CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

生命尊重・非暴力・助け合い・良く聞く・地球環境・寛容と連帯・男女平等・民主主義の記事を配信します。

Miracle Worker

2012-05-25 13:25:56 | 映画・ビデオ
レポーター:礼貴

 映画「Miracle Worker」はヘレンケラーが言葉を獲得していくにあたって、家庭教師として雇われたサリバン先生がヘレンと格闘しながら、また家族の放任と闘いながら取り組んだ記録である。原作は劇場上演用に作られているが、ほぼその台本に沿って映画のシナリオが構成されている。
 到着して早々に部屋に閉じ込められ、外からカギをかけられてしまうという事態に遭遇し、サリバン先生はこのヘレンが並々ならぬ知恵を持っていると判断する。毎日のように指文字で単語を教えるが、ヘレンはあらゆるものにことばがついていることを理解できない。
 結局家族と一緒にいると自立して生きていこうとしないので、サリバン先生は敷地内ではあるが、家族と切り離されたヘレンと生活をともにしながら2週間ことばを教え続ける。約束の日、夕食会でヘレンが前と同じように家族の皿から自由に食べ物をとって甘えているのを見てやめさせようとするが水差しの水をかけられてしまう。サリバン先生はヘレンを連れて井戸まで行って、水を汲ませようとしてヘレンが「水」ということばの存在をつかんだことを知る。
 「大地」「階段」「ポンプ」…ヘレンが次から次へと指差すものを、サリバン先生は指文字でスペルを表現していく。人間が言葉を獲得する瞬間だ。
 人間にとって言葉を獲得することがどれほど意味のあることなのか、改めて考えさせてくれる映画である。

コメント
 「奇跡の人」と日本語では訳されていますが、この奇跡の人はヘレンケラーではなくサリバン先生のことなんですね。人間が人間らしく生きること、それが平和や非暴力の文化にとって大事なんですね。

キーワード
(1)生命の尊重  (2)傾聴


雹(ひょう)の知らせ

2012-05-25 06:18:32 | ニュース
レポーター:X

 先日、各地で雹が降るという現象が起こった。ゴールデンウィーク後半から昨日に掛けて日本全国様々な場所で大荒れの天気となり、雹が観測された。私自身もこの異常気象を数回にわたり体験した。家屋におり屋根の瓦をコンコンと叩くような音が鳴ったかと思えば、突如空から石ころが降ってきたかの如くゴンゴンという音に変わった。何かと思い窓のカーテンを開ければそこに、雨でも雪でもない、白い大粒の雹が雲行きの悪い空から降り注いでいた。その様子は俗に言う、硯箱をひっくり返したかのように雹が矢のごとく降り注いでいるようだった。屋外に出てみると雹は地面に叩き付けられながらも、跳ね返りその威力と硬質さを物語っていた。地面に落ちてもまだ溶けずにいる雹を手にとってみると、おおよそ十円玉程の粒の大きさをしていた。こんなに大きな塊が空から降って来たのを見たのは初めての経験で、無垢な目でみればすごいと驚くばかりだか、と同時に怖さも感じた。 異常気象が続く今日この頃、地球環境問題をこのままないがしろにしてもよいのだろうか?

モデレーターのコメント
 なぜ雹が降るのかという問いよりも、それを含めた異常気象が、人間の行なってきた自然破壊と関連していると考える方が自然なのかもしれませんね。「地球環境問題をこのままないがしろにしても良いのだろうか?」という問いはそのことを言っているのだと思います。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (5)環境保護  

原発をひきかえるもの

2012-05-25 01:30:50 | ニュース
レポーター:NOW

福島第一原発事故以降、原子力発電は多くの場所で問題視され、討論されています。議論ですから原発に反対の立場で論じる人もいれば、賛成意見を持つ人もいます。どちらの意見もこれからの日本の向上を願う意見であるのだと思います。しかし本当に論点とされるべきところはどこなのでしょうか。原子力発電の推進派の意見として、日本経済や技術の衰退が言われています。これらは、人や生き物、全ての自然界の生命を犠牲にしてまで守っていかなければならないものなのでしょうか。
もし日本が、生命よりも経済や技術が重要であるというならばそれは間違っていると思います。そして私は日本をそんなさみしい国にはしたくありません。例えば、日本が高い技術を持つのであれば、日本の誇る高い技術で自然エネルギーの開発などはできないのでしょうか。日本だからこそできることがあるのではないのでしょうか。事故前から原発についての指摘され続けていました。しかし1部に留まってしまい、多くの関心が寄せられませんでした。この事故をきっかけに公に問題視されるようになった今、「本当に守られなければいけないモノ」がなんなのか一人一人に考えるべきなのだと思います。

モデレーターのコメント
 「日本の誇る高い技術で自然エネルギーの開発などはできないのでしょうか」という問いかけは多くの人が感じることですね。そもそも原子力発電所は使用燃料の処理について技術的に見通しを持てないままつくられ始め、未だにその処理方法について決着がついていません。エネルギーについて考え直す時期に来ていることは確かですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (5)環境保護   (8)民主主義