『過去から学び、現在に橋をかける』朴日粉(パクイルブン)
梨の木舎(1800円+税)
レポーター:阿部礼貴
日朝をつなぐ35人、歴史家・作家・アーティストと題して、様々な人が登場している。朝鮮新報で長期にわたって連載されたものをまとめて本にしたもので、「情勢が厳しいなか、日朝交流に心血を注いできた学者、文化人、ジャーナリスト、芸術家など幅広い人たちが取材に快く応じてくださいました」とインタビューアーで編者の朴日粉氏は語る。
登場者とタイトルの例をあげると以下の通りである。「愛せ!怒れ!勇気をもって闘え!」(ジャーナリスト・松井やより)、「文化遺産を守る平和の巡礼者」(画家・平山郁夫)、「命ある限り、平和の大切さを訴えたい」(エッセイスト・海老名香葉子)、「映画を通じて日朝の懸け橋に」(映画監督・山田洋次)、「再び加害者の島になってはいけない」(報道カメラマン・石川文洋)等。
日本が明治末から植民地化した朝鮮半島に対して行ってきた数々の人権侵害、そして戦争に向けて強引に徴兵し、犠牲にしながら、戦後差別を温存し、様々な条約に反して今も人権を奪っていることを35人の登場者は語っている。
一つ一つの記事が、決して強い口調ではないが、人間の平等と隣国の人々への配慮に基づいており、こうした願いがいつか実現されることを期待している。
モデレーターのコメント:朝鮮人に対する差別は現在も続いている。その問題について日本の有識者が意見を述べているのは貴重な資料である。ともすると批判や攻撃の前に発言を控えてしまいがちであるが、こうした本を紹介していくことは貴重である。
キーワード:民主主義・傾聴
梨の木舎(1800円+税)
レポーター:阿部礼貴
日朝をつなぐ35人、歴史家・作家・アーティストと題して、様々な人が登場している。朝鮮新報で長期にわたって連載されたものをまとめて本にしたもので、「情勢が厳しいなか、日朝交流に心血を注いできた学者、文化人、ジャーナリスト、芸術家など幅広い人たちが取材に快く応じてくださいました」とインタビューアーで編者の朴日粉氏は語る。
登場者とタイトルの例をあげると以下の通りである。「愛せ!怒れ!勇気をもって闘え!」(ジャーナリスト・松井やより)、「文化遺産を守る平和の巡礼者」(画家・平山郁夫)、「命ある限り、平和の大切さを訴えたい」(エッセイスト・海老名香葉子)、「映画を通じて日朝の懸け橋に」(映画監督・山田洋次)、「再び加害者の島になってはいけない」(報道カメラマン・石川文洋)等。
日本が明治末から植民地化した朝鮮半島に対して行ってきた数々の人権侵害、そして戦争に向けて強引に徴兵し、犠牲にしながら、戦後差別を温存し、様々な条約に反して今も人権を奪っていることを35人の登場者は語っている。
一つ一つの記事が、決して強い口調ではないが、人間の平等と隣国の人々への配慮に基づいており、こうした願いがいつか実現されることを期待している。
モデレーターのコメント:朝鮮人に対する差別は現在も続いている。その問題について日本の有識者が意見を述べているのは貴重な資料である。ともすると批判や攻撃の前に発言を控えてしまいがちであるが、こうした本を紹介していくことは貴重である。
キーワード:民主主義・傾聴