DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

クラウン@代田橋

2018年04月03日 | 大衆食堂
讃岐うどんが東京を席巻する以前の讃岐うどんを食べられる、さぬきやという店に寄ったのは4年前のコト。
その時、道の先にぽつりぽつりと続く商店街に一軒の良さげな店を見かけた。



オレンジ色のテントに、とんかつ、カレー、クラウン。いい。



現在では作られる事はないであろう70年代デザインの看板が未だに現役で、しかもとても綺麗に使われている。いい。



厨房を取り囲む様にカウンターだけの店。
中では息の合った老夫婦が賄っている。



おばあちゃんに3色フライの内容を訊いてそれにした。でも、ごめん。あんまり記憶が辿れないや。

それは、昔、こういった洋食屋さんが町にはひとつあったよなあ。という感慨と、
これをひたむきに続けられてる信念みたいなものと、



大きなお皿に込められた思いやりと老夫婦の夢みたいなもの、
そんないろいろがごちゃ混ぜになって。

いい店だなあ。

何度か思い返しても、その一点に集約されてしまうのであった。ノス風情ではなくそのまんま。そんな奇跡みたいな店なのである。