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秋木涼風居士の学びの旅

学ぶことや日常気がついた事について、そこはかとなく書きます。

Shakespeareはマンガで踊る

2008年11月02日 13時49分43秒 | 読書

たまに気晴らしに英語版のMANGAを購入して読んでいます。


最近では、海外でもマンガ版シェイクスピアなど出ており、なかなか興味深いところです。例えば上のMANGAは、イギリスのSelf Made Hero社で出版された「真夏の夜の夢」。テキストにはシェイクスピアの原文を使用しています。その他「ロミオとジュリエット」・「ハムレット」・「テンペスト」・「リチャード3世」「ジュリアス・シーザー」「お気に召すまま」「オセロー」が出ています。「ロミオとジュリエット」なんか、「アイヤー!!」という感じの内容ですが。


Manga ShakespeareのSNSサイト


正式サイト


Manga Shakespeare is a series of graphic novel adaptations of William Shakespeare using manga visuals from UK-based artists.



こちらは、アメリカ版シェイクスピア・マンガ・エディション。これはマクベスですが、絵が怖すぎです。テキストは読みやすいようリライトされています。「ハムレット」「ロミオとジュリエット」「ジュリアス・シーザー」があります。


まあ、原文もこんなのですからあっていると言えばあっています。


(2幕1場)殺人へと歩む亡霊


痩せさらばえた殺人鬼は、


見張りをつとめる狼の声に目覚める。


狼の遠吠えこそ夜の時を刻むもの。そして足音忍ばせ、


女を犯そうとひそかに歩み行くタークィンさながら


亡霊のごとく獲物へとにじり寄る。


講談社学術文庫 シェイクスピア劇の名セリフ P・ミルワード・安西徹雄訳 P212より引用


最近、このイラストを書いたEve Grandt女史の父、ブルックリン工業高等学校司書Robert Grandt氏が、このMANGAの広報を行い500ドルの罰金刑を喰らっています。


検索をしてましたら、誤訳ご免!さんに詳細ありましたのでリンクさせて頂きます。


元記事は、ニューヨークタイムズ


アマゾンでなか見検索もできます。



あるいは、古いアメリカンコミックなんかも興味深いところです。上記は古本屋で購入したUNCLE TOM,S CABIN。1952年発行。こいつもキャラクターが強烈です。デスノートのリューク氏かと思ってしまいました。おそろしや。



デスノート英語版


無理やり英語を勉強するのではなく自分で興味ある事で、遊びながら英語をマスターするのもいいですな。MANGAのクオリティは微妙な気がしますが。


妄想とスパゲッティよ!永遠なれ!

2008年09月15日 14時56分17秒 | 読書


「空飛ぶスパゲッティー・モンスター教団」の聖典「反★進化論講座」を読みました。空飛ぶスパゲッティー・モンスター教(Flying Spaghetti Monsterism・ FSMism ・パスタファリアニズムとは、カルト宗教の体裁をとったID(インテリアル・デザイン)説の批判するため、ボビー・ヘンダーソン氏によって創立されたパロディ宗教です。


ID(インテリジェント・デザイン)とは、生物の進化は進化論では説明できず「何らかの知的存在がデザインしたというトンデモ説。米国では有力な力を持ち、2005年に米国のカンザスでこの説が公教育に持ち込まれようとした時に、、批判をするために、教育委員に進化論やIDと同じく「空飛ぶスパゲッティー・モンスター教」を提唱しました。


ボビー・ヘンダーソン氏によるこの宗教は、たちまち迷える民のハートをつかみ全世界に多くの信者を増やしました。


批判のやり方としてユーモアを武器とするのは、非常に有効です。アメリカンジョークが微妙な気がしますが。以下がHPだが、絵だけ見ても楽しいです。


Church of the Flying Spaghetti Monster


宗教的な祭日は毎金曜日なので、休めるかも。天国には、ビール火山やストリッパー工場があるそうです。祈りの言葉は「ラーメン」です。日本のラーメン教と何かしらの関連がある可能性もあります。


信者は海賊の衣装を着るそうです。海賊こそ正しきスパモン教の信者であり、近年の地球温暖化現象は、海賊の減少によるものであることが、統計学的に証明されているそうです。などなど。


信者を増やしていく、ゲームもあります。http://www.venganza.org/games/index.htm


この宗教と似た感じのものに、「見えざるピンクのユニコーン」という女神もあります。


The Virtual -Temple of the Invisible Pink Unicorn


The Flying Spaghetti Monster vs the Invisible Pink Unicoなんて動画もYoutubeにUPされています。スパモンの地球創造などや海賊姿の布教する人の動画などなかなか楽しい動画があります。


リチャード・ドーキンス氏の著書でもスパゲッティ・モンスターに関して言及しています。



神は妄想である(The God Delusion)という本の中です。寅さんじゃありませんが「それを言っちゃお終いよ」といったタイトルです。


さて、神は存在しないといっても、一部の方を除いた無宗教??な日本人にとっては「何いってんのYO」ぐらいにしか思わないでしょうが、英米国のような宗教に厳しい国では、相当論議を呼んだようです。内容的には、それほど斬新な事はないと思いますが。


又、この手の本だと最近だとChristopher Eric Hitchens氏の「God is not Great: How Religion Poisons Everything」はニューヨークタイムズでベストセラーになりました。


もっとも宗教を排したとしても、科学という名の宗教や他の形式の宗教のようなものが形を変えて出てくる気がします。人間は信じるものがないと、不安ですから。


ただ宗教だと思考停止に落ちやすいので、注意が必要ですね。ちなみに秋木は、信じるのは己だけです。そのうち、デス・ノートのキラ氏かラオウ様のように(死にましたが)新世紀の神になる予定です(妄想も注意が必要か)。


さて、我が日本では、神については、一部を除いてそんなに論争になるとは思えませんが、「聖☆おにいさん 」なんて衝撃作があるので、油断はできません。こちらは、まったりとしたお話。なかなかの注目作です。



世紀末を無事に終えたブッダ氏とイエス氏が東京立川のアパートをシェアし、下界でバカンスをする話。グレイトどころか妙に小市民的な聖人男性2名がいい味だしています。日本だとこんなぐらいのほのぼの感がよろしいですな。ネタはちょっとマニアックな気がしないでもありませんが。


ぜひ海外の方に読んでもらって感想を聞きたいものです。


それでは皆さん、世界平和を祈りつつ、ラーメン。


人類が消えちゃった日

2008年09月07日 17時07分03秒 | 読書


アラン・ワイズマン氏の人類が消えた日(The World Without Us)という本を読みました。Time誌が選ぶ2007年度ベストノンフィクションに選ばれています。


現時点で、いきなり人類が滅びたとしたら、世界はどのようになっていくのかシュミレーションし、環境問題を考える本です。人だけが消滅するので、ドラえもんの独裁者スイッチを思い出してしまいました。


確かにそこそこ面白いですが、一番になるほどではないと思います。世界的に環境問題に注目されているので、企画とタイミングの良さがマッチしたのでしょう。環境問題を全体的に俯瞰的に考えるには、良い本だと思います。


関連:


正式サイト(英語)


Your House Without You(YouTube)


SciAm Video: The Earth Without Humans(YouTube)


この本を映像化すれば、かなりインパクトがあり面白いと思いますが、既にありました。米国のCATVヒストリーチャンネルで同じテーマで番組を作成しています。これはヒストリーチャンネルの中でも最も視聴率あったとの事です。


HPO:秘密日記様のブログに紹介があります。


環境問題というと、どうも最近の「猫も杓子も環境問題」に胡散臭い感じがしています。無論、真摯な活動をされている方は多いですし、環境問題は大切です。が、今のよく聞く環境問題は、利権の臭いがぷんぷんします。


恐怖心は人を動かすのに都合がいいですし、環境の為といえば、正当化もできます。又、元となるデーターなんかも怪しいなと思っています。統計データも、操作しやすいので注意が必要でしょう。本に書いている事も鵜呑みにせず、自分で調べ判断したいものです。



話は変って、ちょっと話が古いですが、人類が消えたというと、デューガル・ディクソン氏&ジョン・アダムス氏のフーチャー・イズ・ワイルド(The Future is Wild)の方が好みです。500万年~2億年後の地球はどんな生物がいるのかというのをシュミーレーションしています。こちらは2003年にイギリスで放映された番組を本にしたものです。見た方も多いかと思いますが。


滅亡というのは神話世界からのテーマなので、たくさんの書籍がでています。タマには地球スケールで、物事を大きく見つめてみるのもいいかもしれません。


先日友人から「あんたの器はミジンコ並み」などと言われましたが。


読書術の読書術3 読書術は止まらない

2008年08月03日 14時24分50秒 | 読書


現代読書法


秋木はこの本を3回読み返しました。古典的名著なり。筆者の田中菊雄氏は、貧窮・小学校卒にもかかわらず、独学で勉強しながら英文科教授になり、山形高校教授を歴任し、晩年は神奈川大学で教鞭をとりました(1975没)。岩波英和辞典の編者になった事で知られています。


「自分の眼は書物を読むためにあるのだから、盲目になるまで読書をしよう」という気概で読書に挑んできた人だけに含蓄のある言葉が多いです。


ただし、この本は品切れ品の為、図書館か古本屋で探す事をお勧めします(秋木は行きつけの古本屋で420円でGET)。


古今の名作から読書論を引用している為、参考文献を調べるのも興味深いです。前々回紹介したM.Jアドラーの「本を読む本」などについての記述があります。古本でしか手に入らない本もありますが、なかなか手に入らない本の探索もまた読書の楽しみだと思います。


うひ山ふみ 本居宣長著/翁問答 中江藤樹著/益軒十訓 貝原益軒著/最新読書法 リチャードソン著/世界文豪読書観 高橋五郎著/読書と修養 加藤咄堂著/読書の心理的研究 松尾長造著/修養 新渡戸稲造著/読書法 遠藤降吉著/エマアソン全集第4巻 社交及び孤独 戸川秋骨訳/ケーベル博士小品集 深田康算・久保勉共訳/土田杏村全集/小泉八泉全集/青年と教養・草野集・朝暮抄  安部能成著/人格主義・北郊雑記・秋窓記 阿部次郎著/庫勝笋六廚奸|酖飴庵続人生読本 武者小路実篤著/学窓雑記 小泉信三著/学生に与ふる書 天野貞祐著/生活と書籍 徳富猪一(蘇峰)著/読書余禄 桑木厳翼著/学生と読書 河合栄治編/読者の眼 帝国大学新聞編/読書随筆 矢の倉書店編/何を読むべきか・いかに学ぶべきか 加田哲二編/読書術 ファゲ著/魚の歌 渡辺一夫著/書斎と読書 三省堂編/読書の技術 島影盟著/本を読む本 M.J.アドラー/読書の敵 庄司浅水著/幸福論 ヒルティ著/ベーコン随筆/ラスキン著 胡麻と百合 石田憲次訳・原書等/照山正順訳/Books and Reading 源馬治郎編/Essays on Book & Reading 八杉恒弥/Literary Taste:How to From It. by arnold Bennett./森の生活 ウォルディン ソロー著/知的生活 ハマトン著/読書論 三木清著/ 等他


さーて、どれから読みましょうか?


とりあえずフランスの批評家エミール・フィゲの読書術を購入しました。それにしても読書術の本ばかり買っていたら、図書館で借りた本も含めて30冊くらいになってしまいました。調べたかぎりでも少なくとも読書術の本は200冊以上はありますし、読書関連に関して言えば数えきれません。何だかどんどん読む本が増えています。読書術がいつまでたっても止まりそうにありません


読書術の読書術2 ダース・ベイダー式読書術

2008年07月27日 15時04分10秒 | 読書


光あれば影あり。意味不明ですが、「悪の読書術」は存在するのでしょうか。


不良のための読書術


「本を読んで不良になろう!」という読書術。といっても「ドラックをやりながら本を読め!!」とか、「本屋さんで喝上げをしろ!!」、「ナイフで本のページをめくれ!!」と言っている訳ではありません(それはそれでドキドキするが)。


筆者は世の中の不幸の大半はマジメな良い子がおこすと言っています。純粋培養な良い子は何も考えません。大多数に付和雷同した方が安易な道だからです。そんな安易な道へ到らない為に良い子の反対「不良」になれと主張しています。


本には毒があり、いろんな本を読んでいるといままで、真理だと思っていたものが、嘘・偽りと分かります。我々は毒まみれになる必要があるのではないかとの事です。


その為、本をたくさん読む必要がありますが、今や出版の大洪水。読んでおくべきを見つける前に溺れそうです。そのために筆者がお勧めしているのが、「ゴダール式読書法」なる読書術。本はテキトーなところを20~30ページ読めば良いそうです。


人は貧乏性でつい本を買ったら、全部読んでしまいますが、そうすると他の本が読めなくなってしまいます。フランスの映画監督ゴダールは毎日映画館をはしごしており、1本の映画を20分程度しか見て、次の映画館に行き、さらに20分たったらその次の映画館に行ったそうです。これにならって読書するという訳です。


これまでのマジメな読書法ではその本の1部を読んだだけでは、読書というのか?という疑問がありますが、筆者は「読んだことにならなくてもいいもんね」というもんね的な不良の答えをしています。


目の前にラーメンと寿司とカツ丼があったら、すべて3分の1ずつ食べて後は捨ててしまうという贅沢な読書法。といっても真面目に3分の1ずつ読む必要もなく、不良らしくタマには最後まで読んでしまう事もいいそうです。その他、「擬似速読術」や「ゴダール式減感療法」などで、ゴダール式読書法をマスターする方法を説いています。


ここまでで、2章までの話で、本の探し方・本の流通・書店・図書館・古本屋等の話や「みんなが読んでいる本は死んでもよむもんか!」「必殺!本の時間差攻撃」等の話がありますが、ゴダール式にここまでにします。


ある程度の読書した方はほど良く毒に染まって、ベストセラーについて馬鹿にする傾向があると思います。しかし、あえてベストセラーに毒毒な書評を書いている方もいます。それが、斎藤美奈子女史の「趣味は読書」(略してシュミドク)。


斎藤女史は「ベストセラーなど読みたくない」、「読まなくてもわかる」とうそぶく読者を「邪悪な読者」、読書初心者を「善良な読者」と定義しています。邪悪な読者は嫌見たらしい美食家みたいな同類という自覚を持つこと、善良な読書家はメディア・リテラシーを養った方がいいと言っています。そして、お互いの文化を知ることこと平和的共存だと。


読書族はさらに細かくすると「偏食型」・「読書原理主義者」・「過食型(読書依存症)」・「善良な読者」に分類し、世の読書族のほとんどは「善良な読者」だと仮定しています。善良な読者は感動しろといわれれば「感動し」、泣けといわれれば「泣く」といったように素朴すぎるのが欠点との事。


自ら「邪悪な読者」と名乗るように、話題となったベストセラーについて、邪悪というか愉快な感想と分析を語っています。毒書家がどのようにベストセラー本を見ているか考察するのにちょうどいい1冊と思います。


悪といえば、その名もずばり「悪の読書術」。社交としての読書論及び作家ガイドといったところでしょうか。ここで言う悪とは自分の無垢さ、善良さを前提とする甘えを抜け、より意識的・戦略的に振舞うためのモラルとの事です。若い女性向けの雑誌に掲載された原稿を元にしているため、若い女性受けしそうな作家を例に論じられています。


どんな本を愛読書として人に示すかというのは、どんな人間に見られたいか、どんな人間になりたいかをという問いに直結しており、自分はこの本が好きだから読むではなく、自分をつくり向上させるために何を読むべきかを戦略的にすべきと言っています。ようするにTPOをわきまえよと。


もう少し過激な話を期待していましたが、どうも悪というほどの話ではないような気がします。ちなみに斎藤女史の本は、文芸における男性社会的な権威主義に対して、きわめて犀利な振るっており、「この頃の若い子は歯ごたえがない」というオジさんをたばかるのに、かなり有効なアイテムとの事です。


読書術ではありませんが、人生を狂わせる読んではいけない本として、東大教授(仏文化)石井洋二郎氏の「毒書案内」なんていう本もあります。そんな事いわれると読みたくなりのですが。読書経験が少なく、精神的にまいっているときに読んだら影響があるかもいれません。7章あり5冊ずつ紹介しています。


1章 死の誘惑・2章 異界の迷宮・3章 揺らぐ自我・4章 迷走する狂気・5章 性と暴力・6章 官能の深淵・7章 背徳と倒錯


石井氏は「星の王子さま」の訳者でもあります。あら。


フランス系の本が多いです。秋木はこのリストの本は20冊くらいは読んでいます。すでに耐性がついてしまったのか、秋木にとってはあんまり毒とも思えません。むしろ楽しく読むくらいで。ちょいと読んでみたい作品もいくつかありました。


すでに毒に染まりすぎ、アナキン・スカイウォーカー(Anakin Skywalker)並にダークサイトに堕ちているようです。コーホ。こんなに裏表がない男はいないと思うのですが(裏だけですが)


コーホー、コーホ


コーホー、コーホー


コーホー、コーホー


コーホー、コーホー


コーホー、コーホー


コーホー、コーホー


・・・・・・


・・・



読書術の読書術1  M.J.アドラー とthe Great Books

2008年07月21日 04時30分05秒 | 読書


最近本をM.J.アドラー氏&C.V.ドーレン氏の「本を読む本」が売れています。評論家の勝間女史がお勧め本の中で紹介したのがきっかけだと記憶していますが、読書術ってそもそもどんなもんなんでしょうか?


「読書術」の本はたくさん出されておりずいぶん奥の深そうな世界ですが、今回は目についた読書術の本を10冊程度購入しさらりと読んでみました。何回かに分けてご紹介します。


まず「読む本という本」ですが、1940年に米国で出版された古典的と言われる読書術の本です。米国では読書方法についての様々な方法論が研究されており、論理的な読書法を知るにはもっとも適した本であると思います。


内容は、「初級読書」・「点検読書」・「分析読書」・「シントピカル読書」に分けた読書方法を語っています。


秋木は非合理的な我流の読み方が好きなのですが、こんな読み方もタマには役に立ちそうです。読書の技術論を学ぶならばこれ1冊を精読すれば良いと思います。


初級読書:読み書きのできない子供が読み書きの技術を習得するためのもの。


点検読書:与えられた時間の中で内容をしっつかり把握する。現在、多くの速読の術の本があるが、ほとんどは、このレベル止まりです。


分析読書:本を徹底的に読み込む。このレベルでは、情報や娯楽のための読書ではなく、「理解」を深めるための高度な読書です。


シントピカル読書:比較読書法。複数の本を読んで「それらの本にははっきりとは書かれていない」主題を自分で発見し、分析する読書法です。


1部の章が翻訳されていないところがあるようなので、英語のわかる方・勉強したい方は原著(How to read a book)も見てみるといいかもしれません。


なお、アドラー氏が生涯において関わった「グレート・ブックス・プロジェクト」の背景を知っていると、なぜこのような読書術の本が書いているのか分かります(このあたりの記述は本に情報がありません)。アドラー氏は「Mr.Great Books」などと呼ばれることもあったようです。


アドラー氏とその盟友C.V.ドーレン氏の活動については、かながわ国際交流財団のHPに活動が詳細に論じられており、その活動「グレート・ブックス・プロジェクト」とその思想背景が分かります。


グレート・ブックスとの対話(ダイアローグ)


Great Books - Wikipedia, the free encyclopedia(ウィキペディア英語版)


Great Books Index


Access the Great Books


From the ancient classics to the masterpieces of the 20th century, the Great Books are all the introduction you’ll ever need to the ideas, stories, and discoveries that have shaped modern civilization.


神奈川県立図書館内電子図書館:入門グレート・ブックス 


森永エンゼルカレッジ:グレートブックスへの誘い(動画あり)


グレートブックスの定義は


1.討論に値する本であること


2.繰り返し、何度も読むに値する本であること


3.教養書として素人に分かる本であること


4.あらゆる学問領域をカバーしていること


5.1~4をすべて満たしていること


と条件が高いです。


最近は短絡的な実務本ばかりが売れていますが、長い目でみればグレートブックと呼ばれるに値する古典を読むも必要かと思います。まあ、古典だけ読んでも偏屈な人間になりそうですが。又、その教養主義に対しての異論が米国でもあるようです。


ここ数年、日本でもグレートブックスのサークルなどの活動もありセミナーも開かれています(中にはとんでもなく高額なセミナーが)。セミナーはソクラテスの問答法をモデルにして直接テキストをあたりつつ、テキストについて対話していく方法がとられています。


そう言えば、谷岡一郎氏の「SFはこれを読め!」という本の中に大阪商業大学でグレートブックスという授業をやっていると記述がありますが、この流れかもしれませんね。


しかし、こういった動きが盛んになると怪しい高額な金を取るセミナーみたいがきっと増えると思います。「あなたも読書法を学んで1億儲ける!!」「頭が10倍よくなるグレートブックス!!!」みたいな頭が10倍悪そうなセミナーが。


油断できない世の中ですから、読書だけでなく実生活もシントピカル的に情報を比較・分析の上で行動したいものですね。


暗号解読と踊らない人形

2008年04月21日 00時11分51秒 | 読書

サイモン・シンの「暗号解読」という本を読みました。カエサル暗号・古代文字・ビジュネル暗号・ナヴァホ暗号・ビール暗号・エニグマ・RSA暗号・PGP暗号・量子暗号など難解な暗号の概念を初心者に分かり易いように説明しています。興味深いエピソード満載でとても面白しろかったです。

情報通信を少し齧った方ならば、「公開暗号方式」などよく聞くかと思いますが、詳細については意外と知られていないのではないでしょうか。秋木も概念的には聞いた事がありましたが、なるほどと目からウロコが剥がれまくりました。

小学生のころ秋木もシャーロック・ホームズの暗号が出てくる「踊る人形」に刺激を受け、「踊らない人形」というアホな暗号を考え、友人と連絡しあったものです。宝探しなんかでも使いました。

アメリカ国家安全保障局などでは、エシュロンというシステムを使用して、盗聴に精を出しているとの事ですが、この情報時代体系的に、安全のために暗号を学んでみるのも良いかも。巻末には、読者への挑戦ならぬ暗号問題の難問と解答もあるので、これに挑戦するのもいいかもしれません。

関連:

サイモン・シン氏のHP

DELPHICAの散歩道:翻訳者のHP

サイモン・シン『暗号解読』の暗号解読!:大久保克彦氏による:巻末問題のステージ7とステージ10の解読苦難の記録

NSA(National Security Agency:アメリカ国家安全保障局)のHP:

National Cryptologic Museum(暗号博物館)

すずきひろのぶ氏の博物館見学時の写真

NSAは1952年に設立された米国の諜報機関。海外情報の分析や収集を行っている。暗号・セキュリティに関しては、世界最高水準を誇るといわれている。

CIA(Central Intelligence Agency:アメリカ中央情報局)のHP おなじみのスパイなどを利用した諜報活動が主ですな。

FBI(Federal Bureau of Investigation:連邦捜査局)のHP:CIAとくればFBIでしょう。

PGPについてのHP

Philip R. Zimmermann氏を中心とした米国開発チームによって作られている暗号ソフト。日本法人も設立され日本でのサポートも行われ、英語版、ドイツ語版、日本語版が公開されています。

PGP User`S Manual for Windows:http://www.cla-ri.net/pgp/pgp00.html

 暗号の古典的作品ですが秋木が読んだ小説の中では以下が印象に残っています。

黄金虫」 エドガー・アランポーの元祖暗号小説。黄金虫は金持ちだー(青空文庫で読めます)。

シャーロック・ホームズ「踊る人形」 これで暗号に嵌った方も多いのでは。

ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」 今読んでもいいですな。アイスランドの火口から地底に入っていくのが印象的。ルーン文字で記された転置式暗号が暗号として使用されていました。「アドリア海の復讐」も暗号がありましたな。


私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるので、ここに記すことはできない

2008年03月17日 01時04分12秒 | 読書

現在ベストセラーとなっている、青山学院大学教授福岡伸一氏の「生物と無生物のあいだ」という本を読みました。最近、本屋に山積みになっています。ちなみに、秋木の部屋も読んでない本が山積みです。いかん、いかん。

アマゾンで書評をみてみると、現時点で160以上のレビューがあります

全体的には評価が高いですが、好き嫌いが激しいようです(専門家の方は、相当辛口の評価の方もいます)。まあ、書評の書き込みは、好き嫌いに分かれる事が多いので、参考程度にみなければならないとは思いますが。題名と中身が一致しないという意見もありました。

秋木は、分子生物学については何の知識もないスペシャルな素人ですが、エッセイとして十分楽しく読めました。分子生物学の記述については、評価ができませんが、入門編としてとても興味を覚えました。又、語り口がとてもうまいです。良質のミステリを読んだ気がしました。

生物学というとやたらとカタカナが多く学生の頃は、敬遠していましたが、タマには微細な世界を考えるのも悪くないですね。

関連:福岡研究室のホームページ

書評を見ていると、サイモン・シン氏の方が面白いという意見もチラホラ。

比較はあまり意味があるとは思えませんが、サイモン・シン氏の「フェルマーの最終定理」を次に読みました。これはもう圧倒的な筆力で、さらに面白かったです。数学が苦手な人でも物語として楽しめる1冊でした。

xn + yn = zn

この方程式はnが2より大きい場合は整数解を持たない

「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるので、ここに記すことはできない」という17世紀にフェルマーによる謎の言葉。

この一見簡単そうに見える命題に挑戦する数学者達。アンドリュー・ワイルズ氏が解くまでの3世紀に渡るスケールの大きな物語。正直、震えました。後半の証明に大きな役割を果たした日本人の話も興味深いです。「暗号解読」等他にも本が出ているようなので、これは読まねば。

関連:Fermat's last theorem:フェルマーの最終定理詳細な歴史

 又、研究者の生活といえば「ご冗談でしょう、ファインマンさん」が最近読んだ中では良かったです。ジュリアン・S・シュウィンガー氏、朝永振一郎氏とともにノーベル物理学賞を共同授賞したした天才的な物理学者R.P.ファインマンさんの破天荒な自伝です。

関連:Basic Feynman.com

The Douglas Robb Memorial Lectures:ファインマンさんの講座(動画)

こういった本は今まであまり読んでいないので、今後も開拓し甲斐がありそうです。でも読みたい本がありすぎです。仕事のほうもありすぎです。お金の方はなさすぎなのですが。時間が足りません。

なんかいい方法がありませんかね。おおそうだ!!いい方法を思いついた!!

「秋木はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、ブログの余白が狭すぎるので、ここに記すことはできない」


中国動漫新人類 今日はとってもダーティ・ハーリーだね

2008年03月10日 23時41分27秒 | 読書

中国ではパイレーツ・オブ・カリビアンばりに漫画やアニメの海賊版が流行っているとニュースでよく噂になっています。しかし、実際のところはいまいち秋木には分かりません。こういった中国の状況を「中国動漫人類」という本を読んで大いに納得しました。

中国では日本の漫画に溢れ、日本のアニメが流れぬ日はない。これに対し現在、中国政府は放送時間に制限までかけているそうです。この普及には、良いも悪いも海賊版が作用しているようです。漫画やアニメ(動漫)が異国に浸透していくメカニズムが興味深いです。

 筆者は中国政府が日本の漫画やアニメがたかだか漫画と考え、特に規制もせず放置したがゆえに、中国の若者たちに影響を与え社会を動かす力になっていると考えています。

反日教育と好きな動漫のダブルスタンダードに揺れる中国の若者。今までににない視点で中国を眺める事ができました。

第1章 中国動漫新人類―日本のアニメ・漫画が中国の若者を変えた!
第2章 海賊版がもたらした中国の日本動漫ブームと動漫文化
第3章 中国政府が動漫事業に乗り出すとき
第4章 中国の識者たちは、「動漫ブーム」をどう見ているのか
第5章 ダブルスタンダード―反日と日本動漫の感情のはざまで
第6章 愛国主義教育が反日に変わるまで
第7章 中国動漫新人類はどこに行くのか

 筆者は、この本を書くにあたり、60歳を超える年齢にもかかわらず初めて「セーラームーン」のDVDや「スラムダンク」全巻を見たそうで、このあたりのエピソードは微笑ましいです。筆者の誠実な人柄が思われます。

ちなみに秋木は、空手一筋、超硬派な先輩、拳死老(仮称)さん(35歳独身)の家に宿泊したとき、押入れの奥にセーラームーンのビデオが密かに隠してあったのを発見してショックを受けた事があります。先輩の誠実?な人柄が思われます。

関連:
Nikeei Bunisse on Lineで内容の一部連載されていたので、読む事ができます。(中国動漫で検索すればOK)。

哈日族(ハーリーズゥ):台湾の漫画家哈日杏子女史(松田聖子とペコちゃんをこよなく愛す)の造語。日本文化を好きな中国や台湾の人の事。日本に夢中になると「很哈日(とってもハーリーだね)」というそうです。

誤用:「今日はとってもダーティ・ハーリーだね」

又、韓国好きの哈韓族(ハーハンズゥ)、米国好きの哈美族(ハーメイズゥ)、台湾好きの哈台族(ハータイズゥ)が派生語としてあります。

 関連:

 哈日杏子女史のBlog

 パイレーツ・オブ・カリビアン:全然関係ないか>>>


パラダイス鎖国 フライング

2008年03月09日 02時36分29秒 | 読書

著名なアルファーブロガーである池田信夫氏と「ウェブ進化論」の梅田望夫氏の顔がクローズアップされているのが気になり購入。帰りの電車でさらりと読みました。2人の対談がでているかなと思いましたが違いました。池田信夫氏のblogによると

著者はITライター小池良次氏の奥さんで、私はその縁で知り合った。また彼女はシリコンバレーに住んで、梅田氏と一緒にコンサルタントをやっている。との事でした。どうやら先走りすぎたようです。

又、梅田氏は本書の解説をしています。著者の海部美和女史は、ENOTECH Consulting代表/AZCAマネージング・ディレクター。米国の経営コンサルトで「パラダイス鎖国」というのは、造語だそうです。なかなか覚えやすいネーミングです。

パラダイス鎖国とは、「自国が住みやすくなりすぎ、外国のことに興味を持つ必要がなくなってしまった状態」との事。異論もあるかもしれませんが、確かに物も豊かになり、昔のように海外への憧れもないといわれて久しいです。

第1章「パラダイス鎖国日本の衝撃」

第2章閉じていく日本

第3章日本の選択肢

第4章日本人と「パラダイス鎖国」

過去に成功しすぎたのが逆に今や枷となって、なかなか改善できない。そして今や日本は目標もなくなり、閉塞感が漂っている。

著者は「HEROES」のヒロ・ナカムラ氏の話からIMDやWEF・総務省等様々なデータを踏まえた興味深い考察を語っています。そして「パラダイス鎖国」を嘆くのではなく、それを利用して違うことを試してみようとなかなか前向きです。

世の中どんどん変わっています。過去に縛られず、まずは自分を改善したいものです。と一般論的な事を思いつつ、海部美和女史のブログを見ていたら本書の発売日が明日になっていました。フライングです。

(どうでもいい話ですが昔、土曜日に発売している少年ジャンプを売っている場所があり、自転車で2駅ぐらいの場所に買いにいったもんです)

又、先走りすぎたようです。どうも先走り癖のある秋木です。これでよくマスコミの情報に踊らされるのですが(いつも盆踊り状態です)。そして変な改悪をしてしまう今日この頃。よくよく熟考した上で、行動したいものです。

関連:

Tech Mom from Silicon Valley :海部美和女史のブログ

池田信夫 blog :池田信夫氏のblog。

MochioUmeda.com :梅田望夫氏の公式サイト

ENOTECH 

WEF(World Economic Form) :ジュネーヴに本部の非営利財団。ドイツ人経済学者クラウス・シュワーブ氏が設立。毎年スイスのダボスで開催される世界の経済や社会問題について議論されるダボス会議はよくニュースで聞きます。

IMD(経営開発国際研究所) :国際的評価の高いスイスのビジネススクール。毎年出している「世界競争力ランク」は国別のビジネス環境の指標を示され、マスコミによく利用される。


タマにはスイートな物語を読みたい!!

2008年02月21日 00時03分05秒 | 読書

サザエさんのタマに甘いものをあげる物語です。というのは嘘。

最近は、ビジネスがらみのビターな本ばかり読んでる秋木です。がそんな本ばかり読んでいるとたまにはスイートでロマンティックな本を読んでみたくなります。

何?ぜんぜんビターな本など読んでいない?ブログには書いていませんが、ロジカルな本など一応読んでいるのです(そうゆう事にしておいて下さい)。

そこで選んだのが、SFファンの間ではロマンティックで感傷的とも言われるロバート・F・ヤングの短編集「ジョナサンと宇宙クジラ」。

うーん、なんとストロベリーな物語よ。どの短編もいいですが表題の「ジョナサンと宇宙クジラ」・「空飛ぶフライパン」・「リトル・ドッグ・ゴーン」がお気に入りになりました。

宇宙クジラの話で思い出したのは、寺沢武一氏の「コブラ」という漫画で、そこで主人公コブラが巨大捕鯨船に飲まれる「黒竜王の伝説」という話がありました。内容は全然違いますが。たぶんこれが元ネタのような気がします(その他C・L・ムーアという作家の話が黒竜王の元ネタとして混じっていたような)。

 唯一残念なのが、著作権の問題で名作と噂に高い「たんぽぽ娘」(原題The Dandelion Girl)が収録されていない事。絶版になっているので、なかなか手に入らないようです。タンポポ娘で検索したら、手に入らず泣いてる方が大勢いました。新規に刊行予定もあるようですが、時期は発表されていないようです。

原作のThe Dandelion Girl は、SCIFI.COMに英語で、掲載されていますのでとりあえず辞書を引きつつ読んでみようと思います。

Day before yesterday I saw a rabbit," she had said "and yesterday a deer,and today,you"

という有名なセリフはアニメにもなった某有名GAMEでも使用されていました。

ビートルズで英語を勉強するとかいろいろと方法があるかと思いますが、好きな本なんかで勉強するというのはいいですね。

著作権が切れた無料の電子上の本と言えば、「青空文庫」や「プロジェクト杉田玄白」が有名ですが、海外の電子図書館の元祖とも言うべき存在「グーテンベルグ計画」があります。古典の名作が多いので、これらを訳して勉強するというのはいいかもしれません。

Project Gutenberg(グーテンベルク計画)

1971年にマイケル・ハート氏によって創設。著作権が切れた名作等の内容をインターネットで公開するプロジェクト。最初の電子テキストは、アメリカ独立宣言との事。

その他参考までに

Internet Public Library

自称、ウェブ上に置かれた「最古のカタログ」。WWW(World Wide Web)を考えたティム・バーナーズ・リー氏が設立。学術論文などのアカデミックな内容が多い。

Bartleby ebook( Great Books Online)

The Onlinebooks Page

Classic Reader

 電子書籍の検索に

 The eBook Directory

 Free-eBooks.net

グーグルブック検索(Google Book Search)

 なお電子書籍を読む場合は、

1.Microsoft E-book Reader : Windows

2.Adobe Acrobat eBook Reader : Windows, Macintosh

3.AportisDoc Mobile Edition: handheld devices

が必要な場合があります。


ヤバい経済学の表紙はヤバかった

2007年12月05日 01時25分37秒 | 読書



現在よくある「~の経済学」という感じの本の走りとなったという「ヤバい経済学」という本を読みました。



作者は、スティーブン・レヴィット&スティーブン・ダブナー。原書の題名Freakonomicsとは、Freak(変わった、熱狂者)とeconomics(経済)を合わせた造語。



アマゾンで書評を見ていて気づいたのですが、原版の表紙は白でした。日本版はヤバいというのを強調するため黒にしたようです。そこで、筆者のブログを調べてみたら、各国版の表紙が出ていました。





イタリアでは黄色でした。何だかハッピー。「俺と一緒に経済学で恋愛しようぜ!!」という感じ。



セルビア版では、なぜか中途半端。





フランス版だと何か変な人がいます。経済について論争しているのでしょうか?



ハンガリー版だと変なハサミです。これは切れない。



インドネシア版だと何やらお洒落だが意味がわかりません。



1つの色にもいろんな見方があるよという比喩?



IMG src="http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/a3/b5858001d5957f3fab00e9a4299ba7bf.jpg">



ペーパーバック版。まるで、2流のハリウッド映画のようです。


関根勤似の人がいるし。


全米NO1ヒット「Freakonomics!!」



真ん中の女性:(仮称)キャサリン:ヒロイン



スモウレスラー:(仮称)エドモンド本田:悪の手先(主人公に一撃でやられる)



関根勤似の人:(仮称)ミスター陳:悪の日本人。



バスケの人:(仮称)主人公を助けるおっちょこちょいのジョージ



後ろにいる人:(仮称)米国大統領ポッシュ



ストーリー



エドモンド本田をクーロンして、世界をスモウレスラーだらけにするプロジェクト「デブ」



米国大統領ポッシュの命令を受けたCIAのキャサリンは、ミスター陳の野望を阻止できるか!!



全米ナンバーワンヒット!!



と変な想像をしてしまいました。





デンマーク版



みどりー!!喰いたくねー。





スロベニア!?



ストーリー



スモウレスラーを目指す「スロ」と「ベニア」の兄弟。四股を練習中に元横綱だったという謎のおじさんが現れ、そのアドバイスで連戦連勝。しかし謎のおじさんは実は~○○○。



スロとベニアの兄弟の隠された秘密とは。



全スロベニアNO.1ヒット!!愛と感動の大作映画。





変なのでたー。



魔鬼経済学?



ストーリー



「エコノミー」という名の心やさしい羊がいた。ある日散歩にエコノミーがでていると、急に頭が痛くなった。



すると、顔が割れて中から狼の顔が。そう、彼こそ、7人の勇者にかって封印された魔王「魔鬼獣」の生まれ変わりだったのだ。心やさしい羊エコノミーの苦難の日々が始まった。



全中国的震撼!!!全美國最有趣的腦袋。感動的驚異的涙的超大作!!



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すいません。今回は心の底から訳がわからん話でした。



内容については、アマゾン(日本版)でも見て下さい。



中国版は、筆者もお気に入りらしい)。



ニューヨークタイムズの筆者のブログ



A href="http://www.freakonomicsbook.com/gallery/index.html">各国の表紙 ギャラリー



その他にもセクシーバージョンやトウモロコシバージョンなどあります。



イヤー夢(妄想)が膨らみます。



慙◆Уい砲覆辰申馼哨屮蹈/P>

ブログをその後、ヤバい経済学で検索してみたら



A href="http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20070218">Economics Lovers Live さんで魔鬼経済学が話題となっていました。/P>

macsca dot orgさん:独自に内容を分類されています。



本を読もう!VIVA読書!:データ解析について面白そうな本を紹介されています。


癒しのキャラクタとダークなキティちゃん

2007年10月29日 02時47分07秒 | 読書

 日本人は、キャラクター好きと言われます。あらゆる場所にキャラクターが満ち溢れています。外国の人が日本に来るとキャラクターの氾濫ぶりに驚くそうです。

最近はキャラクタービジネス等マーケティング等でもビジネスでもよく使われるようになりました。CharaBiz.Comのようなキャラクター・ライセンシング・ビジネスに関する様々な情報を発信する専門サイト等見ると興味深いものがあります。

本屋を散歩していましたら「キャラ化するニッポン」という本があったので、購入しました。アマゾンの評価は現時点で★★★半。

秋木は★★★というところです。

本書はバンダイキャラクター研究所の相原博之氏が、日本のキャラ化の状況について、身近な例(仮面ライダーのベルト、ハローキティ、のだめカンタービレ、キャラ化政治、ipod・ブログ、かわいい、ケータイ小説、セカンドライフ、エビちゃん、やわらか戦車等)を使い日本のキャラ化の現状について語ります。

内容は、ちょっとテーマがいろいろありすぎて焦点が雑になりすぎている気がしましたが、最初の章にキャラクターに関する統計データあり興味を惹かれました。

キャラクターの効用について筆者は、

1やすらぎ

2庇護

3現実逃避

4幼年回帰

5存在確認

6変身願望

7元気・活力

8気分転換

と分類しています。

この効用は、民俗学的なアニミズムの心理学的な効用と似ているかもしれません。もともと人間の心理構造にそんなに変化はないと思いますので、信仰を失った複雑な現代社会でキャラクタがその代用となっているのじゃないかと考えてしまいます。ストレス社会である現代は、今後もどんどんキャラクタ化という現象が進むかもしれません。

しかしながら、癒しにならないキャラクタも世にはいます。

Hello kitty Hell:キティちゃん のダークなHP?です。

平和維持活動のキティちゃん

ダークサイトに堕ちたキティちゃん

トランスフォーマなキティちゃん

キティちゃんゾンビ

うーん、ぜんぜん癒されませんでいた。

*アニミズム:自然を擬人的に考え、すべての物に霊が宿っているという考え。古代、世界に広く見られた。

 

 

 ひとり言:やっと引越しも落ち着きました。ネットも本日から繋がりました。やれやれです。


美しき日本の残像とクールジャパンの幻影

2007年09月22日 12時24分24秒 | 読書

情熱大陸という番組が好きで毎週録画して見ていますが、その中で有名な日本通のアレックス・カー氏の紹介があり(凄く反響があったそうです)、かなり気になっていたのでその著書「美しき日本の残像」を読んでみました。1993年に出版されて、翌年新潮学芸賞を取っています(一般に日本人は私も含め海外からの日本人論が大好きです)。


その時既に「美しい日本の残像」というように、失われた日本の美を嘆いています。現在は、残像すらもなくなってしまったかもしれませんが。日本の伝統美を愛してくれる方がいるのは単純にうれしい事だと思います。もっとも現在の日本に対しては辛辣です。


せまい国土の中でお互いが顔を知り、「同じ釜で飯を喰った意識」のある日本では、外圧による改革が有効かもしれません。トヨタのゴーン氏の改革も「ガイジン」だからこそ、思い切った改革ができたという面もあるかと思います。いつまでも外圧に頼るのはちょっと情けないですが、世の中、理屈どおりでは人は動かないので、このように行動してくれる方がいるのは有難い事だと思います。その前に自分の改革が必要ですが。


最近、「CooL Japan」という言葉をよく耳にします。どちらかといえば、「美しき日本の残像」に書かれた古い文化や自然よりは、最近のアニメなどに興味のある「ガイジン」が多くなっているようです(アニメ・ファッション・JPOP等)。


NHKでも「COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン」鴻上尚史氏とリサスティックマイヤーさんが司会の番組を放送しています。この言葉は本物でしょうか。


無論現在、インターネットの急速な普及に従い、日本のアニメ等が海外でもの凄く広がっているのは間違いないと思います(マッハGOGOやドラゴンボールなどは、海外でもその前から人気でしたが)。


しかしながら、アニメや漫画業界では、人材不足・売り上げの縮小など、将来を考えると暗い面がたくさんあります。


又、日本実際に日本を訪れる人はまだまだ少ないのが現状のようです。


「CooL Japan」が世界中で飛び交っているという訳でもなさそうです。元々、「CooL Japan」は「クールブリタニア」という政策をもじり、 アメリカのジャーナリスト、マグレイ氏が雑誌フォーリン・ポリシーに「日本のグロス・ナショナル・クール(Japan's Gross National Cool)」を掲載し、日本国内でも話題になったのが元らしいです。しかしながら別に世界で話題になっているとも思えません。冷静になって分析する必要がありそうです。


「美しき日本の残像」と「Cool Japan」にしろどちらも、日本の独自性が元になっています。日本人には元々マニアック嗜好があるように思えますので、世界が均質化していく中、独自性で付加価値をつけてこそ、日本がとる戦略として有効かもしれません。


アレックス・カー氏は、現在、京都の古い家を改装しそれを付加価値として提供するビジネスをしています。主張だけではなくビジネスとして実際に行動する。そこに多くのヒントがあるように思います。


 


* クール・ブリタニア(Cool Britannia)は、イギリス文化の盛んな様、格好よい様を描写する際にメディアが使った用語である。1990年代半ばに造られ、1990年代末に一世を風靡した言葉であり、トニー・ブレア首相の労働党政権(第三の道を取り、「ニュー・レイバー」を標榜する)やその政策と密接な関係を持っていた。もともとは愛国歌『ルール・ブリタニア』("Rule, Britannia": ブリタニアよ世界を治めよ)とかけた駄洒落であった。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


アレックス・カー氏のHP(英語)


*鴻上尚史氏は、タモリ倶楽部でスケベな回によく出てくる人というイメージです。演劇で素晴らしい実績をもつ人なのですが。


*マッハGOGOは、「マトリックス」のアンディ・ウォシャウスキー 、ラリー・ウォシャウスキーのウォシャウスキー兄弟で「スピード・レーサー」の名前で映画化されます。公開は2008年予定。出演の真田広之は、「ムシャ」と言う名のエリートサラリーマンの役だそうです。


 


9月22日12:21追加


 情熱大陸さんのホームページにトラックバックしたところ、手違いで登録が重複してしまいました。大変失礼しました。


2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する!に関して

2007年09月19日 22時40分34秒 | 読書

 

2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する!

この題名に思わず買ってしまいました(本日発売)。

筆者は桜井進氏は、サイエンス・ナビゲーターとして現在TVや新聞などに取り上げられている方のようです(たけしの誰でもピカソ)等正直、全然知りませんでした。読んでみるとシンプルでさらっと読んでしまいました。

著書は「感動する!数学」、「雪月花の数学」、「超インド式桜井計算ドリル」。「インド式計算暗算ドリル」 現時点でもアマゾンでの評価はどの本も非常に高いです。

ドラえもんは、人生を教えてくれる教科書と氏は主張します。「いやいや、褒めすぎでしょう」と思いましたが、筆者はドラえもんは、いかに人生を教えてくれると、最後までドラえもん賛歌を歌います。

 

プロローグ ドラえもんは大人のための科学物語

第1章 ドラえもんは愛くるしいアインシュタインだった!

第2章 「量子力学」の進歩で、ドラエもんが現実化へ!

第3章 サイエンスはテクノロジーの極みにあらず

第4章 ドラえもんは、人生を教えてくれる教科書

第5章  ドラえもんが課した人類の宿題とは

 ワクワクふろく 具体化したドラえもんグッズ

という構成ですが、ドラえもん好きにはたまりません。肩肘はらずに楽しめる本ではないでしょうか。 大統一理論や量子力学などの話もでてきますが、どこでもドアは量子力学の最先端技術と話を簡易に分かりやすく説明しています。 4~5章あたりになると、話が人生哲学・人生論になってきて話がなんだか人類レベルの話に発展していきますが。

 それにしても9月3日がドラえもんの誕生日だったんですね。遅くなりましたが、「ドラエもん誕生日おめでとう」。

関連:

桜井進氏WEBサイト

ドラえもんチャンネル

ドラえもん学コロキアム

Clover Catsさんのブログ:トラックバックさせて頂きました。