四万十川レコード 公式ブログ

四万十と言う小さな町に生まれ、思春期に音楽に目覚めそして今も、長い長い音楽の旅をしています。

レコーディングが始まりました

2013-04-30 20:46:22 | コラム
さて、いよいよホンヤミカコさんの20周年記念のニューアルバム
「Ocarina chai」のレコーディングが始まりました。
全6曲入のミニアルバムで価格は\2000、発売は7月中旬の予定です。

このアルバムの参加ミュージシャンがね凄いんです。
先ずは今回のアルバムのサウンドプロデュースをして頂くのが
Jazz界の大御所ギターリストの宮野弘紀さん。
あのマイルス・デイヴィスのプロデューサーだったテオ・ マセロと
元、スイング・ジャーナルの編集長、児山紀芳氏に見いだされ
当時としては異例のニューヨーク録音「マンハッタン・スカイライン」
(81年)(日本フォノグラム)でデビューされた方です。

ベースには早川哲也さん、ドラム・パーカッションには海沼正利さん。
そしてもうひとりのサウンドプロデューサーとしてピアノ・キーボードの飯田俊明さん。
飯田さんはホンヤさんの曲でNHKの「みんなのうた」でオンエアーされた曲
「ななかまどの秋 歌:井上あずみ」のアレンジャーでもありホンヤさんのコンサートでは
お馴染みの方です。
今回の収録曲のオカリナマーチ(CM曲)とマッコリ(韓国公演用に作られた楽曲)の
アレンジャーでもあります。
飯田さんには上記2曲のサウンドアレンジ&プロデュースをして頂きました。

ピアノ・キーボード奏者の飯田俊明さんとホンヤさん 
~4/20 陽だまりサロンコンサート 「ホンヤ ミカコ コンサート 大地の旅」からの動画カット~



ふ~、やっとこのアルバムに参加するミュージシャンの皆さんを発表出来るタイミングになった。
そして僕がこのアルバムのレコーディングプロデューサーを降りた訳も

ギターリストの宮野弘紀さんの事はホンヤさんから聞いていたので名前だけは知っていました。
jazz界の大御所だと言う事もホンヤさんから聞来ました。
そしてホンヤさんは僕に「私がモーツァルトの次に尊敬する音楽家です!」と言っていました。
くどいようですが僕はパンクバンドのプロダクションの元社長でありアーティストプロデューサーです。
そんな僕に「私がシューベルトの…etc」と言われてもねぇ…
仕方がないので「ふ~ん、そうなんですか?」なんて気のない返事をした記憶があります(笑)
この辺が僕の行けない所で自分でも傲慢だとは思うのですが
僕は自分の興味のない事には一切無関心なんです。

今回のアルバムの方向性が決まるまでは実は結構紆余曲折がありました。
そして最終的に今回セレクトした曲が出揃った時に僕は???となりました。
最初は今までのホンヤさんのアルバムの録音の手法の用に
サウンドアレンジャーにアレンジを依頼して録音をするつもりでした。
でもこれが予算的に結構きつくてアルバム制作の進行予定が少し頓挫していました。
僕は今回のアルバムは「ライブ」っぽい音源と演奏形態でやりたい、と言う気持ちがありました。




そしたらホンヤさんから「宮野さんにお願いしてみましょうか?」と言う提案がありました。
「…出来るんですか?」「言うだけなら言えますけど…」
通常のアレンジャーを立てる手法でも予算オーバーになったのにJazz界の大御所と
そのセッションメンバーを起用してのレコーディングと言うアイデアです。
この話が決まれば僕が望んでいた「ライブっぽい録音」は出来ます。
出来ますが僕も今までの業界経験から「物事の相場」は分かります。
このクラスのメンバーの正規の予算で録音したら…まぁえらい事になりますね
その手前の通常の録音形態でもバジェットオーバーしているのにね(笑)

でもホンヤさんは数年前の韓国公演ではこのメンバーでライブをやって来ているんですね。
「…この話はホンヤさんの人脈だし俺はこの人達に全く面識がありません
そんな俺がプロデューサー面してこのランクの人に予算交渉するのは無理です。
唯一この話がまとまる可能性があるとしたらホンヤさん自身がミュージシャン仲間として
お願いしてみる事ですね、それなら少しだけ可能性はあるでしょう。」

…で、まとめちゃったんですよホンヤさん(*゜▽゜*)この話を。
予算的にもねクリアしちゃんですこの難問を。
驚きましたよ僕は。
そりゃこれが出来るなら是非やりたいです僕も、そう言う気持ちはありました。
でも僕には無理ですね、こんな難問をまとめる事は、僕の知らない人達だしね(笑)
根気良く時間をかけて彼等のスケジュール押さえと予算交渉をしているホンヤさんを見て僕は
「俺はこのアルバムではレコーディングプロデューサーは名乗れないですね。
と言うか名乗っちゃ駄目です。俺みたいな奴が突然登場してプロデューサーを名乗ったら
皆さんから反感を買うしね(笑)ここはホンヤさんが前面に出て下さい、俺は降りました(笑)」
と言う事でこのアルバムでは僕はトータルプランナーです、裏方の制作のおじさんです。




ある意味ずるいやり方ですよね。
でも自分の肩書きなんかどうでも良いんです僕は。
結果的にクオリティーの高い良い作品を世の中に登場させる事が僕の仕事ですから。
僕はホンヤさんはセルフプロデュースの出来るアーティストだとは分かっていましたが
プロデューサーとして実に有能です彼女は。

4月29日に最初の2曲「オカリナマーチ」と「マッコリ」の収録がありました。
実は僕は初日のこのレコーディングに立ち会っていません。

理由は仕事のスケジュールが合わなかった為ですが行こうと思えば顔だけは出せました。
でも良いかな?と、今更顔だけ出しても「こいつ誰?」ってなるしね。
それにこの2曲なら飯田さんとホンヤさんなら大丈夫だろうと。
参加メンバーも韓国公演時のメンバーな訳だし。

録音が終了した夜の10時過ぎにホンヤさんから
「凄くポップでハイクオリテイーなレコーディングが出来ました」とメールが来ました。
ホンヤさんは昼前にスタジオに入った筈だから10時間以上の録音ですね。
まぁ2曲としては早いですこれは。
バンド編成のドン録り(ライブ時のように全員で音出して録音する事)だから出来る時間ですね。
通常の各楽器をひとつづつ重ねるやり方だとこの時間では無理です。
「お疲れ様でした、レコーディングに行けなくてすいませんでした」と僕は返信メールを打ちました。




僕も年を取って老獪で狡猾な人間になったのでしょうか?
こう言うやり方でのプロデュースをするとは…(*゜▽゜*)
でもくどい様ですが結果が出ればそれで良いんです僕は。
きっと良いアルバムになると思いますこのアルバムは、流れが来ているし。
今回の件では本当にホンヤさんの人脈には驚きました、素晴らしいお仕事です。

でも実は僕はこ言うやり方でも「人を動かす」んです。
お前はD・カーネギーか?とひとりでノリツッコミをしますが(笑)
何時かホンヤさんもあのカーネギーホールで演奏出来る様なアーティストになって欲しいですね
あっ、でも僕は僕なりに出来る事はキチンとやっていますよ。
それをやらないと流石にホンヤさんからNGを出されちゃいますから(*゜▽゜*)
では最後に海賊のひと仕事を(笑)Youtubeから探して来た宮野さんの曲でさようなら

おっ、追加連絡があったぞ(笑)今日のブログはミュージシャンの名前をクリックすると
皆さんのホームページにリンクするように設定されています。


1勝2敗

2013-04-27 13:39:47 | コラム
1勝2敗。
3戦を成績の全てと考えると勝率3分の1。
これは決して良い成績とは言えない。
でも野球だと3割3分3厘か…
これはプロでも一流選手の数字だよね。
生涯打数が3割3分3厘なら。

えっと何を下らなねぇ事を数字にして言っているかと言うと
僕のホンヤさんのプロモビデオの生存数です(笑)
一番初めにホンヤさんのプロモーションビデオ「四万十川」を作った後に
僕はもう2作彼女のプロモーションビデオを作っています。

このブログはリアルなので「今×××を作っています!」なんて事を
いたる所に書いています、なのに作品が無い(笑)
正確には作品はありますし完成しています。
では何故わざわざ予算と時間と手間暇をかけて作った作品を公開しないのか?
答えは「気に入らないから」です(*゜▽゜*)




「お前は世界の黒澤明監督か?」なんてね(笑)
日本映画界の巨匠、黒澤明監督の有名なエピソードで僕が
「おおっ」と思って覚えている話ですが
撮影時のカット画像を見た黒澤監督がスタッフに
「あの山を笑え!」って言ったと言う話です。
山を見て「アハハハ」って笑えじゃないですよ、この意味は(笑)
「笑う」とは映像業界や舞台の世界で使う言葉で
「対象物をそこからはける、どける」事なんですね。
つまり黒澤さんは「あの山はこの映画のカットには邪魔だからどけてしまえ!」
とスタッフに言ったんですよ(笑)
なんて傲慢なおっさんだ?なんて思いますよね。
これは黒澤さんが映画界で「黒澤天皇」と呼ばれていた時代の話ですが
まぁそれだけ自分の仕事と感性に絶対の自信があったんでしょうね。
男が自分の仕事に打ち込んでいる時期の最盛期の言動でしょうねこれは。

ああ、また勘違いされる書き方になってしまったヽ(;▽;)ノ
違いますよ、僕は自分の映像や感性にそこまでの自信はありません。
だって俺は映像は素人だもん、言い訳だけど(笑)




僕は良い加減な所の多い性格です(笑)
せっかく予算と手間暇をかけた作品を没になんてしません普段は。
シマレコの動画なら何の躊躇もなく出来上がったら「せっかく作ったんだから…」と
自分でも???と思ってもYouTubeにアップしてきましたし(*゜▽゜*)

でも流石にホンヤさんの動画にはねこれは無理です。
その最大の理由は彼女の動画には御本人が出演しているからです。
そして「ホンヤミカコ」の作品の一部として世の中に残るからです。
まぁそこまでの自信はありませんよ僕は…
自分でも納得出来ないレベルのものを「作ったから使う」と言う姿勢はありません。

でも撮影に付き合ってくれたホンヤさんに対してはどうか?ですね。
当然凄く失礼な事ですよこれは、その位の常識は僕にだってありますよ。(笑)
そして勇気も要りますね「この作品は没にします!」と言うのは。
予算や手間暇じゃなくてホンヤさん「この人大丈夫?」と思われますからね(*゜▽゜*)
プロの人間の時間を拘束しておいて「編集が上手くできなかったから使いません」
って言うのはバカの仕事ですもん。




但し、ひとつ許されるのは没にする理由ですね。
実際の仕事でも作品の全部が全部世の中に出て行ける訳ではありませんしね。
没にするにはやはりそれだけの理由はあります。
その理由は…まぁ書きませんけどね(笑)
世の中に出したくない理由なんて言い訳にする必要はないと思いますしね。
「唐夜星星」と言う曲の動画はこれはもう完全に没ですが
その後の「小鳥のワルツ」と言う曲の動画は正確には「保留」ですね

別に流しても良いんだけど「今なのか?」と言う事を考えていました。
本当は僕は2~3ヶ月に1本新しいホンヤさんのプロモを出してゆくつもりでした。
で、実際にその通りのスケジュールと予算を組んで撮影した訳だし…
まぁ世の中は中々思った通りに進んでくれませんねヽ(;▽;)ノ

それとやはり僕が映像に関しては知識も技術もまだ素人だし
この先もプロになる事は無いですね、そこを僕が目指している訳じゃないですから。
僕が自分で撮影の絵コンテを書いて動画の編集までやっているのは便宜上の作業です。
本来なら僕のやるべき事ではありませんこれは。
理由はずばり「予算はないけどクオリティーの高い所で仕事をしたい」からです。




これは彼女のプロモ資料の作成やコンサートチケットやポスターやチラシの作成にも言える事です。
「お金がないからやりません、出来ません」と言って諦めるのは簡単です。
またそれは当然正当な理由として世の中にはゴロゴロ転がっています。
んじゃ、それで諦めて良いの?と言う事です。
予算がないなら知恵と手間と人脈に頼るしかないですね。
自分が少々の無理をしたり少々の?無理を他所様に頼んででもやれるならやった方が良いんです。
アーティスト資料が何も無いより絶対ある方が強いし効果的だからです。

まぁ世の中のシステムは随分と便利な時代になりました。
今回僕が自分でやって来た事をふた昔前にやろうとしたら数百万の予算が必要でした。
デザインひとつ、ロゴの作成ひとつをデザイン事務所に頼めばまぁ10万以上はかかりました。
どんな小さな仕事でも当時の印刷システムだとその位の経費は必要でした。




さて話を元に戻しますが僕の作ったホンヤさんの動画の今現在の生存率は3割です(笑)
この数字はは何とかしないとなぁ…
でも僕は良い加減な性格なんで「でも野球だったら…」と物事をプラスに考えます。
取り敢えず何もない所から僕は全て始めて来ました。
シマレコもそうでした、僕の頭の中にだけあった事です。
でもやっとシマレコのアルバムの制作と言う所まで見えてきました。

ホンヤさんの仕事もそうです、僕が何をやれば良いのか?
今だに試行錯誤しながらやっていいますがようやく明確な役割分担や今後のビジョンの整理もつきました。
明日からはホンヤさんはアルバムのレコーディングに入ります。
ようやくここまで来ました、そしてここが僕の仕事の本当のスタートです。
僕の仕事は作品がないと出来ないし未来も作れません…
ほんの思いつきでやった仕事でしたがこのプロモーションビデオを
世の中に出せて良かったと今は思っています。
では久し振りにホンヤミカコさんの「四万十川」でお別れです(´ー`)/~~


ああっ、えっと?う~ん…

2013-04-26 13:42:37 | コラム
おっ、久し振りに良いタイトルじゃん(笑)
意味不明のこの感性こそ俺じゃん
では、先ずは時系列で「ああっ、」の意味ですね(笑)

なぜ僕が「ああっ…」と思ったかのですが〆切ですね。
ホンヤミカコさんの高知県立美術館ホールでのコンサートが
今年の9月14(土)に入っています。
このコンサートのチケットを「あっ、俺が作ります!!」
ってね…約束しちゃったんですね高知龍馬記念館の森館長に…ヽ(;▽;)ノ

で、やろうと思ったらすっげ~ぇ難しいでやんの(笑)
何が難しかったか?それはデータ入稿です(泣)
僕はイラストレーターと言う業務用のデザインソフトを使っています。
このブログはさりげにデザイン的には高等な技術を駆使して構成されているのです実は




ある程度の自信はあったんですねデザインソフトに関しては…
所が今回のデザインした物をデータで送ると言う作業は未経験でした。
トリムマーク(トンボ)の作成、ガイドの作成方法1(図形からガイドを作成)
フォントのアウトラインetc…

正直「はぁ?何言いようがぞ?」です(笑)さっぱり分からんこの意味が。
で、ああっ、です。
時間は刻々と砂時計の様に落てゆきます…
僕はデザインそのものはあんまり苦痛ではないのですが所詮アマチュアです。
デザインの勉強なんて欠片もしていません(笑)
それなのに「やります!!」なんて言っちゃうお調子者です。

まぁ苦痛でしたね。
言わなきゃ良かったって本気で思いましたよ…
それでもようやく何とかかんとか苦戦してやっと原稿の入稿を終えました。
で、「やっほ~!!」って缶ビールをシュパッと開けてグビグビと飲んで
「よ~し、良く頑張ったぞ俺…」とホロ酔いの気分の所に
「至急メイルです、データの入稿に不備があります!」と携帯とパソコンにメールが…




で、何ですか?
「フォントのアウトラインが出来ていません。
このままではお約束の期日での納品は出来ません!」と…

えっと?、ですね(笑)
それは確かにやった記憶があるのですが何故か出来ていないんです?
差し返されたデータを検証すると確かに出来ていない。
???やったのになぁ…
やり直しましたよ全部、それでもう一度版下の入稿をし直しました。
???でも本当にこれで良いのかは明日の朝の業者さんからのメール待ちです。
えいっ、もうやけじゃ(*゜▽゜*)、これがその入稿原稿の版下です。

まぁ、このブログを読む人でこのチケット手にする人はまず居ないでしょう?
買うてくれんかね?高知県の人は?無理は言いませんけどね(笑)



このチケットのイラストデザインは実は「田んぼ」の松田の姪っ子さんなんですね。
正直驚きましたねこのイラストを見た時には…あっ、少しはしょりましたね(笑)
浩二から姪っ子が美大出身でアーティストの日比野克彦さんの門下生だと言うことを聞きました。
元々は僕が作る松田浩二のソロアルバムのジャケットを彼女に頼むと言う話があって
「んっ?それならホンヤさんのCDでオカリナとチャイのテーカップの
イラストをいま探してるけどお前の姪っ子に頼んでもえいか?」と言う浩二との会話がきっかけでした。

で彼女にイラストの依頼をして…出来上がって来たイラストを見て正直驚きました。
やっぱり美大を出て一流のアーティストに認められる才能は半端ねぇっす。
一応僕もプロデューサーですから才能の有無は分かります、彼女の才能は本物です。
ホンヤさんにも「この子のイラストを今回のアルバムに使いたい!」
と資料写真を送って快諾も得られました。

ついでに?じゃないけどホンヤさんがプリマ楽器さんから出版する
「20周年記念楽譜集でもイメージ連動したいので彼女の作品を使いたい」と
先方の編集者さんに打診した所、今日OKが来ました。
やっぱ分かりますよね、この子の才能が本物だと言う事は…




ふ~っ…
話は戻りますがそれでもどうにかこうにか間違った入稿原稿の訂正入稿を終えました。
??もう飲んで良いよね??誰にでもなく僕は話かけました(笑)
そしたら天の声は「良いよ~っ!!」って言いました

今日は朝の6時からずっと諸々の連絡事項のメールや確認事項の処理をして
ホンヤさんのコンサートチケットのデザインまで仕上げました。
実働12時間以上の仕事はしました、天の声も許してくれました?
多分、空耳なのは僕も理解していますが…(笑)

さて最後のう~ん、ですが…
「お母さん、今僕は思っています…僕はお酒ばっかり飲んでいて良いのかと…」ってね(笑)
頑張った今日の僕へのほんの些細なプレゼントは500mlのアサヒクリア缶とチリ産のワインを1本!!
いかんでぇ…飲み過ぎは…と言う事でう~ん…なんですね(笑)

さて、今日という日は毎日訪れて数万日の今日を生きて来た僕ですが
今日と言う日にこんな事を考えていた事も直ぐに忘れてしまします…

サヨナラだけが人生じゃありません(笑)
太宰イズムを僕は嫌いですが忘却もまた人生なのは真実であろうと思います…
記憶の積み重ねが人生の歴史なら、忘れてしまう歴史もまた人生なのでしょうね。


非時(ときじく)を求めて

2013-04-24 02:30:27 | コラム
非時(ときじく)、古事記や日本書紀の中では
非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)として
不老不死の力を持った霊薬として記されている。
垂仁天皇(すいにんてんのう)が田道間守(タジマモリ)を
常世の国に遣わして求めたものだ。

古代日本では常緑樹の「橘(たちばな)」を指す。
また橘は氏(うじ)の総元として「源平藤橘(げんぺいとうきつ)」
の中にもその名は残されている。
常緑の緑の葉が永遠の命、不老不死のイメージと重なり珍重されたのが由来らしい。



万葉集の中にはこの橘(非時)を詠んだ句が数多く残されている。

橘(たちばな)の、蔭(かげ)踏(ふ)む道の、八衢(やちまた)に、物をぞ思ふ、妹(いも)に逢(あ)はずして

橘(たちばな)の影を踏む分かれ道のように、あれこれ思うのです。あなたに逢わないので。

作者は三方沙弥(みかたのさみ)、万葉集らしいロマンチックな恋の歌だ。



そう言えば僕は柑橘系の果実の匂いが好きだ。
実際に今もアロマオイルのグレープフルーツとラベンダーをミックスして
アロマランプに入れて焚いている。
日本書紀には永遠の命を求めて常世の国へと向かった田道間守(タジマモリ)が
非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)を見つけて帰国した時には
垂仁天皇はすでに崩御されていて田道間守は悲しみの余り死んでしまったとある。

ちなみにタジマモリはお菓子の神でもあるが、彼が持ち帰った橘(みかん)の
実が菓(かし)の始まりである由縁らしい。
古来日本では甘味(かんみ)の菓子は果物の甘味(あまみ)を指している。
生成された砂糖も当初は高貴薬として薬の部類に分類されたいたものが
醸造技術の進歩と共に一般に広まって菓子の原料の中に含まれれるように
なったとものの本に書いてあったのを記憶している。

そう言えば僕がまだ子供の頃は家庭料理で使う砂糖はまだ「ザラメ」を
使うのが一般的で白い生成された砂糖はザラメよりも高かった記憶がある。
「黄色いお砂糖」と「白いお砂糖」と言う言い方をしていた。
今の子供には多分「黄色いお砂糖」は分からないのではないかと思う。
値段もひょっとして「ザラメ」の方が高いのか?



僕はずっと非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)を捜しているのではないか?と思う時があります。
ありもしない永遠や完成を求めているのではないか?

芸術や音楽の世界では本当の意味の完成はないと思います。
鑑賞する人間には完成と見える絵画や楽曲も創作者にとっては過程でしかないでしょう。
アーティストとは何時も完成を希求しながら生きている人種です。
そうでなければ創作を続ける事など出来はしないだろうと思います。
絶えず足りないものを埋めて行こうとする魂が芸術家と言われる人達なのではないでしょうか?

んっ?、こう言う書き方をすると僕が芸術家を気取っているみたいに思われるか?
えっと、それは違います。
僕は芸術家でもゲージュツカでもゲイでもありません(*゜▽゜*)
ただ何となく何処にいても違和感を感じるし何をやっていても満足感が余りありません。
これは普通の場所や仕事をやっている時の感情ね。
どうもしっくりと来ないです。
生まれた家や土地にいてもそう感じたのだからそれ以降の生活をした土地にも
余り愛着や未練がありません。
それと不思議なんですが僕が東京に来て働いた場所や住んで居た所の殆どが残っていません。
まぁこれは全ての人が年を取ると感じる感情であろうとは思いますが。



僕が多少なりとも充実や満足感を感じる場所は音楽のある所です。
そう言う場所で仕事や創作をしている時が今は一番楽しいし自分が自分であると感じる場所です。
ど~もそれ以外の時間や場所では(仮)みたいな感覚がありますね、仮の自分がいる。
でもガキじゃないんだから全部含めて自分なのは分かりますよ(笑)
どの自分も自分だしそこで得ている評価も自分です。

あ~、久し振りにたっぷりと寝たのにどうも思考がまとまらない(笑)
大体こんな事をボケ~ッと考えている事自体が現実逃避なんですけどね。

自分で決めた仕事の期限が次から次へと来ちゃって…
これを片付けるのも自分しかいないんですよね(笑)
分かってはいるんだけどねぇ…


場繋ぎです…

2013-04-21 06:09:03 | コラム
はぁ~せっかくネタを考えて準備しても肝心なブログを書く時間が出来ない
そう言う日々が続いています
以下のブログは昨日のホンヤさん用のブログの記事です。
すいませんが場繋ぎとしてご一読頂ければと…
ちなみにキャラはCUROですが、シマレコのCUROよりは上品な文体で書いています。
なんたってホンヤさんのプロモーション用のブログですから(笑)
情報のタイミングがホンヤさんの方が今は優先ですね。
生きて動いていますので(笑)ではホンヤさんブログを

    

4月20日に千葉県は流山に於いて行われたホンヤミカコさんの速報ブログです。
さぁ、スタッフブログとコンセプトを変更した以上時事性を出しましょう!

さてコンサートの話ですがこのコンサートは随分前から決まっていたにも拘わらず
僕が忘れてしまっていた事がありました。
それでマネージャーのN女史に
「えっとこの日のPAの回線図や楽器のセット表はお渡ししていましたっけ?」
と確認した所「いいえ、頂いておりません」と。
う~ん、それは不味いなぁ
と言う事で急いでその資料を作成しN女史とホンヤさんに渡してほっとしたのも束の間。
N女史から「コンサートやアルバムや楽譜集の告知物もあった方が良いですね」とメールが。
「ええ、あった方が良いですね(でも今は無いぞ…)、では至急作成します」と返事をしました。
ちなみにこれがコンサートの前々日です。
そこから明け方まで、仕事に出る直前までかかって告知物を作成しました。
コンサートの前日は僕は仕事の絡みで抜けられないのでほぼ完徹で現場入です。



僕が現場に到着した頃にはすでにリハーサルが始まっていてました。
マネージャーのN女史に「音の方は何処まで出来ていますか?」と聞くと
「今、音出しが始まりました」との返事です。
「では、出音のチェックをします」と返事をしてその足で会場入りです。
ホンヤさんとステージ上の演奏者に挨拶をしてPA(音響担当者)さんと打ち合わせです。
取り敢えず1曲演奏して貰って出音を聞きます。
ちなみに出音とはPAスピーカーを通して会場に流れる音の事です。
みなさんがコンサート会場で耳にする音の事です。
この出音のバランスを聴いて会場の音がホンヤさんの音楽のイメージになっているかをチェックする訳です。
「…ピアノのロー(低音)がもっとあった方がピアノの飯田さんのタッチが出るんじゃないかな?」
出音の事をホンヤさんと飯田さんに聞くと「出音はお任せします」との事なので
「ではピアノのローを足して下さい、フェーダーを少し突いて下さい」とPAさんにお願いしました。

この会場はキャパはセッティングで300席スタンディングで500人位は入る小ホールです。
その割にステージは広いし天井の高さもある。
出音も反響や吸収が少なくていわば生の音に近い出音になっていました。
これは良いですね、ホンヤさんのオカリナの演奏に適した会場です。
ピアノのローを足して貰った後の出音でホンヤさんのオカリナの出音が少なかったので
「オカリナをもう少し前に出すかピアノの出音を抑えるかして全体のバランスをとって下さい」
で、出来た音を聴いて僕はOKだったので後はステージ上の各演奏者のモニターだけです。
これは各演奏者が自分の好みで仕上げれば良いので僕の仕事はこれでおしまいです



リハーサル中のホンヤミカコさん

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簡単そうですか?文章だけだと簡単な仕事に感じますよね?
まぁ簡単といえば簡単です。
でも会場や出音の知識、音響の知識、演奏者の楽器の音の特性。
それとホンヤミカコさんの楽曲を理解していないと出音は作れないんですね。

凄く良いコンサートでしたよ。
会場の音響さん達も良いお仕事をしてくれました。
主催者の方にも非常に喜んで頂けました。
この日のお客様はオカリナをご自身で演奏される方も沢山いらっしゃいました。
そう言う音に慣れた人たちですね、その人達にクオリティーの高い音楽を届けるのが僕の役割ですね。
「凄く良い会場ですね、ホンヤさんのオカリナ演奏に適した場所です」
と会場付きのPAさんと主催者の方には伝えました。

是非また此処でやりたいと本当に思いました。
中々ないんですよね、アーティストの音とマッチする会場は。
この日のホンヤさんのステージ構成は1部と2部に分かれていて1部はピアノの飯田さんと二人で。
2部にチャランゴの福田さんが加わると言う少し特殊な構成でした。
だから僕も心配して前もってPAさんにセット図や回線数を知らせかったのです。

それではコンサート写真のスライドショーで今日のブログは終わります。

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4月20日 陽だまりサロンコンサート ~ホンヤミカコ大地の旅~ :千葉県流山市生涯学習センター



凛としたホンヤミカコさん:1部「四万十川」からのカット。



会場のお客様にご挨拶中のホンヤミカコさん。



ホンヤさんの作詞作曲で歌は井上あずみさんがNHKのみんなのうたで歌われた「ななかまどの秋」の
オカリナバージョン演奏時の表情、ななかまどの赤い実に合わせた照明の色ですね。



第2部、チャランゴの福田さんのオリジナル曲演奏時の表情、ホンヤさんご機嫌です。



MCでチャランゴの福田さんをいじっている時の表情、ん~本当にこの日はご機嫌だなぁ(笑)



何故後ろ姿か?
僕は女性の「後ろ向きだけど前向き」な背中が好きだからです。
決して悪意や意地悪ではございません(笑)念の為に

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<ホンヤミカコ コンサート情報>
詳細はホンヤミカコさんのホームページにて。
「オカリナ奏者 ホンヤミカコ公式サイト」
ちなみに高知県のコンサートの詳細は5月頭に発表出来るかと…







深夜便 ~CURO Lyrics~

2013-04-16 20:00:00 | CURO Lyrics
僕が君に送るメールは
何時も真夜中
君が眠る夜に
僕は寂しくなるから

深夜便の言葉は
寝静まった君の部屋で
着信ランプの点滅を
青い光で告げているだろう

君が目覚める頃に
僕は眠りにつく
君が起き出す頃に
深夜便の僕の言葉は
君に届く



夜が朝に変わる境を
僕は見つめる
君が居ない夜は
とても長くて戸惑う

真夜中の言葉は
朝日に染まる君の部屋で
着信ランプの点滅を
今も告げているだろう

君に出逢った事で
僕は朝を知る
君に出逢う前には
深夜便の僕の言葉は
夜に溶けてた



僕が君に話しかけるのは
何時も真夜中
深夜便の僕の言葉は
「淋しい…」だけ


埠頭に並ぶ鉄の馬

2013-04-10 14:39:41 | コラム
鉄の馬が並んでる
君は埠頭に並んだ
貨物船のクレーン群を指差した
赤と白のペイントをした鉄の馬達が
異国から届いた荷物を
その船腹の中に首を入れて
ガツガツと食らう



海を越えて届いた異国の創造物が
群がって待っているコンテナ車の背中に
整列されて並んで行く
文明をつなぐ鉄の労働者達が
盛り始めた新緑の向こうで
春の日差しに煌めいていた…



寝ぼけた眼(まなこ)を覚まそうと
ラウンジのソファに座り珈琲を注文した
「ハイ、オヨビデスカァ~」
お笑い芸人の持ちネタのようなセリフで
ジャッキーチェンの映画に出てくるような
黒い制服を着た中国人が現れて注文を聞いた。

「え~っと、ホットコーヒーを」
僕は頭に浮かんだイメージ抑えきれずに
口元に笑顔を見せて答えた。

窓の外を振り返って春の陽光に照らされた風景を眺める間もなく
間髪を入れずに銀のトレイに乗せた珈琲が登場した。
「オマタセシマシタ~ッ、ゴシャクエンデ~ス」
その中国人はテーブルに珈琲を置くと右手を差し出した。
「…えっ、此処で払うの?」「ハイ~ッ」
僕は500円硬貨を財布から取り出し彼の掌に乗せた。

もう駄目だぁ~(笑)
僕は去りゆく中国人から目をそらし窓の外を見ながら笑った。



昔好きだった人がこの埠頭に並ぶ
貨物船の荷下ろし用のクレーン群を見て
「鉄の馬が並んでいる」と言った事を思い出した。
鉄の馬か…可愛い事を言うもんだと今でも覚えている。

開発されて新たに出来たこの海沿いの埋立地の街は
やっぱり何処かチープで安っぽい気がする。
作りは立派なこのホテルでもサービスは連れ込みホテル並だ(笑)
昨夜は都内で深夜まで仕事があったので
海の見えるホテルを予約しておいた。

春の海が見たいと思った。
でもハメ殺しの高層ビルのラウンジの窓から眺める海は
僕のふるさとの海とは違う異質なモノだった。
潮の香りもしねぇや…
僕は少しぬるくなった珈琲を口に含んで
なんだ珈琲の香りもしねぇやと
苦笑いしてもう一度埠頭に並んだ鉄の馬達を眺めた。



仲の良かった友達が仕事を辞めて北の街へ移り住んだ。
新しい仕事を仲間と始めるらしい。
「今年二度目の桜の花です!」
彼が住む街の桜をメールで送ってくれた。

毎日放射能の数値を発表する街に彼の仕事場はある。
「大丈夫かな…?」
色んな意味で彼の新しいスタートを気にした。

でもきっと彼は今、楽しいだろうな。
自分を必要としてくれた仲間達と
新しい歴史を作って行くのだから。

僕は彼の歴史の中では過去の友達になった事に気づいて
少し淋しい気がした。
ぬるくなった珈琲を飲み干して僕はラウンジを後にした…


少し前進か…?

2013-04-10 10:35:12 | コラム
ふ~っとひと息。
どうしてもクリアしたい問題の道筋が何とか出来上がりそうです。
もちろんこれからそれを詳細に詰めて契約まで持ち込まなければ
ならないのですが、まぁひと息入れさせて下さい

昨夜は久し振りに楽しい酒とひと時を過ごしました。
昔の友人に会いに赤坂まで行ってきました。
赤坂の一等地にそのビルはデーンとありました。
「…マジで此処?」
そのビルの雰囲気と立地に圧倒された僕は
そこで合っているのを確認しいったんビルを出て近くのサテンで一服しました。

ビビった?…うん少しビビった(笑)
その人が社長になってやっている組織は
日本を代表するような企業が共同出資して設立された次世代メディアです。
サテンで煙草をふかしながらそこでの話の進め方を頭の中で確認しました。
秘書の方から指定された時間が1時間しかなかったので要点を整理して
会話しないと本題まで行かないからです。




エレベータを上がりフロントから電話をかけて入室を待ちます。
場所も企業も一流なので出入りは全てIDカードでの入室でした。
秘書の方に会議室に案内されて少し待ってから
「いや~、お久しぶりです」とその社長は現れました。
一昨年に20年振りくらいに再会して一緒にトモフスキーの
ライブを見に下北に行きました、その時以来の再会です。

その会社のインテリアと雰囲気はホームページを見て知っていたのですが
まぁ非常に洗練されたセンスが良い暖かい感じのレイアウトでした。
お互いに近況を軽く会話した後、僕は持参したホンヤさんの資料を広げて
今日の来訪の趣旨を説明しました。
「で、僕は何をやりましょうか?何から聞きたいですか?」
「いや~実は音楽配信のダウンロードシステムについて聞きたくて今日は来ました、それでは…」
と言う事で僕が説明するとその人は親切にボードを使って
そのシステムについて教えてくれました。

「あっすいません、その英語の意味が分かりません」
「これはですね…」相手は一流大学卒業で英語もペラペラです。
僕は高卒の上に英語は致命的に駄目ですヽ(;▽;)ノ
その馬鹿を相手に実に親切に教えてくれました…
で、本題に入ってものの3分で僕の懸念は解決しました。
今日のブログは固有名詞は使いません、と言うか内容が内容なので書けません。




流石にね一流の組織の代表として現役で活躍している人の人脈や知識はハンパねぇっす。
どの世界にもその世界の正しい窓口だけではなく台所?や裏口はあります。
まぁ裏から入るというのは不正の言葉に聞こえるの使いません。
僕は決して不正をしてそこに入る訳ではありませんので。
台所からの入り方?を教えて貰いました(笑)

僕も当然そこには正面から入れない事は経験上分かります。
でも絶対やり方があるのも分かります、秘密の(笑)
それを教わりに行ったんですね実は。
で、入り方が分かったし鍵を持っている人も紹介して頂きます。
当然その組織の代表者です、僕も多分会った事のある方でした。

まぁ力のある人の人脈は凄いですよね。
しかもその力を僕とホンヤさんに貸してくれます、ありがたい事です。
そう言う訳で?意味が分からないでしょうけど道が開けました。
今回の仕事を契約にまで持ち込み信頼関係が出来ればひょっとして
シマレコの楽曲もダウンロードシステムに乗っけられるかも知れません。
そこを目指して先ずはホンヤさんのニューアルバムの契約まで頑張ります。




「CURO(ここは本名ね)さん今日はこの後は時間ありますか?」
「えっ、だってKさんは凄く忙しいでしょう?」
「それが今日はたまたま僕もこの後の時間がぼっかりと空いたんです」
「俺も今日は大丈夫です」
実は僕も結構スケジュールが詰まっているのに秘書の方から
ピンポイントで指定された昨日は偶然にもOKだったんです。
まぁ物事が進む時、回転してゆく時はそういうものですね。
お互いにそんな事を感じて話していました。

赤坂に新しく出来た土佐料理のお店に連れて行って貰いました。
藁で焼いた鰹のタタキ(この店はカウンターでそれをやっていました)や
ウツボの唐揚げ、じゃこ天の焼いた奴等に日本酒です。
「何が良いですか?」「じゃ久し振りに酔鯨を!」
司牡丹や土佐鶴はこちらでも飲める店はあるけど「酔鯨」はありませんね。
僕は土佐の酒の中では酔鯨のキレが好きです。
と言ってもその後で司牡丹や土佐鶴も飲みましたが(笑)




久し振りに昔の仲間、と言っても現在は天と地ほどの身分差がありますが(笑)
その昔の仲間と飲む酒は美味しかったです。
その人から聞くリアルタイムの事業の状況や苦労話はまず一般の人間は聞けません。
持つべきものは良い友です(笑)
とても良いお勉強と最新の知識を仕入れさせて頂きました。

その店の後でKさんが
「一度行ってみようと思っていたが一緒に行く人間がいなくて今迄入ってなかった」
と言うお店に入りました。
Kさんはバーボンで僕は赤ワインで音楽を聴きながら色んな雑談をしました。
お互いにもう一度こう言う時間を持てて嬉しいと言いました。
これからも時間が合えば色んな事で関わり合いたいねと言ってKさんと別れました。
とても良い時間を過ごせて幸せで嬉しい夜でした。
酔っ払ったKさんは真空管ステレオから流れて来たこの曲を口ずさんでいました。
Kさんありがとうございました…


のんびり… ~俺たちの旅~

2013-04-05 00:39:45 | コラム
春の嵐が過ぎた朝。
薄曇りの空気の中に残る雨の匂い。
窓を開けて濡れた町の景色を眺める。
家並みの景色の向こうに見える葉桜の中に
僅かに残された桜色が頼りなく浮かんでいる。

今更ながらに気がついた事がある。
嵐の後に訪れるのは静寂であると言う事。
雨音と共に千切れた風の音や風に叩かれた屋根や
軋むような建物の音がした。

荒れ狂う自然の前では文明と呼ばれる人間の力が
いかに非力なものであるかを悟らされる。
立ち向かう事も必要だが殆どはただ風雨が暴風が去るのを
ただ待っているしか手立てがない。
嵐が過ぎるまで…




午前6時10分。
太陽の光は鈍色の雲に閉ざされたままだ。
開けた窓から濡れた土の色が見える。

たっぷりと睡眠をとって寝ぼけた頭を
熱い珈琲でゆっくりと目覚めさせてゆく。
懐かしい歌をヘッドホーンで聴きながら…

今年の冬の寒さは本当に骨身に堪えました(笑)
冬の間の自分のブログを読み返すと止まっていますね心と体が。
本当に僕は寒いのが嫌いです。
寒いと起きているだけでエネルギーを使ってしまいます。
僕は北国には住めないですね(*゜▽゜*)

やっと暖かくなったら暖かくなりすぎて暴風低気圧が
生まれてしまう、加減が悪いですね最近の気候は。
ちょうど良い天気で、春のポカポカに中々なりませんね。
暑さ寒さが極端に入れ替わってしまう。

今の季節はまだ風の中には冬の名残があって
カーディガンでも羽織って野原を散策するのが
本来の季節の様な気がします。

そう言う僕等が子供の頃に覚えた四季が
少しづつズレて来ていますね最近は。
単純に言うと陽気が狂ってしまいましたねこの国の。




冬の間に溜まっていた仕事や雑務
自分の中で懸念して処理しようとしていた事の殆どを終わらせました。
2日間程で(笑)
数ヶ月間も僕はサボっていましたね明らかに(*゜▽゜*)

もちろん期限のある仕事や事務処理はしていましたよ。
でも「まぁ、いいか」と言う事は後回しにしていました。
やれば出来るのにやる気になれなかったのは寒さのせいです。
決して僕の性格が怠け者?だからではではないと思います自分では(笑)

冬の間ちぐはぐで妙に噛み合わない問題が僕の心の中で
空回りしていました。
う~ん、これを書いて良いのか分からないけれど
そう言う事も今迄書いて来ているからまぁ、良いか(*゜▽゜*)

僕は所謂メジャーと呼ばれる音楽業界で仕事を覚えました。
やはりメジャーと呼ばれる世界にはそう言う管理システムと
役割分担が明確に存在します。
そして何より守らなければいけないのは期限ですね。
何月何日にアルバムの発売をしよう、と言う事が決まります。
そこから逆算してレコーディングやプロモーションの時期が決まります。
実はレコードの発売日はレコード会社全体の売上高として設定されます。

新人でない限り各アーティストにはある程度の実績枚数が存在します。
それが今期の売上高の見込み数字になる訳です。
大抵の企業では当たり前にやっている事ですよね。
そしてそれが商品の納期として生まれてきます。
もし契約の納期や商品の発売日が管理ミスで遅れたら…
大抵の企業では責任問題になりますよね。
管理者は降格か支社に左遷?なんて事になります。




どうやら僕にはこの時代のサイクルと作業の遅れに対する恐怖感があります。
僕は組織の体表として対外的な全ての事項の最終決定をしていた訳ですから。
そしてそう言う事態が起こらない様にアーティストやスタッフを管理する事も僕の仕事でした。
その癖が抜けなくて今だに少し物事の進行や予定の遅れるとイラッと来るし焦ります。
それがプレッシャーになっていました。

あの頃と今が最大に違うのは機能の役割分担が明確に出来ていないと言う事です。
レコーディングはレコード会社にコンサートやイベントはプロモーターに任せて
またプロダクション機能の雑務は自分のスタッフに任せて
僕はそれの管理と決定をしていれば良かったのです。

つまり機能が確立されたいたので仕事に対するスピードがありました。
非常に効率的なシステムを僕は若い頃に構築し仕事していました。
楽を?してたんですね、怠け者だから(笑)

所が今回は全くのプライベートビジネスなんですよ。
アーティストとチョクにやり取りして物事を進めて行かなければなりません。
最終決定権はアーティストにあります。
ここですね、これに戸惑ってしまいました。

一番最初に僕がホンヤさんと約束した事は
「僕が進めている対外的な作業で僕抜きでの決定はしないで下さい」と言う事でした。
何故かと言うとアーティスト本人がOKを出してしまうとそれまでの作業が
全てひっくり返ってしまうからです。
現場での企画や作業を上に「鶴の一声」でひっくり返された経験は皆さんにもお有りでしょう?
組織の中で許されているのは決定権の許容範囲です。
課長から部長そして取締役と上にゆくほど決定権の範囲は大きくなります。
そして全ての最終決定権は代表取締役が持っているんですね。




ホンヤさんは自分が決定権を持ったアーティストです。
だから自分で自分の音楽を切り開いて20年も活動して来ました。
僕はそれを最大限尊重しながら違う流れを作ろうとしています。
そこに待ち時間と我慢の時間があります。
どうやら本当に僕とホンヤさんの時間軸は大きくズレています。
単純に言うとホンヤさんは「のんびり」した所がかなりあります。
せっかちな僕にはこれがプレッシャーでした。
予定通りに物事が進行しない事も今までは多々ありましたし…

でもやっと彼女のサイクルにも慣れ?彼女のスタッフとの意思疎通も
出来てくる様になりました。
つまり僕はやっと自分の出来る?機能的な仕事の下地が出来上がりました。
これである程度全体の管理も出来ますし進行の管理も出来ます。

そしてその問題がようやくある程度整理出来たのでシマレコも動かす事が出来ます。
今年の秋口に僕が松田のアルバムを作る気になったのも
ようやくその機能を手に入れかけているからです。

この先この機能をもっと進化させる為に対外的な交渉もこの春から始めます。
手始め?に長年の懸念だった音源のダウンロードシステムを勉強します。
もちろん音源の契約を前提にした話ですが…
これは決めてあげたいなぁホンヤさんの為にも。
もちろん僕のこれからの作業にこの機能が加わると飛躍的な成長が出来るからですけど。

のんびりと…
それでいて確実な旅の進行を僕はしょうとしています。
音楽の仲間達と一緒に。


まっ、いいか(笑)

2013-04-01 03:52:19 | コラム
自分で決めた事が出来ない。
知らず知らずの内にそう言う物事が溜まってゆく。
訪れるものは自己嫌悪。
なんて俺はダメな奴だと思う。

「よし、やろう!!」
と言う気持ちになるまで時間がかかる。
やる気になれば簡単に出来るのに
中々そんな気持ちになれない。
なんて情けない奴だ俺は…
これは危ない(笑)
思いつめすぎると心が捻れてしまう。

まっ、いいか(笑)
どうせ俺は出来の悪い人間だし(笑)
自分に期待しているのは自分だけかもしれないし(笑)

それくらいで丁度良いのではないか?




年をとって気がつく事がある。
若い時には自分の可能性や才能や未来が無限に思えても
キチンと人生には結果がついてくる。

「あれ?これだけ?」
自分が過信して過大評価していた自分に気付かされる。
案外と小さなものなんだなぁ…

それなりに一生懸命やってきたつもりでも
残されている結果の小ささに驚く。

でも…まっ、いいか(笑)
今更過去や結果が変わる事はない。
あきらめて苦笑いでもするしかないだろう。




でもまだ未来は残されている俺にだって(笑)
はぁしんどい(笑)
真面目に未来と取り組むのは大変だ。
でも未来とは自分が想像し構築するものだ。
今、やらなくて何時やるんだ?
そう頭で分かっていても…サボる(笑)

全くもって自分は勤勉や努力という単語を有していない事に驚く。
そりゃそうだ(笑)
子供の頃からそれが出来て積み重なっていたら…
でも実は今とたいして変わらない様な気がする。
何処をどう歩いても実はあんまり変わらないのが案外人生の様な気がする。

まっ、いいか(笑)それはそれで仕方ないや…




執着や拘りの分水嶺で人の満足度は違ってくる。
何かの感情に囚われてしまう事は誰にもあるだろう。
強い怒りやどう仕様もない悲しみから心が離れなくなる事がある。
自分で決めた拘りに身動き取れなくなる事もある。
その感情はやはり苦しみに変換されてしまう。

執着や拘りが何かを作る時には必要な事は分かる。
作品を完成させる為には突き詰めた想いが必要だ。
逆にそれを「まっ、いいか…」で終わらせると
作品としての評価はその程度のものでしかなくなる。

多分僕のいけない所は「まっ、いいか(笑)」だろう。
作品作りに於いてこれは禁忌(タブー)だろう。
でも僕はアーティストと違ってどうもこの作業が苦手だ。
つまり音作りと言うスタジオワーク、レコーディング作業が実は嫌い(笑)

答えは簡単、自分が参加出来ないから。
演奏者ではない限り踏み入られない領域と言うものがある。
そこに入り込めないから何時もレコーディングでは退屈になる。




「ん~っ、やっぱり僕はレコーディング作業が嫌いです
と言うか貴方のレベルに言える様な音楽の知識も音への拘りもないです。」

すっげ~俺。
今回のレコーディングではプロデュースを降りちゃいました(笑)
ん~とこれは僕が前面に立ってアーティストの抑えやギャラの交渉や
スタジオやエンジニアの抑えをやらないと言う事です。
そう判断した理由は今回のレコーディングは彼女の人脈があって成り立つと思ったからです。

「まぁ今回のアルバムのプロデューサーは貴方でしょ(笑)
僕は恥ずかしくてプロデューサーなんて言えません。
予算も出してないのでエグゼクティブ・プロデューサーでもありません。
アルバムのクレジットは…トータルプランナー?かな(笑)」

なんていい加減なんだろう俺は(笑)
でも熟考に熟考を重ねてそう判断したんですけどね。
頭の良い人なので僕の言っている意味を理解して
自分で東西奔走してくれています、ごめんなさいです。

でもね…「まっ、いいか(笑)」と思っています。
僕の小さなプライドや見栄より全体の利益と発展性をとります。
僕の本来の仕事は出来上がった作品を世の中に広める事ですしね。
トータル的な目標の達成の為にはまぁ恥も良いでしょう(笑)
それで全てが収まって次の場所へ行けるなら…