不登校が輝く日

子供2人中学時不登校でした。

byウパリン

過ち

2017-03-04 05:54:03 | 日記
次男から「テストが終わるまで隠してくれ」と言われて

押し入れに隠していた次男のノートパソコン

今は次男の机の上にある。

テストが終わってから、夜中じゅうやっていたようだ。


ひとり先生が家庭教師にいらしたが、次男は昼夜逆転して眠っていた。

次男のいないところで塾での様子を聞いたり、今後のことを相談したりしたいと思っていたので

あえて次男を起こさなかった

ひとり先生の話はよく脱線して違う方向へ行ってしまうので

「あのー、話を戻していいですか?」と無理矢理戻さないといけない(苦笑)

何度かそれを繰り返し、聞きたいことがおおよそ聞けた。

なんと、次男は不登校になった原因をひとり先生に話していた。

詳細はわからないが、クラスのある女子とのトラブルが原因だったようだ。

私「え、そんなことで・・・そんなことでこんな風になったんですか」

ひとり先生「そんなことでって思うでしょ。それがね、なっちゃうんですわ。中学生は」

当時の状況を再現フィルムのように頭の中で映し出してみると

ああ、なんとなく腑に落ちる。

凄く楽しそうに学校に行っていた次男が、急に元気がなくなった頃

ああ、ああ

友達と遊びに行った後も機嫌が悪く

五月雨登校が始まり、冬休み明けの学校行かない宣言。

ああ、それで私はどうしたっけ

とりあえず休ませて、しばらくしてから夫と一緒に理由を問いただして

次男が答えたのは全然違う理由で・・・

私「そんな理由、恥ずかしくて親には言えませんよね」

ひとり先生「そうでしょ」

 

 
2階で物音がした。次男が起きたようだ。

次男の部屋へ行くと、次男が「えー!こんな時間!」とまぶたをこすっている。

私「先生いらしてるから下りておいで」

1階におりて、ひとり先生に「何で起こさなかったんだって、怒ってました(笑)」と言うと

ひとり先生「お母さん、なんて答えたんですか」

私「よく寝てたからって」

ひとり先生「だめですよ!本当のことを言わなきゃ。僕と話がしたかったんだってちゃんと言えばいいんですよ!」

私「あ!」
 
ひとり先生「お母さん、嘘は絶対についちゃダメです。

もちろん本当のことを言ってしまってはいけないんですが

嘘にならない答え方をしてください。嘘はお子さんとの信頼関係を壊します」

 
ボサボサ頭で次男が下りてきた。一応手に勉強道具を持ってる。偉い。

ひとり先生に「テストどうだった?どれくらい書けた」と聞かれ

次男「んー、埋めたのは8割ぐらいです」

もっと全然書けなかったことを想像していた私は

(え、そんなに書けたんだ。じゃあ他のテストも受ければいいのに)と思ってしまった。

ひとり先生が次男に、「今の学校でも公立の中学でもどこへも戻れるように勉強しておこうな」と言うと

次男、「うん」と頷いていた。

ひとり先生はさらにこう言った。

「いいか。義務教育の内容ってのは非常によく考えられていてな、

 それさえ知っていれば一生それを元に生活できるような内容なんだよ。

 だから、中学までの勉強は大事なんだ、だから義務になってるんだよ」

これが 次男へのひとり先生の今日の授業。ひとことだけ。

今日は私が大切な授業を受けた。

「子どもに嘘は絶対についてはいけない」ということ。


ひとり先生が帰られた後に、再現フィルムの続きを流していたら


あ・・・・・

あった。

私がついた小さな『嘘』。

私への信頼をなくさせ、次男をさらに深く傷つけたに違いない。

そのために次男はあんなに荒れて、こんなに不登校が長引いた。


タイムマシンがあったら、あの頃に戻って

「それをそう言ったらいけないんだよ!

 ごまかさないで、ちゃんと子どもと向き合って!」

と、混乱していた私に教えたい。

嘘をついているという認識はなかった。

でも、ごまかしていた。ちゃんと向き合ってなかった。

次男にとっては裏切り行為だった。

小さなごまかしが積もり積もって、私と次男の溝を深めていたのだ。

ああ!やり直したい!

あの時のあの対応。
 
もう一度 あの時に戻って・・・