キーリングライトなのに。。
台風18号の接近に伴いかなりムシッとしています。日中も天気雨が断続的に続いています。いかがお過ごしでしょうか。
台風が過ぎ去るといよいよ秋らしい気候になるそうです。これだけ暑いと日中部屋の中で写真を撮るのは「ムリ!」なのですが、それも再開できそうなのであります。本日は暑くなり出す前に撮っていたものの中からご紹介させて頂きます。
以前ヘッドの締め具合で2段階に調光する「
ThruNite Ti/Ti2」を紹介しました。直感的に分かり易い操作性は使っていて楽しいものです。
このUIをもつライトがsunwaymanから出ているとのこと。。これは興味があります。
sunwaymanの
R15Aです。色はグレーです。単3電池1本でHigh:90ルーメン2時間、Low:5ルーメン38時間。由緒正しきキーリングライトとしてのLow!頼りになるHigh!でランタイムにも優れるスーパー優等生であります。どうもこのタイプは優等生が多いですね。
単3電池1本のキーリングライト「
El Capitan QTC」と比べてみるとこんなかんじです。単4電池1本のよりコンパクトな「
R02A」と迷いましたが単3電池のキーリングライトはあまりないのでR15Aを選んでみました。
リフレクターは綺麗に光を拡散するOP(OrangePeer)リフレクタです。エミッターは
CREE社の
XP-G2だそうです。
XP-Gよりも効率が良くなったそうです。Highモードで付けっぱなしにして部屋の間接照明等に使っていますが、それなりに熱くなりますが持っていられない程には熱くなりません。
90ルーメンに押さえている事もあるかと思いますが一昔前だとちょっと躊躇するような熱さになったかと思います。これは中に入っている回路の性能の良さもあるかと思いますが、XP-G2のような高効率なLEDのおかげなのかもしれません。
電池を押さえるスポンジとプラス側の端子は何やらピン状のものがあります。押して見ると「へっこむ」のでこれのピンの沈み具合で調光するようです。個人的にはLowからHighに遷移するまでに必要な締める量がもう少し少ないと軽快かなぁと思いますが、そこは人それぞれであります。
ヘッド側はすべり止めとしてナーリングが付けられています。ナーリング大好き人間にとっては「モア!ナーリング!」と物足りない量かもしれませんがヘッド全体を覆ってしまうより何となくアーバンチックでカッコいいかもしれません。
この写真では分かり難いですが真横から撮った写真を見て頂くと。。ベゼル端よりもナーリング部の方が直径が大きくなっています。テーパーしているんですね。こういう工夫があってかとってもスマーティーなのであります。
ボディの造りもとても上々です。こちらはナーリングではなくボディに沿って細い溝が4本ずつ4カ所に彫られています。HA3の仕上げと相まって溝にそって指を滑らせると気持ちよくスライドできます。ポケット等に入れていても引っかからずにすんなり取り出せます。
一方ライトを操作する時は溝に対して直交して力が掛かりますが確りと指に食込みます。下手なナーリングよりもすべり止めとしての効果は高いかと思います。
いぢわるに見てしまえば有名なライトのデザインに似ていますが(笑)見た目だけを似せてみました的なものとは全く異なる良い出来だと思います。
テール部ですが。。二重リング付ける時に穴周辺がある程度薄くないと取り付けできなくなってしまうからエグっているのかと思いますが、随分と凝った造りになっています(笑)エッジを残しつつ綺麗に面取りしたりテイル部そのものも微妙に一回り絞ったりしています。
こちらの写真は
LEE Filters:#152 PALE GOLDを丸く切ってベゼル内側の露出したOリングに「ただ」はめてみたものです。部屋の間接照明に使ったりする時にこの色合いだと落ち着くので使っています。2ヶ月くらい使っていますが全然外れません。外したい時はセロテープで「ペタッ。ペッ」です。
Low:5ルーメン High:90ルーメン
#152 PALE GOLD装着時
R15Aの調光はPWM制御ではないのでLowでもチラツキはまったく感じられません。そのかわり調光によって色味が変化するタイプです。Highが本来の姿かと思われます。
状況にもよりますがキーリングライトとしてはLowだけで事たりてしまいます。5ルーメンと出力は小さいながらも芯のある綺麗な配光で足下、手元に必要最低限な明るさを提供してくれます。
で、グイッと捻ると90ルーメンがポンと出せます。しかも一時的にしか使えない瞬間芸みたいなものではなく普通に連続して使えるのであります。単三電池1本で、こんなに小ちゃいのに凄いなぁと思います。
綺麗にコーティングされたガラス風防は角度によってマゼンタ色を反射します。ミーリングによってきっちり作られたOPリフレクタで拡散された光で複雑な模様を見ると「あらあら。。キーリングライトなのに、なんでここまでまじめに作るかな」と思ってしまうのであります。
とりたてて明るかったり、小さいライトではありませんが、モードとかタイミングといった形而上学的な概念を導入せずとも単純明快な操作で誰もが最初からフルに使いこなす事ができます。
そして強く自己主張しないサラッとシンプルなデザインは誰が持っていても特定の「ニオイ」を発しないのです。
自動消灯などを備えたオフイス等ではトイレでちょっと長居をしてたら真っ暗になって怖かったという話を聞いたりもします。でも懐中電灯を携帯するのは心理的な抵抗がある人も。。また多いです。
あの人、何かのマニアみたいで怖い!
「はいはい。すみませんね~。わたくし懐中電灯マニアなんです(笑)怖くないですよぉ~ご用命があれば相談にのりますからね~!」とポケットから2-3本出して魅せるような人生をよしとしない。でも「不意な暗がり等で自由を奪われるのは嫌だなぁ。。。」と思われる、ごく普通の方にサラリと持って頂きたいライトであります(笑)。
実用的なツールとして不満なく、シックなルックスは幅広い層の人が比較的抵抗少なく持ち歩けるライトだと思います。森のなかまも結構お気に入りでよく持ち出します。
「こういうのもあるだけど、これなら持ち歩いてみる気になります?」
「へぇー。コレいいねー」
こうして一人でも多くの同胞を得んと森のなかまの目は遠くを見るのであります(笑)。
それでは!