Web2.0なんて妄想だ!という帯がなかなか扇情的です。本書は、既存のビジネスの法則に対して懐疑的な見方で書かれた本です。評価は★★★というところ。
本書に関しては、マーフィーの法則に間違いがあったり、戦略論や心理学の話などちょっとごたまぜ感があります。
と私も懐疑的!!
アマゾンの評価は、現時点で★★半。皆さん中々辛口です。
ちなみに夕食は辛口カレーでした(だからどうしたといわれると困るのですが)。
謳い文句は、「ウェブ2・0」「ロングテール」など、新しい時代のビジネス法則に従えば未来はバラ色!?実は、これらのなかには過去の説の焼き直しだったり、根拠の乏しい宣伝文句にすぎないものも多い。本書ではさまざまなビジネス法則を、その欠点も含めて客観的に分析。流行や風説に踊らされて痛い目をみないための必読の書だそうです。
確かに安易に世に言われているビジネスの法則をつかうなという事では賛成です。
ビジネスの本は、結構好きで読んだりしますが、SFや推理小説とは違う面白さがあります。
新しい法則みたいなビジネス本を読むと、とても頭が良くなった気がします。
「フフフフ、俺様は、この法則を知り、生まれ変わったのだよ、オロカな民衆どもめ!!」と妄想でいっぱいになります。たいていは、2~3日で正気に戻るのですが、己の実力がちょっと上がった感の妄想が、ビジネス書の最高の楽しみです。
作者も書いていますがあくまで独断ですから、それを踏まえつつ、ビジネスのよくある法則について、勉強になるような気がします。その上、自分なりの評価を組み立てるのが必要じゃないでしょうか。
内容は、
パレートの法則(80対20の法則)/ランチェスター戦略/ウェブ2.0/ロングテールの法則/マタイの法則/ムーアの法則/メトカルフの法則/パーキンソンの法則/ピーターの法則/収穫逓減の法則・収穫逓増の法則/100日で2倍の法則/ジップの法則/都市発展の法則/正規分布の法則/キャズムの法則/イノベーション普及の法則/普及のバリエーション法則/情報2段階の流れの法則/店頭販売の法則/一貫性の法則/返報性の原理/認知的不協和の理論/選好逆転の法則/ホイラーの法則/レオ・マックギブナの法則/マズローの欲求5段階説/セグメンテーションの法則/少衆・分衆の登場/80年代にもあった資産格差/団塊の世代マーケティング/下流社会マーケティング/サブリミナル効果/トーマスの公理/ブーメラン効果/沈黙の螺旋/中抜きの法則/取引費用ゼロの法則/一物一価の法則/トヨタ・カンバン方式/インフォミディアリの未来/リーチ&リッチネス/破壊的イノベーションの法則/1対10対100の法則/成長率・市場占有率マトリックス/競争の基本戦略/差異化と低コスト/マネイジメント教育の本物度
等盛りたくさんです。法則といっていいのかなというのも混じっていますが。各法則については、 ウィキペディアで、検索するとけっこう詳しく載っています。
正確に知るにはやっぱり原典を見る必要があるかと思いますが、妄想を楽しむならインターネットで十分。
さあ、皆さんも法則の世界を旅しましょう。そして、世界を我が手に。
え、妄想力じゃなく実力をつけたいと。失礼しました。
関連:法則に関して
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