四万十川レコード 公式ブログ

四万十と言う小さな町に生まれ、思春期に音楽に目覚めそして今も、長い長い音楽の旅をしています。

インディビジュアル・オフィス設立のご案内

2013-06-25 23:04:08 | コラム
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さてこの度私CUROは「インディビジュアル・オフィス」を
設立する運びとなりました。
これもひとえに皆様の…って(笑)

でも実はこれは冗談でも洒落でもございませんでして…
実は既にインディビジュアル・オフィスは実在しております。
と言うかもう仕事も始めています。

ホンヤミカコさんの高知県立美術館ホール・コンサートの全制作は
実は「インディビジュアル・オフィス」の受け仕事です(笑)
大分前に高知のこのコンサートチケットの事をブログに書いて
チケットの版下を公開しました。



ああ、老眼には見えにくいなぁ…
このチケットの一番下の右端にしっかりと企画制作:インディビジュアル・オフィス
の文字があるんですね実は。
と言う事でこれは後追いの情報の公開です。

実は本当は今日、正確には7月2日になってしまったけれど
まぁ7月の1日付でこの情報と一緒に皆様にご報告するつもりで今迄引っ張っていました。
前フリ?はしていたので分かる人にはお分かりだったと思いますが
私、6月30日をもちましてお世話になった会社を退社致しました。

ん~っ普通は大決断でしょうね。
僕等の年で努めていた会社を退社する訳ですから…
でもまぁ僕はそう言う部分は少し人様と違った感覚を有しているので
余り感慨はありません。




そもそも「あれ?」と僕が思ったのが韓国から帰った当日。
都内に着いてからホンヤさんと打ち合わせをしている時に突然
「えっ?」と気が付きました。

詳細は割愛しますが僕がホンヤミカコさんのプロデュースを始めて丁度1年ですか。
そして僕は最初から彼女に「新しいアルバムを作りましょう!」と言い続けて来ました。
と言うか僕の出したプロデュースの条件?が
「アルバムアーティストのサイクルで活動する事」だったんです。

ホンヤミカコさんは今年でCDデビュー20周年です。
その間にオカリナの世界では女性としては第一人者に成長しました。
まぁオカリナ奏者としては「先生」クラスです。

でも僕は余りその辺の事には興味がありませんでした。
何故なら僕はシンガーソングライターとしてオカリナアーティストとして
ホンヤさんを世の中に送り出ました。
で勝手に冬眠と言うか引退というか要は彼女の視界から消えました。
今のホンヤさんのポジションは彼女が自分で勝ち取って来たものです。

その間、僕は一切彼女の力になってあげる事がありませんでした。
それが僕の中で「負い目」になっていたのは確かです。




縁あってもう一度彼女のプロデュースをする事になって
やっと新しいアルバムが出来る所まで来ました。
この間僕はいわゆる「ダブルワーカー」で、凄くハードな生活をしていました。
ホンヤさんの為に行う仕事の時間に制限がありました。

また僕自身も肉体的にもう無理かなぁ…
と言う所まで疲弊していました。
夜勤明けの思考力の低下は自分でも驚く程感じるようになっていました。
そして…あんまり給料は上がらないのに責任だけは増えると言う?
現代の労働者の典型みたいな環境にいました(笑)
でもそこには仲間やクライアントからの信頼関係があったので仕事は楽しかったです。

さて話を戻して韓国からの帰京日。
都内でのホンヤさんとの打ち合わせをしている時に
余りにも疲れきっている僕をホンヤさんは心配してくれてました。
でも彼女は最初から全面的なプロデュースを依頼してくれてたんですよ。

まぁ何となくホンヤさんから報酬を頂く事には抵抗があったし
自分もまぁ食って行けてたし…それよりも何よりももう一度
音楽業界で戦う?だけの自信もなかったんですよ。

でも凄く良いアルバムが出来て…
まさにこれをいつ売るの?「今でしょ!」とその時に気がついた訳です。




僕は短気な割には計画的?な人間なので確かに焦点を持って行動していました。
それが突然「ああ、今なんだ…」と気がついたんです。
そこに気がつくと僕は決断も行動も早いです。

翌日には職場の責任者に伝えて会社にも伝えてクライアントにも伝えました。
まさに晴天の霹靂な状況です。
なんせ韓国に行くまでは僕は7月から始まる新しい仕事の中心的な役目を
要求されていましたので。

まぁこれも急な退社の重要な要素だったんですが…
今ここで辞めないと仕事が動き始めたら抜けられなくなる。
と言う事も急な決断をした理由でした。
それと退社の1ヶ月前には会社に伝える契約なのでバタバタで動いたんです。

と言う事で昨夜からずっとレコードの版下デザインの入稿をしていました。
なんせこれが飯のタネなので早く製品化しないといけません(笑)

さて此処まで書いて来て、皆さんは読んで来てある疑問が浮かびますよね?
僕の行動や思考は…一家の大黒柱の行動じゃないですね(笑)
いつ言おうかとは思いましたが一度だけ言います。





つまり僕は一家の大黒柱じゃなくなっています。
はい、×がつきました(笑)
もうこの辺の事は言いたくないので言いませんがひとつだけ。
今年の春に息子も大学を終え就職しています。
つまり大きな人生の区切りと責任は果たしました。

まぁ残りは…好きな事をやって暮らそうか?と。
ただし、田んぼの松田からは「かまんがか?それで?」
と言う大人のご意見を頂きましたが(笑)

まぁ、かまんがやないか?
知っている人は分かるけど僕が普通に結婚して生活している事が
異常でしたしね(笑)

随分と前に同じく田んぼの橋田昭和と久し振りに電話した時に
「われ、まだ離婚はしてないがか?嫁さんもよう我慢すらぁねや(笑)」
とぬかしくさったので「×」と言ったら橋田は絶句していました(笑)

橋田は「老後の自分の為に音楽を残したい」と言う様な事を言って
俺に足を蹴り上げられています。
さあて…平和に暮らしていて、大人になった昔の友達を
音楽でひっぱり回しちゃろうか?と思っています。
どうせ俺の世間のイメージは「アウトロー」でしょうから(笑)


だから寝ろ!って(笑)

2013-06-25 03:08:33 | コラム
夏風邪をひきました…
は昨日のブログの出だしだろ(笑)
はぁ~っ。
やっと熱が下がったのにまた寝ないで無理をして…
馬鹿だなぁ~とは自分でも思うのですが仕方ない。
やる事はあるし何故かブログの更新もしたくなった(苦笑)

これは完全に夜型人間の性(さが)でしょうか?
現在午前3時です。
微熱を我慢して何とか仕事をこなしてやっと家にたどり着いて
「う~ん、でもこれだけは…」と
夏風邪のせいで遅れていたジャケットデザインの校生をして
何とかそれが終わったら急に元気が出ました。

でも明日は…
とても大切な打ち合わせがあります。

今現在僕がマジで悩んでいる事があります。
それはこの先のこのブログの事です。




僕は文章は主観で書いたほうが読み手に伝わると思っています。
小っ恥ずかしい自分の感情をさらけ出して道化?になる程自分を茶化して
初めて読んでくれる人に伝わる…と思っています。
そこまでの文章力しか僕にはないからこれは言い訳かもしれませんが(苦笑)

客観的に完結でわかり易い文章こそが本来のものでしょうが力がないもん(笑)
そこまでの文章力は僕にはないと分かっています。
だからその日の気分で正直にこのブログは今迄書いてきました。

所がどうやらこの先はこれが難しくなる…。

何故なら僕はもうプロの仕事に首を突っ込んじゃっている。
此処には守秘義務がね存在します。
何でもかんでも書いて良かったのはシマレコのメンバーだけで…
んっ?これも多分違いますが(笑)

まぁ「田んぼ」の橋田昭和の悪口を書いている内は良かった。
橋田昭和にはこのブログを読みに来る能力もないし(笑)
レトロな昭和の?おじさんなもんで。
奴は今だに携帯のメールが打てませんしね。




所がホンヤさんは…
まぁ今までは「このブログは読まないで下さい」で済んだけど
これから先は無理ですね。
読む読まない以前の問題が生じて来ています。
明日の夕方に僕とホンヤさんが誰と会ってどんな話をするのかなんてもう書けません。

結構ね複雑な事を始めています。
仕事ですね。
幾つかの仕事の一端ではありますがとてもパブリックな人達と会って
具体的な仕事の話を始めて行きます。
それがどんな風に広がって行くか、嫌、まとまるかさえ現段階では白紙です。

まとまれば皆さんに「こんな事やります!」と言えるのですが
本当にどうなるか僕にも分かりません。
ただ僕はそう言う事を「まとめる」作業に入ります。

とてもプレッシャーがあります。
僕はそう言う仕事をまとめる為の存在でもあるので。

後悔…まではしていませんが胃が痛い作業になります。
本当のプロの世界で確実に実績を出す事を僕は求められています。




んなもんが簡単に出せるくらいなら俺は20年前に音楽業界を冬眠していないつ~の!!
と、今更開き直っても仕方ないのですが(苦笑)

あと少しで6月が終わりますね。
で7月が来ます、当たり前ですが。
でも僕にとって6月と7月は大きな環境の違いが生じます。

それはあと少しで此処で全て書きますが取り敢えずまだです。
今現在はそれを言えません。
嫌、言っても良いんですけどね。
まぁ何となくケジメをつけてみる気であと少し引っ張ります(笑)

しかし何か不思議な人生だなぁ、と改めて思っています。
僕は感だけは人一倍敏感なのですがまさかこう言う展開になるとは…

この決断と言うか結論が出た瞬間は自分でも驚きました。
…んっ?もう分かっちゃいましたか?
感の良い貴方が今感じた通りの事です(笑)

僕が突然にこの結論に辿り付いたのは約1ヶ月前です。
流石に自分でも???と感じたので僕の後見人の「田んぼ」の松田にメールを打ちました。
浩二からの返信は「かまんがか、それで?」ででした。

嫌々自分でも驚いているんだけど「いかんろうか?」と松田には言えなかったので
「かまん!!」と返信しました。
でも内心は「ホンマに?」と言う感じでしたが(苦笑)




「窮鼠猫を噛む」ではありませんが鼠年生まれの僕は開き直る癖があります。
負ける?と分かっていても猫に喧嘩を売る鼠です。
ガブッ!!とひと噛みでおジャンな癖にね(笑)

ちなみに僕は日本人に一番多いA型の血液型でもあります。
辛抱強い?A型人間は切れたら手に負えません(笑)
松田はO型、橋田はB型です。
あの人は…ホンヤミカコさんは天才タイプのAB型です。

単純にA型はスタッフに一番多い血液型です。
音楽業界のミュージシャンは何故かB型が圧倒的に多くて次にAB型です。
社会的な包容力のあるO型はその後です。
そしてA型のアーティストはまずいません(笑)
何故か日本人に一番多い筈のA型はアーティストでは少数派なのです。

僕は別に血液型を信じてはいませんが数学的な配分が音楽業界では
裏返ってしまう事は昔から不思議だと思っています。

…さぁて、寝るか。

今日の僕が何を書きたかったのかは自分でも分かりません。
ただ何となくパソコンに文字を打ちたかったのかも知れません。
まぁそんな夜が、そう言う気分の一日があったと言う事でしょうか?
では皆様ごきげんよう!宝塚か(笑)

稜線を超えて

2013-06-24 06:10:26 | コラム
夏風邪をひきました…微熱が続いてます。

「病気の王様」と言う詩のタイトルを思い出しました。
著名な詩人や作家の作品では無くて
小学校の国語の時間に同級生のタカシが書いた詩です。
タカシは作文が特に上手い訳でもなくただ何となく
自分が病気になった時に感じた事を書いただけなのでしょう。

でもこの年まで僕が覚えている内容だったんです。

病気になったタカシにお母さんや周りの人が
とても優しくて美味しいものやメロンを食べさせてくれます。
まるで王様になったような気分だとタカシは思いました。
たまには病気になるのも悪くないかな?
と言う様な内容だったと覚えています。

このメロンがね、いかにも昭和だな(笑)
みかんや桃の缶詰はまぁ普通の家ではお母さんが
風邪をひいたら出してくました。
我がではこの他に家は林檎をすりおろしたものがありましたね。

少し年の離れた都会の女の子の話だとみかんの缶詰には
バニラアイスがついていたらしいです。
都会と田舎、いや時代の差かな(笑)




この何気ない同級生の詩を僕が何時までも覚えていたのは
いくつかの理由があります。
タカシがメロンを食べられたのが羨ましい?
と言う理由もあるかも知れませんがそれだけではありません(笑)

タカシは余り作文や詩の創作で国語の時間に褒められる事がありませんでした。
そんなタカシが書いた詩が先生に読まれたと言う事が珍しくて
へ~っ、と僕は思いました。

僕は子供の頃から作文や詩には少し自信がありました。
いわゆる賞状を貰う様な事は多々ありましたし
「少年ジャンプ」の第1回目の「愛読者賞」の読書感想文では
準入選してフランスのプジョー社の自転車を貰いました。
土佐の田舎町にはふさわしくない?様なお洒落なオレンジ色の自転車でした(笑)

そう言う僕でしたのでこの詩の評価点が何処に有るのかを理解していました。
つまり「視点を変える」と言う事ですね。
病気と言う誰にとっても不愉快で苦痛な出来事も
それを取り巻く現象はプラスの評価点があったと。

美味しいものやメロンを食べて家族から優しくされて
タカシは自分への愛を感じたでしょうしね。

つまり物事の幸不幸はその一面からでは分からないと言う事を
子供ながらに僕は感じていたのです。
そしてこの視点こそ創作の原点なんですね。
共通の認識を新たな視点で感動に変える事が僕は創作だと今でも思っています。





さて夏風邪の微熱にまどろんでボケ~ッと天井を見ていると
子供の頃の事を思い出しました。
今日と同じように風邪をひいて見つめていた実家の天井板の模様が
人の顔や魔物の顔に見えたりした事を思い出しました。
今の家の天井は大体が壁紙を張ったものですよね。
僕が思い出したのは昔の家の定番だった杉板の天井模様の事です。

それと同じように夕涼みに出た川辺から見た遠峯の稜線も思い出しました。
僕の家の下を流れていた後川と堤防を挟んで流れている四万十川。
そしてその対岸の後ろに並んでいる名前も知らない山々の稜線。



その山の向こうにある町が何処なのか何と呼ばれている町なのか。
どんな人達が住んでいるのかは今でも知りませんが大別すれば
同じ四万十市のいち町村でしょうね、目に見えるくらい近い所にあるのだから(笑)

でもあの山の向こうに行くには後川を渡って
堤防を越えて四万十川を渡って対岸に付き
そこからまたそこにそびえる山の稜線を越えないと
見知らぬ町には辿り着けない事は子供でも分かりました。

考えただけでもうんざりする作業です。




水平線が辿り着けない夢や希望だとしたら…
山の稜線は必ず越える事の出来る場所です。

ひと山越えた。
と言う表現や感覚は皆さんも日常的に用いている思います。

僕も今日本当にレコーディングの終了と言うひと山を越えました。
しかしながら本来は僕も立ち会うべき最終作業に体調不良の為
参加出来ませんでした。
マスタリングの最終工程と言う大切な作業をホンヤさんひとりに任せてしまいました。

これは反省すべき事ですね。
自己管理が出来ていない?から風邪をひくんでしょうから。

でもまぁ満足な睡眠も取らないでハードな仕事や
作業を続けていれば体もついて来れないんでしょうね(笑)
陽気も寒暖の差があり過ぎますしね。
それと汗をかいた後のクーラーですね、これはダメですね。
仕事の休憩室のクーラーが異様に寒くてこれで風邪をひきました。




「休む時は休んで下さい」
と言うホンヤさんのご意見も正論ですので僕も素直に
「ごめんなさい」をして寝込みました。
そのおかげでブログを書けるまでに?復調しました。

さぁですよ(笑)
ひと山越えたとは思いますしひと川も越えました。
が、ここがスタートなのは間違いないんです。
新しいホンヤさんのアルバムが僕の次の仕事のスタートにもなります。

やっと越えたひと山の稜線の向こうにまた遥かな山の稜線が見えています。
当然次に越えるべきものは新しく見えた新しい山の稜線です。

随分と遠いし険しそうな山です。

また歩くの?ここを?

ため息が出そうになりますがまぁ自分で選んだ場所だから
行くしかありませんねそこまで…

誰もが同じように自分の向かうべき山の稜線を見つめて
ため息をつきつつも黙々と歩いているのでしょう。
しかし日本はやっぱり山国ですよ。
稜線を超えてもすぐまた新しい稜線が見えて来るもの(笑)

たどり着いたら…

2013-06-20 01:19:34 | コラム
たどり着いたら…
いつも雨が降っている訳ではないでしょうが
台風ですか?

異様に蒸し暑い熱帯性の夜の煩わしさを感じて
古傷の左足がまだ痛いので「ああ、また…」
と思っていたらやっぱり台風ですか。

ん~っ、どうせならガツンと
ゴ~ッと狂った風が吹き荒れてくれれば良いのに。
故郷土佐の台風の、あの風とあの力強さは関東の台風には感じないですね。

南の海で生まれた熱帯性の低気圧も
四国や九州、そして関西方面と暴れている内に
関東に来る頃には少し元気が無くなっているんですかね?





忙しさが富や社会的な立場と正比例していた頃。
昭和と言う時代はそう言う時代であったような気がします。
忙しい=景気が良い=儲かっている=お金が沢山入る
みたいな図式は今はありませんね。

例え会社の業績が好調で凄く忙しくても為替や株の変動で
そう言う企業努力が瞬間でマイナスになってしまう。
…不思議な歪んだ時代になってしまいましたね。

さてそう言う一般的な忙しさの他にこう言う忙しさもありますね。
「貧乏暇なし」ですか?
食ってゆく事、生活してゆく事だけに日常の時間の殆どを費やするケース。
…僕はこれでしょうね(笑)

ただ少し幸せだと言える部分は自分の好きな事にも
そう言う時間を割いている事ですかね。




この「四万十川レコード公式ブログ」も来月末で満2年を迎えます。
僕にとっては変な?不思議な感覚のまま走り続けた時間です。
その都度毎に大まかな方向性ややりたい事はありました。
そしてそのやりたい事の殆どは実は僕は具現化して来ました。

そう言う自分の意思でやって来た事はまぁ分かります。
何しろ自分で決めた事ですから。

でも途中から「自分の意思以外の出来事ではあるが僕が解決すべき問題」
と言う少しややこしい命題が生まれて来ました。
これはホンヤミカコさんと言う現役のプロとの仕事に僕が首を突っ込んだ?為です。
まぁやはりリアルな現場、現役の仕事は本当に予想外な事が起こります。

そしてそう言う出来事を片付けながら僕が目指した仕事があります。
それがホンヤさんのニューアルバムのリリースと言う作業です。
これは予想外に難しい作業でした。
それでも僕が当初の予定にしていた期日からは2ヶ月遅れの時間で
何とか完成出来そうです。

まぁこれは期限よりはアルバムの完成度を追求したと言う事もありますが。
メジャーの仕事とは違う感覚に僕も当初は戸惑いを覚えました。
でもその内に「これはこのやり方で良いんじゃないか?」と思える様になりました。

逆に今回みたいな手作業で此処まで来れたと言う事は
僕には大きな自信になりました。




別に自分の目標にたどり着いた訳ではありませんが
ひとつの転機になると言う事は自覚していました。

と言うかこの辺で限界か…?
と感じている事があります。

それは時間です。
やはり1日は24時間しかないし睡眠や日常生活の
煩雑な時間をやりくりしてもこなせる仕事の量には限界を感じていました。

僕もせっかく作ったアルバムをもっと有効に
世の中に広めたいと言う気持ちは大きいです。
そしてその為にやるべき仕事が沢山有る事も自覚しています。

具体的なプロモーションや販売活動をするのに必要なものは
何たって時間です。
もはや自分の空き時間だけで消化出来るレベルは超えてしまいました。

特にプロモーション活動と言うものはお願いする、と言う面もあるので
自分の都合より先方さんの都合の方が優先されます。
そして音楽も生き物ですので出来るだけ旬のうちに
皆さんのもとまで届ける必要があります。
つまり限られた期間の中で集中的に仕事をしなければなりません。




実はもうそこに来ているし結論も出ています。
そして既に生まれて来た楽曲を世の中に動かしてゆく作業も始めています。

それはひとつだけではなく幾通りものやり方で行うべきものです。
時間が必要です、24時間をフルに音楽だけに使う必要が…

今回のレコーディングは僕にとってエポックメーキングな出来後になりました。
それに合わせて自分も変化してゆく必要があります。
それこそ「何時やるの?」「…今でしょ!」なんです(笑)

ただ今現在は相変わらず時間がありません。
自分の空き時間の全てを音楽に費やして2年が経とうとしています。
流石に身体が、おんちゃんの身体が「ぼちぼち限界です…」
と泣きを入れて来ています。

もっとじっくりと、もっと時間をかけてひとつひとつの事に
取り組んでゆく時期になりました。

やはり倒れたら終わりでしょうしね。
人間の身体には睡眠も必要ですね。
最近は仕事明けには異様な疲れを感じるようになっています。

でもきっと僕の人生はたどり着いたらお天気、ではないでしょうね。
たどり着いたらやはり何時も雨降りだと思います。
それも土砂降りの…台風みたいな雨でしょう(笑)

でも僕は台風が好きなんです。
降っているのか止んでいるのか分からないような雨は僕は嫌いです。
土砂降りで上等!です。
降るだけ降った雨の後には…
驚くような綺麗な青空が来る事を僕は知っていますので。


出来てますよ。

2013-06-15 00:30:25 | コラム
ええ、出来ていますよ。
ホンヤさんの20周年記念ミニアルバム「Ocarina chai」の
レコーディングはMix作業も終了しています。
では何で僕はブログを更新する間も無い程忙しいのかと言うと
マスタリング作業にじっくりと?時間をかけています。

これは通常のレコーディングでは有りない事です。
マスタリング作業とは全体の音圧と曲順や曲間を決める作業で
通常は2~3時間も掛ければ事足りる?作業です。

この段階では録音してMixした音源に聴いてから気になる様な所があっても
「まぁ仕方ないなぁ…」と諦めてしまいます。
メジャーレコードのレコーディングは期限も予算も全て管理されています。
決められた期限や予算を超える作業は全て「御法度」です。

だから大抵のプロはレコードが出来上がって市販されても
「ここはもう少しこうしたかったなぁ…」なんて後悔しています(笑)
これは多分殆どのプロアーティストが味合っている経験です。




所がです!
今回のホンヤさんにのレコーディングは少し違います。
もちろん予算も期限も存在していますよ現実には。
何しろ最後の決定権?と言うかレコードのプレスを発注する作業の
最終責任者がねいい加減なんです。
…もちろん僕の事ですが(笑)

今回のレコーディングエンジニアとマスタリング作業の全てをお願いしている
Fさんが凄く良い人でして…
おまけに今回のレコーディングスタジオのオーナーでもあるので
「通常はマスタリング後の音源をいじる事は有り得ませんがどうですか?
僕も一度マスタリング後の音源を聴き直すと言う事をやってみたかったんですが…」
「…マジっすか?良いんですか?それは俺もずっとやってみたかった事ですが?」
「じゃやりましょうか(笑)」と言う事で通常なら最終段階の音源を聴いて
気になった事をもう一度やり直す、と言う究極の贅沢をしています(笑)

しかも本当は今日のマスタリングで本当の最後だったのですがFさんが
「…ここはもう少しやってみたいのですがまだアルバムの納期期限は間に合いますか?」
と言って頂きました。
…此処がとても大事な、
大人の世界の事ですがこの作業にプラス分の経費が掛かれば当然僕もNGですよ。

Fさんは損得抜きでこれをやってくれると言っているのです。
なんと有難い事でしょう…
おまけに僕は僕の担当であるCDジャケットのデザイン進行を大幅に遅らせています。
「渡りに船」とはこの事です(笑)
何たって音源が完成していないとCDの製造は出来ませんので…




さて今日はこのマスタリングの2稿と言う前代未聞の作業を終えた後で
夕方からスタッフミーティングと言う飲み会がありました。
レコーディングが世田谷区のスタジオだったのでバスで渋谷まで行って
道玄坂から待ち合わせの場所の109のあたりまで歩きました。
「ふきのとう」のあの名曲「雨降り道玄坂」」です(笑)

最近の居酒屋では「個室」と言うフレーズが流行っていますね。
「隠れ家」とか「個室」での飲み会と言うのが売りになっています。
確かに居酒屋で酒の飲み方も分からないようなガキの集団と隣席になるのは不愉快ですね。
ギャーギャーと騒ぐガキの集団に苦笑いして、そそくさと飲んでいる店を
後にした経験は皆さんもお有りになると思います。
最近は僕もそう言う事がウザイので仲間内で飲む時は「個室」がある店を予約してしまいます。

さて今日までのレコーディングの状況と韓国での仕事の報告を僕はスタッフのNさんに
今迄していなかったので遅まきながら親睦会の酒席を設けました。

実は今日初めて知ったのですがNさんは僕がホンヤさんに出会うよりも
数ヶ月前にホンヤさんに出会っていました。
ホンヤさんとの出会いは僕が最古参だと思っていたので少し驚きました。




そしてもうひとつ、これも今日始めて?知った事なのですが
「ウィキペディア」ってあるじゃないですか。
かなり信憑性の怪しい?ネット辞典(笑)

あそこにあるホンヤさんの記入事項を以前にチェックした時に何かの
インタビューでホンヤさんが答えた音楽業界で経験した嫌な出来事が載っていました。
要点をかいつまんで言うと
「自分がオカリナを始めた時期と理由を虚飾?された事がとても嫌な出来事だった」と。

僕はその記述にある、とある音楽プロデューサーを知り合いのKさんだとばかり思っていました。
そして「ふ~ん…そうか…それは嫌な経験だったろうなぁ…」と
ホンヤさんに同情さえしていました、ついさっきまで。

で、流れは忘れたけど昔話になった時にその話がホンヤさんから出てきて
「そうそう、俺もそれはウィキペディアの記事で読んだけどあれはKの事でしょ?」
ってビールの中ジョッキ2杯と焼酎の水割りを2杯呑んだあたりでホンヤさんに言いました。
するとホンヤさんはじっと俺の顔を見ています。

「…??…あのぉ~本当につかぬ事をお伺いしますが、ひょっとして
もしかして、全然身に覚えがありませんがその音楽プロデューサーって俺???」
「……」ホンヤさんはまだ無言で僕の顔を見ています…




あ~っ吃驚した??
俺がその記事を読んで「…嫌な奴だよなぁ…居るよなぁこう言う奴は…」
なんて思っていた奴がまさかまさかの俺ですか??

「あの~、本当に全く俺は覚えていませんが確かにあの時期にホンヤさんに
そう言う事を行って決定出来る人間は…俺だよね?」
「……」笑顔で無言のホンヤさん(恐いじゃん)

「でもあの頃はそう言う事が仕事の常識でしたし…」
なんて凄く大人のホンヤさん(苦笑)

「しつこいけどあの記事のプロデューサーって俺?」
「……」この無言が彼女の知恵ですし怖さですね(笑)

「…う~ん、本当に全く覚えていませんが確かにそれは俺ですね
あの頃の状況を思い出して見ると…」
「…でもマジで俺?」
僕のあまりのしつこさにホンヤさんはもう一度頷きました。

それからの僕はまぁ悲惨ですね(笑)
取り敢えず「僕は全く覚えていませんが貴方がトラウマになるくらいの
嫌な事をしてしまって本当にすいませんでした!!」なんてね(泣)




そんなこんなで、それから「マッコリ」を3杯位飲んだ頃にホンヤさんが
「私にはテレビでの喋り方を教えてくれた人もいなかったですし…」
なんてNさんに言ったのを小耳に挟んだ僕は
「あれ?それは俺が言ったでしょ。ホンヤさんは地声が低いので
テレビに出てそのトーンだと暗く見えるから後2オクターブ位
テンションを上げて喋った方が良いですよ、って俺が教えたでしょ?」
「…覚えて居ません!」「…言いましたよ俺は」
「…覚えて居ません!」なんてもう一度ホンヤさんに言われた頃には酒が回って来て…

で、酔っ払ってクタクタに疲れていた今日の僕ですがこれは書かないと…と(笑)
書かないとまた忘れてしまいそうで…
いや~っ、人間て実に自分に都合の良い記憶しか残さないものなんですね。
謝りますよホンヤミカコさん、僕はちっともそんな事は覚えていませんが(笑)

しかし大人だねぇ彼女は…
今日の今日までそんな事をおくびにも出さずに仕事してくれて。

思い起こせばウィキペディアには「カステラ」の解散理由も僕が
「××にすれば?」って何気なく言った事が解散の理由として残っていたし。
そしてまさかホンヤさんのトラウマになったいい加減な仕事をする
音楽プロデューサーとして今迄ネットに記載されていたのが僕だとは…

いや~本当にね今日は驚きました。
あんまり驚いてショックだったので仕方なくビールを開けてしまいました(笑)
こう言う僕の姿勢が問題があると分かりつつも…
こりゃ呑まんとホンマに寝れんぜ(泣)

眼鏡がない…

2013-06-09 03:57:07 | コラム
そう…眼鏡が無いんです(泣)
気が付いたのが仕事開始の2時間前です。

明け方までCD版下のデザインをしていた僕は
朦朧とした意識のまま目覚めました。

就寝してからいったん目覚めたのが午前7時頃?
どうやら僕はお腹が空いてラーメンを作って食べた様です。
…様だと言う表現も曖昧で恐縮ですがハッキリと記憶に無いんです。

だた痕跡として流しにラーメンの丼があったので
そう言えばお腹が空いてラーメンを食べたんだっけ…?
と言う状態で2度寝から目覚めました。

で、僕は近眼で乱視で…老眼ですので眼鏡を使用しています。
所が僕の場合少し厄介なのは少しぐらいなら眼鏡が無くても
行動が出来るんです。

日常生活に若干の支障はあってもまぁ行動が出来ます。
…これが落とし穴なんです。




つまり眼鏡を使用しなくてもある程度の日常生活は出来るので
自分が何時眼鏡を外したのか時間的に特定出来なくなります。

で、今朝も目覚めてから「あれ…眼鏡は?」と
気がつくまでに洗顔や歯磨きなどを行っています。

眼鏡がないと支障があるのはパソコンなどを使用する時です。
昨夜来たメールのチェックをしようとしてようやく眼鏡の
所在が分からない事に気が付きました。

昨日は夕方から11時頃までの仕事があったので眼鏡が無いと困ります。
流石に裸眼で外に出たり仕事をしたりは出来ませんので僕は眼鏡を捜し始めました。

…でも無いんです???

昨夜の生活動線を思い出してもパソコンのある部屋から
寝室までの数メートルです。
普通に考えれば寝室までは眼鏡を使用して行動しているはずですから
有るなら寝室のベッドの周りだと思いました。




でも無いんです…

???

その後考えるのはまぁベッドの周りに落ちていると思いますよね。
で、捜したけど…有りません。
そうなると僕の場合は思いがけない所に無意識に
置いている事が考えられます。

以前にこのケースで僕は何故か「押入れ」で眼鏡を見つけた事があります。
理由は今だに僕も分かりません。
何故押し入れに眼鏡を置いたのかその時の僕に聞いてみたいです。

てな感じで過去に僕が眼鏡を見つけた意外性のある場所を思い出して
全て捜してみたけれどやっぱり何処にも眼鏡が無いんです。
この時既に仕事に行く為のリミット時間まで1時間程になっています。

僕は寝起きが異常に悪くて不機嫌になります。
ガキの頃には実の母親がこれを嫌って僕を起してくれなくなった程です(苦笑)
そう言う状態の上に眼鏡が無くて僕は半ギレ状態です。

…まぁ間が悪いと言うかそう言う時に限ってまた業務連絡の
メールが入ってたりします。
昨夜のCD版下に対するホンヤさんからのメールです。




僕の性格の悪さと不機嫌な特の態度の悪さを知っている
人間もこのブログを読む人の中にいるのですがまぁね…
自分でもこれはいけないなぁと昔から思っています。

でも無理だもん(笑)
今だにこれは治す事が出来ていません。

ホンヤさんにメールの回答の電話を入れた時の僕は
ホンヤさんが「何かありましたか?」と言う程不機嫌でした。
「…眼鏡が見つからないんですよ!!」
と言う僕の答えにホンヤさんが
沢山の???マークを付けたのに僕も気がついたけどフォローする
余裕さえも無い程に時間も気持ちもささくれていました。

今日はマスタリングでホンヤさんとレコーディングスタジオに入るので
昨日の非礼を謝らないとなぁ…

で、結局僕は眼鏡が見つからないまま仕事に出かけました。
眼鏡を使用しない外の世界はぼやけていて輪郭が定まらずクラクラします。
そしてそのまま昨日の仕事を終えて帰宅しました。




一応念の為に飼い猫のクロにも「お父さんの眼鏡知らない?」
と聞いてみましたが「知らニャイ」と言っていました(笑)

そして僕は、そうだ!!どうせ世間を見るのに目が回って見えるなら
ビールでも飲んで自分も目が回ってしまえば負の相乗効果で
事態は正常になるんじゃないか?とおもいチャレンジしました(笑)
まぁ暑かったし疲れてたからビールを飲みたかっただけですけどね。

結果は…正解でした。

ビールを飲んでよく回った頭でもう一度冷静に寝室のベッドの下を探したら…
ありました眼鏡が(笑)

僕が眼鏡がありません…
と言った時にホンヤさんは
「頭の上にあるんじゃないですか?」と
珍しく昭和のギャグ?を言ってくれたのに
「俺はやすきよか!!?」と切り返す事も無く
「…ありゃ分かりますよ」と
ホンヤさんに毒づいてしまった事を僕は今反省しています…

これは今日謝らななきゃな…

「ありました!ありました!」
「やっぱり自分のおでこに眼鏡をしていました!!」
と明日ホンヤさんに言ったら…

パシッ!!と西川きよしさんみたいに
僕の後頭部をはって突っこんでくれるかなぁ…?
まぁ無理だろうなぁ…

昨日の性格の悪い僕のおかげで今日の僕は少し
ホンヤさんに肩身の狭い思いをしてしまいそうです(泣)

聴きくらべ

2013-06-07 01:12:15 | コラム
……。

…ん~っと今さっきまでやっていた
ホンヤミカコさんのニューアルバムのMix後の音源を聴いています。

えっ~っとMixについてはこのブログで説明しましたが
一般にトラックダウンと言うレコーディング作業です。

これは録音した音源にエフェクトと呼ばれる音響効果を施したり
各パートの音バランスを作る作業です。
つまり完成品の楽曲を作る為の音響的な装飾だと理解して下さい。

例えば皆さんがカラオケで歌を歌う時にマイクから出る歌に
エコーをかけたりするでしょ?あれです。

レコーディングではこの事をリバーブと言います。
残響効果です。
やまびこみたいに跳ね返ってくる音の事です。
エフェクトとは音響操作全般を指しその中の具体的な効果がリバーブです。

またその反響の大きさを決める事をブーストと言います。
部屋なりと言いますが同じリバーブでもお風呂場や
ライブハウス、ホール、ドーム、野外と言う風に
その残響音の大きさや跳ね返りの幅を指定したりします。




「もう少し狭い部屋にしましょうか?」
と言えば皆さんには何の事か分からないと思いますが
これは残響音の幅を限定する時の言い回しになります。
つまり跳ね返ってくる残響音が近い程、音のはね返りは早くなります。

お風呂場で「やっほ~っ!」と叫んだら直ぐに
「やっほ~っ!」って自分の声が返って来ますよね。
これが本当にやまびこだったら叫んだ後に暫くしてから
「やっほ~っ!」って聴こえますよね。
これがリバーブをかける箇所の幅や時間です。

…まっいいか?こんな事は((笑)

でもねこんな事を言いながら実際に音作りをしているんですよ。
「んじゃマリンバをもっと前にしてピアノを後にして下さい」とかね。

音を前にすると言う事は音量をもっと上げて身近に聞こえるようにする事です。
音を後ろにすると言う事は逆に音量を下げる事です。
…だからもう良いって(笑)
こんな事を説明してもしょうがないしね。




まぁこの2日間はこんな事を延々とねレコーディングスタジオでやっていました。
そう言う作業を経て皆さんが最終的に耳にする音を作っています。
この作業がMix作業です。

そしてこれが終わると最後の工程としてマスタリングをします。
これは出音の音圧や曲間の長さを整える作業です。
皆さんがCDを聴く時に聴き易い様な音の大きさにする為の作業です。

録音した楽音の大きさは実は1曲毎に違います。
この1曲毎の大きさをCD全体を通して聴いた時に
バラつきのないようにする必要があります。
その作業がマスタリングと呼ばれる作業です。

これをキチンとしないとアルバム全体を聴いた時に
「わ~っ吃驚した!!」と言う程の出音の大きさや
聞こえにくさになります。

またこの作業の前には作った音の出音をCDコンポやテレビや
ラジカセでチックする必要があります。
つまり出音の音量をユーザーが違和感なく聴こえる様にする作業です。




アルバムの最終決定の出音を決める前に
エンドユーザーが普段聴いているであろうハード機器の
バランスに応じた音作りを作る事もレコーディングでは
重要な作業仕事です。

皆さんが購入して聴いている実はCDはこう言う作業を経て
皆さんの元に届けられているのです。

…あ~っもう駄目だァ(笑)
2日間まともに寝ていないからもうこの辺が限界です(泣)

まぁこう言う事がレコーディングだと理解して頂ければと思います。
納得のゆく音作りが出来て幸せな気分で寝ます(笑)
では…。

えっ、何これ?

2013-06-04 00:05:02 | コラム
さて僕は何を驚いているのでしょうか?
答えは…2013.06.02(日)のこのブログのアクセス数と閲覧数です。

何と日曜日のこのブログの閲覧数が1485 PVで
アクセス数が 1204 IP もありました。
これは1204人の人がこのブログを訪れて1485ページも
僕のブログを読んだ、と言う数字になります。
このgooブログでのランキングでも
257 位 / 1880295ブログ と言うケタ違いの数字が出ました。
この日のブログは僕の下に188万人の人のブログが居たと言う事です。

まぁ驚くわな。

普段の10倍位の人がこの「四万十川レコード公式ブログ」に来たんだから。
最初に僕がこの数字を見た時に「え~っ…」とね、嫌な気持ちになりました(笑)

これは明らかに何かの検索エンジンにこのブログが引っ掛かって
いきなり沢山の人の目に触れたと言う事ですから。
沢山の人にこのブログが読まれたのだから
素直に喜べば良いとお皆さんは思いでしょうが僕はね嫌なんです(笑)




これは和気藹々と楽しんでいるお店に
いきなり大行列が出来た様なものです。
私は普段から来て頂いている貴方が((笑)大切なんです。
いちげんさんにお店の雰囲気を壊されるのは嫌です。

…そんなに特別な事を書いたっけ?

過去にアレンジャーと言うブログで瀬尾一三さんの事を書いて
800を越す閲覧があった事がありました。
これは素直に嬉しかったです。
でも僕が言っちゃあ終わり?だけどホンヤさんのレコーディングの
ブログでそんな急な食いつきが有るとは思えません。

「何が検索エンジンに引っ掛かったんだ?」
僕のブログの解析データをチェックして答えが分かりました。
意外な?事に「JAGATARA~江戸 アケミさんの事~」と言う
僕が2011-11-09に投稿したブログでした。

約1年半前に書いたブログです。

でもこのブログは
「雨は似合わない~NSPの天野 滋さん、もう逝ってしまったのですね~」
と並んで毎日僕のブログのベスト5にラインクインしているお馴染み?のブログです。

それが何故か日曜日の22時に大ブレイクしているんです。
22時の一時間だけで1000人以上の人がこのブログに入って来ています。
理由は実は今だに良く分かりません。
でもまぁこのブログが受けたなら良いか、と思いました。




僕の生まれ故郷の四万十市の高知県立中村高校の先輩の話です。
江戸アケミさんと言うアーティストに敬意を込めて書いた
いわばトリビュートブログです。

僕がブログに書いた事によって江戸先輩の事を少しでも世の中の人が
思い出してくれたのならそれが僕には一番嬉しい事です。
このブログが誰かに読まれる事が僕は江戸さんへの献花であり
一本のお線香を手向ける事だと思っています。

昨日はいっぺんに1000本以上の献花が
江戸さんの墓前に手向けられたのですね。

でも昨日は江戸さんの誕生日でも命日でもないのになぁ…?
まぁそれはそれで良いか。

しかし昨日のブレイクがホンヤさんのブログでなくて本当に良かった(笑)
凄く複雑な心境ではありますが本当にホンヤさんには僕のブログは読まれたくありません。
本当にプロデューサーが書いちゃいけない事を書き綴っていますから(苦笑)




実はぼちぼちこのブログに彼女の事を書くのを止めなければと
本気で思っています。
でもそうするとネタが…書く事が余りなくなっちゃう(泣)
彼女のアルバムやコンサートの宣伝もしたいしね…

でもなぁ…と言う時期に現在来ていますね。
まぁプロのお仕事の内幕を書くのは本来ルール違反だしね…

田んぼの松田の事や橋田の悪口を書く事には一抹の良心の呵責もないですね。
橋田昭和への悪口は本当に毎日でも書きたいです(笑)
でも橋田は人間もケツの穴もちっちゃい?ので本当に怒ります。
これでも僕の数少ない友達でもあるので橋田への悪口は一応は自制はしています。

…そう言えば少し前に昭和に電話したら酒飲んでダービーの予想をしていたなぁ。
「お前は馬券は買わんがか?」と橋田が言うので
「俺は人生そのものが博打じゃ!そう言う小さいギャンブルで
自分の運を使う事はせん!!」と答えましたが(笑)

僕は本当にそう考えているので今は一切のギャンブルをしません。
やればまぁ普通の人よりは運も太いので勝ちます。
パチンコもスロットもプロ並みの知識も技術もあります。
なんと僕はパチンコの盤面の釘が打てます(笑)
スロットも基盤の解析から出来ます(苦笑)
麻雀に至ってはインターネット麻雀での全国ランカーでしたし(笑)
とても有名でしたよあの世界では。
2チャンネルでは会ったことのない人に悪口?を書かれる位強かったです。
僕にネット対戦で負けた人達が嫌がらせに悪口を書いてくれました(笑)




でももうそう言う事は僕の人生には必要ないです。
日常が、毎日がつまらない時代にそう言う無駄な事に時間と金銭の投資をしていました。

今はそんな時間とお金があるなら音楽に使います。
本当に切実に今は時間が欲しいですね…もちろんお金も(笑)
もっと僕に時間や金銭の余裕があれば今出来る事の可能性が広まりますから。

今僕が一番欲しいものは創作に対しての余裕です。
でもこれは自分で人生に勝ち抜いて作り出して行くものです。
この賭けには負けたくないですね。

きっちりと勝ち抜けて結果にしたいです。

人生に勝ち負けはつきものでしょう。
でもそれは他人が数字や社会的な地位で決めるものです。
僕にはそれは必要ないです、自分で決めます。

自分に必要なものは勝ち抜いて手に入れます。
でもそれが人から見て価値のあるものかどうかは僕には分かりません。

と言う事で来月には出来るホンヤミカコさんのニューアルバムを
是非皆さんも購入して下さい。
それは僕にとってはとても価値のあるものなので(笑)

録音を終えて…

2013-06-02 03:37:21 | コラム
ホンヤミカコさんのニューアルバムの録音行程が
先月末で全て終了しました。

ほっと言うか、ふ~っと言うか
取り敢えず一息つきました。
後はミックス作業とマスタリング作業で
音源制作は終了します。
残す所はアルバムジャケットのデザインと作成と
CD制作の発注作業のみです。

が、アルバムジャケットのデザインもCD制作会社への発注も
まだ何ひとつ僕は手をつけていません。
はい、威張る事ではないし自慢する事でもございません。
さあ、どうする俺?と言う事態です(笑)

やりますよ、もちろん。




現在、このアルバムのミックス前の仮音を
聴きながらこのブログを書いています。
良いですねこの音は。

別に手前味噌で自画自賛するつもりはありません。
本当にホンヤさんも参加してくれたミュージシャンの皆さんも
ベストを尽くしてくれました。

まぁ生意気な言い方になって恐縮ですが
ひとつのアルバムが生まれるまでに全ての人間がベストを尽くした?
と言える仕事はそうそうあるものではありません。
それがこのアルバムでは出来ました。

もちろんこれは僕の力ではないです、ホンヤミカコさんの力です。
彼女のこれまでの音楽人生で培ってきた音楽性や
ミュージシャンの皆さんとの信頼関係が作り出したアルバムだと思います。




…さ~てどう言うアプローチでプロモーションを掛けるかな?

まぁこれについては既にアイデアが閃いたので
「このアルバムはこう言う風な媒体を主軸にして
プロモーションの展開をしてみたいと思います」
とはホンヤさんには伝えてありますが…

ホンヤさんや参加してくれたミュージシャンの皆さんが
ベストを尽くしてくれたんですから僕も当然ベストを尽くします。
僕の本当の仕事は生まれて来た作品を世の中に広める事ですから。

今回のホンヤさんのアルバムで僕が一番感動した事は「空間の埋め方」です。
このアルバムに参加して頂いたミュージシャンの皆さんは「音の構成のプロ」でもあります。
普通の?レコーディングは音の隙間を埋める事に終始してしまいがちですが
このアルバムは「空間」がいたる所にあります。
音に奥行があります。

そして皆さんがホンヤミカコのアルバムであると言う事。
彼女のオカリナがこの音の「顔」であると言う事を十分に理解してくれています。

まぁ少し音楽を分かりかけた年のミュージシャンだとどうしても自分の音に
とらわれてアルバムに参加している事を忘れがちになります。
所が流石に一流のミュージシャンになるとやはりそこが違いますね。
皆さんは自分の音を出しつつキチンとホンヤさんのアルバムの音にして来ます。

これが一番難しい作業なんですね実は。




録音した音をレコーディングスタジオで聴きながら僕は
「ホンヤさんは幸せだね」と彼女に言いました。
「…はい、私もそう思います」とホンヤさんも答えました。

ホンヤミカコさんが世に送り出して来たアルバムは
今回のアルバムで13枚目になります。
彼女が20年も掛けて作り出して来た音楽の歴史に
また新しいアルバムが加わります。
その記念アルバムが本当に記念になるようなメンバーと音で
仕上がった事を僕は幸せだね、と彼女に言った訳です。

もちろん僕自身も幸せだと思います。

僕が復活?したアルバムで今回の様な現場に立ち会えた事は
本当に有難いし幸せな事です。




…う~ん今日書いて良いのかは疑問ですが今回のアルバムの曲順を
大まかに決めて僕はレコーディングスタジオを後にしました。
このアルバムのラストの曲は「おおやまみち」と言う曲です。

牧歌的で暖かい彼女らしい音ですがこのアルバムでは少し異色な感じがします。
だから「この曲がトリだろうね…」とホンヤさんに言いました。
「どの曲も良いけどこの曲はフォーク世代としては叙情的で好きだね」
と僕が言うとホンヤさんは「おじさんに受ける曲ですね(笑)」と言いました。

「ほ~っ、そう言う言い方をしますか?」
僕は苦笑いをしてしまいましたが、まぁどっから見ても僕はもうおじさんです。
「…イイっすよおじさんで(苦笑)まぁ、おじいさんじゃなくて良かったです」

そうだよな。
僕の友人には「おじいさん」になっちゃった奴も実際にいますしね。

あ~ヤダヤダ(笑)
いつの間にそんな年になっちゃったのかな?
でもまぁ仕方ないけどね…

今回のホンヤミカコさんのアルバムを格好をつけて言うと
「大人の人達が作った楽しい音楽」ですかね(笑)
音楽的に大人でハイレベルの演奏を楽しんで頂けると思います。
でもそれは説明する事ではないですね。

どう言う層からどう言う聴き方をして頂いても構いません。
何処から聴いて頂いても全部ホンヤミカコのアルバムになりましたから…