CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

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ミュージカル「サイト」

2005-12-01 14:09:42 | その他
●作曲・編曲・音楽監督/山口也
●作詞・脚本・演出・振付/ハマナカトオル
● 振付/狩俣咲子
●企画製作/(有)ミュージカル座 http://www.musical-za.com/

レポーター・たけやん

いじめなどで不登校になったり、学齢期がおわっても、仕事につかず、外出することもなく、場合によっては何年も自分の部屋に閉じこもったまま日々を過ごす「ひきこもり」は全国で100万人いるともいわれている。心に傷をもったこれらの青年は、インターネットの世界では匿名のハンドルネームを使って、互いの顔や名前を知らないまま、意見を述べたり、はげまし合ったりしている。このミュージカルは、ひきこもりの少女が作ったサイトで、他の参加者とのネット上での交流を通じて、少女がだんだん心を開き、自分自身の価値を肯定していくプロセスを描いている。最後には、他の仲間からさそわれて、引きこもり状態を脱して、ミーティングに参加していく。その待ち合わせ場面での、メンバーのネット上のいわば架空の姿と、実際の姿との落差がおもしろい。このミュージカルでは30数曲の歌と踊りがあり、その生き生きとした動きと現実の日常生活の間に落差があるように、インターネットの世界にも虚構と現実の対比がある。その虚構の世界がきっかけとなって、ひきこもりの青年同士の連帯が生まれるというストーリーはすばらしい。インターネットが人々をつなげるというこのミュージカルは、平和の文化を伝えるCPNNサイトの意義を考える上でも参考になった。

モデレーターのコメント
とても良くまとまっているし、しかも解り易い!僕はこのミュージカルを知らなかったのですが、この記事を読んで内容をよく理解できました。 僕も、架空の自分と現実の自分とのギャップというのをよく思い知らされます。現実の自分を空想の自分に少しでも近づけようと努力しているのですが・・・皆さんはどうでしょうか? 他の方はどうやって踏ん切りをつけているのか、参考のためこのミュージカルを見てみようと思います。

ピースキー (3)助け合い


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