しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

築200年 田舎のお寺に感じたもの・・・・後編

2007-03-15 05:58:54 | 家造りへの想い
昨日から引き続いてお送りしています。
「築200年田舎のお寺に感じたもの・・・」 後編です。




嫁の叔父さんの法事の時 思わず お経を忘れて 建物ばかり見ていたと
いうしんちゃん棟梁。(おじちゃん。ごめんね)





きっと こんな所や


  木鼻(獏木鼻)     頭貫(かしらぬき)  拳鼻(こぶしばな)?    
        
                     







こんな所・・・・・



        肘木(ひじぎ)と呼ぶそうです。






こんな所や・・・・・










こんな所



          格子天井の鐘つき堂




なんかを見ながら、お経を聞いていたのでしょうか。









今回 里帰りしてこのお寺を訪れた時、住職の奥さんと色々お話が出来ました。

実は 浄土真宗のお寺の多くはもっと派手な造りであるそうです(金色の装飾)

「でもね・・亡くなった先代と、よく 「やっぱり木だけにしておいてよかったね」って言うとったんよ」

とおっしゃっていました。










出来れば こんな200年前の職人さん達の技の結集された建物が



いつまでも いつまでも このままの形で 残っていって欲しいです。





そして かって 幼い頃の自分たちが そうであったように


(遊ぶ子供達を、本堂から 撮った一枚)


こうやって 200年前の職人さん達が 暖かい目で子供達を
見守ってくれているような そんな気持ちにさせてくれる建物であって
欲しいと 心から 思いました。









西井建築工務店ホームページ
http://www.isesima.jp/nishii/
コメント (12)
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