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映画鑑賞

昔の名画から最近上映の映画まで、国内外を問わず幅広く楽しんでいます。別世界へ連れて行ってくれる作品が好み(本棚6)。

「君の膵臓を食べたい」

2018-11-04 20:50:42 | TV放映
2017年、日本映画
監督:月川翔
原作:住野よる
脚本:吉田智子

<キャスト>
浜辺美波:山内桜良
北村匠海:志賀春樹(学生時代)
小栗旬:志賀春樹(現在)
大友花恋:恭子(学生時代)
北川景子:恭子(現在)
矢本悠馬:ガム君
桜田通:委員長



青春モノです。
不治の病のヒロインと、根暗のヒーロー。
ありがちな設定ですが、50代半ばの私は引き込まれて最後まで見入ってしまいました。

天真爛漫に見える桜良(さくら)は、病名はわからないけど膵臓を患い(インスリンを使っていた)、先は長くない様子。
明るく振る舞う彼女は人一倍繊細な面も持ち合わせており、周りに心配をかけないよう、親友にもひたすら病気のことを隠し続ける日々。
偶然彼女の病気を知ることになった春樹は、他人に興味がなく、本が友達。
彼は過度に気を遣うわけでもなく、ふつうにつき合ってくれる。
それが彼女には新鮮でうれしかった。

桜良に振り回される春樹は、少しずつ心を開いていく。
孤独を愛してきた彼が、人と関わる喜びを感じ始める。

悲しい結末だけど、不思議な余韻を残してくれました。
印象的だったのは、夜の病院で行われたトランプゲーム「真実と挑戦」の場面。
春樹が「君は僕のことを・・・いや、気には生きることをどう考えているの?」と聞くと、
桜良はしばらく考えた末に「人と心を通い合わせること」と答えました。
「人と出会い、仲良くなり、すれ違い、好きだけど嫌い、楽しいけどうっとうしい・・・自分だけでは生きている実感がないけど、周りの人と心を通わせることで生きてるって感じるの」
それは、自分の殻に閉じこもることで自分を守ってきた春樹には衝撃的な答えでした。

古来、繰り返し議論されてきたテーマです。
ヘルマンヘッセが「知と愛」(ナルシスとゴルトムント)で描き、
初期の村上春樹が書いたデタッチメントと現在の村上春樹が書いているアタッチメント。
どこにスタンスを置くかは、その人次第。
私は、春樹寄りかな。

桜良は「人に悪く思われようとよく思われようと、僕はかまわない」と言い放つ春樹を「強い」と感じました。
両極端の二人が、お互いの存在を認め、あこがれる関係。
「青春の恋愛ストーリー」にとどまらない魅力を放つポイントはここかな。。
一見、桜良が主役ですが、原作・監督が描きたかった真の主役は春樹ではないでしょうか。

以上、青春モノも悪くないな、と久々に思わせてくれた映画でした。

解説
 タイトルとストーリーのギャップで話題を集めた住野よるの同名ベストセラー小説を実写映画化した青春ドラマ。高校時代のクラスメイト・山内桜良の言葉をきっかけに教師となった“僕”は、教え子の栗山と話すうちに、桜良と過ごした数カ月間の思い出をよみがえらせていく。
 高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱える桜良の秘密の闘病日記を見つけたことをきっかけに、桜良と一緒に過ごすようになる。そして桜良の死から12年後、彼女の親友だった恭子もまた、結婚を目前に控え、桜良と過ごした日々を思い出していた。
 大人になった“僕”役を小栗旬、恭子役を北川景子がそれぞれ演じる。「黒崎くんの言いなりになんてならない」などの新鋭・月川翔監督がメガホンをとり、「ホットロード」「アオハライド」など青春映画に定評のある吉田智子が脚本を担当。


★ 5点満点で5点。

 40年前の青春時代を懐かしく思い出しました。
 高校時代の春樹役の北村匠海のしゃべり方、立松和平さんに似てますね。

 それから、何度も出てくるサン・テグジュペリの「星の王子様」。
 この映画のヒントが隠されていそうで、ちょっと検索してみたらこちらがヒットしました。
 なるほど、なるほど。

■ 【ネタバレ有】映画「君の膵臓をたべたい」 感想・考察と7つの疑問点を徹底解説!/泣ける!原作を超える完成度でした!【キミスイ】

「打ち上げ花火、下から見るか 横から見るか」

2018-10-08 06:12:52 | TV放映
打ち上げ花火、下から見るか 横から見るか

2017年、日本アニメ映画
監督:新房昭之
脚本:大根仁
原作:岩井俊二
声優:広瀬すず(及川なずな)、菅田将暉(島田典道)、宮野真守(安曇祐介)



 思春期の入り口にたどり着いた男子達はまだガキです。
 少し先に性に目覚めつつある女子のほのかな色香に振り回される青春ストーリー(?)。

 中途半端でつまらないと感じたのは、私が年をとったからでしょうか。
 あえて言わせてもらえば、「切なさ」が足りない・・・まあ設定が小学生だから仕方ないか。

<あらすじ>(Filmarks映画情報
 夏休み、とある海辺の町。花火大会をまえに、「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」で盛り上がるクラスメイト。そんななか、典道が想いを寄せるなずなは母親の再婚が決まり転校することになった。「かけおち、しよ」なずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするのだが、母親に連れ戻されてしまう。それを見ているだけで助けられなかった典道。「もしも、あのとき俺が…」なずなを救えなかった典道は、もどかしさからなずなが海で拾った不思議な玉を投げつける。すると、いつのまにか、連れ戻される前まで時間が巻き戻されていた…。何度も繰り返される一日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は?花火があがるとき、恋の奇跡が起きる―


★ 5点満点で2点
 新海誠監督の「秒速5センチメートル」の方がよかったなあ。

「ラーメンより大切なもの」

2018-09-27 08:22:13 | TV放映
「ラーメンより大切なもの〜東池袋大勝軒 50年の秘密〜」
2013年、日本映画
監督:印南貴史



 「大勝軒」のマスター(山岸一雄氏)に密着取材したドキュメンタリー映画。
 びっくりしたのが、企業秘密といったものもなく、誰でも受け入れ、惜しげも無くノウハウを伝授するスタンス。ラーメンの味も絶品ですが、仏のような笑顔を慕って全国からラーメン好きが集まり、店の前には常に行列がありました。
 次にびっくりしたのが、大勝軒で修行した(といっても1〜3ヶ月がふつう)弟子達が「大勝軒」の名前を語って支店を出す際、権利金(のれん使用料?)など一切徴収していないこと。なので、「大勝軒」という名前のラーメン屋は100店以上あるそうです。その一人の儲け頭のインタビューで「マスターと同じ事は私にはできない。麺の量が多すぎるし安すぎる。私はずるいですから・・・」と印象的なコメントが聞けました。
 そう、大勝軒のマスターはもうける気が無いのです。
 
 マスターは足が悪くて病院通いしていました。医者に「このままではあと1年で歩けなくなりますよ」と忠告されても、何の対策もとらずただ働き続けました。
 その裏に、妻を亡くした男の悲哀と覚悟が垣間見えました。
 妻が亡きあと、住まいは手つかずのままそのままに封印されていました。
 彼の心は、「倒れるまで働き続けて早く妻の元に行きたい」という男の純情。

 マスターは妻亡き後、故郷の長野県に帰ることはありませんでした。
 そこには妻といった新婚旅行の記憶が封印されていました。

 マスター夫婦には子どもがいませんでした。
 弟子達が子どもだったのです。
 閉店の時に弟子達が集まり、大家族を作っていました。
 
 閉店後、マスターはマンションに引っ越しました。
 弟子達が彼らの子どもを連れて切れ目無く遊びに来ます。
 そして、マンションの費用を負担したのは、「私はずるいですから・・・」の儲け頭の弟子でした。




<解説>(映画.com
東京・東池袋にあった伝説のラーメン店「東池袋大勝軒」の店主で、つけ麺の考案者としても知られる山岸一雄さんを追ったドキュメンタリー。2001年、誰もが知る行列ができるラーメン店「東池袋大勝軒」に初めてカメラが入り、ラーメンの味はもとより、店主・山岸さんの人柄にひかれて日々やってくる常連客や弟子たちでにぎわう店の様子を克明に映していく。しかし、カメラが追ううちに、順風満帆に見えた山岸さんの心の奥に隠された影が徐々に見え隠れし、大衆に支持されたラーメン店の誕生秘話が明らかになる。フジテレビの「ザ・ノンフィクション」で放送されて反響を呼んだドキュメンタリーに新撮映像などを加えて映画化した。ナレーションはラーメン好きとして知られる俳優の谷原章介。


★ 5点満点で4点
 映像は映画と言うよりテレビドキュメンタリーに近いけれど、内容はすばらしい。こんな仙人のような人もいるんですねえ。

 しかし弟子達は凡人なので、マスター亡き後、分裂騒動が発生しました。
 残念です。
 マスターは天国からどんな気持ちで見ているのでしょう。

【大勝軒分裂騒動】創業者・山岸一雄さんの思い空しく… 同じ鍋の麺ゆでた弟子たちはなぜいがみ合うことになったのか?
2015.10.22:産経新聞
 つけ麺の生みの親で、今年4月に亡くなった山岸一雄さんが開業した人気店「東池袋大勝軒」(東京都豊島区)。その大勝軒ブランドが“分裂騒動”に揺れている。約60人の弟子たちで発足した「大勝軒のれん会」に反発する形で、8月に「大勝軒 味と心を守る会」が立ち上げられた。現在、32人が参加し、同じ釜の飯ならぬ“同じ鍋の麺”を食べた弟子たちが二分する騒動となっている。
 「のれん会の運営の在り方に疑問を持って離れただけ。騒動を起こしたかったわけではないんです」
 新たに立ち上がった「守る会」の事務局長、小汲(おぐみ)哲郎さん(50)は、そう説明する。
 「守る会」代表発起人の一人、田内川真介さん(39)が問題視するのは「のれん会」による取材規制についてだ。田内川さんらは、「のれん会」を運営する飯野敏彦氏側が店のホームページ(HP)に「取材は本店事務局を通してください」と記載したため、自由に取材を受けられなくなったと、怒りをあらわにする。
 消長の激しいラーメン業界では、メディアに取り上げられることは生命線の一つだ。「特に地方の店舗にとっては、取材を自由に受けられないことは大きな問題で、つぶれたところもあった」(田内川さん)
 わだかまりは山岸氏の葬儀にも起因する。
 田内川さんは、「マスター(山岸さん)が亡くなったことも、葬儀の場所も知らされなかった」。何とか場所を突き止めたが、火葬場に立ち会うことも最初は許されず、「駆けつけた約20人の古参弟子が追い出された」と訴える。
 最終的には親族の計らいで骨を拾うことはできたが、小汲さんも「同じ弟子なのに部外者扱い。あまりのことであきれてしまった。その日から、のれん会にいても仕方ないんじゃないか」という思いを強くしたと話す。
 「飯野さんが本店を名乗り、いつの間にか本店と支店というピラミッド構造になっていた。大勝軒という名前を独占したかったとしか思えない」。小汲さんは憤る。
   ■   ■
 ラーメンの神様とも評される山岸さんは、来る者を拒むことなく、「弟子入り志願者は誰でも受け入れていた」。弟子が独立する際にも、大勝軒の看板を自由に使わせ、のれん使用料などを要求することはなかったという。そんな山岸さんを慕い、東池袋大勝軒が区画整理で平成19年に閉店するまで、100人以上の弟子が誕生し、全国各地で自分たちの店を出していった。
 弟子の飯野さんが2代目となり店主を務める“本店”を、先代と同じ東池袋に出したのは平成20年。同時に、飯野さん主導で相互扶助を目的に「のれん会」が設立された。
 「守る会」側から、名指しで批判される形となった飯野さんは、「今回の騒動についてのコメントはお断りしています。お騒がせして申し訳ありません」とノーコメントを貫く。
 だが、「のれん会」所属の店主の中には、守る会の結成に冷ややかな人もいる。ある店主は「のれん会は会費などもなく、それを飯野さんが好意でとりまとめてくれていた。そういう状態で、のれん会が何もやってくれないと言うのはおかしい」と反論する。「火葬場のことも家のやり方があるわけでしょう。1人がお骨を拾えば、皆がやりたがって収拾がつかなくなる。因縁を付けているようにしか見えず、のれん会を抜けるなら『大勝軒』の看板を外して活動するのが筋だ」と語る。
 別の関係者は「飯野さんはマスターの世話を全部やっていた」と明かす。山岸さんの通夜では、山岸さんの肉声で飯野さんを2代目とする遺言が流れていたとし、「飯野さんが2代目であることに突然、文句を言うのは不自然。みんなで仲良くやってほしいと願ったマスターの遺志を尊重できていないのは、守る会の方ではないか。マスターの遺言を守ることもできないのに、『味と心を守る会』という名前を付けたのは違和感がある」と話し、「口を開けば騒ぎが大きくなるだけ。ノーコメントを貫くのは賢い選択だと思う」と飯野さんの対応に理解を示す。
 ラーメン界のカリスマ、山岸さんが亡くなったことから表面化した今回の騒動。商売にケチがつくとして巻き込まれることを避ける店主も多いが、小汲さんは「相手に大勝軒の看板を外せと言っているわけじゃない。お互いに切磋琢磨して頑張っていきましょうというスタンスなんです」。
 「結局、決めるのはお客さんだから」。田内川さんはそう言って席を立った。

「聲の形」

2018-09-22 22:50:02 | TV放映
2016年、日本映画(アニメーション)
<スタッフ>
監督:山田尚子
原作:大今良時



さわやかな青春アニメ・・・と思い込んで見始めたら、全然違う内容に驚き、引き込まれました。
ひとことで言うなら“いじめっ子の贖罪ストーリー”。

ただ、設定がちょっと腑に落ちません。
いじめっ子である主人公の家族が平和すぎます。
原作もこうなのかな?

いじめっ子といじめられっ子の共通点は「孤独・孤立」。
温かい家庭はないのです。

自分を好きになれない子ども達は不幸です。
児童精神医学では「自己肯定感」と呼びますが、これはふつう、乳幼児期に養育者(主に母親)から大事にされて育まれるもの。
それがないということは、乳幼児期に幸せな家庭ではなかったことが想像されるのです。

自分の不幸の八つ当たりとしてのいじめ。
他にとりつく島がないからいじめられやすい、という構図。

そして、この立場は、このアニメのように容易に逆転します。
スタンリー・キューブリックの映画「時計仕掛けのオレンジ」を思い出しました。

この映画の見所は、丸く収まりそうになってから、再び過去を蒸し返して友達関係が荒れた後半です。
主人公が立ち直ってめでたしめでたし、という単純な結末ではないところ。
一人一人が、いろいろな思いを胸に抱きながらも、それなりのところに落ち着いていきます。

とくに気になる存在が植野直花・・・その自然さが、すばらしいと思いました。
原作者あるいは監督が描きたかったのは、主人公達よりもこのキャラではないでしょうか。

友達になると言っても、100%意気投合することは滅多にありません。
しかし、諸般の事情でつき合っていかなければならない。
植野さんはヒロインのことを「あなたが嫌い」と言いつつも、ただ避けるだけで終わらずに、つかず離れずの状態を保ちながら関係を続けていく。
彼女の存在が、ストーリーに奥行きを作っていると感じました。
難しい人間関係だけど、これぞ人生の醍醐味かもしれませんね。


<解説>(「映画.com」より)
「週刊少年マガジン」に連載され、「このマンガがすごい!」や「マンガ大賞」などで高い評価を受けた大今良時の漫画「聲の形」を、「けいおん!」「たまこラブストーリー」などで知られる京都アニメーションと山田尚子監督によりアニメーション映画化。脚本を「たまこラブストーリー」や「ガールズ&パンツァー」を手がけた吉田玲子が担当した。退屈することを何よりも嫌うガキ大将の少年・石田将也は、転校生の少女・西宮硝子へ好奇心を抱き、硝子の存在のおかげで退屈な日々から解放される。しかし、硝子との間に起こったある出来事をきっかけに、将也は周囲から孤立してしまう。それから5年。心を閉ざして生き、高校生になった将也は、いまは別の学校へ通う硝子のもとを訪れる。


★ 5点満点で4点。

それにしてもヒロインの西宮硝子ちゃんがずるいほどかわいすぎる・・・アニメだから仕方ないか(^^;)。

字幕翻訳者、戸田奈津子

2018-08-12 14:09:45 | TV放映
熱中世代 大人のランキング「女性字幕翻訳者の先駆者!戸田奈津子
2016.10.30放送、BS朝日



戸田奈津子”という文字を映画の字幕で見たことがない人はいないと思います。
どんな人物なんだろう・・・昔録画して置いた番組を視聴しました。

翻訳関連の仕事で私の頭に思い浮かぶのは・・・通訳、翻訳(書籍)くらい。
あえて「“字幕”翻訳者」と表現するのは、その特殊性にあることがわかりました。

映画では「吹き替え版」もありますよね。
でも、作業内容は全然違うようなのです。

吹き替え版では、画面に合うように、俳優の感情に合うようにと違和感のない言葉を選んで配置します。
一方、字幕翻訳では、まず“字数制限”という壁が存在します。
英語のセリフを直訳すると字数が多くなり、観客は読み切れないというジレンマがあるからです。
その基本は「1秒間に3文字」。
それを超えると、観客は字面だけを追うことに忙しくて映像を楽しめなくなってしまいます。

ですから、字幕翻訳者は日本語力がなければ務まりません。
戸田さん、「悩むのは日本語7割、英語3割」とコメントしています。

なるほど。

戸田さんはときに「誤訳が多い」と批判されることもあります。
まあ「意訳の極致」をどう感じるかの違いだと思いますが・・・。

日本で活躍する字幕翻訳者は多くないそうです。
せいぜい10人くらい。
これが20人になると、仕事がなくなってしまうとか。
狭い世界なのですねえ。

なお、字幕翻訳は外国では存在しないそうです。
すべて吹き替え版。
日本人は「あの俳優の生の声が聴きたい」という要望が多いため、字幕翻訳という職業が成り立つという説明でした。
日本人の特性に気づかされた一幕。

戸田さんの本格的デビュー作「地獄の黙示録」の裏話が興味深い。
※ 正確には「もくじろく」ではなく「もくしろく」です。
コッポラ監督は、日本のシンセサイザー奏者である冨田勲の音楽が大好きで、彼にこの映画の音楽を担当してもらおうと、ロケ地に何回も招待しました。
残念ながら契約の問題で実現はしなかったけれど。
冨田勲さんに付いていって通訳をしたのが戸田さんです。
コッポラ監督に気に入られ、なんと彼から字幕翻訳のご指名。
ほとんど新人状態の戸田さんは、うれしいけれど必死に取り組みました。



そこに大きなハードルが待っていました。
マーロン・ブランドのセリフの翻訳です。
マーロン・ブランドは最後の20分くらいにしか出演しませんが、謎めいた印象だけ残して消えていきます。

実は、コッポラ監督も彼には困ったそうです。
たくさんのギャラを払い、しかし脚本にはない謎めいたセリフを残して去って行ってしまったのが事実とのこと。
映画がまとまらない・・・。
コッポラ監督は悩み、自殺まで考えたそうです。
監督が理解できないことを、翻訳者が理解しろと言っても無理な話。
・・・なんてエピソードを聞けました。

それにしても冨田勲が音楽を担当した地獄の黙示録、見てみたかったなあ。

それから、司会者の鴻上さんが「私の脚本は短いってよく言われるんですが、今その理由がわかりました。私は映画の字幕で育ったのでそのクセができたようです」というカミングアウトは面白かった。


<内容紹介>
・字幕翻訳者 戸田奈津子
 映画字幕の第一線で活躍を続ける字幕翻訳者の戸田奈津子さんをゲストに招く。
 字幕翻訳者としてその名を知らない人はいないほどの戸田さん。国内の洋画歴代興行収入1位の「タイタニック」や「E・T」「マディソン郡の橋」など数々のヒット作を手掛けてきた。実は本格的なデビューは43歳の時。意外にも遅咲きだった戸田さんが、20年仕事を待ち続けた強い思いとは…。
 今回、鴻上尚史が“字幕づくり”で戸田さんに挑む。その出来栄えに戸田さんから驚きの声が上がった。女性字幕翻訳者の先駆者ともいえる戸田さんの映画へかける思いと飾らない素顔に迫る。

・ハリウッドスターとの交友
 80歳となった今も現役で活躍する戸田さん。2016年秋公開作品も2本手掛けている。
 これまで多いときは年間50本、週1本のペースで取り組んできた。そして戸田さんと言えば、来日したハリウッドスターの隣にはいつもその姿が…。しかし通訳としてデビューした経緯はかなり異例のものだった。実は英語が話せなかったという戸田さんに通訳者として仕事が舞い込んだワケとは…!? そして、20年来の友人であるトム・クルーズから毎年贈られる温かい心遣いを戸田さんが語った。
 超有名スターの意外な素顔と、その交友術が明らかに。

・映画少女が字幕に目覚めた“第三の男”
 戦前に生まれた戸田さん。父親は戸田さんが1歳の時に戦地で命を落とした。終戦後には、アメリカから入ってきた大量の映画に夢中になった戸田さん。中でも映画「第三の男」を見た戸田さんは、字幕に対する強烈な憧れを抱く。なんと映画館に50回ほど足を運んだ仰天エピソードも…。
 そんな戸田さんだが、大学卒業後は一般企業に就職。そして、わずか1年半で退職。どうしても映画の字幕翻訳を手掛けたいと、夢への一歩を歩み始める。しかしそこから夢にたどり着くまでは20年という長い道のりがかかった。
 なぜ、そこまで思い続けることができたのか…?映画字幕にかけた戸田さんの熱い思いに迫る。

・出世作「地獄の黙示録」の裏話
 43歳で本格的に字幕翻訳者としてデビューした戸田さん。フランシス・フォード・コッポラ監督の通訳兼ガイドを務めたことから、監督から直々に字幕翻訳者として指名を受けたという。超大作「地獄の黙示録」を機に字幕翻訳者としての地位を確立した戸田さん。数々のヒット作の字幕を手掛けることになる。劇中で繰り広げられる戸田さんならではの字幕術に感嘆の声が。
 さらに、「地獄の黙示録」主演のマーロン・ブランドの仰天エピソードを語った。大作映画の裏側で起きた出来事に、スタジオで驚きが広がった。その内容とは…!?

・鴻上尚史が“字幕づくり”に初挑戦
 2016年秋に公開する新作2本の字幕を手掛けた戸田さん。今回、字幕づくりの舞台裏を取材した。日頃何気なく目にする字幕だが、「1秒間に3文字まで」というルールの存在など字幕制作の裏側に納得と驚きが広がる。制限の中で光る戸田さんならではの字幕とは…!?
 単に英語ができるだけでは務まらないという戸田さん。最も大事にしているのは日本語だという。さらに今回、鴻上尚史が映画字幕に初挑戦する。1問目は戸田さんから「イイ線ね」と言われ、闘争本能に火が付いた鴻上が、2問目に披露した字幕とは…!?
 そのやり取りにスタジオも大盛り上がり。「字幕はあくまで映画を楽しむもの」と言う戸田さんの真骨頂ともいえる字幕づくりに迫る。


<参考>
(Wikipediaより)
 主演のマーロン・ブランドが撮影当時極度に肥満していたため、物語の設定を一部変更する必要が生じたこともあった。また、ブランドは、キャスティングや脚本に対して自己中心的な主張をすることも多く(役作りにより体から強烈な臭いを発していたデニス・ホッパーと一緒に撮影されることを拒否した)、遂には監督であるコッポラが心労で倒れる事態にまで陥ってしまう。トラブルは以降も続いたため、ストーリーも大きく変更され、後に脚本担当のジョン・ミリアスが不快感を表明するに至る。

「THIS IS IT」

2018-05-13 15:10:56 | TV放映
 言わずと知れた、マイケル・ジャクソンの最後のツアーの練習風景を編集したドキュメンタリー映画です。

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』
リリース:2010年1月27日
録音:2009年
プロデュース:マイケル・ジャクソン、ケニー・オルテガ、ランディ・フィリップス



<内容>
 2009年6月25日のマイケル急死を受けて、7月から公演を予定していたロンドン公演のリハーサル映像を基に制作された。オリコンにおけるBlu-rayの売上は歴代4位。
 2009年3月5日、マイケル・ジャクソンはロンドンのO2アリーナにて、同地でのコンサート公演『THIS IS IT』を行うことを表明。同年7月13日から2010年3月6日までに全50公演の開催が予定されていたが、直前の6月25日にマイケルが急死。本作品はその『THIS IS IT』のリハーサル映像を中心に構成されている。
 リハーサルは5月から6月にかけて、ザ・フォーラムとステイプルズ・センターで行われ、本作品では2009年4月からマイケルの亡くなる前日[注釈 2]までのリハーサル映像が使用される。


 映像を見ていて感じたのは、マイケルは天性のエンターテイナーであるということ。
 マイケルに憧れてオーディションを受けに来た一流のダンサーからさらにセレクトされたレギャラーメンバーのダンスは「正確に一生懸命踊っている」ように見えますが、マイケルのダンスは自然体で「しぐさ」の領域なのです。

 希有な才能を失いました。

「偉大なる、しゅららぼん」

2018-02-12 17:26:56 | TV放映
2014年、日本映画
原作:万城目学「偉大なる、しゅららぼん」(集英社刊)
監督:水落豊
脚本:ふじきみつ彦 
主題歌:「堂々平和宣言」ももいろクローバーZ 
メインキャスト 濱田岳/岡田将生/深田恭子/渡辺大/貫地谷しほり 他


 昨年(2017年)夏に大津市に出張する機会があり、琵琶湖のほとりのホテルに宿泊しました。
 その縁で、琵琶湖関連のこの映画を見てみました。

 竹生島が出てきたり、琵琶湖の神さま(竜)が出てきたり・・・それなりに興味深い展開でしたが、なんだかすべてにおいて詰めが甘く、中途半端な印象が無きにしも非ず。



解説
 「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」などの人気作家、万城目学の小説を原作にした異色作。琵琶湖周辺を舞台に、不思議な力を持つ一族の跡取り息子と彼のお供をする分家の息子が世界滅亡につながる大事件に挑んでいく。万城目原作の映画化作品に出演経験のある濱田岳と岡田将生がダブル主演を務め、主人公コンビを快演。摩訶(まか)不思議な物語に加えて、深田恭子、貫地谷しほり、佐野史郎ら、奇怪なキャラクターにふんした豪華共演陣が繰り出す怪演も見もの。

あらすじ
 琵琶湖のすぐそばの町・石走で、先祖代々不思議な力を継承してきた日出一族。その跡取りで最強の力を誇るとされる淡十郎(濱田岳)は、高校生でありながら住民からあがめられる殿様のような生活を送っていた。そんな彼のもとへ、分家の涼介(岡田将生)が力の修行をするために訪れる。淡十郎と同じ高校に通うものの、彼とおそろいの真っ赤な特注制服を着せられ、従者のように扱われる涼介。そんな中、日出一族と対立する棗一族の広海(渡辺大)とのトラブルが勃発し、それが世界の運命を揺るがす事態に発展する。


★ 5点満点で2.5点
 八郎潟と琵琶湖の神がやり取りすればもっと迫力のある展開になったかも。

『雲のむこう、 約束の場所』

2018-01-24 07:10:16 | TV放映
2004年、日本のアニメ映画。
監督・脚本:新海誠
製作総指揮:新海誠
出演者:吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香、
音楽:天門

引き続き、2018年お正月にテレビ放送された「新海誠監督特集」から。

おそらく、第二次世界大戦後に資本主義勢力(米国)と共産主義勢力(ソ連)の綱引きが、朝鮮半島ではなく日本の北海道と本州の間に収まったという仮想の設定。
その北海道に造られた巨大な塔に憧れる機械オタクの高校生(監督自身?)が見る夢と仲間が織りなす不思議な青春像。

彼の真骨頂、描きたかった世界は、「君の名は」ではなくこの作品ではないかと感じました。
一般受けは今ひとつのわかりにくい作品でもありますが、放映された中で私は一番気に入りました。




あらすじ(Wikipedia)
 もうひとつの戦後の世界。
 1996年、日本は南北に分断されていた。世界の半分を覆う共産国家群「ユニオン」は「エゾ」(北海道がモデル)を支配下に置き、島の中央にとほうもなく高い、純白の塔を建造しつつあった。しかしユニオンの意図は誰にもわからない。青森県の津軽半島に住む中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は異国の大地にそびえる塔にあこがれ、飛行機で国境の津軽海峡を越え、塔まで飛んで行く計画を立てていた。そのための飛行機ヴェラシーラも、山の上の廃駅の格納庫で製作が進んでいる。犯罪以外の何ものでもないこの計画は他言無用とされていたが、浩紀が口を滑らせたせいで、クラスメイトの沢渡佐由理にばれてしまう。さいわい佐由理はヴェラシーラに強い関心を持ち、計画の共犯者になってくれる。浩紀たちと佐由理は、「ヴェラシーラが完成したら佐由理を塔まで連れていく」と約束を交わす。ヴェラシーラが完成に近づくにつれ三人の仲も深まるが、佐由理はある日、塔の夢を見る。そして突然浩紀たちの前から姿を消す。佐由理をなくした浩紀たちはヴェラシーラの製作を止めてしまう。いまや、ヴェラシーラは佐由理のためのものでもあったからだ。
 3年後の1999年。つらい思い出から逃げるために青森を離れ、東京に出た浩紀は、たびたび佐由理の夢を見ていた。夢の中では、佐由理は見知らぬ、荒廃した世界にひとり取り残され、孤独に苛まれながら浩紀の名前を呼んでいる。しかし夢の傍観者にすぎない浩紀にはどうすることもできず、苦しむ。そんなある日、浩紀のもとに佐由理が三年前に書いた手紙が届く。佐由理は原因不明の眠り病にかかり、治療のために東京の病院に入院したという。浩紀は病院に駆けつけるが、佐由理は他の病院に転院した後だった。しかし浩紀は佐由理のいた病室で白昼夢に襲われ、夢の世界で佐由理と邂逅する。夢はすぐに消えてしまったが、浩紀は佐由理を救うには約束を果たさねばならないと悟る。
 一方、拓也は、塔の破壊を企てる反ユニオン組織ウィルタ解放戦線に内通し、在日米軍のアーミー・カレッジで塔の秘密を探っていた。拓也の指導教官の富澤常夫教授は、塔は宇宙の見る夢――平行宇宙を観測し、高精度な未来予測を行うためのシステムだと考えている。生物の脳には平行宇宙を感知する能力が僅かに備わっていると言われ、富澤研究室も類似の装置を保有しているが、塔の機能はそれらとは比較にならないほど強力だ。しかし塔は現在正常に作動していない可能性が高く、塔を中心とした半径数キロメートルの空間が平行宇宙の暗闇に侵食されている。富澤は、平行宇宙の侵食が停止しているのは、何らかの外因が塔の活動を抑制しているからではないかと推理する。やがて富澤は、塔の設計者エクスン・ツキノエには孫娘がおり、その孫娘――沢渡佐由理が原因不明の奇病で三年間眠り続けていることを突き止める。佐由理を塔と繋がりのある人物だと考えた富澤は佐由理を東京の病院から青森の軍の病院に移送し、監視下に置く。そして浩紀が夢の中で佐由理と邂逅した瞬間、佐由理の意識レベルが一時的に上昇し、平行宇宙の侵食が拡大するのを目撃する。塔のとらえた平行宇宙の情報は、この宇宙を侵食するかわりに佐由理の夢に流れ込んでいる。もし佐由理が目覚めれば、この宇宙はまたたく間に平行宇宙に飲み込まれるだろう。数日後、富澤は拓也を眠る佐由理に引き合わせる。絶句する拓也に、富澤は「佐由理は数日中にアメリカ本土に移送される」と語る。貴重なサンプルを戦火から守るためだ。塔をめぐるアメリカとユニオンの軍事的緊張は極限に達しており、近々、本格的な軍事衝突に発展すると予想されていた。
 浩紀は青森に戻り、拓也と再会する。浩紀は拓也に「ヴェラシーラに佐由理を乗せ、塔に連れていく。そうすれば佐由理は目覚める」と伝え、協力を求める。佐由理の目覚めはこの宇宙の消失とほぼ同義であることを知る拓也は、一度は協力を拒絶するが、葛藤の末、佐由理を軍の病院から連れ出してきた。再び団結した浩紀と拓也はヴェラシーラの完成を急ぐ。やがてアメリカがユニオンに宣戦を布告し、津軽海峡で戦争が始まる。浩紀は佐由理を後部座席に乗せ、ヴェラシーラを発進させる。
 戦闘の混乱にまぎれ、浩紀のヴェラシーラは塔に接近する。夢の世界では、佐由理が目覚めの予兆に震えていた。佐由理は、夢が消えたら、夢の中で気づいた浩紀への想いも消えてしまうと悟り、この気持ちだけは失くしたくないと懸命に祈るが、目が覚めると夢でのことは全て忘れてしまっていた。そして富澤の予想通り、平行宇宙の侵食は急激に拡大し、世界は暗闇に飲まれていく。浩紀はウィルタに託されたPL外殻爆弾を投下し、塔を壊して宇宙の消失を食い止める。だが約束の場所も永遠に失われる。
 十数年が経ち、大人になった浩紀は故郷の津軽半島に足をはこぶ。思い出の廃駅は昔と変わらずそこにあったが、北の空に塔はなく、そして浩紀の隣には誰もいなかった。


★ 5点満点で4点

 私が学生時代を過ごした青森県の鉄道風景が出てきます。
 きっと新海監督のことだから、現実を忠実に再現していることでしょう。
 しかし、北海道の塔が東京でも見ることが出来るというのは、ちょっと無理があるのではないかと・・・。

「星を追う子ども」

2018-01-22 22:53:39 | TV放映
「星を追う子ども」
新海誠監督のアニメーション映画。2011年5月7日公開。

<内容>(Amazonより
「ほしのこえ」「秒速5センチメートル」の新海誠が贈る、本格ジュブナイル・アニメーション!地下世界アガルタから来たシュンと出会ったアスナ。心を通わせるも、シュンは姿を消してしまう。そしてアスナの前に現れたシュンと瓜二つのシン、妻との再会を切望する教師・モリサキ。それぞれの想いを胸に、3人はアガルタへと向かう─。










★ 5点満点で3点

 宮崎駿のアニメ映画で育った監督の作品の匂いがプンプン。
 「ナウシカ」と「ラピュタ」と「もののけ姫」をミックスして、少女マンガというフィルターを通した感じです。
 新海誠監督って、ナルシストですね。

「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」

2018-01-22 07:25:02 | TV放映
新海誠監督の3部作のアニメ作品(2007年)。



<内容>(Amazonレビュー
 静謐で淡くささやきかけるような映像。大事な思い出をのぞき込むかのような、ささやかな世界。東京ローカルを舞台に、一組の少女と少年の初恋と、その顛末を3つの短編で描く。極めて少人数でアニメを制作する、新海誠監督の3作目となるフルデジタル作品だ。
 過去にとらわれた少年は、少女と離れることで未来へ進むべき足を止めてしまう。記憶に根差す個人の時間(カイロス)と、絶対的に流れる世界の時間(クロノス)の差異の美しさと痛々しさが深い。主題歌の「One more time, One more chance」は山崎まさよしが1997年に発表した曲だが、名曲は時を超え、色あせないことを証明している。情熱的に何度も繰り返されるサビの果てにたどりつく結末を、ほろ苦いハッピーエンドと取るか、鬱なバッドエンドと取るか……。
 ちなみに、新海監督が制作したPV「One more time, One more chance『秒速5センチメートル』Special Edition」では、アニメ本編と対にあたる映像となっている。あわせて観るとさらに作品が深く楽しめるはず。


 思春期の切なさを感じる佳作ですが、傑作というほどでもないかな。
 監督自身の内面世界を描いたのでしょう。
 山崎まさよしの歌がドンピシャとはまっています。
 ただ・・・なんとなく「君の名は」とキャラがかぶり、最後のシーン(大人になった二人が踏みきりですれ違う)も「君の名は」のエンディングを彷彿とさせます。

 私が驚いたのは、栃木県内のローカル線である両毛線の情景。
 高校生時代、私自身が通学に使っていました。
 それが、忠実に再現されているのです。
 小山駅ホームの「きそば」や、岩舟駅の北側の風景等々。
 両毛線の車両の描写は懐かしすぎる。

※ 以下の写真はネットから拝借;













 こだわりのアニメ映像に脱帽。
 
 私は途中から自転車通学に切り替え、高校が別になった当時のガールフレンドと駅の近くで待ち合わせた記憶があります(約40年前)。
 そんな記憶が呼び覚まされて、胸の奥が少しうずきました。

 ネットで検索したら「115系は2018年3月で引退」なんだだそうです。
 ああ、私の青春の一コマが消えていく・・・。

★ 5点満点で3点