CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

生命尊重・非暴力・助け合い・良く聞く・地球環境・寛容と連帯・男女平等・民主主義の記事を配信します。

施設実習に行って感じたこと

2006-11-22 18:29:54 | ニュース
レポーター:チョイス
 
 私は11月、児童養護施設に実習に行きました。施設については授業で学んではいましたが、実際はどういったところであるかが全くわからず、かなりの不安を抱えながら実習に臨みました。
 児童養護施設は私がイメージしていたものとは違い、とても温かい雰囲気に包まれていました。子どもたちも「実習生」という存在に慣れていてすぐに近寄ってくる子が多くいました。しかし実習をするなかで子どもたちはそれぞれ問題を抱え、そしてそれを先生方はその子の課題として日々援助を行っていることを知り、勉強になりました。
 私は小学生の男の子のブロックに配属され、7人の男の子を中心に関わっていました。その中の小学1年生の男の子はよく「先生遊ぼうよ!」と声を掛けてきました。その子は他の子に比べ口調が激しく、行動が荒い時もありました。先生からその子について聞くと、その子は周りを傷つけるような事をよく言い、相手の感情がわからないためそれを課題として4月から援助をしていると聞きました。
その男の子と遊んでいるとき、物を投げられたため「痛い」と私が答えると、「ごめんね」と言いました。普通に考えると謝るということは当たり前ですが、その子が相手の気持ちを受け取って謝ることができたため、それだけでもとても意味のあることであると私は感じました。
 実習が終わり家に戻ると自分には帰る家があること、家族がいることがどれだけ幸せであるかを実感しました。この実習では多くのことを考えさせられました。

モデレーターのコメント
 一人ひとりの発達課題は違っているのが当然ですね。「ごめんね」と謝ることは「問題を持っていない」と思われる子どもや大人でもできないことがありますね。児童養護施設の持つ意味を教えてくれる投稿ですね。

ピースキー
(3)助け合い   (4)傾聴 

人間観察

2006-11-22 17:43:43 | ニュース
レポーター:ビス子

 私は、先日、知的障害児施設に泊まり込みで実習をしていました。1日休みがあったので家に帰ることにしました。その帰りの電車の中での出来事です。
乗っている20~30代の男女のカップル。女性の方は失礼ですが、超肥満。持っていたビニール袋から菓子パンを取り出し、食べだしました。すると、ドアを挟んで右隣、携帯電話の着信音が鳴り出し、取り出したのは10代後半の女の子。マナーがないな…と思って見ていると大声で電話相手の母親を怒鳴り、切った瞬間「うざっ。」の一言。一方では、食べたガムの包み紙を窓枠に捨てている10代後半の男の子。その隣にはバレエのおけいこ帰りの親子。
なんだか1度に様々な人や問題を見た気分になりました。ふと、普通や一般、常識ってなんだろうと考えてしまいました。

モデレーターのコメント
あまり明るい話ではありませんが、一人ひとりが心がけてお互いの迷惑にならないようにするための記事として読まれたら有難いですね。

ピースキー
(3)助け合い   (4)傾聴 

『実習で感じたこと』

2006-11-22 17:26:23 | ニュース
レポーター:麻綾

 私は児童養護施設で実習をさせて頂きました。実習前は施設に関わったことがなく、本や授業で人よりも少しは知識を持っているといった感じでした。本などを読む限り、利用者や職員の方々の主観的な意見や、どう様ナ施設なのかと言う説明や役割が記されているものが多く、私の中にも施設に対する偏見は少なからずあったのではないかと実習を終えてみて感じることが出来たように思います。
 短い間でも様々な事情で入所してきた子ども達が共同生活を送っている場所で一緒に生活をして、一見普通の家庭の子ども達と変わらないように感じました。しかし、身体的な特徴はもちろん、精神的な部分でも少し変わっている部分があることが日に日に見えてきました。具体的には、実年齢よりも遊びの年齢が低いように感じ、感情の起伏が極端である、些細なことでもすぐにケンカに発展してしまう、悪いことをしていても本人には全く悪意はない・・・といった感じです。本人は悪意がなくしているので、注意してもどこが悪いのかがわかっていないようでした。
 入所している子どもが全てこうではないですが、そういったことが日常茶飯事に起こっている施設において、職員の方々接し方は自分が悪いと気づかなくてはいつまでもわからないので自分で気づく様な雰囲気を作り、本人に気づかせる。といったやり方をとっていました。
 様々な事情で入所しているので、個人の関わりも変わりますが、それだけではなく、いけないことはいけないと教えること、自分で出来ることは出来るだけ自分でするようにするといった私達の家庭でもあるような基本的なことも教えています。
 さらに入所している子ども達が将来自立していくために必要な技術を教える、子どもと関わっていないところで子どもが生活しやすいように環境を整え、どんなに忙しくても常に全ての子ども達の様子を把握し、子ども達のために日々奔走している印象を受けました。
 今回実習に行き、私の中の「施設」のイメージは変わりました。子ども達と職員は本当に家族の様で、とても暖かく、沢山迷惑をかけてしまったけれど実習にいけて本当にいい経験が出来、よかったです。

モデレーターのコメント
 何か問題を起こす場合は必ずその背景になることがあります。日本ではすぐに処分をすることを考えますが、なぜそういう行動をとったのかという背景をつかんだ上で指導をしないとまったく逆効果になります。施設の方々の努力を感じ取ってそれを紹介していただいたことはありがたいですね。

ピースキー
(3)助け合い   (4)傾聴 


子どもたちとの出会い

2006-11-22 17:19:24 | ニュース
レポーター:ゆう

 私は昨日まで児童養護施設に2週間泊り込みで実習に行っていました。その施設は自然に囲まれた山の中にあり、さまざまな理由を抱えた子どもたちが6人ほどの小さなグループになり、保育士と共に6つのホームで暮らしています。
 私はそのうちの1つのホームで子どもたちと2週間の生活を共にしました。最初は保育所などとは違い、歳が近い子どもたちを相手にすることに、不安と緊張でいっぱいでしたが、子どもたちのほうから話し掛けてきてくれることが多く、ホームでの生活にもすぐに慣れることができました。
 私が担当したホームの子どもたちはどの子も本当に元気で明るくて、実習はとても楽しいものとなりました。私が分からないことがあると教えてくれたり、下の子どもの対応に困っていると、上の子どもがさりげなくフォローしてくれたりと、助けられた部分もたくさんありました。子どもたちと保育士との関係も良く、学校での悩みごとを話したり、一緒にお風呂に入ったり、休みの日は買い物に
行ったり、海に遊びに行ったりと本当の家族のようでした。
 もちろんすべての児童養護施設の子どもたちが今回私が担当したホームの子どもたちのようではなく、問題を起こしたりする子もいるかもしれませんが、その子のために多くの大人が関わり、どんなときでも自分を受け入れ、守ってくれるという存在がいることが何よりも大切なんだということを学びました。
  
モデレーターのコメント
本当に貴重な体験ですね。環境に恵まれていない子ども達がそこまでやさしくできるのは周りの理解があるからだと思います。また、すぐに受け入れてもらえたのはこちらが心を開いて接したからだと思います。相手のことを理解しようとする姿勢があれば道は開けるという示唆を与えてくれますね。

ピースキー
(3)助け合い   (4)傾聴 


幸せ

2006-11-22 17:09:05 | その他
レポーター: リンゴ
 
私は一匹犬を飼っています。名前はティアラで、あだ名はティーティー。二週間程家を離れていました。その間中携帯で映しておいたティーティーのムービーを何度も何度もみて疲れた心を癒していました。
少し暇が出来たとき「今何しているのかな・・・。早く会っていっぱい遊んであげたいな」とずっと考えていました。そして、二週間が経ち家に帰りました。心も体もクタクタに疲れながら玄関の戸を開けた瞬間、トントントン・・・と音が聞こえました。急いで靴を脱ぎリビングの方へ向かうと、そこには仕切り棒にベットリとくっつきながら目を大きく開いて勢いよく跳ねているティーティーの姿がありました。
その姿を見た瞬間、今まで張り詰めていた何かがぱっと変わるのが分かりました。仕切りを越えリビングに入ると、服を強く引っ張ったり、私の歩く方へついてきたり、お気に入りのおもちゃを持ってきたりしました。母に「おかえりなさい」と言われ少しほっとした時、家族の暖かさが十分に伝わってきました。もちろんティーティーも家族の一員です。私はこんなにも家族に愛されているのだなと感じることが出来ました。帰る家があること、誰かが自分を待っていてくれること、それだけでもう十分幸せなのです。
たくさんの愛をそそいで育ててくれた家族に感謝し、何十年かかってでも今度は私からたくさんの幸せを送りかえしていこうと思います。

モデレーターのコメント
 「愛」こそ平和と非暴力の原点ですね。一番身近な家庭でそれを感じることができたらこれほど素敵なことはありません。自分が帰りたいと思うところがあり、誰かが自分を待っていてくれることを実感できたら素晴らしいですね。

ピースキー
(1)生命の尊重  (3)助け合い   (4)傾聴 

「僕の生きる道」

2006-11-14 16:08:16 | 
ハンドルネーム  ミニーちゃん

「僕の生きる道」という本が私が今まで読んだ本の中で一番好きな本です。この本は、高校教師が癌で医者に余命一年と宣告されて、今までの人生を後悔し、残りの人生を大切に生きていき、また彼の周りにいる人たちも彼に影響されていくという話です。
 私は彼の言葉が何度も心に響きました。覚えているのが、生徒が急に志望大学を変更することになり、受験科目が増え焦りだし、時間がないと言ってなげやりになっている場面で、その生徒に対して教師は「今時間がないと言って何もやらない人は5年経っても10年経っても何もやらないでしょう。諦めるのではなく、やれるだけやってみましょう」のようなことをいいました。この言葉を聞いて、当時高校生だった私は受験から逃げていた自分を反省しとにかく最後までがんばろうと思いました。
 他人からしたら、こんな本の言葉に影響されるなんてと思うかもしれませんが、私にとっては励ましの言葉になりました。
 言葉というのは難しくて、人を喜ばせることもあれば傷つけることもあり、とても重いものだと思います。これからも、たくさんの本を読んで言葉の大切さを知っていきたいと思います。

モデレーターのコメント
 ことばで心が動くのは人間だけですね。この記事は言葉の重み、大切さを教えてくれます。そして言葉は一つ間違えれば人を殺すことにもなりますが、人の命を救うこともできます。こんな本を多くの人に読んでほしいですね。

ピースキー
(1)生命の尊重  (4)傾聴 

里親制度について

2006-11-14 16:01:43 | ニュース
ハンドル名:火山 糸

 私は最近里親について書かれた本を読んだ。その本には里親制度のことから里親の悩み・質問についても答えている本だった。
現代、様々な理由で親と暮らせない子どもは多い。しかし子どもには自分を見てくれる、自分を大切にしてくれる存在が不可欠である。里親は血は繋がっていないが、預かった子どもを自分の子として育てる。
私はこの里親制度は絶対に必要なことだと思う。血が繋がっていようと虐待をする親はいるし、不仲な親子もいる。逆に血は繋がっていないが本当の親子のような家庭もある。私は大切なのは血の繋がりより心の繋がりだと思う。心さえ繋がっていれば血なんか関係ない。人間はすべて心の繋がりが大切である。これは友達同士にもいえるし、職場や学校などでもいえる。しかし、幼い頃から不適切な環境で育ち、心の繋がりについてなにも学ばずに育ってしまったら後からそれを身に付けようとしてもそう簡単にはできない。だからこそ私は里親制度は大切だと思うのだ。不適切な環境で育ってきた子どもも、里親という適切な環境の下で里親、又はきょうだいをお手本とし、人間関係すなわち心の繋がりについて学んでいく。この本にも所々に里子からのコメントが載っていて、それを読むとすべての人が「里親の下で育ってよかった」と言っている。
しかし、日本はまだまだ里親制度について広く、また正しく広がってないと感じる。里親制度は絶対に必要な大切な制度である。もっと多くの人に知ってもらい、里親・里子を支えられる社会になればと私は思っている。

モデレーターのコメント
 里親制度は日本の中だけでなく、海外も視野に入れて考えなければいけませんが、里親の大切さを感じ取った気持ちは読む人の心に響きますね。日本ではまだまだ少ないですが、この記事を機会に増えるといいですね。

ピースキー
(1)生命の尊重  (3)助け合い   (6)寛容と連帯   

あの感動をもう一度

2006-11-14 15:52:37 | ニュース
レポーター:ザキオ

私の家の近くに横浜市の保護指定区域のふるさと村という緑あふれた場所があります。そこは、水車小屋や古墳など昔の形をそのまま残した状態であり、野鳥なども多く飛んでいる穴場でもあります。私はそこで見た青サギを忘れる事ができないくらいでした。
最近ふるさと村の中をバスが通るようになり、観光客がたくさんやってくることで、その村には活気が溢れてきました。しかしそこで起きた問題がゴミ問題です。ゴミはゴミ箱へという言葉はそこにはなく、ゴミが散乱している状態でした。きれいな梅園の花の下をみればゴミ、きれいな青サギを見たかったのですが飛んでくるのはカラスばかりでした。
そこで地元の人たちは強化パトロールを実施するようになりました。その効果はすぐにも表れて、今では夏に一時期みることができなかった蛍がたくさん見えるまでになりました。東京都で四箇所しか見ることができないと言われている姫蛍ではないか、という噂でこの夏は湧きました。
自然とは人々を熱くする、夢中にさせる力が無限大にあるのです。このような地域の連携を大切にし、もっと多くの人々の心を動かしてほしい。私もその一人であるから。

モデレーターのコメント
 進化や発達ということは時として環境破壊や自然の崩壊をもたらします。地球にやさしい、そして人間にやさしい環境を保持していくことの重要性を教えてくれる記事ですね。今後もこのような取り組みが続くといいですね。

ピースキー
(3)助け合い   (5)環境保護   

『ありがとう』の気持ち

2006-11-14 15:33:42 | ニュース
レポーター:あん

 児童養護施設に13日間実習に行ってきました。児童養護施設には虐待を受けて親と一緒に暮らせない子どもや,親がいない子どもがいます。そういう子どもにとって保育士はとても掛け替えのない存在であると思います。実習が始まる前は、不安という気持ちばかりでしたがその不安も子どもたちによってなくなりました。
 中学生の男の子とは、うまく関われるようになるまで少し時間がかかりましたが、慣れていくうちに、いろんな面を見せてくれました。高1の女の子に『お姉さんの作るご飯ホントおいしいよ!』と言われとても嬉しかったです。小2の女の子は毎日のように手紙を書いてくれました。『おねえさんすき』と書いてありました。3歳の子には『Mくんのお姉さん』と言われたり‥。子どもたちと関
わっていく時間が増えるうちに、ただ毎日が楽しい!!そう思えました。『実習生』ではなく『家族の一員』。そう思い始めたころに、実習は終わりとなりました。
 最後の夜。私は1人1人に手紙を書きました。いつ渡そうか考えていると‥突然、お別れ会をやってくれました。私が夕食の片付けをしている間に、準備をしてくれていたみたいです。中学生の男の子が『今日までありがとう』と言ってくれ、みんなで乾杯をしました。その後は1人1人と話をし、手紙を渡しました。
 小学4年生のTくんには『おばさん』や『鬼』と呼ばれていました。T君を寝かしつけに行き手紙を渡し、Mくんを寝かしつける時間になったので『もう行くね』と言うと、2段ベッドの上から1枚コインを投げてきました。コインを取ってあげ、渡すと、また投げてきました。何回か繰り返し、私が『もう寝なさい』と言うと『それあげる』。そして『やっと俺の好きな7になったょ』と言い、布団に入りました。このコインは、T君のベッドにきれいに8枚並べてあったものでした。その1枚を私にくれました。みんなの前ではいつもつっぱっているT君。Tくんの優しさを改めて実感しました。

モデレーターのコメント
 人間というのは本当はやさしいんですね。それをゆがめてしまう環境を少しでもよくする事ができたら素晴らしいですね。施設の子どもたちがお別れ会をやってくれたのは、そういう環境をつくったからだと思います。

ピースキー
(1)生命の尊重  (4)傾聴 


「ハッピーバスデー」という本を読んで

2006-11-14 15:08:00 | 
ハンドル名:ai

「ハッピーバースデー」という本を読んだ。これは、母親からも父親からも兄からも生きているという存在を否定され、精神的虐待を受けた女の子の話である。声を失ってしまうほど精神的に追い詰められてしまった女の子は、とてもつらい思いをしていたと思う。家族に愛されないという悲しい現実に私は、心が痛くなった。
本を読んで、また虐待の話だと思ったが、これは、人との触れ合いや女の子の成長、家族の立ち直り、心の成長など感じることができたとてもいい作品だった。母親も最後には、女の子を認められるようになっていたし、女の子の誕生日も祝うことができた。この本は、家族の再統合というものを、女の子の成長や母親の過去を書くことで、わかりやすく描かれている思う。
命の大切さや家族の大切さ、人の心の強さや暖かさなど大切なことも学べた。最後は、感動して泣いてしまった。学べる話でもあるし、人との関わりも大切にしていきたいと思える作品であった。良い作品に出会うことができてよかった。


モデレーターのコメント
虐待の問題はとても心が重くなりますが、最後に良い方向に進んでいくというところはほっとしますね。そして人との関わり方を学べるとしたら多くの人に読んでほしいですね。

ピースキー
(1)生命の尊重(2)非暴力