しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

木の家に住むということ・・・・

2007-03-22 07:06:55 | 家造りへの想い
5年程前 施工させていただいたおうちの一部です。



建具屋さんの作り付けのドアが、この空間を引き締めています。

壁には、薄いピンクの土壁。
土壁というと暗い色のイメージをもたれる方も中にはいらっしゃいますが
こんな優しく暖かな色もあります。

腰板は、杉の一枚板です。





天井も無垢の杉板。
柱は5寸角の檜の柱です。




でも、木のおうちに住むということは、これだけではありません。





生きている木を使うと言うことは、こういうことでもあります。



築5年で、柱にこのような割れが生じています。

例えば、若い世代の方で今まで大壁仕様(柱が壁に隠れている)のおうちに
住まわれていて、あまり柱(無垢材の)をご覧になっていない方などが
このような割れを見つけられたら、きっと とても驚かれる事と思います。





でも こういう割れは、強度的には何も心配なく、そして生きている木を
つかう上で、むしろ 自然な現象でもあるのです。


木の家に住むということの 現実でもあります。





私の好きな本の中に  「木のいのち 木のこころ」という題名の本があります。



木にはいのちがあって

   こころがあると思います。





もし、柱の割れを今まで見たこともないという方が お見えになったら・・・


この写真を、見ておいてくださったら 嬉しいです。







西井建築工務店ホームページ
http://www.isesima.jp/nishii/
コメント (10)
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