CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

生命尊重・非暴力・助け合い・良く聞く・地球環境・寛容と連帯・男女平等・民主主義の記事を配信します。

ハッピーバースデー

2009-05-15 15:34:04 | 
レポーター:あやねー

私は、この本の内容を、中学校の授業で聞き、とても心をうたれ、感動しました。
この本のあらすじは、実の母親の思い通りに成長した、長男にたいして、出来の悪い11歳のあすかは、愛してもらうこともできず、誕生日さえ忘れられてしまい、心が傷つき声をうしなってしまいます。しかし、あすかは心優しい祖父母の元で、命の大切さと、無償の愛を学んでゆき、声を取り戻す、物語です。
この本の、本当の良さは、母親の静代の心も描いていて、いけないとわかっていながらも心ない言葉を浴びせてしまう、母親も自分を見つめ直すことによって、娘だけじゃなく、母親も愛について再生するというところです、本当に泣けます。ぜひ、読んでみてください。

モデレーターのコメント
人間の傷つきやすさと生きることへのエネルギーを感じさせる話ですね。特に母親が変わっていくところはいいですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   

LIKKLE MORE ~めぐりeye~

2009-05-15 15:10:24 | 歌・詩
レポーター:KEN−W

詞:CHEHON
曲:CHEHON,Blood-I

毎度おいどうしたんや元気ないぞ
あるよって強がっててもわかんぞ

おれにはお前の気持ちはわからんよ
だからって溜め込んでたらあかんよ

なかなかうまいこといかへんあなたは
ハナから諦めてるんや 分かるか
流した涙はおのれの宝や
まだまだ今出来る事をさがさな

これからの人生もお前の人生
すきにやって飯食ったったらええねん

目の前はFREE WAYで
毎日がWIN DAY
困った時は頼っていいで

お前らにあって おれもかわって
他じゃ味わえん経験もえて

大人になって じじいになっても
かけがえのないBRETHRENやで

(サビ)
忘れない 時が進む中で
EVERY TIME
お前は年を重ね
日々TRY恐れる事なかれ
その願いがいつか叶う日まで

殴り合い 時にぶつかる中で
ふざけ合い 心開いた中で
嘘みたいな出会いや別れは仕方ない
いつかまた会う日まで

当たり前の様に過ごした日々
分かち合った喜び悲しみ

はまり込んだいろんなMUZIKが
今の俺の自信となり

WANNA BE
懐かしい夢の話かわし忘れてもうたよ
麻雀の貸し借り

たまに朝からパチンコ並び
それもこれも全てが共に生きた証

いくつの踏んだり蹴ったり
でも乗り越えていこうや
ちゃっかり

中には本音やはったりも
時には必要だったり
たいがい行き当たりばっかり
それでも何とかなったり
あかんでギャンブルばっかり
そして家族を大事に

がんばれ思いのままやったれ
開か目の同志達よあっぱれ
これ何年経っても変われへん
今はそれぞれの道を行くだけ

忘れない 時が進む中で
EVERY TIME
お前は年を重ね
日々TRY恐れる事なかれ
その願いがいつか叶う日まで

殴り合い 時にぶつかる中で
ふざけ合い 心開いた中で
嘘みたいな出会いや別れは仕方ない
いつかまた会う日まで

人間誰もがお仕事に
追われて毎日年をとり
人生のレコードに針落とし
自分のペースで舵をとり

だるいこと山ほどある
それ乗り越えて最後に笑う

何を描く なんとかなる
今 この音でまたつながる

(サビ)
忘れない 時が進む中で
EVERY TIME
お前は年を重ね
日々TRY恐れる事なかれ
その願いがいつか叶う日まで

殴り合い 時にぶつかる中で
ふざけ合い 心開いた中で
嘘みたいな出会いや別れは仕方ない
いつかまた会う日まで

仲のいい友達とたくさんのいい思い出があって、その中でもお互いぶつかりあって深い信頼がうま
れて離れていてもいつかどこかであえるという友達の詩となっています。

モデレーターのコメント
 友達の大切さをうたったものですが、その中に人生の生き方を綴ったものとして心に響くところがありますね。

ピースキー:
(3)助け合い  (4)傾聴

ウッドストック・フェスティバル

2009-05-15 05:10:33 | ニュース
レポーター:kouta

 ウッドストック・フェスティバルと言ったらなにを想像するだろうか?絞り染めのTシャツや、全裸で戯れる若者の姿、ドラッグによって恍惚状態にあるもの、そして、ジミ・ヘンドリックスやスライ・アンド・ザ・ファミリーストーンなどのロックやソウルバンドの演奏が行われるヒッピーの集会。これが表層的にみたウッドストック・フェスティバルのイメージだろう。それらのイメージは間違えていないし、ウッドストック・フェスティバルを語るうえでは重要な事がらの一つではあるが、ここではウッドストック・フェスティバルがなぜ平和の祭典といわれるのかについて、触れたい。
 69年というベトナム戦争真っただ中に人間が人間を殺すということへのアクションとして、三日間で45万人を集め、会場は豪雨に襲われ泥沼状態と化し、交通は完全に停止し、食糧や水が運べず、電話も繋がらないという文字通りの混乱状態にあったが、警察が介入するほどの大きなトラブルもなく、子供が二人出産されるというものであり、アメリカの病である人種差別もなかったと言われる。いまではウッドストックは幻想だったといわれるが、感情は金では買えないということを見せつけられる。

モデレーターのコメント
 ベトナム戦争時代には様々な反戦の取り組みがありました。アメリカでは当初は「正義の戦争」として位置づけられましたが、時間がたつにつれその問題性が明らかになり、ついには撤退せざるをえなくなっています。このフェスティバルをその一つの流れと考えることは可能です。

ピースキー:
(2)非暴力   (3)助け合い  

「誰かの願いが叶うころ」

2009-05-15 05:09:12 | 歌・詩
レポーター:アキナ
 
 この曲は2004年に宇多田ヒカルさんが映画『CASSHERN』の主題歌として作詞した曲です。自分の「幸せ」を求める最低限の人権の主張と、その「願い」を通じて他者の「幸せ」を考え苦悩するこの歌は、‘みんなの願いは同時には叶わない’とあるように、平和や平等の実現の難しさやこの世の無常を嘆いています。しかし、最後に‘小さな地球が回るほど 優しさが身に付くよ’とあり、決して絶望しすぎるのではなく時と共に一歩ずつ進むしかないのだと、力強く歌い上げています。
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モデレーターのコメント
 歌詞がないのが残念ですが、「あなたの幸せ願うほどわがままが増えてくよ」などもいい言葉ですね。決して絶望しないで一歩ずつ進んでいくことが何事も重要です。

ピースキー:
(3)助け合い  (4)傾聴   

原爆展に行って考えたこと

2009-05-15 05:07:55 | その他
レポーター:価値

 2月に東京都庁で広島原爆展が開かれました。普段はそういったイベントに正直なかなか行かないのですが、授業で平和について学んだこともあり、今回行ってみようと決意しました。足を運んでみると都庁の展望台の一角に開かれていて、若い人から年配の方まで沢山の来場者がいました。展示物の中には原爆にて焼けてしまった衣服やお茶碗など、生々しく残っているものもあって衝撃的でした。また当時の写真も何枚か展示され、中には見ているのもつらいような写真もありました。私はあまりに衝撃的すぎてしばらくその写真を見ていました。隣にいた中学生くらいの男の子や60歳くらいの女性もその場から離れませんでした。1時間30分程見学していたのですが平和とは何だろうかということを少し考えるには充実した時間でした。戦争がないことがどんなに良いかと見学後もずっと考えていました。日本だけに限らず、世界の戦争や紛争、暴力がなくなるにはどうしたらよいのか自分なりに考えることが、僅かながらも私ができることなのかなと思いました。

モデレーターのコメント
 「百聞は一見に如かず」ですね。そして自ら足を運んで見るのですから「一見」では終わらない印象を与えますね。自ら行動することが今こそ重要で、行動の中から真実が見えてきます。広島は世界が必ず目を向けなければならない場所ですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   

「命のたべかた」

2009-05-15 05:06:33 | 映画・ビデオ
レポーター:momo

 この映画は監督のニコラウス・ゲイハルターが作っています。 私たち日本人が1年間に食べるお肉(牛・豚・鳥)は約300万トン。だれもが毎日のように食べている膨大な量のお肉。でも、そもそもお肉になる家畜は、どこで生まれ、どのように育てられ、どうやってパックに詰められてお店に並ぶのだろう? この映画は、そんな私たちの生とは切り離せない「食物」を産み出している現場の数々を描いたドキュメンタリー映画です。
 時に絵画のごとく美しい撮影に驚愕しつつも、改めて私たちが生きていることの意味が問い直され私たちが今食べている肉、野菜、穀物 これらは一体どこから来ているのか、そんな疑問を解決してくれ、とても興味深い映画でした。 牛の眉間に電気棒を当ててショック死させる場面や豚が生きたまま宙づりにされて運ばれていく場面など衝撃的な場面もあるので驚愕します。そのグロさの反面、色彩の美しさを取り入れているので、とても芸術的である。
 そして毎日あれだけの量の 動物や魚を我々は食べているのか!と馴れた手つきで作業している姿を見ると 、不思議と人間が恐ろしくなってしまいましたが、僕もその一人なんだなと痛感させられました 。全編ナレーションが無いく、 それがまた絵に力を与え、魅力的な映像になっています。

モデレーターのコメント
 私たちは自然の中で生かされているという発想を持っていないといつか自然からしっぺ返しにあう、そんな時代に生きています。食べる物の背景など学ぶ機会になればなればいいですね。「食べる」ことから環境保護につながってほしいですね。
ピースキー:
(1)生命の尊重  (5)環境保護

ライフイズビューティフル

2009-05-15 05:05:17 | 映画・ビデオ
レポーター しも

 この映画に出会ったのはもう何年も前だが、ストーリーや映像がすごく心に残っていて今でも平和と聞くとこの映画を思い出す。
 ユダヤ系イタリア人グイドは、本屋開業のためやってきたトスカーナで、小学校教諭のドーラと出会う。やがて結ばれた2人は息子にも恵まれ幸せに暮らしていたが、戦争によって一家はナチの強制収容所へ送られてしまう。しかし、苛酷な収容所生活の中でも、グイドは笑顔を絶やさず、愛する家族の心と命を守るため、ある嘘をつく。絶望と死が支配する収容所の中、グイドの前向きな明るさと絶やさない笑顔が彼ら家族にやがて奇跡をおこす。というのが主なストーリーとなっている。まだ幼い子どもは全然戦争のことを理解しておらず、不遇な環境の中でもかわいらしい笑顔で日々を過ごしている。
 家族を愛して最後まで笑顔で死んでいく父にすごく感動した。戦争映画であるにも関わらず、全体的にどこかコミカルで、優しく温かい雰囲気に包まれた作品だと思う。何度観返しても感動できると思うし、戦争の中でもこんなに明るく生きた家族がいるということで、ぜひみなさんに観てもらいたいです。

モデレーターのコメント
 イタリア映画らしく明るさの中に「戦争」という最も非人間的な内容を盛り込んだ映画ですね。タイトルをどのように解釈するのか議論のあるところですが、「家族」「愛」「ユーモア」などが位置づいた映画ですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   (8)民主主義

友達

2009-05-15 05:03:55 | その他
レポーター:ゆき

 ほんとに友達っていいなって思いました。最近毎日が忙しく、自分で教員になるって決めたのに毎日すごい悩んでいました。周りに知り合いもいなく毎日1限からだったり5限までだったり・・・それにバイトもいかなくちゃいけない、家もうまくいかない、そんな毎日でした。
 私はあんまり人に相談したりしない性格なので、できれば今回も自己解決しようと思ってました。毎日連絡をとってる友達にさえ連絡をしていませんでした。そんなとき一人の子のブログをみたら、「連絡がこない。なんか怒らせる事したのかな。」ってかいてあったんです。かってな自分の都合で友達を不安にさせてることにはじめて気づきました。その子に理由を話したら、「なんで一人で悩むの?そんなのちびまるこちゃんにでてくる、卑怯な藤木君だ!」ていわれました。改めて親友の温かさをかんじました。
 もう一人の子は私がひとりで授業を受けていたら、あっちに自分の友達がいるのに私の隣にすわってくれました。そして手紙を回してくれたんです。口ではいいにくいことやメールだと微妙なことも自分で書く字には素直に悩みを自分から言えました。そしたら怒ってくれるんですよね。「何で相談しないの?」って。本当にうれしくてその手紙はお財布の中にいれておくことにしました。 
 つらい時、私は本当に友達に支えられています。なので友達が困った時は私も全力で力になり
たいと思っています。

モデレーターのコメント
 友達っていいものですね。自分の悩みを聞いてくれるだけでなく「しかってくれる」のです。人の悩みごとに付き合うのはめんどうだというこの時勢に、相談しないことを怒る関係は大切にしたいですね。

ピースキー:
(3)助け合い  (4)傾聴   

めがね

2009-05-15 05:02:00 | 映画・ビデオ
レポーター あさこ

 そこにいる人たちの共通の得意分野は“たそがれ”ること、それだけ。めがねをみんなかけているのはただの偶然なのです。
 『携帯電話がつながらないところに行きたい』それだけの理由のためにこの場所にきたという、なんとも意地っ張りであまのじゃくな、主人公のタエコ(小林聡美)。長い間『携帯電話がつながらない』場所で民宿を営むユージ、そこにただご飯を食べにやってくる生物科の教師ハルナ(市川実日子)、漂流してきたかのようにやってきたタエコの教え子ヨモギくん、そしてまるでやおよろづの神々のような大きな存在のサクラさん(もたいまさこ)、こんな不思議な人たちとかかわって、離れたり、迎えに来てもらったり、一緒にごはんを食べたりして、タエコが人に対して、そして自分に対して素直になっていくそんな映画である。
 “たいせつなのは、あせらないこと。”忙しすぎてついつい忘れてしまう大切なこと、そんなことを思い出させてくれる映画でございます。

モデレーターのコメント
 「大切なのはあせらないこと」ということば、とても重要ですね。長い人生の中で何か失敗してもまた出直せば良いというゆったりとしたかまえが、子どもだけでなく大人にとっても今こそ必要です。そんなことを気づかせてくれる映画はいいですね。

ピースキー:
(2)非暴力   (3)助け合い  (6)寛容と連帯  

Elephant

2009-05-15 04:59:56 | 映画・ビデオ
レポーター:tity

監督 ガス・ヴァン・サント
製作総指揮 ダイアン・キートン
ビル・ロビンソン
製作 ダニー・ウルフ
脚本 ガス・ヴァン・サント
出演者 ジョン・ロビンソン
撮影 ハリス・サヴィデス
編集 ガス・ヴァン・サント

 この映画は、1999年4月20日にコロラド州で起きた、コロンバイン高校銃乱射事件をテーマにしている。キャッチコピーは「キスも知らない17歳が銃の撃ち方は知っている」というものであった。コロンバイン高校銃乱射事件とは、学校でいじめられていた少年二人が復讐のために自分たちが通っているコロンバイン高校に行って12名の生徒及び一名の今日師を射殺し、重軽傷者24名をだした残虐な事件である。
 Elephantは他の映画に見られる娯楽映画などではなく、収入と集客を気にせず作られた。また、ドキュメント形式な映画であり、その日のできごとであろうことを淡々とシンプルに撮っている。私はそれがこの映画のいいところであると思う。
しかし、「残酷すぎる」「救いが全くない」「あれだけの重い事件をテーマに選んでおきながら、あの事件への回答・答えを何一つとして出してないと」批評されるように、話の落ちがないまま終わっていく。だが私はそこが監督が私たちに考えてほしい場所であり、一番伝えなければならない所を我々に考えさせることがこの映画を作った目的ではないのかと考えた。
 私は、この映画を見たことで日常に潜む狂気というものを感じた。また銃社会への激しい憤りなどを感じることができた。この映画はカンヌのパルム・ドール賞を受賞している。ぜひ皆さんにもいろいろなことをこの作品を通して感じてほしい。

モデレーターのコメント
 この事件については他にも映画になっていて、アメリカの銃社会の問題を提示しています。アメリカにとってこの「銃」の問題は国を左右する問題ですね。そして何よりも人間同士が信頼しあうことがないと武器はこのような結果を招きます。どうやって人間の信頼関係をつくっていくのかそれを考える機会にしたいですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   (8)民主主義

きいろいゾウ

2009-05-15 04:54:22 | 
レポーター:こびと

きいろいゾウ 絵本 /にしかなこ/絵と文 [本]

 お月さまに仕えているゾウは他のゾウとちがって、きいろいゾウだった。みんなとちがってきいろいのも空が飛べるのも、お月さまに言われたように「えらいゾウだから」だと誇りに思っていた。
 そんなある日、ゾウは病気の女の子に出会う。きいろいゾウは背中に女の子をのせていろんなところに出かける。そのなかで、きいろいゾウはアフリカでゾウの仲間に出会う。女の子はゾウにみんなと一緒にいなくて「さみしくないの?」とたずねる。「さみしい…?」ゾウは初めて自分にそうたずねた。
 ゾウは女の子とのかかわりのなかで、はじめて「さみしい」という自分の気持ちと向き合う。子どもたちが抱えている気持ち(特にマイナスと思われている気持ち)は、誰かと語り合い、響きあいながら紡がれ、気づいていくものなのではないかと思う。
 ゾウは今まで「きいろいこと」「飛べること」がえらいことであり、それが自分にとっても良いことだと思っていた。だけど、女の子とかかわるなかで「それは本当に自分にとって良いことなのか」という疑問を抱いたのではないか。それはすごく大事で、いとおしいなと思った。このように自分の気持ちにきづき、自分の価値観を育てていくことを教えてくれる絵本だと思っている。
 「さみしい…?」と言ったあとのゾウの沈黙。自問自答の時間、この時間がとてもすきな絵本です。

モデレーターのコメント
 絵本というのは人間の大切なものを分かりやすく伝えることができます。またできないと読まれません。この絵本が小さな子どもたちに自分を理解する契機になればいいですね。人間が一人では生きていけないということが伝わってきます。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (3)助け合い  (4)傾聴   

Ray/レイ

2009-05-15 04:52:33 | 映画・ビデオ
レポーター:K

監督 テイラー・ハックフォード
製作総指揮 ウィリアム・J・イマーマン 、ジェイム・ラッカー・キング
音楽 レイ・チャールズ 、クレイグ・アームストロング
脚本 ジェームズ・L・ホワイト

 2004年6月11日に亡くなった“ソウルの神様”と呼ばれたレイ・チャールズが音楽で成功を収めるまでの心の葛藤を真実に基づいて描いた人間ドラマ。非難を浴びながらも教会音楽とR&Bを融合させ、黒人のルーツをたどりつつ「魂」を弾き語るジャンルを確立した音楽界のパイオニア。この作品で何よりも素晴らしいのは少年時代の回想シーンだ。
 ジョージア州で幼くして失明した彼を毅然とした態度でしつけた母の教えと、トラウマとなった弟の溺死。ハンディを背負いながら生きてきた苦を見せつけず、時折フラッシュバックで挿入される母と大地の原風景が、常にレイを鼓舞する。
 人種差別に立ち向かい、仕事に没入する一方で、クリエーティブを優先して家庭を放り出し、ヘロインと女に溺れた。それは人間レイを描くうえで必要不可欠なエピソードだ。ヒットを連発し、次を期待されればされるほど、破滅的になっていく様が痛ましい。そんな人生のあらゆる局面が歌詞となり、リズムになっていく。彼自身から紡ぎ出される聖と俗が同居した音楽。豊富な音源で構成されるエピソードの数々。私はこの映画をみて、レイ・チャールズの本当の姿、素晴らしさを観た。ぜひこの作品を見て、いかにレイ・チャールズが偉人だったか知ってもらえたら嬉しい。

モデレーターのコメント
 レイ・チャールズの存在は誰でも知っていますが、その彼の人生を表現した映画として貴重ですね。人間は常にプラスとマイナス面を持っていて、それをどのように自分の中でコントロールしていくのかが問われます。存在が大きければ大きいほど葛藤も大きいものになります。彼の葛藤を知って私たちがどう生きていくのか考えたいですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (3)助け合い (6)寛容と連帯  

価値ある“歌”

2009-05-15 04:50:45 | ニュース
レポーター:「勘太郎」

 昨今のその場限りの使い捨て曲にうんざりしていた私の耳に、UVERworldの“歌”が聞こえてきたのはいつからだろうか…。『D−tecnoLife』、『EMPTY96』、『endscape』等々素晴らしい“歌”をいくつも作り、世に出してきたUVERworldだが、その中でも私が大好きな曲が『Roots』と『YURA YURA』である。
 歌で世界は救えないとわかっていても、たとえ一人でも、歌うことを諦めない…という想いを込めて作ったであろう歌『Roots』に、UVERworldの真髄が込められているように感じる。UVERworldが好きな者ならば、決して捨てることのできない“歌”であろう。
 「何もかもが汚れているけど、捨てたもんじゃないよと、美しさを歌っていたい」と『YURA YURA』のサビの一部であるが、UVERworldがこの歌詞にどれほどの思いを込めたかを押して図りたい。歌はのれるかどうか、歌詞は二の次という人間がいるが、それは“歌”ではなく曲でしかない。そういう人間に“歌”を語ってほしくはないし、聞いてほしくもない。“歌”は想いを込めたメッセージである。その想いを理解しようとしない人間に聞かせたところで、汚されるだけである。想いを歌うバンド。それがUVERworldである。

モデレーターのコメント
 歌は「歌詞」が命です。そこにこめられたメッセージを私たちは受け止めて自分の生き方につなげていきます。もちろんメロディーも大切で両方があってはじめて心に届くのだと思います。人間の美しさを表現した歌は大事にしたいですね。

ピースキー:
(1)生命の尊重 (6)寛容と連帯 

映像の世紀

2009-05-15 04:49:25 | 映画・ビデオ
レポーター:ともみ

  映像の世紀は、激動の時代であった20世紀を映像で追体験したドキュメンタリー番組である。中学や高校の社会の授業で教材として使用されているので見たことがある人も多いかもしれない。活字情報だけでは体験できないような迫力と臨場感があり、私がこの映像を初めて観たのは中学生の時だったが、その衝撃はすごかった。
 特に、市民が攻撃の対象とされ、史上最悪と呼ばれる第二次世界大戦の惨状を記録した「第5集 世界は地獄を見た」は、当時の私にとって目を背けたくなるほどの強烈な印象を与えた。ナチスによるユダヤ人大虐殺の実態や、利権に何のかかわりもない市民をも巻き込んだ無差別爆撃、日本への原爆投下。当時のこのような非人間的な状況が映像として生々しくよみがえる。
 私は、もちろん戦争を実体験として経験してはいない。しかし、この映像を見ることでその悲惨な歴史を追体験することができた。こういった映像を見ることで、私たちがどう考え、行動していくかということを考えさせてくれる映像だと思った。

モデレーターのコメント
 テレビ番組でもすぐれたものがありますね。そういう番組はもう一度やってほしいと思います。テレビ局に積極的に働きかければ実現するのでお互いに心がけたいですね。この番組は世界の歴史をリアルに表現し、そのことを通して私たちに人間のあり方を考えさせてくれますね。

ピースキー:
(1)生命の尊重  (2)非暴力   (8)民主主義

サマータイムマシンブルース

2009-05-15 04:45:50 | 歌・詩
レポーター:越百

 「踊る大捜査線」シリーズでも有名な本広克行監督の2005年に公開された映画「サマータイムマシンブルース」について絶賛したいと思います!この映画は一言で言うとタイムマシンのムダ使い!!あと、すっとぼけた人たちのところにタイムマシンがきてよかったなぁと思いました。
 ストーリーは暑すぎる夏、前日クーラーが壊れてしまったとある大学のSF研究会にタイムマシンが突然置いてありました。さあ、どうする?
 ・・・昨日に帰って、壊れる前のクーラーのリモコンを取ってくるのだー!!!!と、まずは先発隊3人がいざ昨日へ!! しかし、残されたメンバーの前に2030年からやってきたというSF研の後輩が登場し、彼らは過去を変える事の危険性に気づきはじめる。SFを全く理解しないSF研のメンバーが次々と引き起こす、トラブルのドミノ倒し。そしてついにタイムトラベル18回!!!!
 有名な俳優の瑛太、上野樹里等が主演していますが、瑛太の役の男子学生は大事なキーマンです。キーマンというか、このとぼけたメンバーのうちで一番冷静さがあるというか・・普通に考えられるというか・・・一番いろいろと気づき、体をはってメンバーの暴走を止めます。恋もがんばります!そして、最後は暑い中1.5日踏ん張ります!
 タイムマシンに翻弄される学生たちをコミカルに描いていて、とにかくおもしろいです。映画の途中、違和感が生じますが、最後まで観ると全部がつながり、納得できておもしろさが増します。そして、もう一回見たくなっちゃいます!内容が分かってて見ても「ああ~だからか」なんと言って違う楽しみかたもできちゃうのです!
 笑いたいとき、夏の暑さに負けそうな時、元気がほしい時など・・・ぜひ見てみてください!
 
モデレーターのコメント
 人間にとって「笑う」ことはとても大切ですね。笑うことで人間関係も豊かに育って生きます。自分の過去の過ちを消して、安心な将来を確実に手に入れたいと気持ちがタイムマシーンなどというものを考え出したのでしょうが、やはり現実を大事にすることが基本でしょうか。

ピースキー:
(3)助け合い  (4)傾聴