しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

僕の大工修業・・・その9  海のもの山のもの空のもの

2008-01-31 06:46:07 | 俺の大工修業
父ちゃんと母ちゃんは いつも僕に
『何でも食べやな大きならんよ』 と言う。

それから
『海のもの、山のもの、畑のもの、田んぼのものってバランス良く食べやな
あかんよ』 とも言う。


どうやら バランスよく食べる事やよく眠ることは 一人前の大工さんになる
為には必要らしい。











この間、僕の住む町にも 雪が降った。



僕はものすごく嬉しかった。
ベランダに出て雪をキャッチしたりして遊んでた。




そういえば、いつも海のもの、山のものって言ってるけど【空のもの】を
食べなさいって言うのは聞いたことがないなぁ~ と思った。





だから 一度 【空のもの】 を食べてみようと思った。



大きい口開けて 空から降ってくる雪を食べてみた。

思ったより甘いものじゃなかったので ちょっとがっかりした。




後ろで母ちゃんが僕を見て大笑いしていた。

失礼な母ちゃんや。








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木組み・・・・

2008-01-30 06:35:10 | 家造りへの想い
棟梁は、上棟前になると 何度も何度も頭の中で木組みを繰り返しイメージし
上棟本番までに『頭の中での上棟』を何度も何度も繰り返すのだと
聞いたことがあります。






















棟が上がるまでを見ていると、本当に木が組まれていって家が建つのだと
改めて実感します。


仕口や継手、シャチ栓、ハナ栓 全てが組まれていく様子は見ていて
いつも感動を覚えます。



頭の中で 棟梁が何度も何度も木組みをイメージしたものが、その日
施主様の前で 堂々とおうちの形となり姿をあらわします。


高所での作業を見ていると、
正直見てるほうはいつも胃がキリキリをしますが・・






喜んでくださる施主様の顔と
安堵と達成感にあふれた棟梁の顔と
棟があがったおうちを見たとき




その時が、一番

『大工の嫁 やっててよかった・・・』

と思う瞬間でもあります。







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今日の現場風景・・・・

2008-01-29 06:38:22 | 大工日記
現在 リフォームをさせて頂いている現場です。



こちらのお部屋は、今回のリフォームでお風呂にうまれかわります。





この日の現場は、ガス屋さん、電気屋さんが作業をしてくださっていました。
脚立が置かれている位置に、お風呂が設置されます。











一方 こちらは今回リフォームさせていただいている施主様の母屋の玄関先です。
こちらの母屋のほうも、6年ほど前に棟梁が建てさせて頂いたおうちです。



庇が1メートル20センチ程出ています。少々の雨なら玄関やお部屋の窓が
濡れることもありません。

外壁には漆喰を施工させていただきました。





庇は雨から家を守るだけでなく、陽射しを部屋の中にいる者が
生活しやすいようにうまく調節してくれたりもします。

真夏は真上から照りつける陽射しをさえぎり、部屋に影をつくり
冬は横からの暖かな陽射しが、部屋の中へ入ります。



今はコスト面から 庇を深くとるような家は少なくなってきましたが
庇は、日本独特の風土から生まれた 先人の知恵だと思います。


嫁はまだまだ勉強不足で、今よく聞く『高気密、高断熱』のおうちの事は
まだよく分かってません。

でも、棟梁の家造りを見ていると エアコンによる冷房や暖房
高気密、高断熱の他にも


こうやって庇を深くとって部屋に影を作ったり、

風の通り道を作ることによって
窓を開けて風が部屋を抜けていったり・・・

土と竹と藁で出来た呼吸する壁 土壁が
冬は暖かさを逃がさず、夏は暑さを遮ぎったり・・・




そういうことも、これから 又どんどん見直されてくるのではないかと
信じています。

そして一人でも多くの方に、知っていただけたら・・・・と思います。









6年程経つと、木のおうちも段々色がこのような風合いが出てきます。

あと十年、二十年経った時。
又 今と違った趣きがでてくるのでないかと思います。






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プレゼントは 『ネギトロで・・・』

2008-01-28 06:36:53 | 田舎での子育て
先週末は、ジュニア1の十歳の誕生日だった。
毎年そうだけれど、誕生日にはその子の好きな物を作ってあげることにしている。

『何が食べたい?!』 と聞くと ジュニア1は
『ネギトロを 死んでくぐらいおなかいっぱい食べたい』と言った。

(ネギトロって・・・、中年のおじさんみたいなリクエストやな)
と思ったが、口には出さないでおいた(笑)



この日、5合の寿司飯の殆どを ネギトロ巻きにした。

ネギトロは、マグロのブロックの安~いやつを買って来て、
その日たまたま学級閉鎖で自宅待機だったジュニア2と
叩いて叩いてネギをいれてネギトロにした。

その他にリクエスト通りに、ピザとロールケーキも完成した。





買ったものと比べると、なにもかもが不恰好だけれど、それはそれでいいのだ

と・・・・開き直って(笑)、パーティーが始まる。






その日 たまたま早い目の帰宅だった棟梁がジュニア1に
『おめでとう。十歳やな』  と言った。

ジュニア1は少し恥かしそうに
『ありがとう』  と 答えた。



パーティーが始まると、ジュニア2が冷蔵庫から大事そうにタッパーを
抱えてきてやってきた。

そしてお姉ちゃんに

『はい。これプレゼント』 と言って渡した。

その中には、ジュニア2が一生懸命叩いて作ったお姉ちゃんが死んでくぐらい
食べたがっていたネギトロがいっぱい一杯入っていた。

タッパーを開けた時のジュニア1の笑顔が忘れられない。





願い通り『死んでくくらい』お腹いっぱいネギトロ巻きとネギトロを食べた
ジュニア1。

その後 みんなでお風呂から上がったら、二次会(笑)のスタートだ。






部屋を真っ暗にして、ロールケーキに無理やり10本のろうそくを立てて
『フーーーー』って消した瞬間。


今回 初めてロールケーキに挑戦したが、表面が玉子焼きみたいになっている
(卵白のあわ立て不足によるものと推測される)
との苦情も出たが、『そんな細かい事は気にせんでもええ』と言っておいた。







ろうそくを消した後は、恒例のチョコプレートの争奪戦が始まる。

今日は私の誕生日だから私のモノだと主張するジュニア1と
それについて、不満不平 大爆発の2と3。

口元がその不満を物語っている(笑)


この後、このチョコプレート争奪戦は白熱し、大バトルへと発展し
見かねた母から、カミナリが落ちるのだが、ここではそれは省いておこう(笑)






今年も
我が家らしい誕生日となった。














こういう一こまが、子供達の心の中で

いつもでもいつまでも 明るく暖かく ともっているといいな・・・



そんなふうに思う父と母であった。







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エール・・・・

2008-01-25 06:35:44 | 田舎の風景
      今は ちょっぴり つらく 苦しくても






      冬が終わったら 必ず 春がくる。




           頑張ろう。







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リフォーム工事 始まりました。

2008-01-24 08:26:43 | 大工日記
今回 リフォームさせていただく現場です。



築約25年程の離れを 今回 リフォームさせていただきます。




まずは畳を撤去させていただき、家具を移動しリフォームが始まります。

ビフォーアフターで、ご紹介できれば・・と思っています。







今回 リフォームさせていただく現場は、棟梁にとっても思い入れのある現場
でもあります。

それというのも・・




今から6年ほど前に、こちらの施主様宅の母屋のほうを手がけさせていただいた
現場でもあるからです。


6年ほど前といいますと、まだこのブログも開設しておらず、嫁自身も
この頃は、4歳、2歳 それから末っ子がまだおなかの中にいて、育児だけで
精一杯の生活を送っていました。

だからその頃は、棟梁の現場に出向くという事も 本当になかったように
思います。

あの頃、棟梁も本当に忙しかったですが、
嫁もいっぱいいっぱいで、今思えば この頃の私は棟梁に対して
何一つしてあげてなかったなぁ・・なんて思います。(嫁回想中)

よく我慢してくれていたな・・ごめんね。と今さらながら思います。
(あっ!我慢してくれているのは今でもですが・・)(苦笑)







という事で、リフォーム現場の進行と同時に、こちらの母屋のほうの
棟梁の仕事もご紹介させていただきながら、すすめていきたいと思って
います。

施主様。
数多い工務店のなかで、今回もうちの工務店にお話をいただき本当に
ありがとうございます。






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次世代を担う若者から元気をもらう・・・・

2008-01-22 06:39:02 | 大工日記
昨年11月に沼津市で開催された国際技能五輪の様子が、ここのところ
テレビで数回放送されていますね。

国際技能五輪とは、建築、左官、板金、石工、洋菓子製作その他48職種の中で
22歳以下の世界の若者達が、その技を競いあう五輪の事です。


棟梁と嫁も、NH●と某民放の番組でこの特集を見ました。

そこには、若者たちが、日々 一生懸命 技と磨く為の努力や頑張りや涙が
映し出されていました。



建築大工の部門では 住●林業の21歳の社員の方が、堂々の銀メダルを受賞されて
いました。

『目指すは建築大工世界一』
http://sfc.jp/kgs/ginougorin/ginou_gorin02.html

『日本一の技、世界の舞台で輝く』
http://www.sfkn.co.jp/news/1130.html




この技能五輪で、日本は数々の金賞、銀賞など入賞者がでました。

感動したのは、そういう日本の入賞ということではなく(いえ、もちろん
これも嬉しいのですが・・)


次世代を担う若者達が、こうして一つの事を極める為の努力の姿が
本当に美しく、頼もしくうつったからです。




『建築大工で入賞した子がな。カンナかけとるとこがうつってたで。
向こう側が透けて見えるんやぞ』


なんだか嬉しそうにそうやって話す棟梁。





次世代を担う若者達の頼もしい姿に、元気をもらったようでした。








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樫(かし)のハナ栓・・・・・

2008-01-21 06:41:27 | 原木からの家造り
この日の棟梁は、リフォーム現場の合間をぬって製材所で作業。









樫(かし)をこのように細かく製材し、込み栓やハナ栓を作ります。




         樫は、非常に堅い材質です。







樫は、こうして木と木をつなぎ合わせる大切な大切な役目を担っています。

これはハナ栓といいます。


小さな部材ですが、この栓がないと家は建ちません。





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老いは目からやってくる・・・・・・

2008-01-18 07:01:31 | 嫁のつぶやき
人生を80年とするならば・・・・
棟梁も嫁も、ちょうど折り返し地点ぐらいかな・・・?!





最近 事務仕事をしていても、どうも今までの計算機の数字が見にくい。





というわけで、新しい大きな計算機を購入。

あぁ・・見やすい!!






さぁ!

たまった伝票を片付けよう!!







老眼かかってきた事務員のいる工務店
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棟梁流子育てのツボ・・・・

2008-01-16 06:38:06 | 田舎での子育て
多分 棟梁は、他のお父さんと比べると、子供達と接する時間は
かなり少ないと思います。

休みの日に一日じっくり腰を据えて、子供と付き合うということも
仕事が忙しく なかなか出来ません。

それでも
子供達は、お父さんが 結構好きです。



それは・・・・


例えば、接する時間がほんの5分だとしても、

その5分間で







こんなことや・・・


   (※危険ですのでけっして真似しないでください)




こんな・・・・


     (※危険ですので絶対に真似しないでください)








子供達の大好きなスリル満点!、迫力全開!
みたいなことをしてくれるからです。



母ちゃんには 到底 出来ないワザです・・・







棟梁が子供達に『勉強しなさい』などと言っているのを嫁は1回も聞いたことは
ありません。

それは 勉強よりも もっと大切なことが一杯あるのだと思っているからです。





よくテレビや雑誌、はたや 学校のお便りプリントまでにも
『早寝早起き朝御飯』なんて言葉があふれていると

当たり前の事なのに、なぜそんな当たり前の事をこんなに声を大にして
叫ばなくてはならないのか・・・と棟梁は呟きます。


当たり前の事を当たり前だといえること。
そんな子育てをこれからも二人でしていきたいと思っています。










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