地理の部屋と佐渡島

2009年4月よりの佐渡単身赴任があけ、2014年4月より長岡へ。別れが絆をより深めた。今後ともよろしくお願いします。

浅草岳 桜曽根コース

2008年06月29日 08時10分33秒 | 山の風景

山の風景062 写真撮影:2008.06.28

福島県との県境の山。浅草岳は信濃川水系と阿賀野川水系の分水界だ。

 

Photo-01 (ネズモチ平駐車場からすぐ。ネズモチ平コース登山口)

 

 

 国道252号を進み、旧北魚沼郡入広瀬村(現魚沼市)大白川で浅草山荘を目指す道へと左折。ひたすら山荘を目指し、破間川(あぶるまがわ)ダムを過ぎたらそのまま道なりに進むとよい。ダム上流側に続く川(釣り師にとって最高の渓相)沿いに舗装路が続く。途中車があちこちに点在しているが、渓流釣り師たちであろう。県外ナンバーが多い。
 やがて、舗装路が切れぎれになるとネズモチ平駐車場は近い。登山マップには100台とある。トイレもありなかなか良い駐車場だ。車道はさらに続くが、ゲートがあり一般車両はこれ以上進めない。歩きはここから始まるのである。
 意気揚々と駐車場をあとにすると、ほどなく左手にネズモチ平コースの入口が見えるが、この日は直進。先にある尾根づたいのルート・桜曽根コースの入口を目指す。

 

 

Photo-02(桜曽根登山口)

 

 

 かつてはここまで車が入れた。ここからのコースは歩きやすくとても良かった印象がある。今はどうなっているだろう。歩き始めてすぐの所に鐘がある。たいがいの登山客はこの鐘を鳴らして歩き始めたり、登山終了を合図する。

 

 

Photo-03(浅草岳の鐘)

 

 

Photo-04(登りはじめの尾根道)

 

 

Photo-05(歩きやすい木道)

 

 

 

 心地よい登山道はブナなどの広葉樹に覆われている。取りかかったしばらくは傾斜も緩く楽なものである。このコースはあちこち木道が整備されており、高齢者にも優しい。老若男女・たくさんの登山客に愛される理由がここにある気がする。

 

 

Photo-06(次第に傾斜が増す。)

 

 

 

 それでも、高度が増すのと比例して道は傾斜を増していく。もはや整備された木道は切れ、岩や石ころのごろごろした急登になる。

 

 

Photo-07(時折見える雪渓)

 

 

Photo-08(やや足場の悪い急登部)

 

 

Photo-09(守門岳)

 

 

 

 時折視界が開け、遠く守門岳を眺めたり山腹の残雪を見ることがある。涼やかな風が汗を冷やす。ほっと一服する瞬間のなんと心地よいこと。

 

 

 

Photo-10(あとは尾根づたいに行く。)

 

 

Photo-11(鬼ケ面山 1465.1m)

 

 

 

 しばらく続く急登に耐える。あとは視界のある尾根道だけで、傾斜は苦にならぬほどとなる。カヘヨノポッチ(嘉平与のポッチ)には数人が腰を下ろすだけのスペースがあるが、その中心には三等三角点がある。この頂きからは鬼ケ面山の風景がよい。

 

 

Photo-12(嘉平与のポッチの三角点1487.7m)

 

 

Photo-13(前岳へと向かう道の脇にヒメサユリ)

 

 

 

 カヘヨノポッチをでると次は前岳への登りになるが、もはや急な登りはない。ヒメサユリをはじめ、たくさんの花々が目を楽しませてくれ、浅草は花の山であると思うに違いない。

 

 

 

Photo-14(前岳・1568mへ。)

 

 

Photo-15(前岳山頂を迂回して浅草へ。)

 

 

Photo-16(残雪は毎年のこと。踏み跡をたどり、木道を目指せばよい。)

 

 

 

 道なりに行ってしまえば、通常前岳山頂に立つことは無かろう。頂きを巻く道をそのまま進み、残雪を越えて木道に従うことになる。ここまで来ると浅草岳山頂は思いの外近い。

 

 

 

Photo-17(池塘もある。)

 

 

Photo-18(右下眼下に田子倉湖が見えてくる。)

 

 

Photo-19(浅草岳山頂・1585.5m 一等三角点がある。)

 

 

 

 最後の登りはやや傾斜があるが、短いのでもはやそれを苦にする者はいまい。視界を遮るウラジロヨウラクやベニサラサドウダンは、山頂へ至る最後の一筋を飾っている。ぱっと視界が開けると石造りの祠と三角点がある。山頂付近か直下の登山道脇に至福の一時を過ごす先客が大勢。皆一様に山頂に至る苦労を忘れる達成感と開放感に浸っている。

 

 

Photo-20(福島県側入叶津ルート)

 

 

 

 さて、その後の当方は山頂で軽い食事をすませ、すぐ下山した。登りとはルートを変えてネズモチ平コースを下る。こちらは急傾斜が長い。下りルートとしては辛いのを覚悟してだ。歩く距離が短いのと、膝が持ちそうなので選択。そうでない方は下りも桜曽根コースをたどることを勧める。無理は禁物だ。
 結局、9時50分に駐車場を出て13時35分に戻る。山頂への行き帰りで要した時間は3時間45分。写真撮影以外はたいした休憩も取らないで歩いた結果だ。ゆっくりと楽しむ方には諸々の事を考え、あと2時間は見ておくと良い。

 

 


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山の風景062 写真撮影:2008.06.28
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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まだ雪が・・・。 (日本男道記 )
2008-06-29 08:54:28
おはようございます。

まだ雪があるのですね。

昨日の登山のようですが、お天気は大丈夫だったのでしょうか?

登山コース綺麗に整備されて快適な登山が楽しめそうですね。
返信する
日本男道記さんへ。 (地理佐渡..)
2008-06-29 09:04:10
おはようございました。

少し心配でしたが、結局は
大丈夫でした。大急ぎで
登ったので、帰りはくたく
たでした..(笑)。
返信する
こんにちは (mico)
2008-06-29 14:13:42
こちらはジメジメムシムシで不快指数が
高くウンザリ。
山の涼しい空気が届きそうです。
返信する
感激 (もみじ)
2008-06-29 15:01:43
尾根伝いにず~と整備されている道を見ていると、ここまでやるか!と整備している人たちに感謝と感激。
山登りをしない私からすると凄い人たちがいるのですね、っと思います。
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micoさんへ。 (地理佐渡..)
2008-06-29 15:11:15
こんにちは。

朝から見ますと昼前後に
雨が強くなりました。
ですが、今晩から明日朝
には弱まるような感じです。

久しぶりまとまった雨。
こちらでは少しありが
たいかなぁ。
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もみじさんへ。 (地理佐渡..)
2008-06-29 15:12:54
こんにちは。

当方もびっくりしました。
特に尾根づたいの道にお
いては、植生を守る意味
合いでとても歓迎すべき
ことですよね。
努力に感謝しつつ、マナー
をきちっと守ろうという気
になります。
返信する
浅草岳 (白熊)
2008-06-29 17:16:44
浅草岳は人気のある山のようですね。
山の上で飲む水、握り飯の味は
最高でしょうね。

もう一つ
降りてから浸る温泉ですね。
生きてて良かったと思う
瞬間です。
返信する
白熊さんへ。 (地理佐渡..)
2008-06-29 17:27:54
こんにちは。

降りてからの温泉。
確かにそうですねぇ。
今回は麓で温泉というのをしなかった。
そういえば、以前は良く入ったものでしたが..。
今度はそれもおりこんでですね。
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浅草岳 (アコード)
2008-06-29 17:49:10
ブログ閲覧に感謝です!
今回は異例の長編ストーリーで編集が大変だった
と思います。やはりまだ残雪があるんですね。
今日は台風6号の成れの果てが通過し一日中かな
りの降雨で外出は車でのみ。
ウオーキングにと身体は背中を押すがこの雨量で
は何んとも!

返信する
アコードさんへ。 (地理佐渡..)
2008-06-29 18:27:34
こんにちは。

こちらも久しぶりにしっかりした雨でした。
先ほどはやや強い感じの降りでしたが、
今は少し落ち着いていますね。
これから少しずつ弱まり、あがってくれな
いかなぁと..。

今日の記事は久しぶりに家でごろごろする
だけの日になりましたから、意を決して
編集しました(笑)。
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