備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『マイ フェア レディ』

2018-09-16 03:23:08 | 国内ミュージカル
基本のストーリーとしては、
花屋のイライザを発音や所作を
教え込み、一流のレディに仕立て上げる。

しかし、レディになった後、
モノとして扱われ、
人と見られないヒギンズに苛立ち、
家を出てしまうイライザ。

そんなイライザの気持ちを分からず、
でも、イライザが居なくなり、
寂しくなり、探すも、いざ、見つかると、
つい、悪態をつき、イライザを怒らせるヒギンズ。

一人、黄昏るヒギンズの元に、
戻るイライザに紅茶を誘うヒギンズで、幕。


朝夏@イライザ
ハスッパな役は元男役という雰囲気。
特に、”ひ”が”し”になるという、
何処の江戸っ子だ、という設定が、
古典的というか、何というか。

洗練されていくと、
普通に淑女という雰囲気に。
歌は裏声で対応。

全体的に、安蘭さんの系譜かな、という印象。


寺脇@ヒギンズ
再演メンバーの一人なので、
キャラが確率されている。

ただ、あそこまで、傲慢というか、
男尊女卑というか、時代がかった台詞だと、
古典ミュージカルの主人公なのかな、と。

歌は台詞の延長で、
地球ゴージャスとか、
当て書きだと、気にならないけど、
石井氏のCDで聴いてた曲と同じなのか、
と思うと、ちょっと、違う曲を聞いている印象に。


相島@ピッカリング
ヒギンズと同年代という設定?
ちょっと、年上という印象があったけど、
最後まで裏切らない良い人だった。

歌はほとんど無く、
ストプレ枠の配役なのかも。


平方@フレディ
勝手にイライザに恋心を抱き、
家まで押し掛けるけど、
プロポーズをする事もなく、
いつの間にかフェードアウト。

一応、ソロは有るけど、
ここまで、存在感が無い役だったとは。


春風@ピアス
ヒギンズ邸の家政婦。
厳しい面しか出てこないけど、
登場キャラで一番、イライザを気にかける。

ただ、結構、年齢不詳な役かも。


伊東@アインスフォードヒル
フレディの母。
特に、これといった見せ場は無いけど、
ここで、中堅処が配役されるらしい。

前田@ヒギンズ母
まさかの役名なし。
でも、なんか色々とオイシい役。

父親でなく、母親が出てくるという点に
意味がありそうだけど、単に、イライザ側は
父親のみしか出てこないから、という流れかも。


今回、初見。
映画版もちゃんと観たことないし、
もしかしたら、『プリティーウーマン』
の内容と混ざっているような気も。

なので、最後、イライザとヒギンズが、
くっつかない、フレディがフられる描写がない、
など、そこまで、話を広げておきながら、
オチが紅茶を誘う、というイギリス紳士め。


G2演出。
翻訳モノの演出は何本かやっているが、
オーブクラスになると、
ちゃんと書き割りのセットが出てくる。
勿論、既存のセットなのかもしれないけど。


楽曲も、よくガラコンで聞く曲ばかりだけど、
どのシーンで使われるか、知らなかったので、
曲の背景や歌詞の意味がようやく分かった。

ただ、そんな有名曲のモチーフが、
随所に出てくるので、他の曲を
聞いても、また、そのメロディーか…、
と思うことが、たびたび。



今井@ドゥーリトル

”運がよけりゃ”
酒場奥から登場。
既にヘベレケで、
話し方がちょっと丁寧。
歌い方も話し言葉。

朗々と歌うのは一カ所のみ。

足を蹴り上げる振り付けはあるも、
そこまで上に蹴り上げない。


教授宅。
同じ衣装で。

ここで、歌はない。
10ポンドでなく、5ポンドだけ、
頂くという持論を展開し、
ヒギンズに好印象を与える。

2幕。
”教会へは遅れずに”
再び、酒屋。
奥から登場するも、
今度はツギハギのベスト。
シルクハットに燕尾服。

イマイチ、財産が相続した理由が
謎なんだけど、成金に。そして、
この教会曲、イライザの式かと
思ってたら、本人の式だったという。

そして、三人と腕を組み、足上げダンス。
シルクハットを腕を這うように放り投げ、
もう一度キャッチして被るという、よくあるヤツ披露。

キャッチに若干、失敗。

その後、アンサンブルのダンスになると、
下手に行き、アンサンブルとだいたい
同じ振り付け披露。椅子に登って歌ったり。

アンサンブルを二列縦にセンターで整列させる。
一番、奥の後方中央で、帽子を脱いでポーズ。
その後、間を駆け抜け、前方に来て、また、同じポーズ。

という、なんか古典的な振り付けでメインに。

その後、散開し、女性陣に
のべつまくなし、にキス魔。

で、終了。
メインは3シーン。

カテコはビギンズ母と。
その後、ヒギンズ、イライザを
迎えるため、両手を掲げ、
リズムにノるというポーズ。

他の人と同じだし、
リズムに乗ると言っても、
足踏みだけなので、問題なし。


衣装はシャツにバンダナというカテコスタイルと、
シルクハットに燕尾服という結婚式スタイルの二種類。

全編酔っ払い、という事で、頬紅が濃いメイク。
舌足らずということで、屋根ヴァの居酒屋シーンを思い出す。

ま、省エネ出演には違いなく、
やはり、真央様時代に、教授が出来なかった事、
これが惜しい、という、それに尽きる一本。
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2 コメント

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映画未見ですか? (めい)
2018-09-23 08:07:17
dachoさんが観たことないとは意外でした〜!
『プリティ・ウーマン』は、たしかマイフェアが下敷きでしたから、混ざるのもムリは無いです(笑)
私は、沙也加ちゃんと役所さんで観て来ましたよー。沙也加ちゃんはまさに「なんてチャーミング!」でした✨✨
返信する
めい様 (dacho)
2018-09-23 10:47:24
部分的に観た事はあっても、
通して最後まで観た事はなく、映画版。

どっちのヒロインでも、
お目当ての方が出ているので、
早々に観劇しましたが、
ダンスシーンのために、リピる時は、
もう一つの組み合わせで観たいかも。
返信する

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