映画鑑賞

昔の名画から最近上映の映画まで、国内外を問わず幅広く楽しんでいます。別世界へ連れて行ってくれる作品が好み(本棚6)。

「体脂肪計タニタの社員食堂」

2014-06-08 21:48:20 | TV放映
2013年、日本映画
監督:李闘士男
原作:田中大祐
音楽:小松亮太
<キャスト>
優香(春野菜々子)、浜野謙太(谷田幸之助)、宮崎吐夢(丸山 営業部社員)、小林きな子(福原 営業部社員)、草野イニ(太田 開発部社員)、渡会久美子(光子 食堂パート社員)、藤本静(信子 食堂パート社員)、壇蜜(看護師)、吉田羊(丸山の元嫁)、駒木根隆介(居酒屋の大将)、酒向芳(小泉 専務)、草刈正雄(谷田卯之助)

<Yahoo! 映画より>
(解説)
 レシピ本が空前のベストセラーを記録し、レストランも話題の株式会社タニタの社員食堂にまつわる実話を大胆に脚色したハートフル・コメディー。史上初の体脂肪計を開発しながらも太った人が多いタニタの社員たちと、元肥満の落ちこぼれ栄養士が社運を懸けたダイエット・プロジェクトに挑む。監督は、『デトロイト・メタル・シティ』の李闘士男。ヘルシーなダイエット・メニューを考案すべく悪戦苦闘するヒロインを、およそ7年ぶりの映画主演となる優香が好演。
(あらすじ)
  剛腕で有名な社長・谷田卯之助(草刈正雄)率いる健康機器メーカーの株式会社タニタは、世界初の体脂肪計を開発したものの、2代目副社長・幸之助(浜野謙太)ら太りぎみな社員が多かった。そんな折、新商品発表会のプランを考えることになった幸之助は、社員がダイエットを敢行し、逐一発表するというプランを思い付く。肥満を克服した栄養士の菜々子(優香)を迎え、いざダイエット作戦が始まるが……。


 ベストセラーになった本は買ってありますが、まだ読んでいません。
 TV放映された映画の方を先に視聴してしまいました。

 ウ~ン、なんのインパクトも残らない映画。
 ダイエット前後の違いを際立たせる特殊メイクはわざとらしいし、草刈正雄と浜野謙太が親子という設定にも無理があるし・・・映画に入り込めないままエンディングを迎えてしまいました。

 どうも最近、映画を素直に楽しめない私。
 感性が鈍っているのでしょうか?

☆ 5点満点で3点。

「舟を編む」

2014-06-07 23:20:07 | TV放映
2013年、日本映画。

監督:石井裕也
原作:三浦しをん
キャスト:松田龍平(馬締光也)、宮崎あおい(林香具矢)、オダギリジョー(西岡正志)、黒木華(岸辺みどり)、渡辺美佐子(タケ)、池脇千鶴(三好麗美)、鶴見辰吾(村越局長)、伊佐山ひろ子(佐々木薫)、八千草薫(松本千恵)、小林薫(荒木公平)、加藤剛(松本朋佑)

<Yahoo! 映画より>
解説
 2012年本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説を、『川の底からこんにちは』などの石井裕也監督が実写映画化。ある出版社の寄せ集め編集部が、気の遠くなるような歳月をかけて二十数万語が収録された新辞書作りに挑む姿をユーモラスに描く。辞書の編さんに没頭する主人公・馬締光也には、三浦原作の『まほろ駅前多田便利軒』にも出演した松田龍平。彼が一目ぼれするヒロインには、『ツレがうつになりまして。』の宮崎あおいがふんするほか、オダギリジョーら多彩な顔ぶれがそろう。
あらすじ
 玄武書房に勤務する馬締光也(松田龍平)は職場の営業部では変人扱いされていたが、言葉に対する並外れた感性を見込まれ辞書編集部に配属される。新しい辞書「大渡海」の編さんに従事するのは、現代語に強いチャラ男・西岡正志(オダギリジョー)など個性の強いメンツばかり。仲間と共に20数万語に及ぶ言葉の海と格闘するある日、馬締は下宿の大家の孫娘・林香具矢(宮崎あおい)に一目ぼれし……。


 いやはや、ゴージャスな顔ぶれに驚きました。
 ただしストーリーはありきたりで、残念ながら新しい感動はありません。
 本屋大賞受賞作は“その場限りの感動”という傾向があり、後世に残りそうな作品は希ですね。
 まあ、丁寧に作られていることが好印象な映画です。

 本に埋もれて半引きこもり生活をしている主人公(松田龍平)が気に入りました。
 私も一時、あんな生活に憧れたことがありました。
 古本屋の主人なんて人生もいいな。

 松田龍平に父親の松田優作の影を探してしまいます。
 この映画ではぼんやりした馬締(まじめ)君ですが、やはり彼には毒を秘めた役柄の方が向いていそう。
 彼を見ているとつげ義春のマンガを思い出します。
 もし、つげ氏のマンガが再映画化される際には、是非松田龍平を起用して欲しい。

 ラブレター(というより恋文)を毛筆で書くところは笑えました。
 それを半分怒りながら喜んでいる宮崎あおいとのやり取りが見物でした。

 池脇千鶴と宮崎あおい・・・私のお気に入りの女優さんが2人揃っている!
 池脇千鶴のコケティッシュ&癒やし系の存在感は健在。
 宮崎あおいは“支える人”という役柄が多いですね。
 「ツレがうつになりまして」もよかった。
 この映画でも光を放っていましたが、一番はまっていたのは「神様のカルテ」かなあ。

 小林薫さんも大好きな男優。
 本作では引退する老編集者という渋い役ですが、ちょっと“いい加減”な役にはまる、味わい深い役者さんです。
 日本酒をチビチビ飲んでいる姿が似合う、男性からも好かれるタイプ(男色ではありません)。

 鶴見辰吾は私にとって柳沢きみお原作、相米慎二監督(デビュー作)の「翔んだカップル」のイメージが未だ強く残っています。
 1980年の作品ですから、すでに30年以上前・・・時は過ぎ、“局長”なんて呼ばれる老け役をこなす年齢になったのですね。

☆ 5点満点で3.5点。
 日本アカデミー賞6部門受賞(内輪受け?)