爺さんの独り言

雑木林から街中に帰ってきた爺さん

縁去れば滅す

2011年06月11日 | 日記
 仏教ではこの世は”縁起の世界”とみる。”縁あれば生じ、縁去れば滅す”。6月6日、一人の男が死んだ。田舎にはお寺もお墓もあるのだが、東京ではお寺とは全く無縁の生活をしていたようだ。葬儀には葬儀屋の手配した坊さんに来てもらって、戒名なし、お通夜と告別式の二日だけの仕事をしてもらった。湯棺などということもやった。それはそれで良いのだと思う。残されたものの心の慰め、心の落ち着きの一助にはなるだろう。悲しみに沈む家族のそばで一人冷たい男がいるような気がしていたが、小さい頃からのことをぼんやりと思い出してもいた。早いものだ。夢のようである。愛別離苦、会者定離、諸行無常、そんな言葉が心に浮かんだ。

 自分は親しくしている坊さんもいるが、葬式は直葬で良いと思っている。戒名も法名も要らない。何も形式張ったことは必要ない。寂しいかもしれないが娘、連れ合い、妹の三人が集まって始末をしてくれればそれで良い。お寺は、坊さんは生きている間、付き合うもの。死んだ時に来てもらうことはない。お釈迦様も葬儀等は在家のものまかせておけと言われたという。仏教とは生き方を教えてくれるもの、生きて行く上での心の保ち方を教えてくれるものだと思っている。仏教とは何か、いろんな人がいろんなことを言っている。『仏教とは、やさしい心を、思いやりの心を教えてくれるものだろう』と誰かがどこかで書いていた。

 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

   


   
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