備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『海辺のカフカ』(再演、古畑@カフカ)

2014-06-11 18:54:44 | 国内ストプレ
(参考までに)
初演のアラスジ・感想はコチラ
韓国初演の感想はコチラ



宮沢@佐伯
人間離れした透明感で来ると思いきや、普通にオバチャン。もっと、人外な雰囲気になるかと思ったら、意外にもヒト。

これは、主人公に左右されるのかも。

藤木@大島
中性的というよりは、単に、丁寧な性格。ただ、あからさまに怪しかった初演の大島俳優よりは、ナチュラル。

それは演技力の問題?それとも、コチラが分かって観ているから?

古畑@カフカ
新人。リアルに15歳?と思わせる台詞廻し。ま、このメンツに負けないのは、大変だろうけど。


鈴木杏@さくら
竹を割ったような性格というイメージなさくらだが、初演のさくら女優よりも、より爽やかに。

というか、まるで宛て書きのような佇まい。サトエリと系統は違うハズなのに、それほど、初演の雰囲気と違わない。


柿澤@カラス
存在が地味に。
韓国版のそのものズバリなビジュアルがインパクト強すぎて。
また、カフカの心の声というか、代弁する役割だが、その台詞が哲学過ぎるため、ちょっと台詞廻しが空回り。

そもそも、柿澤氏に対するハードルが高くなっているのかも。


高橋@星野
この辺の続投組は安定。
ただ、若干、棒読みな感もあるけど、そういう話し方な可能性も。


木場@ナカタ
安定のナカタ像。
あの、何を考えているのか分からない独特な台詞廻し(そもそも、どの程度の状況理解しているのかが謎なのだが)、周りの環境が目まぐるしく変わるのに、一人マイペース。
それでも、ジョニーの猫虐待とカフカ(カラス)のモノローグが交互に続くシーンでは、台詞に合わせて首を振り、反応。

で、今回、一番の注目が臨終シーン。
星野の台詞中に死んでしまうので、前回は見逃したが、今回、どのタイミングで死ぬのかと思ったら、眠るように死んでいった。

とりあえず、このキャストクレジット位置にあるにも関わらず、相変わらずの舞台占有率。

今年は再演舞台が続くため、一本目(『太鼓叩いて~』)は見送り、これもどうしようか、かなり迷ったが、埼玉まで観に来る価値は有った。



メイン役者陣を一新しての再演。
特に、初演と再演での演出の違いは無かったが、魚がドサッと降る演出は韓国版で、初演には無かったと思ったのだが、勘違い?

一幕はスピーディーに感じたのだが、二幕はなんか失速。
ちょっと、ダラダラと観てしまい、ラストのカフカの変化を見逃したような気がする。

ま、所詮、ナカタしか観てないのだが。

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