CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

生命尊重・非暴力・助け合い・良く聞く・地球環境・寛容と連帯・男女平等・民主主義の記事を配信します。

「新型肺炎SARSについて」

2005-12-01 14:22:58 | ニュース
レポーター:健太

SARSは中国や香港や台湾など東南アジア諸国に猛威を振るう、新型肺炎である。幸いな ことに私たちの住んでいる日本では、感染者は確認されていない。しかし、隣国がその肺炎の力で苦しんでいるからには、経済的な方法や医療的な方法で手助けをしていくと共にアジアの中を強くしていきたいと思う。
具体的なSARS対策としては、細菌を口から吸わないようにする特殊なマスクをして生活することしか思いつかないが、これからも世界全地域の問題なので世界全体の力を合わせて、SARSと戦っていきたいと考えている。いずれにしても、こんな細菌が繁殖するなんて誰も考えなかったでしょう。
私は、環境の変化からこういったへんてこりんな細菌が生まれてきていると思うので自然環境には、十分な配慮がさらに必要とされてくるに違いないと考えているのである。

モデレーターのコメント
現在問題となっているSARSに焦点をあてて、その問題と課題に触れています。解決の方向も示してあり、共感を得る内容だと思います。

ピースキー (5)地球を守る (6)寛容と連帯

「アキ・カウリスマキ」

2005-12-01 14:22:18 | 映画・ビデオ
レポーター:連太郎

フィンランドを代表する映画監督アキ・カウリスマキ。彼の映画の多くはフィンランドの貧しい男女を描いたものです。登場人物は多くを語らず、その台詞も一言二言ボソッと喋る程度です。また画面に映し出されるフィンランドの町並みは地味で寂しく、映画全体に物悲しい空気が流れています。しかしカウリスマキ映画の魅力は、貧しさから生まれるユーモアと可笑しさであり、決して人生に逆らわない男と女の生き方です。
印象的なのは彼らの目です。不幸や貧しさ、ささやかな幸せを前にしても彼らは騒がずただじっとその状況を見つめます。相手との会話さえも言葉ではなく目で。多くの情報と説明過剰な映像に溢れ、肥大化してしまった現在の(特にハリウッド)映画界(或いは我々の生活)にあって、彼らの姿は、本来の生活・人生とはもっとささやかな幸せと不幸せな中で営まれるべきなのではないかということを感じさせてくれます。

モデレーターのコメント
映像を通して人間の生活のあり方を紹介している映画の紹介、とても大切ですね。貧しさをどのように考えるかも示しています。

ピースキー (3)助け合い (6)寛容と連帯

「有事法制定について」

2005-12-01 14:21:32 | その他
レポーター:雄市

有事法案制定について国会は国民の国民の意向を尊重して決められていないと思います。なぜなら民主党は始めのころは反対していたのに、最後は一部修正というかたちで自民党に賛成してしまっている。また、肝心の、緊急時の時の基本的人権に関する条約がきちんと決められておらず、後回しにされていることである。そもそも今までタブーとされていたことがなせ今回は簡単に制定されてしまったのか疑問です。このように国民の知らないうちに国会で議決されてしまうと政治にたいする国民の意識が下がる原因だと思います。
有事法が制定されて一番の犠牲になるのは沖縄の人々である。しかし、一部を抜かして、私を含めて本土の人々は、身近に軍の基地がないため、人事のようにしか感じてない人が多いのではないかと思います。この法律で一番怖いことは、緊急時のとき、日本いつでも戦争できますよということなので、アジアの人々に対して危機感を与えてしまうのではないかとおもいます。

モデレーターのコメント
有事法の問題点をあげて、平和のあり方を追求しています。平和の文化の趣旨に合致し、タイムリーな意見ですね。

ピースキー (2)非暴力 (6)寛容と連帯

「未来を取り戻したかったパレスチナの高校生」

2005-12-01 14:20:49 | その他
レポーター:Mio

6月23日の新聞の記事で、パレスチナの18歳の男子高校生が自爆テロで亡くなったというものがあった。「ちょっとでかけてくる、試験が近いんだ」と母親に言い残して家を出た。
この少年は、母親が知らないうちにパレスチナ人の自爆テロ組織ハマスに加わっていた。6月11日エルサレム市内の路線バスに黒ズボン姿の敬けんなユダヤ教徒を装い自爆テロを実行した。100人以上の死傷者をだした。コンピューター技師になりたかった。
少年は学校の成績が優秀でコンピューター技師になりたいという夢をもっていた。しかし、ヘブロンにいる限り叶わぬ夢だったのだろうか。18歳という年齢で尊いいのちを憎しみのために犠牲にしてしまったのを悲しく思う。また、なんの罪もない一般のイスラエル人のたくさんのいのちも、一部の人間が起こした紛争のために失われてしまった。
若者や子どもたちが未来に希望をもてないことほど悲しいことはないと私は思うし、日本で暮らしている私には理解できない。ただ笑顔で毎日楽しく暮らすだけのあたりまえの生活が紛争地域の人々には実現していない。少年が未来を取り戻そうとして、自爆テロを実行して尊いいのちを失っても、少年が取り戻したかった未来は戻らなかった。また新たな憎しみを生んだ。戦争からは憎しみしか生まれない。そのことを改めて思い知らされた。このような悲劇を二度と起こさないために私にできることは何なのかを考えていきたいと思う。

モデレーターのコメント
どうすれば平和になるのか、といった具体的な解決策は私自身も正直に言って分かりません。自爆テロを実行した少年がどういった環境で育ち、何故そのような方法を選んだのかといったことは確かに日本に住んでいる私達には実感が乏しいです。しかし、一人一人がこういった問題に意識を持つことがまず大事なのではないかと思いました。

ピースキー (1)全ての生命の尊重

「2002年ワ-ルドカップを振り返って・・・」

2005-12-01 14:19:19 | その他
レポーター:tomohiro

僕は、自他ともに認めるサッカー好きです。僕はスポーツの中で一番平和なのは、サッカーだと思っています。それは、サッカーと言うスポーツが単純であり、世界中の人々に愛されているからだと思います。FIFA(国際サッカ-連盟)に登録されている国の数は国連に加盟している国の数をこえています。たとえ国連に加盟していなくてもFIFAに加盟していればワールドカップに参加出来るのです。たとえ言葉が通じなくても一緒にサッカーをするだけで相手の事がわかります。もしサッカーが出来なくてもサッカーを見るだけで、その国の特徴が手にとるようにわかります。
例えばナイジェリアや、カメルーンは人間とは思えないような動きで相手を翻ろうします。まるで空中で止まっているよう
なヘディングやとんでもないターンなどなど見る人を驚かせます。フランスは”シャンパンサッカー”と称され素早いパスワークと次々と入れ替わる選手、目まぐるしい展開で観客を魅了します。このようにサッカーとはスポーツでありながら文化的側面も持っています。
さて日本でワールドカップが開催されるにあたって一番困ったのは、競技場の数が足りないことです。そこで日本サッカー協会は急ピッチで各地方に4万人以上収容のスタジアムを建設しました。それが後々大きな問題になりました。まず建設されたスタジアムのほとんどが、陸上競技兼用スタジアムだったのです。これはサッカーを見るにあたって一番の問題、トラックがあるのです。トラックがあることで観客から選手までの距離が遠く
なってしまいます。
さらにスタジアムのデザインは素晴らしいのに、そのスタジアムの周りはただの原っぱのままです。スタジアムが素晴らしいのならその周りも総合運動場にするなど、その町の総合コミュニティーとしての役割を担うべきです。地域の子供が簡単に利用できる芝のサッカーグランドはもちろん、サッカー以外にも野球や、ラグビーなどスポーツの底辺を広げるための施設作りがもっと盛んに行われなけれればいけなかったのだと思います。
そこがワールドカップを終えた一年で強く感じます。子供達がのびのびスポーツをすることができれば今、子供達が抱えている問題の多くは解決すると思います。

モデレーターのコメント
日韓ワールドカップから二年経ちましたが、未だにカメルーンと中津江村との交流があるそうです。グローバリゼーションが進む今日こういった人と人との
交流こそが一番大事なのではと思います。

ピースキー (6)寛容と連帯

「アニメ映画監督・宮崎駿が描く平和」

2005-12-01 14:11:37 | その他
レポーター・明子
「監督・宮崎駿が描く平和」 宮崎駿インタビュー
(97年10月1日アスキー発行)
http://www.yk.rim.or.jp/~rst/rabo/miyazaki/miyazaki_inter.html

日本を代表するアニメーション映画の監督、宮崎駿の作品で、 「魔女の宅急便」がある。
これは、一人の少女の成長を見守る周囲の人々や環境 が描かれ、『平和』という形無いものを、見事に描き出していた。
また、「も ののけ姫」では、全く違った形で平和が描かれた。 人間と自然の関係、現 代の問題としては、環境破壊などにつながる切り口である。
この作品に は、「魔女の宅急便」のように単に平和を映像化したもの、 というのではな い、監督自身の平和に対する深い考察が反映されている。
宮崎駿監督が どんなに真摯に平和というものを受け止めているか、是 非見ていただきたい。

モデレーターのコメント
なんとなく見ていた宮崎駿の作品と平和とのつながりがはっきり気づか せてくれる文章で良かったです。また、この人の作品を見るときは別の見 方が出来ると思いました。

ピースキー (5)かけがえのない地球を守る

ミュージカル「サイト」

2005-12-01 14:09:42 | その他
●作曲・編曲・音楽監督/山口也
●作詞・脚本・演出・振付/ハマナカトオル
● 振付/狩俣咲子
●企画製作/(有)ミュージカル座 http://www.musical-za.com/

レポーター・たけやん

いじめなどで不登校になったり、学齢期がおわっても、仕事につかず、外出することもなく、場合によっては何年も自分の部屋に閉じこもったまま日々を過ごす「ひきこもり」は全国で100万人いるともいわれている。心に傷をもったこれらの青年は、インターネットの世界では匿名のハンドルネームを使って、互いの顔や名前を知らないまま、意見を述べたり、はげまし合ったりしている。このミュージカルは、ひきこもりの少女が作ったサイトで、他の参加者とのネット上での交流を通じて、少女がだんだん心を開き、自分自身の価値を肯定していくプロセスを描いている。最後には、他の仲間からさそわれて、引きこもり状態を脱して、ミーティングに参加していく。その待ち合わせ場面での、メンバーのネット上のいわば架空の姿と、実際の姿との落差がおもしろい。このミュージカルでは30数曲の歌と踊りがあり、その生き生きとした動きと現実の日常生活の間に落差があるように、インターネットの世界にも虚構と現実の対比がある。その虚構の世界がきっかけとなって、ひきこもりの青年同士の連帯が生まれるというストーリーはすばらしい。インターネットが人々をつなげるというこのミュージカルは、平和の文化を伝えるCPNNサイトの意義を考える上でも参考になった。

モデレーターのコメント
とても良くまとまっているし、しかも解り易い!僕はこのミュージカルを知らなかったのですが、この記事を読んで内容をよく理解できました。 僕も、架空の自分と現実の自分とのギャップというのをよく思い知らされます。現実の自分を空想の自分に少しでも近づけようと努力しているのですが・・・皆さんはどうでしょうか? 他の方はどうやって踏ん切りをつけているのか、参考のためこのミュージカルを見てみようと思います。

ピースキー (3)助け合い

「歴史教科書問題の展望」

2005-12-01 14:03:52 | その他
レポーター・勝博
参考ホームページ http://homepage2.nifty.com/peaceful-future-seek/

「新しい歴史教科書」が出版されたことで論争が起こっている。歴史教科書問題は長年未解決の点が多いが、ここでは、「歴史・歴史教育の多様性」について述べたいと思う。
 「歴史」認識には、共通認識になりやすい客観性の高いものと、対立が起きやすい内容のものがある。
たとえば、「戦争」の記述については、被害者・加害者という立場、戦勝国・敗戦国という立場の違いがでてくる。「太平洋戦争」の記述について、「南京大虐殺」の被害者の数が日中でかけはなれていることや、盧溝橋事件・従軍慰安婦等に対する記述で日本の歴史教科書と中国・韓国・その他のアジア諸国の内容が相容れないのは自明の理であるといえる。
 現在の教科書問題は、「自国の歴史」から「東アジアの歴史」という次元での共通認識は可能であるかという課題に直面しているといえる。
この問題の解決策の一つとしては、アジア各国の歴史学者達が共同研究プロジェクトとして、時間をかけて、共通の「東アジア史」を編纂していくという考えがある。
2つめは、それぞれの国の立場で歴史家たちが記述したものを併記した歴史書・教科書を作ることで、多様な歴史観を受け入れながら「真実」に迫っていくという方法である。
 前者は、究極の理想であるが、とても長い年月と協議を繰り返していく大プロジェクトになるであろう。後者は、現在の歴史的な見解を多数の視点で再認識していくプロセスとしての第一歩になろう。
歴史認識には、多面的な視点から、時間をかけて検証を重ねていく共同作業が必要である。重要なことは、自他の違いを認め合い、受け入れる姿勢である。困難な問題ではある が、「東アジアの歴史」を共同研究していくプロセスは、それ自体、アジアの平和構築の基礎となっていくだろう。

モデレーターのコメント
現在、教科書問題はホットな話題です。国史としての教科書を超えて、共同の歴史をつくる仕事は、平和への一歩です。

ピースキー  6.寛容と連帯 4.傾聴 3.助け合い 8.民主主義

「聴覚障害の講義保障を受けて」

2005-12-01 13:57:50 | ニュース
レポーター:ニシやん

2002年10月 和光大学で「聴覚障害の講義保障」という学習会が行われました。聴覚障害者の方を交えて、情報保障・ノートテイクとは何か、を実際に体験するという内容です。
学習会の始めは二人組みになって自己紹介を筆談を使って紹介し合うことをしました。次に、ノートテイクを実際に行いました。ノートテイクとは、授業の内容や講師の話しなどをノートに書いて伝える事です。ノートテイクを行う意義とは障害者の方を授業にリアルタイムに参加させる事であり、講師が話すことをすばやく理解し、要点をまとめて文にしなければなりません。これらの事に注意しながらノートテイクを行うのです。これを90分も行うのは至難の業です。また、人間関係に関しても様々な問題があり、ノートテイカーと気が合わなかった場合、内容をもっと書いて欲しくてもはっきりとは言いずらい、などと悩みは尽きません。
最後にノートテイクに関する問題で実際に困っている事を題材に皆でディスカッションをしました。今回は「講義中にビデオを流した場合どのようにしてノートテイクをすればいいのか」というテーマについてです。解決策として、「先生にノートテイクをさせる」、「ビデオを要約したプリントを作る」などと様々な案が出ました。この時、僕のグループには幸運にも聴覚障害者の方と一緒だったので、僕は初めて聴覚障害者の方とお話(筆談)する事が出来ました。最初は何を話せばよいのか解らず少々戸惑っていましたが、段々と慣れてきて、最後は手紙を書いているような感覚になっていったのです。しかし、「話す」ということでコミュニケーションが取れない不便さを、身を持って知りました。この学習会を通じて聴覚障害者の方々の様々な諸問題や悩みの一部を理解する事が出来ました。この記事を書いている僕自身ノートテイクや聴覚障害者の方と接するのは今回が初めてなので、このような体験が出来た事を幸運に思います。この体験を通じて今後、少しでも何か出来る事をしてみたいと思いました。

モデレーターのコメント
聴覚障害はコミュニケーションの障害といわれることがあります。聞こえないということで様々なことが奪われます。そのひとつが学ぶ権利です。聴覚障害者も聞こえる人と同じように講義が受けられるようにするためにノートテイクは大切です。
聴覚障害者はひとりひとり情報保障の適した形は違います。それは聴覚障害者ひとりひとりが違うからです。このような問題は対話を通じながら少しずつ解決していくことが必要でしょう。とにかく、困ったら話しあおうということを大事に一歩一歩やっていくことだと思います。

ピースキー (3)助け合い (4)傾聴

米テロ・武力行使 義援金に格差

2005-12-01 13:53:19 | その他
レポーター・ウッドストック

米国同時多発テロが起こった後,世界中から被災者への義援金が集められています。しかし、日本で集められている募金はほとんどが米国被災者向けです。アフガニスタン難民や飢餓が心配される国内被災民を救済する国連機関や非政府組織(NGO)には、必要な資金の半分も集まっていません。こうした「落差」がある中で,「どちらの被害者も助けたい」と考える人たちもいます。富士ゼロックスの「端数クラブ」は月給額の100円未満の端数を出し合って社会貢献に使う社員有志の集まりです。ここでも当初、米国向けの募金だけを呼びかけましたが、社員の中から「難民も助けたい」とメールが寄せられました。議論の末、会社側のマッチングを合わせ200万円ずつを、日赤と難民支援NGOに贈ることにしました。女優の吉永小百合さんも、米国被災者とアフガン難民向けに、同額の1万ドルづつを寄付しました。「つらい思いをしているのはどちらも同じはず。戦争ではない解決法を、との願いも込めました」と吉永さんは話しています。(11月4日の朝日新聞に以上のような記事が載っていました。)私はこのような働きが広がっていくことを、強く望みます。

モデレーターのコメント
この事はニュースなどで取り上げられていたので知っていたのですが、あらためて読んでみると「なんでこんな理不尽な事が起こるのか」と思いました。もしこの事を知らなかった人はこれを機にこのような事があったのだと知ってもらえれば幸いです。

ピースキー (1)すべての生命の尊重(2)非暴力(3)助け合い(6)寛容と連帯

イラスト:『SOCCERZ PEACE』

2005-12-01 13:52:37 | その他
(ジュンイチJUNICHI作、2001年)
レポーター・ちーちゃん

「9月にニューヨークで恐ろしい事件がありましたぼくは建築が好きでツインタワーをたくさん描いていましたテレビは戦争がおこりそうなニュースがたくさん流れています“PEACE”はぼくの大好きな言葉のひとつです平和を願ってこのイラストを描きました」
これは、12歳のイラストレーター、JUNICHIの言葉です。2001年10月、ニューヨークが大好きな彼は、違うユニフォームを着た5人のサッカー選手たちが、肩を組んでにっこりと微笑んでいるイラストを描きました。これは、雑誌『SOCCERZ(サッカーズ)』(2001年12月号、p.96)に掲載されました。この作品を初めて見たとき、様々な人種の人々が互いに尊重し合い、仲良くしていこうという彼の想いがこめられていると感じました。フリーハンドのユニークな曲線が描く彼の世界に、不思議と吸い込まれていく感覚を覚えます。是非、一度ご覧になってはいかがでしょうか。
JUNICHIホームページ  http://www.mmjp.or.jp/cante/

モデレーターのコメント
実際の絵をとっても見たくなる文章です。文章自体がとても理解しやすく簡潔に書いてあるとても面白いレポートでした。JUNICHI君の好きな言葉は"friend+peace+happy"だそうです(http://www.mmjp.or.jp/cante/Junichi_Profile.html)。『JUNICHI_ドローイング第1回作品集』(マガジンハウス)などの作品集もあります。

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「米国同時多発テロ事件」

2005-12-01 13:51:52 | その他
レポーター・元

米国同時多発テロ事件にショックを受けた。
異国の紛争を他人事と考えて、何もしなければ、 いつか自分の身にも降りかかってくる。少しでも余裕のある国の、少しで も余裕のある人は、できることがあればそれをした方がよい。
紛争の渦中で教育を受けた子どもがどのような思想を持つだろうか?
戦争を解決する方策は、根気よく子ど もに人権を教えていくことしかないと思う。 とはいえ、教室に子どもを集めて人権を 唱えても、理解しにくいであろう。
そうではなくて、一人の子どもを育て上げるの に、たくさんの人手と、たくさんの時間をかけるような、社会のしくみを作ればよい と思う。せっかく育て上げた命が、一瞬で奪われるのはもったいない、という気持ち が湧いてくるように…。
この「もったいない」という感覚は、すべての人(もちろん 幼い子どもも)が、 共有できるものだと確信する。
お金よりも、人手と手間が必要だと思う。

モデレーターのコメント
吉藤さんは、ニュースを見た直後の素直な気持ちを書いてくれました。時間が経っ た今、皆さんはどう考えているでしょうか。人命が「もったいない」という感覚をど のように子どもたちが学んだり身につけたりするのか、一緒に考えてみたいと思いま した。

ピースキー 1.全ての生命の尊重 3. 助け合い

「ピースサイクル」

2005-12-01 13:50:39 | その他
レポーター・由美子
お問い合わせ・ ピースサイクル

「ピースサイクル」ピースは平和、サイクルは自転車を表しています。
その内容を簡単に言ってしまえば、自転車で全国巡りの旅をすることによっ て 平和、環境、人権を訴えるというものです。
私はこの団体の存在をインターネット上で見つけました。
最初運動好きな私としては、サイクリングは いいなという印象で見ていきました。
その中でも東京練馬支部の活動を見 ていくうちに、これは勉強になると思いました。
全く知らなかった戦争関連 施設の保存運動秘話、 東京でも武蔵野の自然はまだまだ捨てたもんじゃないという話など。
日常ではちょっと味わえないことを体験している様子考 えさせられる所も多数ありました。
ピースサイクルの良いところは、同志と旅をしながら人にとって大切な平 和というのを学んだり、考えたりできる点 にあります。立ち寄った先々での意見の交換や、人々との交流というのも 魅力的な点の一つで、これからもピースサイクルは盛んに活動を続けてい くでしょう。
ピースサイクルのホームページアドレスを載せるので、是 非アクセスしてみること をおすすめします。

モデレーターのコメント
ピースサイクルは一味違った平和運動をしています。ホームページにより ますと、小学生から80才代の高齢者までの幅広い層の人々が、1日30km から90kmの行程を 一番遅く走る人にあわせて走行しています。戦争関連施設、原発、自然保護などにつ いて、訪問先の人々とともに語り合い、 交流を深めていくことは今までにないタイプの活動であります。自動車を使 用せず、地球環境に優しい自転車を利用するところも好感の持てる点であ ります。人との交流、サイクル利用などのユニークさがレポーターに興味、 関心を起こさせ、魅力的な活動とさせています。私も同様なことを感じることができました。

ピースキー (1)すべての生命の尊重 (2)非暴力

「ノーマライゼーションにむけて」 

2005-12-01 13:49:43 | ニュース
レポーター・和生

この40年間、心身にハンデを持つ児童生徒の多くは、その障害の程度に より、就学先を振り分けられてきた。
だが先日、文部省は10月28日までに 障害者の就学先を振り分ける基準を緩和すると発表した (読売新聞、平成 12年10月28日夕刊)。実に40年ぶりのことである。
この事で、障害者の多 くは普通学級への通学が広く認められるようになるのだが、 問題はまだ多 く残されている。
例えば私の通っていた中学校では、障害者と健常者が同 じ教室で同じ授業を受けていた。この共同生活を通して、 全ての人々への 思いやりや、助け合いの精神を学んだ。
しかしながら、障害者に対しての いじめや偏見が存在していたことも事実である。
以上のことから考え出さ れた問題は、障害者への認識や対処の仕方である。
認識という面で言え ば、障害者というレッテルこそが、ノーマライゼーションの実現 を遠ざけてい る要因になっているように思える。
今後は、就学先の選択肢を増やして、 誰もが自由に選択できるような社会になっていくべきであろう。
そのために は、個人個人が持つ特徴を熟慮し、それを受け入れていく 体制を制度的に も、心の中にも、つくっていくことが必要になる。
これがノーマライゼーション の実現へとつながるのであり、心のバリアフリー化への第一歩となる。

ノーマライゼーションとは…
全ての人が人間として普通の生活を送るため、 共に暮らし、共に生きぬく ような社会をつくっていこうという考え方です。
高齢者や障害者のために特 別に施設を作り、隔離・分断するような社会はアブノ ーマルであるという考えが基盤にあります。

モデレーターのコメント
社会には「障害」をはじめとして、様々な区分けがあり、壁があるのが現 実だ。それを「学校」というばから変えていこうという前向きなトピックスだと 思った。今後、ノーマライゼーションを実現させていくためにも、私たち自身 が、社会を少しずつかえていかなければならないだろう。

ピースキー
(1)すべての生命の尊重 (3)助け合い (4)よく聞き、情報公開 (6)寛容と連帯

「ピースボート」

2005-12-01 13:48:38 | その他
レポーター・恵子
問い合わせ先 ピースボート事務局

ピースボートは、その名の通り、“平和の船”という意味。
「みんなが主役で 船を出す」を合言葉に、1983年から始まった、好奇心と行動 力のある 人々を中心に、大型客船を使って、アジアを始め、世界の各地を訪れるク ルーズを企画しているグループである。
ピースボートの目指すものは、世界 中のNGOや学生たちと交流しながら、国と国の利害関係とは違うつなが りを創っていくこと。実際に、世界中の各寄港地より、世界各地からの水先 案内人と呼ばれるゲストたちとともに語り、知り、考え、実行していく空間が、 ピースボートの中にはある。
平和への一歩は、まず、話し合いの場を 作る事が大切である。ピースボートは平和へのひとつの方法なのだ。
ピースボートを出すための作業は、最初に言い出した人が責任者となり、そ の人を中心に、自主的に名乗りと挙げたボランティアスタッフが加わって進 められる。ピースボートに参加したいという想いがあり、主旨に賛同すれ ば、いつからでも、誰でもスタッフになることができる。
誰でも参加できる、 毎週水曜日の夜7時から東京事務局で定例ミーティングがあり、 役割分担 や方針の決定をしていく。自分のアイディアを生かすこともでき、誰もが主 役になることもできる。参加者ひとりひとりの創意と熱意がピースボートの 原動力となっている。
ピースボートのことを知りたい、参加したいと思ったな ら、事務局で問い合わせをすれば詳しい資料をもらうことができる。
 旅好きの私だが、船での旅はまだ一度もない。ピースボートであれば、 みんなで協力して目的を達成することができる。多くの人と出会い、そして 様々な国に訪れることができ、ニュースでは伝わってこない“生”の感動や 事実を知ることもできる。
しかも、目的地までほとんど座り、することも限定 される飛行機とは違い、ピースボートは体を自由に動かすことができる。 私にとってこの差は大きいのだが・・・。
「ピースボートには乗らないことだ」と いう記事を読んだことがある。ピースボートの魅力にとりつかれると、何度 も乗ってしまい、普通の生活ができなくなる、とのことだ。この活動の内容 を知ってしまうと、なるほど、とりつかれるのはわかる気がしてくる。
どんなことが起こるかわからないこのボート、私はいつか乗ってみたいと思ってい る。乗ってみたいと言うより、スタッフとして参加してみたいと思っている。
みなさんはピースボートの旅、いかがですか?

モデレーターのコメント
平和への一歩は、まず、話し合いの場を作ること。この言葉が心に残る。 参加者ひとりひとりがピースボートの原動力となって、世界中の人たちと 交流する機会が持てることは、日常生活の中ではなかなか得ることので きない、素晴らしい時間となることだろう。また、一からみんなで創り上げ ていく。そのこと自体が、平和への一歩となっているのだろう。

ピースキー (1)すべての生命の尊重 (4)よく聞き、情報公開