それはまだ極寒の2月初め頃。
ホンヤミカコさんより電話がありました。
「あの~次のアルバムの創作準備に向けて
生活環境を自然の中に、例えば北海道か
四国に行きたいんです。」
「…それは2~3カ月とか?それとももっと
長期間の話ですか?」「長期です♪」
「…ん~、つまり移住、生活拠点を移す
と言う事で良いですか?」「はい。」
何を当然この人は…と、思いつつも
「次のアルバムの柱になるのは“風に抱かれて”
で生まれた感性の延長になるでしょうね。」と
僕も彼女には常々言っていたのでそれは納得出来ました。
“風に抱かれて”はホンヤミカコが11年前に四国遍路を
した時に浮かんだ曲を収録したアルバムです。
「北海道と四国に優先順位はありますか?」
「ないです。」「…四国だと当然人脈的にも
高知県が良いと思いますが高知市内で?」
「もっと自然がある所です。朝起きたらすぐそこに
自然がある様な風景の所♪」
何を突然この人は…
と、再び思いつつもある案が浮かぶ。
「俺が四万十市生まれなのは知っていますよね?」
「はい。」
まぁ、彼女の楽曲“四万十川”のプロモ撮影で四万十市迄
連れて行ったんだからそれは当然知ってるわなぁ。
「いっそのこと四万十市に移住しませんか?俺も昨年の
暮れに親父を亡くしたので、独り暮しになったお袋が
気になっていたので実家に住もうと思います。」
「良いですよ、四万十市で♪」
妙に軽い気がするがまっ、良いか。
「住居の条件は?」
「オカリナの練習が周りに気がねなく出来る所です。」
ホンヤさんは毎日2~3時間オカリナの練習をします。
「了解です。では早速地元の友達に捜させます。」
思い起こせば2年前。
僕がホンヤミカコのプロデュースを受けて先ず最初に
した仕事が、彼女の楽曲“四万十川”のプロモ撮影でした。
そして何故か僕はホンヤミカコの為に
四万十市のサポートスタフッフチームを集めて
彼女に紹介していました。
今では四万十市の観光協会会長の岡村さんや
僕の友達の音楽や英語のエキスパート等の数人を
彼女に繋いでいました。
で、生きて来たんですねこの一手が(笑)
そりゃ地元の友達や先輩達だから我儘も言えます。
ものの2日で彼女の住む一軒家を見つけました。
僕の地元の先輩スタッフがですけど(笑)
今、そこをホンヤさんが住む為に改修しています。
僕も知っている家ですが…豪邸です、田舎の。
ホンヤさんは5月から。
僕は仕事との兼ね合いで6月から四万十市に移住します。
当然、ホンヤさんの“高知のお父さん”の龍馬記念館の
森館長や室戸金剛頂寺のご住職で、真言宗豊山派の
宗務総長の坂井先生にも、ホンヤさんから
この件を報告して貰って快諾を得ました。
しかし人生は不思議なものですね。
僕が高知にホンヤミカコを繋いで、ホンヤミカコが
僕を四万十市に、故郷に繋いでくれるとは…
もっと不思議な事にこの夏辺りから四国の仕事が
増えていたんですね…高松や讃岐でのコンサートもあります。
2年前に“四万十川”のプロモ撮影をする前に
ホンヤさんを船に乗せるので安全祈願で
地元の貴船神社にホンヤさんとスタッフで参拝しました。
我が家が神主であった時代もある場所です。
僕の町内の先輩で遠い親戚でもあるスタッフの
ハル君が言いました。
「この神社の神様は強いよ!」と。
そりゃ戦国公家の一条さんが土佐に着いて
初めて参拝した所です、力もあるのでしょう。
と言う訳でこの春から…
ホンヤミカコさんは土佐の高知は四万十市に
住む事になりました。
四万十市を拠点に四国遍路をし、次回アルバムの
創作活動に入ります。
ご縁が出来た土佐在住の皆様、そして今まで
お世話になった皆様も、引き続きご愛顧を
宜しくお願い申しあげます。(^.^)/~~~~