばうどん
まず最初に、少し昔にあった出来事を記したい。

知り合いに美食家を気取るソムリエの女性がいる。色々といい物を食って飲んでしているそうだ。
その彼女が、タイに遊びに行ってきた後、自分にこんな事を言うのだ。

タイってハーブや香辛料をたくさん使うから、そのもの本来の味がわからくって美味しくないよね。と。

ボンボクラ!何たるコトかと自分は心の中で憤慨した。

自分の狭い見識に囚われ、その土地固有の風土や文化に培われた味を理解しようとはしないのか。

ならば、わざわざタイなど出向かず、日本で日本人向けに作られた虚構のタイ料理を食べれば良いのだ。




旅の妙味とは、その土地にどうしようもなく溶け込んでいるひとつひとつを、見て聞いて触って味わって、己の心と身体で感じ取っていく事だ。と自分は考えている。

そして旅とは、単なる旅行だけを示すものではない。
日頃から何処ででも、自分の知らない物事や食、人に対して、それを理解しようとする心持ち。それが旅という定義なのだと。

長くなったが、この意見をご理解いただけるであろうか。





さて本題。ここは路麺の源流を探る旅の最初期に訪れて以来、一番リピしてる店だと思う。



そば粉とうどん粉の比率は4対6。
その生地をなんと足で踏んでコシを出すという。
そして出来上がるのは太い細いという概念では語れない、不揃いにも程がある麺。



一般にそば通を気取る輩には到底理解不能なそば。
それを「本気で打った本当のそば」と店頭で唱う。シビれますホント。



そう、これもまた大衆のそばなのだ。



うどんの作法が交じるこのそば、うどん文化圏である埼玉で切磋琢磨して生まれたのだ。



ご主人は茨城五霞の出身、この地域の生まれでないことがまたこの挑戦を生み出したのかもしれない。



そして深みのある汁がいい。これは江戸の汁ともまた違う、醤油とみりんを奢ったうまい汁。4割というそばの香りをぐいぐいと引き立てる。



老舗の蕎麦と大衆そばは異なる歴史の流れを持つ。そして江戸のそばと関東各地のそばうどんもまた違う文化の中で培われてきたのだ。

まずその事をしっかり理解する事が路麺の源流を探る第一歩だと思う。
十割の生粉打ちをもりで、ちょいんと汁につけて啜るだけが蕎麦ではない。
異端と思われがちなこの一茶のそばは、その違いをしっかと舌に伝えてくれるのである。











ギガパール@東武動物公園

2015年10月23日 | 弁当・惣菜・デリカ
30分ほど時間調整なのだ。
宮代の町をうろうろ。



市役所前にあるこちらでも覗いてみるか



惣菜コーナーへ。やっすいなおい。



え?



なんですかこれはw



大きさ、形状、お値段、全てがエキサイティング(笑)いいぞおおお



イカ天が覗くてっぺん。そしてぬーんと長ーい形。たぶんイカ天一本丸々入ってると思われ。



で予想ハズれましたの図(笑)

取り残された大量の茶飯。。

なんだよこれ。
もうね、小学生の時、東中野の富士そばで友人が食ってた海老天並みw



とか思いながらもうひと口食べたらまた出てきたw

どうやらイカ天そのまんまでかじると食べづらいので、カットしてくれてるんだコレ。やるな~、おっとなだな~

ということで、越後屋、まりっぺに続く持ち歩ける天茶第三弾としてココに認定致しますw




でも。。なぜその形。。?w





今度からはローカルスーパーも視野に入れないとだな。おもしろすぎw