鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

高齢化

2013年04月27日 23時51分58秒 | Weblog
高齢化と聞くと「高齢化社会」と言葉がつながり、人間が加齢して、人口において高齢者が増えていく状況を思い浮かべるのが、一般的に普通ではないかと思います。そのことは、少子化と人口減少という現象も重ねて、これからの私たちにとって大きな課題であることはまちがいありません。

しかし、私たちが「高齢化社会」という言葉から思い浮かべるべきことは、「高齢化」の課題は、高齢者問題だけではないということです。
言葉を言い換えて、「社会が高齢化している」 と考えれば、いろいろと思いつくことができるのではないでしょうか。そうして出てくる課題を整理しながら、これからの政治に取りくむべきなのだと思います。

例えば「公共施設やインフラの老朽化」という課題は、私たちが今まで築いてきた建設物などのハードとしての社会資本が「高齢化」していると考えられます。そこから考えを広げると、個別の施設やインフラだけではなく、それらがつながりあうことで形づくられている、ハードとしての私たちのまち、私たちの社会が「高齢化」していると考えられます。

それに対しての取り組みが、施設であれば「公共施設マネジメント」を行い、施設の統廃合や複合施設化、公民連携のあり方の見直しをしながら、公共が持つ施設の総量を減らしたり、効率的に運用するという流れと言えます。
道路や橋などのインフラについても、トンネル事故以降、非常に注目されている点ですが、身近な社会でのインフラの「高齢化」については、まだまだスタートの位置にいるというところと思います。

話を変えますが、ハードとしての私たちのまち・社会が「高齢化」しているのであれば、同じように、ソフトの面での私たちのまち・社会も「高齢化」しているのではないでしょうか。
ソフト面を考えると、これまでの住民自治のしくみ、政治のしくみ、議会のしくみ・・・などのような、人と人がつながってできている仕組みそのものや、それらを動かすための約束事などです。

ソフトの高齢化についても気づきは広がっており、オープンガバメントなどの動きも出てきていますが、目に見えるハードの「高齢化」に対して、ソフトは目には見えないものであるため、なかなか取りくみの理解もされにくい部分ではないでしょうか。

しかし、そうはいっても世の中の変化は避けられないものです。
その変化に私たちが向かい合っていくためには、ひとりひとりの市民が「社会の高齢化」という課題に気づき、その中で自分はどのようにあるべきか、どのように行動するかを考えることが必要になると思います。

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