現在ベストセラーとなっている、青山学院大学教授福岡伸一氏の「生物と無生物のあいだ」という本を読みました。最近、本屋に山積みになっています。ちなみに、秋木の部屋も読んでない本が山積みです。いかん、いかん。
アマゾンで書評をみてみると、現時点で160以上のレビューがあります。
全体的には評価が高いですが、好き嫌いが激しいようです(専門家の方は、相当辛口の評価の方もいます)。まあ、書評の書き込みは、好き嫌いに分かれる事が多いので、参考程度にみなければならないとは思いますが。題名と中身が一致しないという意見もありました。
秋木は、分子生物学については何の知識もないスペシャルな素人ですが、エッセイとして十分楽しく読めました。分子生物学の記述については、評価ができませんが、入門編としてとても興味を覚えました。又、語り口がとてもうまいです。良質のミステリを読んだ気がしました。
生物学というとやたらとカタカナが多く学生の頃は、敬遠していましたが、タマには微細な世界を考えるのも悪くないですね。
関連:福岡研究室のホームページ
書評を見ていると、サイモン・シン氏の方が面白いという意見もチラホラ。
比較はあまり意味があるとは思えませんが、サイモン・シン氏の「フェルマーの最終定理」を次に読みました。これはもう圧倒的な筆力で、さらに面白かったです。数学が苦手な人でも物語として楽しめる1冊でした。
xn + yn = zn
この方程式はnが2より大きい場合は整数解を持たない
「私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎるので、ここに記すことはできない」という17世紀にフェルマーによる謎の言葉。
この一見簡単そうに見える命題に挑戦する数学者達。アンドリュー・ワイルズ氏が解くまでの3世紀に渡るスケールの大きな物語。正直、震えました。後半の証明に大きな役割を果たした日本人の話も興味深いです。「暗号解読」等他にも本が出ているようなので、これは読まねば。
関連:Fermat's last theorem:フェルマーの最終定理詳細な歴史
又、研究者の生活といえば「ご冗談でしょう、ファインマンさん」が最近読んだ中では良かったです。ジュリアン・S・シュウィンガー氏、朝永振一郎氏とともにノーベル物理学賞を共同授賞したした天才的な物理学者R.P.ファインマンさんの破天荒な自伝です。
関連:Basic Feynman.com
The Douglas Robb Memorial Lectures:ファインマンさんの講座(動画)
こういった本は今まであまり読んでいないので、今後も開拓し甲斐がありそうです。でも読みたい本がありすぎです。仕事のほうもありすぎです。お金の方はなさすぎなのですが。時間が足りません。
なんかいい方法がありませんかね。おおそうだ!!いい方法を思いついた!!
「秋木はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、ブログの余白が狭すぎるので、ここに記すことはできない」