しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

伝えたい田舎の風景・・・・・・ひじき取り

2007-03-24 07:29:41 | 田舎の風景
春先のこの時期になると、しんちゃん棟梁家の前の海辺では
こんな風景が広がります。



         ひじきの採集の時期です。
      ここは、「ひじきの里」とも言われています。







こうやって天日干しをして乾燥させた後 まず、よく洗い塩を落とします。
塩を落としたひじきを、各家々が庭先で大きな釜を火にくべ 今度は蒸すのです。
蒸されたひじきを 又 天日干しをして ようやく乾燥ひじきが出来あがります。


そうやって 少し前までは 庭先で釜をくべていたのですが、最近では
やはり ひじきの採集のされる方の高齢化が進み、そういう作業が困難になってきました。

今では
写真のように 採集したひじきを天日干しにして乾かした状態で漁業協同組合などに出荷するようになってきました。

漁業協同組合が、集荷したひじきをまとめて 機械で、蒸して、乾燥させたものが
市場にでていきます。








この辺で採れるひじきは 太さが違う!と評判のひじきです。




天気の良い日は、こうやっておばちゃん達が出荷前のひじきを裏返し裏返し
を繰り返し 満遍なく乾燥させる作業を続けています。









それでも、今でも 

「自分とこで食べる分だけは 昔ながらに、釜で蒸したものを食べたいのさ」

と、庭先に釜をくべている風景を 時折 見掛ける事があります。







西井建築工務店ホームページ
http://www.isesima.jp/nishii/
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする