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しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

玉傳寺庫裏 落慶記念式典・・・

2010-11-08 09:24:08 | 【玉傳寺・庫裏】
11月7日(日)。
玉傳寺庫裏の落慶記念式典がおこなわれました。







木の香りや新しい畳の匂いに囲まれながら
関係者の方々御列席のもと式典は厳かにとりおこなわれました。

棟梁として参加させていただいたしんちゃん棟梁。
嫁もこの日は、お台所のほうのお手伝い兼カメラマン(?!)として一緒に
お手伝いさせていただきました。

怪我や事故もなくここまで無事にたどりつけたことに
改めて感謝し
また支えてくださった施主様始め檀家の皆様、寺世話さんの皆様
そして今回の現場に携わってくださった全ての職人さん達に
心からお礼の気持ちを伝えたいと思います。










お神酒を少し頂いた棟梁は
酔いがさめるまで、家で少し休憩です。




    【末っ子と二人で庭の松の剪定中】


日曜日の午後。
こんなふうな風景が見られることはめったにありません。


子供と一緒にゆったりと過ごす時間っていうのは
実は案外短いものです。


我が家ももう上の子二人は
お休みの日でも【家族と過ごす時間】よりも優先順位が高いものが
たくさん、たくさんあって・・・


でもそれがけっして寂しいとかは不思議と全然感じなくて
それはそれで成長の証だと嬉しく思います。



だから


こんなひとときも
実は貴重なひとときなんですよ。しんちゃん棟梁







さぁ。月曜日。
一週間の始まりです。
頑張っていきましょう!






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感謝を込めて・・・完成お引渡しです。

2010-11-04 09:41:40 | 【玉傳寺・庫裏】
玉傳寺 庫裏新築現場。
無事 完成を迎えることができました。
施主様始め 現場に携わっていただいた全ての職人さん達に
本当に感謝したいと思います。





             玄関ホール

  桧の柔らかな木肌の表情が皆を暖かく迎え入れてくれます。




        玄関天井は木目が美しい杉の一枚板







階リビングダイニングと和室は引き戸を開放すると広々とした空間となり





用途によって開放できたり、個々とした独立した形にもできる【引き戸】は
嬉しい存在です。






                和室。

  畳のお部屋が一部屋でもあるとなんだかとても落ち着きます。









   2階。ここにも暖かな陽射しが沢山はいってきます。




各お部屋には大きなクローゼットを。
2階廊下横にも収納スぺースを設けました。












工事期間中 事故や怪我もなく
こうして無事 施主様にお引渡しをさせていただくことできたことが
なによりも嬉しいです。

又 工事期間中 いつも暖かな笑顔で接してくださった施主さまや奥様には
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

今回はお寺の庫裏ということもあり、檀家の皆様、寺世話役の皆様にも
色々な面でご協力やお力添えをいただけたことも
本当にありがたかったです。


施主様始めご家族の皆様。
檀家の皆様。

そして
今年の記録的な猛暑の中
この現場に携わっていただいた沢山の職人の皆様。

本当にありがとうございました。





みなさまに感謝しながら・・・・・






完成お引渡しです。


本当にありがとうございました。













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それゆけお掃除隊 出動!!

2010-11-01 07:52:38 | 【玉傳寺・庫裏】
玉傳寺 庫裏現場。
残るところ あと 建具搬入、畳搬入となった先週末。


【それゆけお掃除隊】(嫁、おばぁちゃん)がお引渡し前のお掃除に出動しました。




養生紙をはがした床に掃除機をかけ水拭きし乾拭きをします。
窓ガラスについた汚れも綺麗に拭取ります。






     棟梁も心を込めてお掃除します。








いつもこの【お掃除隊】で出動したあと 嫁は必ず筋肉痛になります(苦笑)








お待ちいただいている施主様ご家族の皆様や檀家の皆様に
ピカピカのおうちを見ていただけるのももうすぐそこです。




週明け月曜日の【今日の棟梁弁当】



・くるくるマカロニのサラダ
・鶏の照り焼き
・筑前煮
・コロッケ(地元のスーパーのお惣菜コーナーの一品)


そろそろ暖かいランチジャー出さなくっちゃ!←(まだ出してなかったのね








さぁ今週は お引渡しラストスパートです。

気持ちを引き締めながら11月突入です。







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現場もいよいよ大詰めです・・・・

2010-10-13 08:15:48 | 【玉傳寺・庫裏】
先週末は秋の三連休でしたね。
土曜日はこちらの地方は、集中豪雨のような天候になり
昼間から、町バスが運行ストップになったり
国道の通行止めが相次いだりして大変でした。

あとの2日間は秋晴れに恵まれ、嫁と子供達は楽農会さん主催の【秋まつり】に
参加させてもらったり(この時の記事はまた後日♪)して
過ごしました。



しんちゃん棟梁は、庫裏の現場の内部造作もいよいよ大詰めなので
連休返上で現場に。












2階では、クロス屋さんが。







1階では、塗りの工程に備えての養生に、左官屋さんが

それぞれ現場に入ってくださっていました。






先日は施主様の奥様からおいしいバームクーヘンを頂き
子供達と「ふわふわやね~」「おいしいねぇ~」と家でみんなでおいしくいただきました。

いつも本当にありがとうございます!









あっという間に、10月も半ば。


今日もすがすがしい秋晴れの天気です。
とはいうものの朝晩はかなり冷え込むようになってきました。

体調管理に気を付けて
完成まで踏ん張っていきましょうね。






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【教えてくれない棟梁】と【悩む嫁】

2010-09-27 08:41:23 | 【玉傳寺・庫裏】


庫裏の現場のほうは、内部造作をどんどん進めていっています。

玄関には桧の腰板が貼られていました。
柔らかで艶やかな腰板です。




この日 現場に出向くと、棟梁は鉋で造作の真最中でした。
現場に鉋の「シューーッシューーッ」という音が響きます。





「これは何を作ってるん?!」 と嫁。

「俺はもう教えへんぞ。自分で考えてみ」と棟梁。(ここで少し挑戦的にニヤリ)



どうやら以前 嫁は同じ質問を棟梁にしていたらしいです。
いつも同じ質問を繰り返し聞くので、その都度 教えると嫁の勉強にならないから・・と
棟梁はわざと教えてくれません。


そういえば二年ほど前にもこのブログで そんな嫁のことを嘆いている
【しんちゃん棟梁のつぶやき】
があったような気がします・・・。









「幅木?!」ととりあえず答えてみたけれど 見事 撃沈。

この形はどこだったかな?!
廻り縁?! 竿縁天井?!・・・・・う~ん・・難しい・・・。



何年 大工の嫁をやっていても
今の時代はインターネットで色んな事がすぐ調べられる世の中だと言っても

やっぱり最後は 【経験の積み重ね】【現場の積み重ね】なのだと
痛感します。





【積み重ね】によって得た力や知識はなによりも強い。

それは
仕事の時だけではなく、

ふのり採りやふのりの糊つくり。
田植えや稲刈り、炭窯つくり・・・・。


いろんな場面で、そう感じます。















棟梁に問題を出されてから かれこれ3,4日経ちました。
そろそろ今晩あたり
「お前この間のやつ わかったんか?!」と聞かれそうな気がします・・・。

そして嫁が答えられなかったら 
棟梁にちゃぶ台をひっくり返されそうな気がします・・・。(これは嘘です)


このブログを見てくださっている現役大工さんの皆さん。
こっそりこっそり 答えを嫁に教えてくださいませんか?!←(最後はやっぱり他力本願)


どうか・・どうか
よろしくお願いします。


嫁も引き続き 勉強 頑張ります!









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無事上棟しました。

2010-07-05 10:43:13 | 【玉傳寺・庫裏】
玉傳寺庫裏 建て方。
お天気にも一日目、二日目ともにお天気に恵まれ
事故や怪我もなく 無事上棟しました。

応援に駆けつけてくださった全ての方に本当に感謝したいと思います。




     小さな小さなクレーン車も頑張ってくれました。






おうちつくりはけっして大工一人でできるものではありません。
1軒の家を建てるのに、約二八職もの仕事があるといわれているそうです。

左官屋さん、板金屋さん、建具屋さん、瓦屋さん、畳屋さん、建具屋さん
ほかにも書ききれないほどの
沢山の職人さんの力をいただき やっと1軒の家が形となります。



そして建て方では特に一度に沢山の大工さんや職人さん達の応援のおかげで
やっと上棟することができます。















皆さん ご自分のお仕事をやりくりしてくださって 今回の上棟の応援に
駆けつけてくださいました。

本当にありがとうございました。



今回の建て方にあたっては 寺世話さん達の応援もとてもありがたかったです。


建て方も後半にさしかかると・・・・・




最後には 和尚様までお手伝いをしてくださっていました。
本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。














本当に沢山の方達のご協力のおかげで




建て方2日目には屋根仕舞いまでいくことができ
梅雨時期でありながら 濡れることなく上棟までたどり着くことができました。


ありがとうございました。



施主様、奥様。
上棟おめでとうございます。


そして心からのおもてなし 本当にありがとうございました














            楔(くさび)と 込み栓。




これからも一つ一つの工程を
誠実に丁寧に
重ねていきたいと思います。


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材料搬入・地組み・・・

2010-07-02 11:41:40 | 【玉傳寺・庫裏】
7月1日(木)。
上棟に向けて庫裏の現場への材料搬入が始まりました。




以前 このブログでも書いたように、今回 庫裏の現場は
大型車や大きな重機が入れない所にあります。


その為
この日の材料搬入も、トラックから材を降ろしたあとは
ひたすら手作業で材を運搬しなければなりません。





重機や機械に頼れない今回の現場への材料搬入。
とにかく 【人の手】だけが頼りです。

その為
少し心配もしていましたが
沢山の応援の職人さんや、お寺の寺世話さん(檀家の方達の代表さん)
たちがお手伝いに駆けつけてくださったお陰で










棟梁の予定よりもはるかに早く 全ての材料を現場に搬入することができました。












昔々の上棟は、ご近所さんや親戚の人達が総出でお互いの家を建てるとなると
助け合って材料を運んだり、竹を編んだり、土をつけたりしたそうです。

そういうことを【結い】(ゆい)と呼ばれていました。





寺世話さん達が一生懸命 手伝ってくださっている光景を見せていただきながら
この【結い】の言葉を思い出し感謝の気持ちでいっぱいになりました。

本当にありがとうございました。







沢山の方達のご協力のお陰で
材料搬入の日の夕方には、建て方をここまで進めることができました。












そして本日 建て方2日目です。
応援の大工さんも増え 今日はいっきに屋根まで工程を進められそうです。



今日からは高所での作業が多くなります。




どうかどうか
応援の職人さん達皆に 怪我や事故もなく建て方が進みますように・・・。


待っていただいている施主様や奥様、檀家の皆さんに
力強い骨組みが見ていただけますように・・・。








建てかたの期間中は 嫁は下で見守ることしか出来ませんが、

全員が怪我なく今日一日が終わることを心から祈っています。








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材に書かれた【い・ろ・は・に・ほ・へ・と】

2010-06-29 07:13:57 | 【玉傳寺・庫裏】


             【管柱】

土台から二階の床まで、または二階床から小屋梁までに使われる柱です。







            【追っかけ大栓継ぎ】

強度のある継ぎ手で主に胴差しや桁、母屋などに使われます。






               【梁】


今回の 庫裏の現場でも構造材に使われる全てが県材の【三重の木】です。










上棟で使われる全ての材には、

【い・ろ・は・に・ほ・へ・と・・・】
【一・二・三.四・・・】

と記号が記されて




上棟時に大工さんたちがその記号を見ながら
納まるべきところに納めると・・・・

だんだんと家の形が出来上がってきます。


納める時は、組まれる材同士が「ストン」すぐ納まってしまうのでななく

大工さんたちが
材の上で何人もがいっせいにかけや(大工さんの木槌)で叩いて叩いて
やっと納まったり・・・

柱などは ギコギコと柱を持って左右に何回も何回も揺さぶりながら徐々に徐々に
納まっていくのが 本来の上棟の姿です。


嫁のような建築素人はそばで見ていると
入らないんじゃないか・・納まらないんじゃないか・・・とハラハラするくらいですが

そのくらい叩いて叩いて揺さぶって揺さぶって やっと納まる木組みが
その後 何十年何百年も家を支え続けてくれる頑丈な木組みとなります。
















何度も何度も繰り返し このブログでも書いてしまっているけれど・・
やっぱり
こんなふうにバラバラだった材たちが昔からの木組みで組まれていって
家の形になっていく・・・

その時が一番 感激します。






上棟を心待ちにしてくださっている施主様や檀家のみなさんの為に

只今 全力疾走中の棟梁です。






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刻みの工程に入っています。

2010-06-25 07:38:46 | 【玉傳寺・庫裏】
早朝の日本サッカーの決勝トーナメント進出の速報に
一家で大盛り上がりしたしんちゃん家です。

おはようございます。


嬉しいニュースを朝から聞くと本当に活力が沸いてきますね!

ありがとう! 岡田ジャパン!








工場のほうでは・・・・



   庫裏の現場の刻みの工程を進めています。






電動工具を使っていると、嫁が来て写真を撮っているのにも気が付きません。

製材機をかけている時などはもっとひどくて
嫁が大声を張り上げても全然気が付いてくれません。

長い間 大音量の製材機や工具を使い続けていた結果 
棟梁の耳は少しだけ難聴気味です。
お医者さんにもそう言われたそうです。


まぁ・・ずっと年老いて

同じ事を何回も何回もしゃべり続けるばぁさん(嫁の事)と
ばぁさんの声が聞こえないので適当に相づちを打ってその場をしのぐ じいさん(棟梁の事) 

という図もヨシとしましょうか









      今回応援に来てくださっている大工さんです。







棟梁とは親子ほど歳が離れた熟練の大工さんです。
電気の工具など一つもなかった時代から 
腕一本でこの道をずっと歩いてこられた大工さんです。

頼もしい応援の大工さんと共に
上棟にむけて 頑張って工程を進めていきます。










決勝トーナメント向けて 頑張れ! 日本サッカー!


上棟向けて 頑張れ 日本の大工さん!








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基礎工事がどんどん進んでます。

2010-06-23 09:24:45 | 【玉傳寺・庫裏】
降ったりやんだりの梅雨空のなか、お寺の庫裏現場の基礎工事を進めていただいてます。


この日は、コンクリート打設の日です。






以前ブログにも書いたように、今回の現場はクレーン車やコンクリート車などの
大型車両が入れない場所にあります。

この為、この日のコンクリート打設もコンクリート車からコンクリートを
流し込む鉄菅を160メートルほど繋ぎ合わせ、ようやく現場にコンクリートが
運ばれて流し込まれます。



そんな現場の皆の苦労が梅雨空に届いたのか
コンクリート打設作業の間だけ 晴れ間が続きました。
よかった~








そしてそれから約1週間経過して・・・




昨日はそのコンクリートの型枠をはずす作業でした。
棟梁も基礎屋さんの応援です。




上棟に向けて 
工程は順調に進んでいきます。


















庫裏の現場からほど近い この船着き場は、
しんちゃん家の子供達(嫁含む)の行きつけ(笑)の釣り場です。


ここで釣りをしていると
船で漁に出ていた近所のおじちゃん達にタコをもらったり
自分の仕掛けたカゴ漁のカゴをわざわざ揚げてくれて
入ってる魚をおすそ分けしてくれたりします。

自分達の釣りはボウズでもおすそわけで【大漁】状態です

タコや魚をもらって大喜びの子供達を、海辺のおじちゃんたちはニコニコと
眺めてくれています。

知らない魚を見つけるとおじちゃん達に「これなんちゅー魚なん?!」と
教えてもらったりもします。






海辺の田舎のほのぼのとした時間と光景が広がります。









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