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しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

土壁の魅力・・・・

2010-07-17 09:00:29 | 土壁
ここ4,5日 自分のブログの編集画面に自分自身が入れないという現象に
悩まされていました。

でも今朝 原因がわからないまま、いつのまにか直っていました。

ブログを始めて4年以上経ちますが、未だにPCの扱いには疎く
基本的には【昭和の頭のアナログ人間】のブログ担当者です(苦笑)


毎日 見に来てくださった方。ごめんなさい











今日は よく見せていただいているサイトの中で とっても興味深い記事が
のせられていたのでそれをご紹介したいと思います。


こちらのサイトはどんな特集も本当に分かりやすくいつも書いてくださっているので
嫁のような建築勉強中の者にはとってもありがたいです。



今回は 【土壁の魅力】という特集を組まれており
日本全国で おうちつくりへ【土壁】を取り入れていらっしゃる施工者さんや施主様の
現場の生の声が沢山のせられていました。



ぜひ 一度 のぞいて見てくださいね。


職人が作る木の家ネット・・・・・【土壁の魅力】




















庫裏の現場のほうも瓦葺きがようやく終わり
外壁にはサイディング工事が始まっています。




梅雨明け宣言ももうすぐ出そうですね。
いよいよ夏本番。

恐怖の夏休みが今年も始まります(大泣)







現場仕事には非常に辛い夏の時期。
体調管理に気を付けて 棟梁 踏ん張っていきましょうね。

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左官屋さんがつくる【土壁の家】

2009-12-09 08:50:22 | 土壁



無垢の木でつくる 【伝統工法・土壁の家】。
現場では左官屋さんの塗りの工程が続いています。





各々の場所に 
中塗り、漆喰塗り、珪藻土塗りが施されていきます。





木の匂い・土の匂い、家作りに使われる竹・藁・石・・・・

現場には、澄んだ空気と、そしてなんとなく懐かしいような匂いがします。










          押入れ部分には、漆喰塗りを。







左官屋さんの丁寧で綺麗な仕事ぶりが表れています。










【伝統工法・土壁の家】

いよいよラストスパートです。









西井建築工務店ホームページ
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「粋だなぁ~」って思うこと。

2009-11-30 07:19:58 | 土壁



大直しが施された壁は、中塗りまで 乾燥させます。
乾燥中の土壁には、いつも このような 「松の葉」の印がコテでつけられています。



「【松】は 【待つ】 とかけられているんだよ」



以前 そう教わりました。







粋だな~。

















さぁ! 今日から月曜日です。




【伝統工法・土壁の家】の現場には
引き続き、左官屋さんに入っていただいて
和室の中塗り、その他のお部屋には珪藻土を施工させていただきます。





一方 地鎮祭が済んだ 【門出の家】の現場は
基礎工事が順調に進んでいます。







そして


いつも「のんびり屋すぎる!」と棟梁にダメだしをされる嫁は
12月の声を聞き、あせって
お歳暮の手配、工務店のカレンダー巻き、年賀状の手配・・・と
プチパニック状態です(苦笑)








忙しい日々が続きますが
健康管理に気をつけて 頑張りましょう。
















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大好きな竹子舞の風景

2009-09-14 07:50:56 | 土壁
昨日の日曜日も 棟梁は打ち合わせで仕事に出かけました。
お盆から1ヶ月。お休みナシの日々が続いています。

今度 ゆっくり休めるのはいつかな?!


来週にも連休はあるのですが、職人さんの世界ではあまり祝日は
休みとしない職人さんが多いですね。


現場の仕事も、少し涼しくなってきたようですが
棟梁は大工さんにはつきものの「腰痛」が悩みの種で
先日も夜仕事を終えてから、10年以上前から通っているカイロの先生の
所に行っていました。

これで少し楽になるといいのだけれど・・。











さて 今日は 嫁の大好きな風景の話。





嫁が施工写真を撮りはじめてから5年ほど経ちますが
なかなか写真の技術は素人の域から全然抜け出せる気配がありません。

もっと伝えたいことが、
ブログを見てくださっている皆さんに より伝わるようになればいいなぁと
思っています。
勉強会なんかあれば ぜひ参加したいと思っています。








そんな施工写真の中で 嫁自身が好きな写真の中の一つに
竹子舞が編まれていく風景があります。






















竹子舞が編まれたお家の中に入ると
その子舞の四角から差し込む光が本当に綺麗でいつも感動します。




大好きな風景です。












さぁ! 週明けです!
今週も元気に踏ん張っていきましょうね。







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乾燥中の荒壁は・・・

2009-07-01 05:15:47 | 土壁
無垢の木でつくる 【伝統工法・土壁の家】。
現場は、只今 荒壁の乾燥期間中です。







乾燥中の荒壁を近くでよく見てみると



このようなひび割れが入っているのがわかります。




荒壁はひび割れを起こすように作られています。

次の工程である【中塗り】をよくくっつかせるための知恵です。
ひび割れに中塗りの土が入り込んで、荒壁と中塗りとが密着するわけです。






そして荒壁の土に中にいれたスサは



荒壁がひび割れを起こしてもくずれないように補強の役割りを果たしているわけです。




昔から受け継がれてきた事には
一つ一つの意味があるのだなと改めて思います。
昔の人の知恵や工夫って、本当に素晴らしいです。









土壁の 調湿効果や、断熱蓄熱性の良さが
今 又 改めて見直されてきています。




今 頑張って 踏ん張って 
自分達世代が土壁を次世代に繋いでいくことも
大切な役割の一つだと思っています。


頑張ろう。





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荒壁の裏返し塗り

2009-06-22 08:19:03 | 土壁
無垢の木でつくる【伝統工法・土壁の家】。
現場は、土葺きによる瓦葺きが終わり 次の工程に進みます。


瓦屋さんが現場に入ってもらっているうちに、良い感じに乾いた荒壁の
次は裏返し塗りの工程に入ります。




しんちゃん棟梁、この日も左官屋さんの土差し役です。
(前回の失敗をすっかり忘れこの日も棟梁に白Tシャツを出してしまった嫁)(泣)




熟練された左官屋さんの手によって、次々と荒壁が塗られていきます。


この日 現場に左官の親方さんと一緒に来てくださったこちらのMさん。 

「Mさんはな、ものすごく喋りがおもろて、兄さん(親方の兄さん)との二人のかけあいを
現場で聞いとると まるで 漫才やで」

と棟梁は言ってます。


明るくなごやかな現場の雰囲気は
「お家造りは本当にチーム力なんだな」と改めて感じます。


うちの工務店は、本当に支えてくださっている職人さん達に恵まれて
幸せです。







木と土の家は、
沢山の職人さん達の手によって 順調にその力強いさを創り上げていっています。







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荒壁塗り2日目です。

2009-06-03 07:54:32 | 土壁
無垢の木でつくる【伝統工法・土壁の家】。
現場は荒壁塗りの2日目に入りました。





         荒壁を塗る前の子舞竹の下地。





         表側から荒壁が塗られていきます。





       そのあと軽く裏側からコテで押さえます。




荒壁の材料は、土、砂、藁です。
現場で、土の状態を見 藁を足したりしながら調節して 
その現場に合った荒壁の土を作ります。

工業製品と違うところはそういうところだと思います。






          今から一服です。



この2日間は棟梁も 土さしで 【左官屋さん】でした。
壁塗りには禁断とも言える(笑)「白いTシャツ」姿の棟梁が後ろに写ってますね。(棟梁にこの日、白Tを出した嫁のバカバカバカ)← 嫁反省中





この日で、表側の荒壁塗りは完成しました。
塗った表側の荒壁を乾燥させた後 今度は裏返し塗りに入ります。


呼吸する壁【土壁】は、このような【塗り】と【乾燥】を何度か繰り返し
やっと完成します。




先人達の知恵と技が受け継がれてきた土壁。
日本の気候風土にあったこの土壁。
最後には又 土へと還っていく土壁。

出来上がるまでを、これからも頑張って発信して
いきたいと思います。






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140年の時を超えて・・・古民家再生現場の子舞竹

2009-06-01 05:00:38 | 土壁






ちょうど1年ほど前に施工させていただいた古民家再生現場で
土壁を一部撤去させていただいた時出てきた140年前の子舞竹です。



今から140年前、その当時の人々が自分達のそばにある土や藁や竹を
使って作り上げたであろう子舞竹と土壁が
こんな風に、しっかりとした状態のまま出てきたのを見たとき
とても感動したのを覚えています。





子舞の竹と藁は 燃やされ きれいな灰になりました。
そして 撤去したその土壁は、また土へと還りました。











上棟が無事終わって約十日ほど経った【伝統工法・土壁の家】の現場は
子舞竹編み作業が先週終了し、今週から荒壁塗りの工程に入ります。












昨日の日曜日は、棟梁も久々に 少しだけゆっくりモードの日曜日。
ゆっくりモードとは言っても、7時過ぎには起床して8時前には
やっぱり工場へ仕事に出かけたんですけれど・・(笑)



小6の長女と小3の長男はそれぞれお友達と映画を見に行ったり
野球の練習に行ったりと、自分達の世界、親よりも友達という感じになってきました。


そして残った(残された?)【チーム・ぶーぶーぶーちゃん】(末っ子&嫁)は
家の前の海で二人で釣り大会。

そして、大きな大きな【あおりいか】を

































隣の人が釣り上げているのを
横で
指をくわえて見ていました(笑)


でも やっぱり 釣れても釣れなくても 釣りは好き。


歳とって子供も独立して棟梁と二人になったら
おじさんの古いポンコツ船を譲り受けて
船舶免許持ってる棟梁の運転で
のんびりと海の上で釣りをする・・なんていうのもいいなぁ。






なぁんて 何十年も先の事を考えたりしながら、





今週も頑張ります。




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発信し続けていくこと・・ 【土壁】

2008-03-24 06:15:07 | 土壁
先日のおうちの仕上げ塗りに続いて、平成18年10月お引渡しの施主様のお宅を
仕上げ塗りさせていただきました。


土壁が完成するまでをおいました。
よろしければ ご覧下さるととても嬉しいです。






平成18年5月   子舞竹の下地の上に荒壁が塗られる。






平成18年6月   荒壁の裏返し塗り








平成18年8月  大直し、中塗り 押入れには漆喰。

壁につけられた松の葉のしるしは『待つ』の意味も込められている。






平成18年10月吉日  お引渡し。






そして・・・・











平成20年3月   仕上げ塗り。

中塗りから仕上げ塗りまでは、基本的に数ヶ月から1年ほど置いていますが
季節により多少の期間の長さの違いはあります。
こちらのお宅では、1年と少しおいての仕上げ塗りとなりました。

こうして何度も塗りと乾燥を繰り返し、ようやく呼吸する壁 土壁は完成を
迎えます。

施主様の多大なるご理解ご協力のうえでしか創り上げられない壁です。
本当にありがとうございました。












私自身 こうして 
荒壁から仕上げ塗りまでを見れて本当に感動し、そして勉強になりました。


建築勉強中の嫁が綴るブログの為 時には自分の中で

『これでいいんだろうか・・』
『棟梁の家造りへの想いは伝わっているんだろうか』

という自信のなさからくる『ブログを続けることへの心の葛藤』
も多々あります。




ただ、こうして 家造りが原木から製材されて乾燥させ
墨つけし、刻まれて、棟があがり・・・・お引渡しできるまでや

土壁が、荒壁から裏返し塗り、大直し、中塗り、仕上げ塗り・・・と出来上がっていく姿を最後まで ブログで発信できたことに

大きな充実感や達成感を感じることが出来ました。



ブログを悪戦苦闘しながらも(脱線もしながらも)(笑)、続けてきて
よかったな・・・と改めて感じさせていただきました。




大工日記と掲げながらも、専門的な事があまり書けない中途半端なブログを
いつも沢山の方が見てくださっていた事も、大きな力となりました。


本当にありがとうございました。






これからも


棟梁の目指す家造りや土壁のよさ、無垢材のよさなどを
一生懸命、真面目に誠実に発信していきたいと思っています。



棟梁と力を合わせてコツコツと頑張っていきたいと思いますので

どうぞ宜しくお願いいたします。





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呼吸する壁 土壁の仕上げ塗り・・・

2008-03-18 06:06:25 | 土壁
去年 施工させていただいたおうちの土壁の仕上げ塗りに入ってもらっています。






熟練された左官の親方のコテさばきで、美しい仕上げ塗りが施されました。



中塗りから、仕上げ塗りまでは 数ヶ月から1年程おくのが理想的だと言われています。そして仕上げ塗りを施す季節も、よく乾燥した時期にするのがよいとされています。

ですから仕上げ塗りの施工時には、すでにお住まいになっているお部屋を塗らせていただく事になるので、
施主様や施主様ご家族の皆様に、ご迷惑やご不便をおかけすることになってしまいます。


そういうこともあって、やはり土壁には施主さまのご理解とご協力が
大きな力となります。


本当にありがとうございます。






防火性、断熱性、遮音性、吸放湿性、耐久性に優れ、高温多湿の日本の気候風土に合う土壁は、


熟練された左官の技と、十分な乾燥期間と、そしてなにより施主様の多大なご理解のもと

こうしてようやく完成を迎えます。






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