備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『シティ オブ エンジェル』

2018-09-15 02:01:12 | 国内ミュージカル
テキトーなアラスジ。

オープニングの謎ダンス後、
検死台に横たわる探偵・ストーン。

全ては人探しから始まった、
と語り、そこから、時間は遡る。

ストーンは、カーラから、
義理の娘・アヴリルの捜索を依頼される。

それを、引き受けると、
自宅で暴漢に襲われる。

近隣住民の通報から、
警察がやってくるが、
刑事のパンチョは元同僚で、
ストーンは、元刑事だった。

過去に彼女のギャビーを
プロデューサー・バディに寝取られ、
殺害・逮捕を経て、探偵に。

アヴリル発見後、ストーンと過ごす。
そこに、富豪の主治医が誰かに殺される。
その容疑がストーンにかかるも、
アリバイは一緒に居たアヴリルのみ。

カーラは遺産目的で、
富豪とアヴリルを殺そうとしていた。

しかし、主治医は生きていた。

と、この辺までは分かるものの、
この話のオチが分からず。

これ、作家スタインの書いた映画脚本。

しかし、監督・アーウィンの茶々や、
妻ボビーとの離婚問題など、問題が山積み。

勤める映画会社の女子・ウーリーと、
不倫したり、それが妻のボビーにバレたり。

で、クランクイン当日。

ストーン役はラジオスター。
それに納得の行かないスタインは
とうとう、アーウィンを殴る。

で、最後はストーン、ボビーと一緒に歌い、幕。


山田@ストーン
声は良い、声は。

平坦な歌い方なので、ミュージカル発声かと
言われると、ちょっと違うような。


柿澤@スタイン
歌は良い、歌は。

ソロとか感情を歌にのせるけど、
ちょっと、バートを思い出した。


渡辺@アヴリル、マロリー
スゴい当て書き感。
敢えての配役なんだろうけど、
富豪の娘とそれを演じる新人女優。

『アメリ』を演じて、ミュージカル女優路線
に行くのかと思いきや、ネタモノ路線なのか。


瀬奈@カーラ、アローラ
ストーンへ捜索を依頼する
富豪の再婚相手カーラと、
それを演じる女優アローラ。

ソロやデュエットを歌っても、
成立する要員という前提がありそうな。


木南@ダナ、ウーリー
ストーンの事務所の事務員ダナ。
アーヴィングの事務所の事務員ウーリー。

まゆゆ、とは別次元のかわいい路線。
なんだろう、このポジション。
ヨシヒコのムラサキを彷彿。

歌も普通に聞かせる。
むしろ、ここは姉妹とも、
ミュージカル枠なのかも。


勝也@パンチョ、ムニョス
ストーンの元上司、パンチョと、
そのパンチョを演じるムニョス。

パンチョはとことん、イヤミな刑事。
その一方、ムニョスは、ラテンノリ。

最初パンチョで登場した時、
普通の刑事かと思ったら、
ストーンに対し、必要以上な敵意を持つ。

その一方、ムニョスになると、
全く、害の無い、ブラジル人。

突然、始まる謎のラテン調な歌。
一曲しか無いけど、あの体型で、
朗々と歌うので、上手く聞こえる。


山田優@ギャビー、ボビー
ストーンの亡くなった恋人ギャビーと、
スタインの妻、ボビー。

今回、歌うが、意外と上手い。
アイドル系な歌い方ではあるけど。

唯一、現実世界で、女優枠ではない。


佐藤@バティ、アーヴィン
監督のアーヴィン。

ともかく、スタインの脚本を
悉く、否定、していく。
このイヤミな役という設定が似合い過ぎ。

ただ、その一方で、
ひたすらにアドリブの様な演技が、
シツコいくらいに続くため、
あのキャラ設定を好意的に
受け入れないと、この作品、
そのものが受け入れない結果に。


スタインが書く、探偵モノのストーリーと、
その脚本を完成するために、色々と手直し
が入り、修正されていく課程を描く現実。

整理すれば、上記のストーリーだけど、
時系列が乱れるなか、本編に関係ないギャグが、
挟み込まれたり、メタ的に絡んできたり。

基本、スタインがストーンを
イジる事は有っても、逆はあり得ない。

なのに、一幕、終わりでは、アーヴィンのやり方に対し、
スタインに疑問を投げかけ、あの一番の有名曲に。

また、最後の最後の撮影シーンでも、
同様に話しかけ、アーヴィンに反抗することを、
提案し、それを実行してしまうスタイン。

二つの世界が結びつくのは、
この二回だけなので、
スタインの夢オチが有るのかも、
と思っていたけど、メタ的なノリのみ。

なので、ラスト、
自分の思い通りの脚本を
書いたスタインで終わるため、
その映画がどうなったのかは、語られない。


と、昔ながらのストーリー展開
(いいなりになる、ならないの葛藤と
最終的に反抗するけど、成功)
それに飽きない様に、ナカの人ネタが
出てきたり、佐藤氏にストーリーと
関係ないアドリブのようなモノを言わせたり。

このアドリブのようなモノ、が大変にクセモノ。
佐藤氏のやる、お笑いに耐性が無いと、
ちょっと、観ていてダレる、というか、ツラい。

あのイヤミな役は、佐藤氏でないと
成立しないけど、ギャグに関しては、
そこまで、引っ張らなくとも、が、多数。

もしも、同じギャグでも
ムロ氏がやれば、シュールになりそう。
と、つい、福田組の別キャストで想像してしまう。
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2 コメント

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山田くんは本当声はいい (めい)
2018-09-23 08:15:08
けど、ちゃんとミュージカルの歌を勉強しているわけではなさそうなので、次の石丸さんとの共演が心配です(^^;;
木南ちゃんが何気に歌が上手くてびっくりでした!
返信する
めい様 (dacho様)
2018-09-23 10:50:18
声は良いんですよね。

ペテ詐欺は、前回の二人を観てないので、
もし、観る時は、マッサラな気持ちで観れそうです。


観る時は。
返信する

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