四万十川レコード 公式ブログ

四万十と言う小さな町に生まれ、思春期に音楽に目覚めそして今も、長い長い音楽の旅をしています。

話す前に話す

2012-06-14 23:21:44 | コラム
話す前に話す、相変わらず何の事か分んないですね(笑)
人間の社会は対話や会話、言葉の意思疎通で成立しています。
ビジネスでもそうです、物を作るのも売るのもそこに会話があります。
家庭でも然り、思春期のガキは親との対話を嫌がります。
そこで放って置くとまだ社会的に未発達な脳は暴走してしまいす。
所謂グレたりね、悪さして世間様に迷惑をかける。
その前に対話をして暴走を回避させるのはやはり親の責任でしょう。
まぁ暴走した本人が書いてちゃ世話ねぇけど(笑)
あっ僕の親はキチンと対話なり説教はしてくれましたよ。
僕が親の言う事を利かなかっただけです(笑)
でもそのおかげで最後の一線は越えなかった。
アウトローになる人は最後の一線の部分
家族や家庭が破綻している人が多いです。
仕方ないので彼等は組織的な親子関係?を結ぶのでしょう。
また話がそれたそんな話じゃないです、スイマセン(笑)
でも対話が物事の抑止力になるのは間違いありません。




僕は音楽の世界でライブハウスのブッキングやアーティストのマネージメント
音楽の制作にプロモーション等の経験があります。
これらの作業の全ては他人との会話、意思疎通が成り立って初めて成立します。
ライブハウスのスケジュールを決めるのは交渉能力です。
待っていてもスケジュールは埋まりません、声を掛けて企画を立てて
初めて出演者のキープが出来る、ただひたすら人との会話です。
マネージメントと言う仕事はアーティストの気持の代弁者でもある必要があります。
従って彼らが何を考え何をやりたいのかを正確に把握して置く必要があります。
これはとても面倒臭い、相手が複数人いるとバンドの中でも意見が違う。
だから僕は皆が納得してかつバンドの為になる事を選択指導しなければなりません。
まぁすんなりまとまる事もあれば延々とうだうだ結論が出ない事もある、大変でした。
幸いにコンサート制作は僕が一人で決められる関係でしたのでそこだけは楽だった。
ライブハウスのブッキングと出演アーティストの関係がカステラとのスタートだったので
ステージに関する事には絶対的な信頼を得られていましたので。




さてここでタイトルに戻ります。
僕が音楽業界時代から身に付いた?習慣になったしまった事が
「話す前に話す」と言う事です、シュミレーションですね会話の。
僕は交渉や説明、納得が必要な会話を誰かとする前に必ず先に話しをます。
この先に会話、交渉を要する人間と話をしているつもりで先に頭の中で会話をします。
何故そんな事をするようになったかはもう忘れてしまいました。
ただ経験的に人を納得させる事が出来ないと多人数での仕事が出来ないと
身を持って味わいましたまだ若い頃に。
それでそんな事を無意識に始めたのだと思います。
凄く重要な話しで相手をのっける、巻き込む作業で会話の道順さえ自分で
組み立てられてなかったら相手に伝える事も巻き込む事も出来ません
従ってその作業は失敗します、そう言う負の経験が僕にそう言う事をさせたのだと思います。




では先に頭の中で会話する事のメリット。
まず自分が伝えなければならない事、確認しなければならない事の整理が出来る。
これとこれを伝えてあれとそれは相手の判断待ち。
そう言う風に物事の要点の整理が出来るし後で、あっこれを聞くのを忘れた!
なんて事を回避する事が出来ます。
次に先に話をする事によって上がらないし落ち着いて話せる。
人間は結論を急ぐ物事には性急な会話になるし早口になります。
また自分の頭の中ではすでに出来上がっている思考なのテンションが高い
独断的で強引な結論に導いてしまいます、時差を忘れている。
自分がこれで行ける!これは良い!と思っても相手はその話を聞くのは初めてでしょ。
そこに空気の温もりの差がある事を忘れている、独りよがりに聞こえます。
会話が下手な人と言うのは相手に気持や情報を伝えられない事です。
芸人の様に人を笑わせる事が上手な会話ではありません。
もちろん楽しく伝えられればそれにこした事はありませんが。
僕も昔は言いたい事があると凄く早口になっていましたし結論を急ぎました。
それはやはり成功する確率が下がる。
必要な事はゆっくりと相手に沁み込む様な速度で話さないと上手く伝わりません。
相手に思考する時間、判断する時間を与える事です。
即断、即決出来る事象はそうある物ではありません、考える時間が必要です。




維新の傑物、勝海舟と言う人がいます。
この人の「氷川清話」と言う本が僕は好きで愛読書です。
これは明治期になっての勝海舟が維新の頃の秘話を
新聞のインタビューに答えて残したものです。
江戸っ子の御家人の勝海舟が晩年に残した会話形式の記述の本です。
勝海舟は会話の達人で交渉のプロフェショナルです。
有名な仕事で薩摩の西郷隆盛との終戦交渉「江戸城の無血開城」がありますね。
これは日本を二分する内戦を対話で回避したと言う歴史上とても重要な仕事です。
この「江戸城の無血開城」が無ければ日本の国力は内戦によって消耗し
欧米の植民地になっていた可能性が高いからです。
それより前には、維新の基盤である「薩長同盟」の立役者として土佐の浪人
坂本竜馬の存在がありますね、郷土の英雄?ですか(笑)
竜馬が勝海舟の弟子であったのは余りにも有名な事ですが
僕はこの二人に共通している事は「話し上手」だった事だと思っています。
つまり面白可笑しくそして熱く、人を話しに引き込む力があった。
歴史は人が作るもので人の思考の判断や失敗の記録でもあります。
そして人を動かすのに重要な事はやはり「話し」なんですね。
ちなみに勝翁が会話の極意として残している言葉は
「あれこれ考えず無心にて臨む」なんですね(笑)
まぁこれは歴史上の英傑の言葉ですからね。
従って凡人の僕は前もって話をしますよ頭の中でね、失敗をしない為にね(笑)

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