映画鑑賞

昔の名画から最近上映の映画まで、国内外を問わず幅広く楽しんでいます。別世界へ連れて行ってくれる作品が好み(本棚6)。

「キャンプで逢いましょう」

2009-05-10 12:45:20 | 手持ちの映画ビデオ・DVD
1995年、日本映画。
監督:和泉聖治、原作:田中律子、挿入歌:松任谷由実、出演:後藤久美子、野村祐人、沖田浩之、奥田瑛二、西岡徳馬ほか。

ユーミンの曲がバックに流れる都会派のアウトドア・ラブストーリー。
90年代の明るい雰囲気に溢れていて爽やかです。
やはり、コンクリートに囲まれて生活するより、緑の中で過ごす方が精神的にも健康ですね。
パラグライダーやカヌーなどのアウトドア・スポーツも見所になってます。

国民的美少女の走りである「ゴクミ」はやはり美しい。
ジャン・アレジの妻となり子供も産んで、最近はあまり噂を聞かないなあ。
タケノコ族出身の沖田浩之(故人)も都会派の役を演じきっていました。
キャンプ場の人の動きがちょっとわざとらしいカメラワークだけど、まあいいか。

★ 5点満点で3.5点。

実は私、アウトドアに憧れつつも、時間が無くてはまれなかった1人です。
なんせ医者って休日も休みじゃありませんので。
なんとか夏休みを使ってパラグライダーに挑戦したのはかれこれ20年前。
ちょうど流行し始めた頃ですね。
長野県の山に行って3日間缶詰で飛んだこともあります。
私が飛んだ高さはせいぜい10~20mですが、「空を飛んだ」あの浮遊感覚は今でも体に残っています。
初級用から中級用に機体を替えたら飛びすぎて降りられなくなったこともありました。
初級者は飛んだ距離を機体を担いで自分で登らなくてはいけないので、半分山登り気分です。
リフトなどを使って遠くまで飛ぶのは中級以上で確か資格が必要です。
今はもうパラグライダーに手を出す体力も気力も無くなってしまいました。

カヌーはようやく最近始めました。
といってもやはり夏休みだけですが。
5年くらい前に海遊びより川遊びが楽しいことに気づき、ラフティング、シャワークライミング、カヌーなどを子どもと一緒に楽しんでいます。
今年の夏はカヌーで川下りに初挑戦したいと計画中です。


「何かが道をやってくる」

2009-05-07 20:49:51 | 手持ちの映画ビデオ・DVD
1983年、アメリカ映画。
監督:ジャック・クレイトン、原作・脚本:レイ・ブラッドベリ、音楽:ジェームズ・ホーナー、
出演:ジェイソン・ロバーズ、ジョナサン・プライス、ダイアン・ラッド他。
制作はなんとディズニー・プロ。

私のお気に入りのSF作家、レイ・ブラッドベリの同名小説を映画化したものです。
レイはSF作家の中でも異色の存在で、どちらかというと幻想小説のジャンルに近いと思います。
彼の代表作は「火星年代記」。世界のSF小説のベスト3にランキングされる作品で、私も多感な中学生時代に読んではまりました。「何かが道をやってくる」を読んだのは高校生の頃かなあ・・・ストーリーはあまり覚えていませんが、狂おしい感情の嵐と不気味で不思議で魅力的なイラストが印象に残っています。

解説のストーリーは・・・
「10月のある夜、イリノイ州の小さな町グリーンタウンに、季節外れのカーニバルがやって来る。夜中にこっそりとカーニバルに忍び込んだ二人の少年ウィルとジムは、町の大人たちがフラフラとやって来るのを目撃する。彼らは魔法のメリーゴーランドに乗って、若返ろうとしていたのだ。少年たちは、父親やカーニバルの秘密を知る避雷針売りとともに、魔術師である団長に立ち向かっていく。秋の日の寂しさ、父と子の会話、夢のようなカーニバルと、不思議なノスタルジーを漂わせた逸品。」
というもの。

原作に漂っていた不思議で不気味な雰囲気が感じられる映像作りです。現実と夢の境界世界というか。
秋風に枯葉が舞うシーン、嵐の前兆・・・何か起こりそうな、ワクワクドキドキするいい演出してますね。
メリーゴーラウンドが逆回転すると馬に乗っている人物が若返るという発想がたまりません。

脱線しますが、山下達郎の昔の曲に「メリーゴーラウンド」というのがありますが、この作品にインスピレーションを受けてつくった曲です。彼は「夏への扉」というロバート・A・ハインラインのSF小説に因んだ曲も作っていますね。実はSFオタクだったりして(私も半分そうですが)。

ただ、ストーリーの展開に一貫性が感じられなかったのが残念。
脚本が原作者のレイですから、原作もそうだったかもしれませんけど。
★ 5点満点で3.5点。

「彼女が水着に着替えたら」

2009-05-03 20:30:47 | 手持ちの映画ビデオ・DVD
1989年、日本映画。
監督:馬場康夫、原作:ホイチョイ・プロダクション、脚本:一色伸幸、撮影:長谷川元吉、水中撮影:中村宏治、音楽:サザン・オールスターズ
出演:原田知世、織田裕二、田中美佐子、谷啓、伊武雅刀ほか。

懐かしくて中古ビデオを買ってしまいました。
「私をスキーに連れてって」がユーミンの曲をバックにした現代青春映画「冬編」なら、こちらはサザンの曲をバックにした「夏編」。
社会が浮かれていたバブル時代の象徴とも言えるホイチョイ・プロダクションの作品です。

海の魅力に憑かれた男達とその周りの女達のピュアなラブストーリー。
さわかやですねえ。
海中の映像がいやが上にもマリン・リゾート気分を盛り上げてくれます。
サザンのBGM(私が一番サザンを聴いた頃の曲ばかり)もぴったりはまり、観ているこちらまで浮かれ気分。
登場人物が皆人生を楽しんでいる雰囲気が画面からこぼれ落ちそうです。

バブル時代らしく、男も女も肩幅の広いスーツに身を包んでいるのが妙に懐かしい。
その中で、伊武雅刀のマリン・ファッションが目を引きました。ちょっと嫌みなキザ男役ですが、ダブルのブレザーに白いコットンパンツを完璧に着こなしていました。

主役の原田知世も相手役の織田裕二も若いなあ。
確か原田知世は薬師丸ひろ子に続く角川映画の看板娘として登場しました。
薬師丸ひろ子の神秘的な魅力に比べると隣近所にいそうな普通の女の子なので、売れるのかなあと内心私はいぶかっていましたが、その清楚さが受けて人気者となりました。第三弾の渡辺典子は不発に終わりましたが・・・。

★ 5点満点で4点。