しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

「地棟みたいな人がタイプです」・・・・

2008-05-30 06:21:56 | 嫁のつぶやき
独身の時は 時々聞かれた事もある
「どんなタイプの人が好きですか?!」  という質問。



結婚してからは、とんと 誰からも 聞かれなくなった。
(当たり前か)(笑)


でも・・・

もし今度 何かの拍子に聞かれたら・・・ ←(だから聞かれないって!!)
私は 「大工の嫁」らしく こう答えようと心に決めている。



 


「私は地棟のような人がタイプです!」






         築140年の古民家の地棟




         平成十八年完成 K様邸の地棟




(地棟とは、おうちの背骨のような役割を担ってます。大体が2階の天井を
はってしまうと見えなくなってしまいます)





あえて 大黒柱ではなく  「地棟」  です。
見えなくなってしまうけど 「地棟」です。
誰がなんと言っても 「地棟」 です。






上棟のとき。
この地棟が無事納まった時の感動や安堵感は、
一言ではとても言い表せません。



だから 私は 誰かに好きなタイプを聞かれたら ←(だから聞かれないって!)

こう答えるのです。



「私は地棟のような人がタイプです!」  と。






大工の嫁のつぶやきでした。





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古民家再生の現場から・・・・ 拭く。磨く。拭く。

2008-05-29 05:55:37 | 【古民家再生の家】



古民家再生現場。

この日 お仕事がお休みだった施主様ご夫婦と
棟梁、そして少しばかりのお手伝いの嫁とで、
柱や梁を磨きました。


現場はいよいよ 左官工事に入り 壁や天井には 珪藻土や漆喰が塗られます。
壁が塗られると 細かな部分が磨きにくくなるので その前に


とにかく ただひたすらに ひたすらに


拭き、磨き、拭き、磨き・・休憩・・・拭き、磨き、拭き、磨きを 続けます。


まだ何も塗っていない140年前のそのままの材ですが ずいぶん 良い感じの
色になってきましたね。

これが本物の古材の色です。




この日は 施主様ご夫婦と色々おしゃべりしながら和気藹々と
作業をさせていただきました。




本当にありがとうございました。

そして

お疲れ様でした。






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頑張れ。子育て。

2008-05-27 06:01:47 | 嫁のつぶやき



散歩中に訪れた 実家近くの神社。




ふと 気がつくと 私が言ったわけでもないのに
手を合わせていた子供達。

大・中・小 の後姿。

(いや 正確には 大・小・中の並びだけど・・)←これはこの際どうでもいい(笑)




何をお願いしてるのかな・・・。






子育てって けっして 楽しいことばかりじゃないのが 本音。


この10年。
私はこの子達に対して

何十回 泣いただろう。(正確には泣き叫ぶと言ったほうがいいかも)(笑)

何百回 怒っただろう。(正確にはキレ怒りと言ったほうがいいかも)(笑)

しんどくって しんどくって
何度 何もかも投げ出してしまいたいと思っただろう。





多分 今まさしく子育て真っ最中のみなさんも同じ思いを経験していると思う。
そうだよね?!






そして
いつも「これでいいのかな?!」と不安になったり
壁にぶち当たりながら子育てしてきた。

今も もちろん これは一緒。


毎日が やっさん の 
「メガネ、メガネ・・、メガネ」
って感じの手探り状態(笑)






でもね・・・。

やっぱり こうして 大・中・小って並んでいる姿を見ると
大変だったことや辛かったことは 何もかも忘れちゃうね。うん。

それが 「親」っていうことなのかな~ってなんとなく思う。









これからも いっぱい 親としての試練が待ち受けているだろうけど

棟梁と二人で 

こんな子供達の後姿を思い出しながら 乗り越えていけたらいいな・・。






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古民家再生の現場から・・・今日の現場

2008-05-26 06:26:17 | 【古民家再生の家】


先週 現場に搬入されたフォレストボードはこのように
屋根断熱材として使われます。





このフォレストボードの上にプラスターを貼り、そして珪藻土が施工されます






こちらの築140年の古民家のお宅には、構造材に主に杉や松が
使われていたようです。







古民家ならではの施主様の長年の悩みでもあった お部屋の暗さや寒さ。

土壁の一部を撤去してサッシや天窓を設けることで光をお部屋に。
隙間風を防ぐために断熱材としてフォレトボードを入れることなど


一つ一つの課題を 一つ一つ クリアしながら



ゆっくりとではありますが
確実に 毎日 完成に向けて 工程はすすんでいます。



初めてこちらの現場を訪れた時は
本当に真っ暗で、いくつもの照明器具をつけながらでないと
作業ができませんでしたが

今ではこのように自然光で 十分 夕方まで作業ができるようになりました。





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古民家再生の現場から・・・・「温故知新」

2008-05-23 06:19:10 | 【古民家再生の家】
今回の古民家再生現場。
新たな試みとして、現場で始めて「フォレストボード」を導入しました。



フォレストボードとは、杉の樹皮や杉の端材をチップにして固めたものです。





今までのような石油化学製品ではなく、固める糊も 「コーンスターチ」という
とうもろこしの粉でつくってあります。

燃やしても全てが土に帰ります。







「温故知新」

で今日も頑張ります。






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発熱中でお休みです。

2008-05-21 06:45:23 | 嫁のつぶやき
おとといの夜から発熱中です。

熱が下がって元気になったらまた更新しますね。


風邪も歳とともに治りにくくなると・・実感しながら寝込んでます
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床に守護神の竜が・・・・

2008-05-20 06:46:04 | 嫁のつぶやき
2,3年ほど前から、気が向くと訪れる観音様があります。
伊勢市にある「松尾観音」 という観音様です。



そこで「清めの塩」を頂き、自宅の玄関先や工場の入り口などに
盛っておくのです。


市内の騒がしさから一転。
この観音様に来ると、いつも静かな厳かな空気が流れています。







この松尾観音寺は712年に建立されたそうです。





約600年前、本堂の火災で竜が水をかけて守ったという
竜神伝説があり、それ以来、竜を守護神として祭ってるそうです。




最近 新聞に この観音寺のことが大きくのっていました。

竜を守護神として祭っていこのる観音様の本堂の床に竜の模様が浮き上がった
というものでした。




今まで何回も訪れていても、全然気がつきませんでした。
今まで 何十回も もしかしたら この守護神さまを 嫁は踏みつけていたかもしれません・・・(冷や汗)

守護神様 ごめんなさい。








木の節は どれをとっても同じものは存在しません。


木の節って、だからおもしろい。 ですね。







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いつもの日曜、穏やかな日曜。

2008-05-19 06:10:05 | 原木からの家造り
昨日の日曜日。

朝から 小2の息子は、棟梁と念願のバッテイングセンターへ。

「お父さんなぁ~ 4回ホームラン打ったんやぞぉ~!」
「お父さんとアメリカンドッグとアイスクリーム食べたんやぞぉ~!」

とすごく嬉しそうに そして自慢げに帰ってきました。

「男同士」

そういう言葉を息子は使うようになってきました(笑)




嫁達は「女同士」で、小5の娘ともうすぐ6歳になる末っ子と
三人で 地元の朝市へ。

その朝市で毎月開催されている体験コーナーで、今月は

「コケ玉」←そういう名前だったような気がします・・(笑)

を作ってきました。




手前の上手なコケ玉→娘作  後ろの下手っぴなコケ玉→嫁作






そして午後から 棟梁は やっぱり工場へ。









さぁ!家を建てよう! ・・となってから

原木を製材する・・ということは 出来ません。





なぜなら 家造りに使われる材木は、製材してそのまま使うことは
出来ないからです。

乾燥という工程があるからです。

その木の持つ性質によって乾燥期間は異なります。
なかには4年も5年も乾燥させているものもあります。

乾燥中にその木のもつクセがでてきては、2度挽き、3度挽きを繰り返しながら
一番良い状態で 家造りに使われるのを待ちます。



天然乾燥材は「木の粘り」が違う・・・と棟梁はいつも言います。








とりたてて 特別なことがあった休日ではありませんでしたが

穏やかな 穏やかな  日曜の一日でした。







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「この家を作ってくれた人達を信じています」

2008-05-16 06:07:48 | 嫁のつぶやき
私は 「職人さん」 という響きが好きです。









家造りには、大工職人のほかにも 沢山の職人さんが必要です。
瓦職人・左官職人・板金職人・建具職人などなど・・。

沢山の職人さんたちの力で、初めて家が完成します。 



でも・・・・今 どこのFCにも入らず
独立して頑張っている職人さん達の現実はとても厳しいです。



そんな 頑張る職人さんに ぜひ読んでいただきたいブログがあります。

うちのブログでもリンクさせていただいている

「あったかい気分でいえづくり」のティガーさんのある日のブログです。

ティガーさんは地元の工務店さんとの家造りが最近完成をむかえ
ただいま 新居での生活を楽しんでおられます。


「この家を信じています」 
という題名のこの日のブログを読ませてもらった時
本当に涙がじわりじわりと流れてきました。


「この家を信じています」http://houchan430.blog122.fc2.com/blog-entry-170.html










「早く・安く」 の今の建築業界の中では、

家造りの職人さん達の
「手間ひまかけて」とか「精魂込めて」と言う言葉が聞かれなくなってきました。



でも・・・

施主様たちが 望んでいるのは 決して 「早く・安く」 だけでは
ないのだと強く思います。


ティガーさん達のように、

「この家を信じています」

「この家を作ってくれた人達を信じているからです」



そんな風に言ってもらえるような家造りをすることこそが・・・

施主様にとっても
家造りに携わる全ての職人さんにとっても


本当に理想的な家作りになるのだと・・・・思います。






「この家を作ってくれた人達を信じている」


この言葉は、職人さんにとって 一番の心にしみる言葉、一番嬉しい言葉
そして一番身が引き締まる言葉だと思います。


忘れられない言葉になりそうです。









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古民家再生の現場から・・・着々と・・

2008-05-13 06:13:11 | 【古民家再生の家】
     古民家再生の現場は着々と進んでいます。




土壁の一部を撤去し、お部屋の四方にサッシが入りました。
この部分は床を抜き 吹き抜けにし 階下のお部屋にも日差しが差し込むように
なります。





     棟梁は杉の外壁を一枚一枚貼っていきます。



新しく入った窓に 外の新緑が綺麗に写っています。

こちらの現場に入った頃は、まだ少し肌寒さを感じる程でしたが
今では 棟梁も定番の白Tシャツ一枚でも平気のようです。




季節の流れを肌で感じながら、古民家再生の現場は進んでいます。









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