ＲＩＰ：二つの訃報

ＧＷを挟んで、すべての舞台人が悲しむ訃報が飛び込んできました。

一つは演出家の蜷川さん。


見出した俳優がテレビなどを通じてコメントを発しているので、
そればかりがクローズアップされているような感覚にも陥りますが、
新しい観客を舞台へと誘う活動や、
劇場運営をプラスに導くための活動なども
数多くされていた方です。


劇場世界にとって、なくてはならない人でした。


まかれた種が、今よりももっと大輪の花をたくさん咲かせますように。。。



もう一つ、ＧＷ前に佐々木さんの訃報。

海外のオペラハウスやバレエ団の引越公演は、
佐々木さんがいなかったら、今ほど盛んではなかったかもしれません。
佐々木さんのお兄様と同級生だった亡父の言葉を使うと
「何千万とも何億ともいわれる借金を一人で背負ってコンテナを運んだ」そうです。
スカラ座、ウィーン国立、フォルクス・・・ＮＢＳのおかげで、
今年も引越公演を日本で楽しむことができます。

そして、舞台人ならだれもがお世話になる裏方さんのこと。
優秀な舞台監督集団の会社の設立にも携わっていたはずです。

海外の引越公演での日本側のスタッフとなり、
日本人の公演でも、舞台スタッフとして陰で支えてくれている集団です。

公式には発表されていないみたいだけれど、
ザスタの舞監さんに聞いたので間違いないです。

私たちの舞台を陰で支えるために、奮闘してくださった方。
超一流の劇場公演を日本で見るために、奮闘してくださった方。

舞台芸術において、なくてはならない人でした。


与えられた栄養と土壌で、ますます綺麗で大きな花が舞台の上に咲き誇りますように。。。