和納中37年入学

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挙げる指の先ついと来る秋茜

2012-10-22 10:47:24 | ふるさとの四季

秋晴れの弥彦神社に参詣。
参道の途中「舞殿」に太太神楽、扇の舞の稚児たち。




参道は11月の菊祭り準備です。



去年は富士。今年の風景花壇テーマは「天の岩戸」。
太陽神の天照大神がお隠れになり、世界が真っ暗になってしまった岩戸隠れの伝説の舞台です。
映画「日本誕生」では大好きだったモミアゲと胸毛の横綱、朝汐太郎が手力男神(たじからおの神)様で出演。怪力で天の岩戸を開いたのを遠い記憶で覚えています。

和納神楽舞
♪幣束手に持ち悪魔払い
 太太神楽の舞い始め
 神楽の手にく玉ちり砕き
 天の納屋な床雲らしい
 天の岩戸いさお隠れだ





山すそに広い境内です。


二の鳥居を過ぎると右手に「舞殿」。
廊下でつながる「楽舎」から聞こえる「いよぉ~」の声と笛、太鼓で4人の稚児の神楽「扇の舞」を奉納しています。





御手洗川に復元された和銅四年(711)の「玉の橋」脇を通って「万葉の道」を目指します。



ロープウェイに続く「万葉の道」途中左手に登山道入り口。
山頂奥の院へ行く参道なので鳥居をくぐって行くのでしょう。



「山たづ」は、現在の「にわとこ」。
「山たづ」は、「迎へ」の枕詞。
にわとこを神迎えの霊木として用いたことによるそうです。

君が行き 日長くなりぬ 山たづの
迎へを行かむ 待つには待たじ
(君之行 気長久成奴 山多豆乃 迎乎将往 待尓者不待) 
(早々新芽を出す山たづのようにあなたを迎えに行きましょう。待ってられません。)




ユダはニワトコの木で首を吊ったと言われる。ニワトコの木の根元に生えるキノコは、首を吊ったユダの呪いが具現化したものだと畏怖され、「ユダの耳茸」と呼ばれた。また、ニワトコを素材に作ったゆりかごで赤ん坊を寝かせると、ニワトコに生気を吸い取られる、ニワトコの枝で子供を叩くと成長が止まってしまう、ニワトコの木で家を建てると、怪奇現象に見舞われるなど、ニワトコにまつわる不吉な風聞は、枚挙に暇が無い。
1997年の刊行と同時に世界的なベストセラーとなったファンタジー小説「ハリー・ポッターシリーズ」の作中では、死の秘宝のひとつである最強の杖の材料として選ばれている。
魔除けにするところも多く、日本でも小正月の飾りやアイヌのイナウ(御幣)などの材料にされた。:Wikipedia



そうなんです。「死の秘法PARTⅡ」でヴォルデモートに勝ったハリーが二つに折って谷底に投げ捨てた杖がニワトコでした。
西洋では畏怖される木が、日本では神迎えの霊木とは面白いもんです。





にわとこの白い花は、なぜか和納神楽舞いで左手「幣」と右手に持つ「鈴」の形に似てるなぁ?と思うのは私ばかりでしょうか?





境内にある人気スポット。「津軽火の玉石」
最近の流行、パワースポットに弥彦は人気なのです。
石を持ち上げるのに、恐る恐るならびます。
ふたつとも割りと重たい。10kgくらいかな。




初めて乗った「うみひこ号」と「やまひこ号」
もう3代目なんですね。
ケーブルの太さは安心の印です。




併設の公園の鶏と鹿に挨拶して家路に。




途中「お杉ばら園」に。
秋茜アキアカネがいっぱい。
指出すと簡単に止まります。
くすぐったい指先です。


紅殻とんぼ

とんぼ来るかなと裏へ出て見たりや
とんぼ飛んで来て釣瓶にとまる
とんぼ可愛や紅殻とんぼ
赤い帯なぞちよんと締めて来る :雨情民謡百篇



いわむろやの足湯に寄り道。
10分も入ると体が暖かくなってきます。
朝9時には常連もいる人気です。


弥彦、多宝にかかる雲見ながら帰る休日でした。





「挙げる杖の先ついと来る赤蜻蛉」虚子











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