自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

ウズベキスタン式。

2011年05月11日 22時33分01秒 | 世界自転車探検部
風にきしむ薄い木戸を開け、
小さく暗い、ひと気ない部屋に入る。
中には背の低い仕切りがあるきりだ。
その仕切りの左右の床に
小さな穴が空いている。
穴の奥を覗くと、まるでブラックホールのように
吸い込まれそうな気さえする。

中に入ってみると、
この小部屋に入ることは、
相当な覚悟が必要であることがわかる。

なぜならここは、
トイレだから。



ウズベキスタンの田舎のレストラン。
この小部屋から帰還した中村さんは、
次に行こうとした私に詳細は語らず、
ただワクワクした目で見ていた。


番組では決して出てこない旅の話。


明日は第一回目の試写です!

背中を押す、とは。

2011年05月09日 17時06分34秒 | 世界自転車探検部
悪友から、メール。
私は背中をぐ~んと押された。
以下、そのメール全文。


……………
どうだ、なんか調子良くなさそうだし、
ほっといたぜ。
ペタッキステージ優勝したな。
37歳恐ろしいぜ。


駄目なんだよ、人の背中とか押せないからさ。
お前と違って優しくないから、押された人はつんのめって転けるかも。
せいぜいお姉ちゃんのケツ、チチ触るぐらいだ。


ス○○○○、走ろうぜ!
もうやだよって泣きべそかくまで走ろうぜ!
なんか見えるよ、俺らしか見れない景色が。

俺の所まで這い上がるのはお断りだ。
その前に俺がお前の所までかけ上がるから!



選択肢がEだけじゃ~つまんねぇ。

俺が自転車の整備をお勉強して、
がっつり鍛え上げて、
超級山岳上れて・・・
ほら選択肢が増えたな。



7月の舞台は花子とは違う超ド級山岳だ。
千作に見てもらうのは最高になるよ。
へなちょこぶり見せれないしね。

まだ稽古はしてないけど連絡するわ。

そこクリアしないと、
ス○○○○で凹みっぱなしじゃ~話にならんもん。



あとス○○○○で無茶なことお前から頼まれたら、
絶品の台詞だけ用意したからな。
それ引き出せる演出、考えてもらいたいぞ。


いつも背中を押してくれる友へ、
ケツとチチしか触れない悪友より、
愛も込めとくよ!


……………

私は弱い人だから、
友の声がなければうまく走れない。

最近はとんと背中を押してない友から、
今日はずいぶんと背中を押してもらったよ!

好天晴心。

2011年05月08日 18時28分34秒 | おしごと日記
蟹江くんは京都ロケだし、
猪野っちと箱根往復するほどの体力はなし。
けっきょく都内をゆったり走る。

ジョカトーレはホイールからサドルまで
ぜんぶカーボンだし、
フレームもロングライド用なので、乗り心地が非情にやさしい。
まさにクルージングの気分で気持ちよく汗をかきました。

晴れて快適、今年初の半袖レーパン姿でのクルージング。
「今年初」と言っても、実はカンボジアでもウズベキスタンでも
半袖短パンだったなあと思い直したのですが、
やはり祖国の春は格別。
気分はやはり「今年初」なのでした。


遠乗りしなかったのにはもうひとつ理由があって、
実は会社でたくさんの仕事が待っていた。
ロケに持って行った自転車は箱詰めのままだったし、
月曜日までに番組の企画書を書いてほしいと頼まれていた。
この企画書、かなり実現の可能性が高いもの。
放送は夏!
公表できるようになったら、お知らせしますよん☆


※日本チャリン党のブログを更新しました!
 ウズベキスタンの秘蔵写真もご覧頂けますので、
 ぜひのぞいてみて下さい☆
(閲覧にはFLASH PLAYERが必要ですので、
 見られないよ!という方は無料ダウンロードしてみてください。
 iphoneからはご覧いただけません)

すごい人はまるで別人。

2011年05月06日 05時34分12秒 | おしごと日記
見ちゃった。


体調も悪いし、編集が思うように進まないので、
たまたま連絡をくれた蟹江一平ちゃまとお茶をした。
そしたら、これまで作った自転車旅ぜんぶ見たくなったのである。


東北、イタリア、チェコ。

とても良かった。
ゲラゲラ笑ったし、8回泣いた。
自分が作ったとは到底思えなくて、
作った人間に完敗した気分で見終えた。


自分は退化してしまったのか? とも思ったけど、
これは良い予兆かもしれない、とも思う。
迷って、混乱して、今の自分の非力さを感じるのは、
自分のイメージが今の自分より上を向いているからだ。

もちろん、そのままスランプにはまることも多いけど。



それにしても、チェコ編を見て思うのは
茂山宗彦という男のすごさ。
私は、次に彼と旅する時までに、
彼のレベルまで這い上がらねばならんな。

選択肢は…Eのみ。

2011年05月05日 01時17分05秒 | 世界自転車探検部
体調が一向に戻らないのである。
フラフラしていると集中力を欠いて、
忘れ物をしたり編集に身が入らなかったり。
こうなると、弱音が出て来るのは仕方のないことでしょう。
心の整理をするために、ひとつ現状を書き出してみよう。
「弱音」だから、面白くもなんともありませんよ。


さあ落ち着いて、私がロケでやっている仕事を思い起こしてみる。

1、ビデオカメラを回す(体力-50)
2、音声レベルに常に気を配る(体力-20)
3、走っている出演者の周囲の安全に気を配る(精神-80)
4、素敵な出会いになりそうな人をさがす(体力-20 精神-20)
5、出会った人にインタビューする(体力-20)
6、写真を撮る(体力-10)
7、自転車から異音が出ていないか確かめ整備する(体力-20 精神-30)

企業秘密的なことは書いていないので、実はもっとある。
「男自転車~」の時は、これを5人でやっていた。
それを1人で同時に続けなければいけない。
カンボジア編が終わった時点で、こりゃあ体がもたないと気付き、
廃部を決意したのもお分かり頂けることだろう。
しかし、なんとかならないものだろうか?

A:写真を撮るのをやめる(ファンライド記事をやめれば…)
B:音声をフルオート録音にする(しゃべりがほとんど聞こえなくなるぞ)
C:自転車の整備ができる出演者を連れて行く(無理だろう…)
D:撮影日程を増やす(予算が…)
E:出演者の笑顔に癒される(これが現実的)
F:やっぱり廃部(これで一発解決!)


最後の2つは、ヤケクソ回答に近い…気がする。
しかし、現実的に選べるのは「E」だけだ。
もっぴー、次のロケでは
君の笑顔で癒してくれよ~~~~~!!

旅をして思うこと。

2011年05月04日 02時09分38秒 | 世界自転車探検部
旅をするいちばんの収穫は、
自信を失う、ということかも知れない。

目の前でシメられた動物が、そのまま料理となって出されたり。
天候に抗えない自分を発見したり。
見知らぬ人に、理解を超えるほどの優しさをもらったり。
とにかくズバズバと自分の非力さを実感していく。

しかし、そんな旅を無事に終えた時こそ、
自信を失いながらも裸一貫で旅を終えた自分に
淡いけれども強い希望を抱くことができる。

自信を失うことで真摯になれる。
希望を持つことで優しさに満ちた強さが得られる。


ああ、旅を終えた時、
中村さんにこんな話を聞くのを忘れたなあ。
インタビュアー失格ですな。
こんど会うことがあったら、聞いてみよう。


…今日は、わかりにくい話でごめん。
こんな体験をしたい人は、自転車探検部員になりましょう☆

編集開始。

2011年05月02日 13時36分54秒 | 世界自転車探検部
帰国して2日間、撮って来た映像素材を編集機に取り込みながら、
お腹との闘いに明け暮れました。
そして今日から編集開始。
記憶に詰まったウズベキスタンの空気、音、匂い、
すべてを音楽のようにイメージして、
素敵な旅を紡ぎだすのです。

オンジェイのカンボジア旅よりも、前へ。
中村さんの色を豊かに。
観てくれた人が幸せな気分になるように。
まだまだエンジン全開、眠らねぇぞ!

楽屋にて。

2011年05月01日 19時59分18秒 | 茂山家
今日は茂山家の「春狂言」にお邪魔。
文字通りホンマに「お邪魔」しに行ったかも。
というのも、ウズベキスタンから帰って以来、
おなかの調子が…………。
楽屋のお茶を一口飲めば、もうお腹がグルグル言い出す始末。
そして楽屋のトイレを占領。
おかげでトイレに入れなかった狂言師がいたかもしれない。
(いないと思うけど)
まったく、こまったお腹でございます。。

トイレに通いつつ、狂言を鑑賞。
今日は茂くんと娘の莢ちゃん共演の「靭猿」がメインディッシュ。
いやあ、感動した。
最後、娘が父におぶされて橋懸かりを進む様は、
荘厳な、神々しい姿に見えた。
茂くんにそれを伝えたら、嬉しそうな顔をしていたなあ。


終演後、宗彦氏と「自転車探検部」について相談。
行き先はほぼ決まりました。
雨が多い場所なので、きっと豪雨にさらされることでしょう。
これは楽しみだ☆

そしてただいま、ファンライド6月号の記事を執筆中。
今回も3000字。
放送前の発売だから、ネタバレしない程度に、面白く書かねばなりません。
明日の締め切りに間に合うかしら??