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何様のレストラン

食べ物に執着している人間の、食べ物中心のブログ。イラストレシピもあります。

本屋をぶらぶらした成果 2

2015-12-10 20:55:39 | 日記
飯島奈美さんの新刊、「おいしい世界の台所」。


新刊…で良いんでしょうか。ポストカードブックです。
ですが、人に郵便で送るつもりはありません。
レシピカードとして活用します。

イタリア、ベトナム、中国、山形を旅した飯島さんが
現地の素材や料理からインスピレーションを得て考案したレシピが
20種類紹介されています。

イタリアのパンサラダもおいしそうだし、イカのトマト煮も良い…
ベトナムだと、ヌックマムで味付けした手羽先焼や、ベトナムプリンに心ひかれます。
中国の香酢鶏、搾菜(ザーサイ)入り回鍋肉など、ごはんが進みそうな肉料理も試したい。
タラと野菜のフライは、タラをつかう所が、山形っぽいです。
香菜がたっぷりのった、長イモのスープも良いですね。

まったくチェックしていないのに出会えたので、嬉しいです。
やはり、本屋は時々ぶらぶらしないといけません。

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本屋をぶらぶらした成果 1

2015-12-09 22:19:17 | 日記
雑誌「MOE」2016年1月号。

特集は「羽海野チカ ムーミンの国へいく」!!!!

うっとりするような、フィンランドの風景や、
ムーミンの作者、トーベ・ヤンソンが
晩年に夏を過ごした小さな島と、その島に建つ小屋、
ムーミンマグを作る食器ブランド「アラビア」の工場など、
写真がもりだくさんの特集です。

写真の中には、ウミノクマが時々紛れ込んでいます。
まるで「いいちこ」の広告のようです。

もちろん、羽海野先生のイラストもたくさんです。カラーです。書き下ろしです。
見開きのイラストでは、トーベ・ヤンソンが過ごした島を描いています。
見ていると、もの悲しくなってくる海の色。海鳥が舞う中、ひとり岩場に立つウミノクマ。
けれども、島に萌える緑が、荒涼とした景色の中でも鮮やかです。

私、最近、アラビアの食器が欲しくてたまらないのですが
そのアラビアの工場見学!うらやましいです。
しかも、アラビアを傘下に持つフィスカルス社の方が
シナモンロールの作り方まで教えてくれています!
おおばんぶるまいとはこの事です。

カレリアパイは、その存在を知ってから、
ずっと食べたいと思い続けている食べ物の一つです。
ミルク粥をライ麦の生地で包んで焼き、
エッグバター(ゆで卵を刻んでバターに混ぜたもの)を乗せて食べるそうです。
買えないならば作ればいいのかしら。

ムーミンといえば、グレーテルのかまどで作っていた
ムーミンママのパンケーキも食べてみたいですね。

「3月のライオン」の特集ページもあります。
西武池袋で、三日月堂の和菓子を再現して
期間限定で販売していたのは知っていましたが、
「混むからいいやー」と諦めていました。
販売された全7種類のお菓子たちが、写真入りで紹介されています。
ふくふくダルマが食べたい。

とどめに、雑誌の表紙イラストそのままのクリアファイルが
とじこみふろくで付いてきます!
A4用紙を入れると、ちょっと上にはみ出る(1.5cmくらい)ので
使うつもりの人は、要注意です。


アラビア…少しずつ買いそろえます。がんばります。

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読書「迷宮レストラン―クレオパトラから樋口一葉まで」

2015-11-20 20:55:15 | 日記


「迷宮レストラン―クレオパトラから樋口一葉まで」(河合真理著)と言う本を読みました。

会員制の「迷宮レストラン」は、お迎えしたお客様に合わせて
とっておきの料理コースを用意して、おもてなしします。

お客様はレオナルド・ダ・ヴィンチや、ダーウィンをはじめとする、歴史上の偉人…だけではなく!
シンドバッドや、河童の河太郎など、架空の人物も。

著者の方の下調べがすごいのです。
お客様一人ひとりの好みのために、たくさんの文献を読んでいる印象を受けました。

料理の多くは、お客様の生きた時代・土地に合わせた食材を使うので
手に入れづらい材料ばかりで、再現は早々に諦めましたが、
「これこれこう言う理由で、このような料理を用意いたしました」と言う解説に胸がときめきます。

レシピ本と考えると、実用的ではありませんが
読み物として、大変面白かったです。

先に書いたダ・ヴィンチは、菜食主義者なので、
スープストックも野菜で取ります。

聖徳太子に出した「にんじんの蘇和え」。
蘇(そ)とは、古代のチーズのようなもの…なのですが
牛乳を数時間煮詰めて作ります。
(あの…手作りカッテージチーズじゃ駄目ですか?)

コロンブスが新大陸の先住民にした仕打ちを読み、ヤツの事が嫌いになりました。

食卓の写真が、またステキなのです。
雰囲気のある食器をそろえて、セッティングされています。

本や映画に出てくる料理に食欲をかきたてられるタイプの方に
おすすめしたい本です。


そういえば、私もブログ内では
架空のお客さんに料理を作って、出してましたわ。
ランカにパインケーキとか、
フレデ肉さんに熊肉とか、
フェリシアにステーキサンドとか。
「迷宮レストラン」にならって、今度は誰に何を作りましょうかね。

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パクチーの保存方法

2015-10-30 21:53:13 | 日記
パクチー・香菜(シャンツァイ)・コリアンダー。
どれも同じ野菜です。

その独特の風味から、苦手な人も多いですが
エスニック料理にはパクチーがないと、物足りなさを感じます。

最近では、スーパーでも手に入りやすくなりましたが
うちの近所のスーパーでは、ちょっと高値です。
一度に大量に使うものでもないですし、用途が限られるので、たまーにしか買いません。

だもんで、購入した場合はチマチマと使っていたのですが
保存方法を間違えていたため、すぐダメにしていました。

水を少しはったボウルに、パクチーの根元の部分を浸けて
室温に放置していたんですが、
夏場、ドロドロになっていた時は、己を呪いたくなりましたね。

生春巻きとか、タイ風春雨サラダとかを食べたくてパクチーを買ったものの、
帰宅後、ものすごく面倒になって
「またパクチーをドロドロにするフラグが立ったかなー」とか考えながら
ウダウダしていた先週の事です。

ゴロゴロしながら手持ちの料理本を読み返していたら、
パクチーの正しい保存方法が書いてあるじゃありませんか!


この「野菜だより」によると、
「香菜やディルなどのハーブ類は、
ボウルの底に湿らせたキッチンペーパーをしいた上にふんわりのせ、
ラップをかぶせます(湿気のある部屋を作るわけです)。
ちょっと場所をとりますが、こうしておけば冷蔵庫で2週間ほどピンピンしています」
…とあります。

いまやらねば
いつできる。
わしがやらねば
たれが
やる。


気負いましたが、たいした準備は必要ありません。
湿らせたキッチンペーパーをボウルに敷いて、
葉っぱをボウルに沿うようにぐるっと曲げて入れます。

根っこが乾燥しちゃうかな?と思ったので、根の部分をキッチンペーパーで包んでみました。
勝手なアレンジです。

ただ、「ちょっと場所をとります」と書いてあるとおり、
家で一番大きいボウルを使わなければ、パクチーが入りませんでした。
ボウルを入れるために、冷蔵庫のスペースを確保して、保存します。

そして、今日でちょうど1週間です。
パクチーの様子は…。

おお、元気です!これはすごい!
これからさらに1週間もピンピンしているなんて、嬉しいですね。


「野菜だより」には、青じその保存方法も書いてあります。

「すっぽり入る高さのグラスに、根元のゴムをはずした青じそを入れ、
茎だけが浸かるように1cmほど水を入れます。
キッチンペーパーをかぶせ、さらにラップでおおっておけば
冷蔵庫で2週間はピンピンしています。」


これも、保存方法を間違えていました…。
コップに入れて茎を水に浸け、室温で放置していたのですが
1週間ももたずに、茎から茶色くなることがしばしばありました。
次回からは、この方法で長持ちさせます。

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ひょいぱくと「王とサーカス」

2015-07-30 23:12:22 | 日記
ひょいぱく
[副](スル)
軽い調子で食べ物をつまみ、ぱくぱくと食べるさま。
「ひょいぱく(と)唐揚げを食べた」
「お高いチョコをひょいぱくしたら、怒られた」


辞書風に書いてみましたが、こんな言葉はありません。
ないんですが、我が家では家庭内方言として使っています。
「また、ひょいぱくして!私の食べる分も考えてよ!」
「だって、このチョコが美味しすぎるからひょいぱくしちゃうんだもん」…など。

が、好きな作家さんがツイッターで「ひょいぱく」を使っていたので
「これはどこかに語源があるに違いない」と、記憶を掘り起こしてみたところ
「らんま1/2」で食べ物が出てくるシーンで使っていた擬音でした。
きっと、私と同年代なんでしょう。

で、ひょいぱくが我が家以外にも使われている事に嬉しくなって、その作家さんの新刊を帰りがけに買って、
電車の中で読み、家事のため中断、ご飯を食べてから再開し…先ほど読み終わりました。
「あー、あー、あー」ってなりました。
発売したての単行本を買うのは久しぶりでしたが、買って良かった、読んで良かったです。

米澤穂信「王とサーカス」
心の一部に切なさを感じつつ、かつ爽やかな読後感です。
でも「ひょいぱく」気味に読んでしまった事が悔やまれます。
いいの、後でまた読むから。

ネパールが舞台のお話なので、ネパール料理が出てきます。
警官と一緒に食べているモモ(餃子)、食べてみたいです。
とりあえず、チヤの淹れ方でも検索しようか。それとも、週末は天ぷらにしようかな。

ちなみに、我が家でひょいぱく禁止だけどひょいぱくしてしまう禁断のチョコは、
モンロワールのリーフメモリーです。

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パンをふんだむすめ(2)

2015-07-29 19:40:38 | 日記
食べ物が出てくる物語が大好きな私に
強烈なトラウマを植え付けた「パンをふんだむすめ」。

1話目に続き、完結となる第2話目、行きます!

~あらすじ~
靴を汚したくないばかりに、パンを泥水に投げ入れて踏みつけたインゲルは
そのまま泥の中に落っこちていきました。
あれ?これ、ちょっとした水たまりじゃなかったのー?と後悔してももう遅い、
どこまでも、どこまでも、インゲルは落ちてゆきます…

おなじみとなった主題歌、いきます!

♪パンをふんだむすめ~
 パンをふんだむすめ~
 パンをふんだ罪で~
 地獄に~落~ち~た~

 神様ーにそむいた インゲルっ♪
 神様ーにそむいた インゲルー♪
 地獄に~落~ち~た~


あっ、貴家堂子さん(サザエさんのタラちゃん)の名前があります。
当時はぜんぜん気付かなかったです!

落ちて落ちて…、
インゲルがようやくたどり着いたの場所には…

♪わーたしぃ、沼おんなー
 朝から晩までぇ
 グツグツグツーー
 毒を煮るーー毒を煮るーー
 毒を煮るのがーー商売さぁぁーーー♪

変な歌を歌っているオバさん(沼おんな)がいました。
ナレーターがこの沼おんなについて、親切に説明してくれます。
深い深い沼の底に住んでいて、悪魔や魔法使いのために、朝から晩まで毒を煮ている女だそうです。
どうやらここは、沼の底のようです。

「私が明日にでもジョブチェンジしたい職業」の一個に付け加えておきます、沼おんな。
在宅ワークで受注生産で好きな物を作って…。あこがれます。

ヘビやヒキガエルやイボガエルがうじゃうじゃいるし、
沼おんなは珍妙な歌を歌いながら仕事中だし、
パンを踏んでしまったばかりに、とんでもない所に来てしまったインゲル。
ようやく地面に足を着けられたと言うのに、パニックを起こしています。
「ここはどこ、どこなの?!ヒィィーー」

「とうとうやって来たなぁ、パンを踏んだ罰あたりの娘よ…ウェッヒッヒヒ」
と笑う沼おんなに、インゲルは
「この汚らしいヒキガエルをどけてちょうだい!このぶよぶよヘビをおっぱらって!」と叫びます。

この場の力関係がまったく分かっていないようですね、この小娘は。

ヘビやカエルに囲まれたインゲルは逃げ出そうとするのですが、
足にぴったりくっついたパンが邪魔になって、なぜか一歩も動く事が出来ないのです。

走りづらいだけなら理解できるんですが、動けないほどとは…
パン、恐ろしい子…!

「パンが取れない、パンが取れない!!ああっ、何と言う事なの!
 ヒィィ、たすけてぇぇーー」

追い詰められた様子の演技がすごいです。パニックを通り越して、狂気すら感じられます。

そんなインゲルに、ヘビやカエルがじわじわと近付きます…。
ヒキガエルやイボガエルはドレスのフリルにもぐりこみ、
ヘビは髪の毛に絡まってウヨウヨしています。
失神寸前のインゲル。
モテモテですね!

そこへ、年寄りの魔法使いが現れました。ナイスタイミング!
沼おんなに依頼していた毒を受け取りにきたようです。
「これは器量良しの娘がいるねぇ。ついでにもらっていこうかしら。
 廊下に置く飾りにもってこいだわいイッヒッヒッヒ」

ここでもインゲルの器量良しが役に立ちました!さすがです。

魔法使いに連れられて(ホウキでひとっ飛び!)インゲルがやって来たのは
…地獄でした。
魔法使いの御殿に通じる、ご自慢の廊下の事を地獄と呼ぶそうです。

私の中の常識がちょっとだけ覆りました。

長い長い廊下には、地獄に落ちた何百、いえ何千人もの人間が
石像のように並んでいました。

影絵なので分かりませんが、きっと、どれも苦悶の表情を浮かべているんでしょう。

魔法使いはインゲルを廊下に立たせると、
蜘蛛に命じました。「この娘に糸をはきかけろ!」
するすると蜘蛛の群れが降りてきて、インゲルの体に糸を巻きつけます。

インゲルは悲鳴をあげて助けを請いますが、もちろん誰も助けてはくれません。
じき、インゲルの体は石のように堅くなり、廊下のオブジェたちの仲間入りをしました。

「手がしびれてきたわ…。腕も曲がらない…。
 それに、お腹がすいて死にそうだわ…。
 せめて、せめて、足にくっついているパンを一切れ、ちぎって食べることができたら…!」

ちなみに、沼の底から一緒にやって来たヘビさんやカエルさんたちも一緒に石化しています。
とんだとばっちりですね!

「なぜこんなに苦しまなきゃいけないの?
 パンを踏んだ事くらいで!」

私も、パンを踏んだだけなら重い罰だなぁと思いますが
真の問題はインゲルの性根にあるので、、、
まーきっと語られていない罪も山盛りあるんでしょうね…。

「神様なんて呪 っ て や るから…!私をこんな苦しい目に合わせて…!」
こんな有様になっても、インゲルは、本来の自分を捨てません。

そこにシビれます。あこがれはしませんけど。
神様、もっとこらしめて良いですよ!


とまあ、こんな感じで地獄に落ちてしまったインゲル。
あれから幾年も経ったようですが、インゲルにそれを知る術はなく
ただただ神様に呪いの言葉を吐き続けていました。
身動きひとつ取れず、空腹のまま死ぬ事もできない苦しみは
永遠に続くかと思われました。

と、遠い遠い地上から、インゲルの名を呼ぶ優しい声がするではありませんか。
「インゲル、かわいそうなインゲル」

タラちゃんキタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!

その頃、地上では、なんとインゲルの顛末が語り草となっていました。
きっと、「悪い事をするとインゲルみたいになっちゃうよ!」と
子供を叱るのに使われてるんでしょう。

インゲルの事をかわいそうと言ったのは、病の床に臥した小さな女の子でした。
重い病気で、もう余命いくばくもないその子は
自分のお母さんからインゲルの話を聞いて、
インゲルの事を心から憐れんでくれたのです。
女の子の純粋な気持ちは、インゲルの心にも深く響きました。

そして、女の子が天に召されるその日、
女の子は自分の事よりも、インゲルのために祈りを捧げました。
「神様…わたしだって、インゲルのように 神様のお恵みのお菓子を足で踏んだわ。
 わたしだって、ママに口答えしました。
 わたしだって、きれいなお洋服をみせびらかしたわ。

 神様…インゲルの罪を許してあげて。
 もし、私に天使の翼をくださるなら、それをかわいそうなインゲルにつけてあげて下さい。」
そう言って女の子の流した涙は、地獄の底まで落ちてきて
インゲルの上に降り注ぎました。
温かい祈りに触れたインゲルの心からは、ひねくれた気持ちが消えてゆき
女の子への感謝の気持ちと一緒に、涙があふれ出しました。

その時、一筋の光がインゲルに注ぎました。
すると、どうしたことでしょう。インゲルの姿は消え、代わりに一羽の小鳥が現れました。
女の子の願いを聞き届けた神様が、インゲルを鳥の姿に変えてくださったのです。
小鳥は、地上に向かって飛んでいきます。

ただ、インゲルの罪がチャラになったわけではなく
この小鳥は鳴く事もできず、また、みすぼらしい姿をしていました。

そうとう重い罪のようです。
神様的には、「ここが譲歩の限界ね。地獄から脱出できただけでも感謝しろ。」って感じでしょうか。

そして、小鳥のインゲルは人間の住む町に辿り着き、お話の冒頭部分に至る、と言うわけです。


動物たちが食べ物に困っている冬の季節、
町のパン屋のおかみさんは、みずぼらしい小鳥を気にかけ
毎日パンくずを与えていました。

ところが、みずぼらしい小鳥は、自分ではパンくずを少しついばんだだけで
あとは他の小鳥たちを呼び集めて、皆に分け与えていました。

冬の間じゅう、この小鳥は
えさになる物を見つけては、他の小鳥たちに分けてあげていました。

そして、そのパンくずの量が、インゲルが踏んだ例のパンと同じ量になったその時
みすぼらしい小鳥の姿が、真っ白な羽を持つ鳥に変わったのです。
それは、インゲルが罪をつぐなった瞬間でした。

パン屋のおかみさんが驚いて見守る中、
美しい声で鳴く事もできるようになった小鳥は、飛び立ちました。
どこまでも、どこまでも飛んで行きました。
もしかしたら、お日さまの光の中に飛んで行って、光の鳥になったのかもしれません。

~Fin~



インゲルもイカロスも!お日さまに向かって飛んじゃダメえええ!
あ、つい「勇気一つを友にして」を思い出してしまいました。

罪を償った結果、きれいな小鳥になれました…って
救われたんだかどうなんだか分からないラストですね。

恐ろしい場面ばかりが印象に残っていましたが
大人になった今では、この終わり方も心に残ります。
とりあえず、今後も食べ物は大事にします。

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パンをふんだむすめ(1)

2015-07-28 21:10:53 | 日記
NHK お願い!編集長で視聴者のリクエストにこたえて
7月25日に再放送されたパンをふんだむすめを見ました。


小学生の頃、道徳の授業時間にNHKの教育番組を見終わったた後、
先生のきまぐれによっては、次の番組を見させてもらえました。

その中の一つが「こどもにんぎょう劇場」でやっていた
影絵劇「パンをふんだむすめ」です。
食べ物の出てくる物語の中でも、群を抜いた恐ろしさでした。

耳に残る主題歌と、今なお心に残るトラウマ物語が
時を超えて再放送されました!
番組予定に気がついて、良かったー。

当時は本っ当に恐ろしかったのですが
大人になった目線で、落ち着いた気持ちで観賞しようと思います!


昔々、ヨーロッパの北の国の物語―――
その年の冬は特に寒く、森の動物たちは食べ物を探すのに苦労していました。

そんな中、村はずれに一羽のみすぼらしい小鳥がおりました。
荷馬車の引くソリからこぼれ落ちた小麦を見つけては
自分は少ししか食べず、他の鳥たちに分け与えていました。

その小鳥こそが!タイトルにもなっている
パンを踏んだ娘 インゲルの変わり果てた姿だったのです!
ここで、主題歌が流れます。

♪パンをふんだむすめ~
 パンをふんだむすめ~
 パンをふんだ罪で~
 地獄に~落~ち~た~

 神様ーにそむいた インゲルっ♪
 神様ーにそむいた インゲルー♪
 地獄に~落~ち~た~


あ、アンデルセン原作なんですね。

インゲルは早くに父親を亡くし、お母さんと二人暮らし。
お母さんは生活のために、よその家の下働きをしたり
薪を拾って売ったりと、毎日働きづめでした。

それなのに、インゲルときたら!
外に出て働いているお母さんの苦労なんて気にもせず、家の事なんて何もしません。

家事どころか「ウヒヒヒ…飛べないハエ…」
羽をむしったハエをつつくと言う、不思議な遊びをしています。

いやもうこの笑いが不気味すぎて、声優さん、迫真の演技です。

そう。インゲルは、ワガママでいじわるで生き物をいじめることが大好きな
サイコパス入った女の子だったのです。

これは、近所でそうとう悪評が立っている事でしょう。

虫をいじめて会心の笑みを浮かべる娘を見て、お母さんは叱りつけますが
インゲルは逆ギレします。
その様子を見て、インゲルのお母さんは娘の将来を悲観し、神様に嘆きます。
「神様、どうか娘を素直な良い子にしてください…!」

幾年か経ち、インゲルは金色の髪を持つ美しい娘に成長しました。
ところが、内面は元のまま…いえ、それどころか
さらにワガママさといじわるさに拍車がかかっていました。

そんな時、子供のいない夫婦が、インゲルを一目見て気に入り
「自分たちの子供にしたい」とやってきました。
その夫婦はお金持ちだったので、
今の貧しい生活から逃げ出したいインゲルは、お母さんの反対も聞かず
進んで夫婦の子供になる事にしたのでした。

お金持ちの家の子になったインゲルは、それから毎日、養父養母に甘やかされ
服に、靴に、アクセにメイクにネイルにと
自分を着飾り放題、贅沢のし放題です。
また、それが映える容姿を持ってるもんだから、養父も養母もごきげんです。

そんなある日。
養父と養母が「一度村へ帰って、お母さんにその美しい姿を見せておあげ」
「どんなにかお喜びになるだろうよ」と、里帰りを提案してきました。

「さ、この大きな白いパンをお母さんにお土産に持ってお行き」

最重要アイテムキタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!

インゲルはパンを抱えて村に向かいました。
もちろん乗り気ではありません。
みじめな姿をして働いているお母さんなんて、見たくもないと思っています。
でも、村の人やお母さんに「今の輝いている自分」を見せたいと言う、自己顕示欲もあったのです。

本当に性格悪いなー。

村の人はインゲルを見て「おや…」「まあ…」「へえー」と驚きました。
でも、これ絶対プークスクス&ヒソヒソですよね。村人をナメちゃいかんよ、インゲル。

そして、良い気分になったインゲルは家に向かうのですが
沼のほとりの道では、あふれた水が泥水を作っていました。
インゲルは「せっかくの靴がだいなしだわ!」とぶうぶう言いながら、慎重に進みます。

そこへ、道の向こうからたきぎを背負ったお母さんが歩いてくるのが見えました。
服はぼろで、靴なんてはいていません。顔も真っ黒です。
お母さんを見たインゲルの吐いた言葉がこれです。
「やっっっぱり来るんじゃなかった!
 あんなみすぼらしい姿の人がお母さんだなんて、恥ずかしいわ!
 あ た し の 値 打 ち が 下 が っ ち ゃ う。
 …帰ろうっと。」

きびすを返すインゲルの姿に気がついたお母さんは、必死に呼びかけます。
「インゲル、インゲルじゃないか!お待ちよ、お待ちったら!」
お母さんの声は耳に入っているのですが、インゲルは今来た道を戻ります。
二度と村になんか来るもんか、そんな事を思いながら。

ぷりぷりしながら歩いていたせいでしょうか。
来る時は気をつけて避けていた泥だまりに、片足をつっこんでしまいました。
「もうっ、なんて忌々しい!」

ふと、抱えていたパンに目が行きました。
「そうだわ…靴を汚さないように、このパンを…
 えいっ!」
何と言う事でしょう!インゲルはお土産に持ってきたパンを、泥水の中に放り投げました!
インゲルは、そのパンを踏み台に、向こうへ渡ろうと考えたのです。

ところが、片足をパンの上に乗せ、もう片方の足を地面から離したその時です!
インゲルの体が、どんどん泥水の中へ吸い込まれていくではありませんか。
「きゃーーーーっ!」


ヒィィ(((((( ;゜Д゜))))))ガクガクブルブル

「ああっ、沈んでいく!」お母さんはインゲルの元に駆け寄りますが
浅いはずの泥水は、まるで底なしのようにインゲルを飲みんでしまいました。
「おお神様、なんて恐ろしい事!インゲル、インゲル!」
ブクブク泡立つ泥水のそばにしゃがみこみ、お母さんはインゲルを呼び続けました。

泥水の中はどうしたことか、本当に底なしになっていて
インゲルはただひたすら落ちてゆきました。
インゲルの運命やいかに。
主題歌2番、いきます。

♪パンをふんだむすめ~
 パンをふんだむすめ~
 パンをふんだ罪で~
 どこまで~落~ち~る~

 神様ーにそむいた インゲルっ♪
 神様ーにそむいた インゲルー♪
 どこまで~落~ち~る~


ちなみに、落ちている間
インゲルの片足にはパンがくっつきっぱなしです。
このパンが2話目でまた良い仕事をしてくれます。

主題歌を歌っているのは「勇気一つを友にして」を歌っている人と同じなんですね。
あれも落ちる歌ですね、そう言えば。

歌の歌詞から想像できるように、インゲルは地獄へ落ちるわけですが、
素直に地獄へ落ちる訳ではなく…
この先も、トラウマものの展開がもりだくさんですよ!

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ファイアーエムブレム覚醒 フレデ肉さんでも食べられる熊肉

2015-06-24 23:23:37 | 日記
あらすじ…
ファイアーエムブレム覚醒のキャラクター、フレデリクさんは
熊肉が苦手なために「フレデ肉」とあだなを付けられてしまうのですが…

「フレデ肉さーん、ねえフレデ肉さん!
 このお肉食べてみてください!」
「人の名前をもじって遊ばないで下さい!
 って誰ですかあなたは?」
「初めまして、いつもうちのマイユニッ子がお世話になっています。」

「・・・あなたはもしや、マイユニッ子さんのお母様ですか?」
「そんなものです。と言うか、この軍全体の保護者みたいなものです。」

「そんなことより、フレデ肉さん。
 あなた苦手な熊肉が食べられたら、うちのマイユニッ子にプロポーズするつもりらしいじゃないですか」
「!!どうしてそれを!? 衛生兵!衛生へーーーい!!」
「やだわフレデ肉さんたら、動揺しすぎ。
 私はこの軍全体の保護者みたいなものだって言ったでしょう?(=プレイヤー)」

「それに私は、協力しようと思って、フレデ肉さんでも食べられそうな熊肉を探してきたんですよ。
 これ食べて訓練して、来るべき日に備えましょう!」
「そ、それはありがたいですが…良いんですか、お義母さま?」
「ええ、一緒にがんばりましょう!
 フレデ肉さんの熊肉嫌いの、運命を変える!」

「とりあえず、その呼び方だけは何とかしてもらえないでしょうか…」

「獣臭さの段階別に、いろんなお肉を肉のスズキヤから調達してきました」
ジビエ5点詰め合わせセット猪鹿鳥セット
「これは…遠山ジンギスハイグレード?鹿ジン?パッケージからすると、羊の肉鹿の肉ですか。」
「じゅうじゅうと焼きます。あー、タレの香りが食欲をそそりますねー。ちょっと羊臭いですけど。
 さ、食べてください」
「むぐ…このニンニクの効いたたれが、しっかりとお肉に染み込んで…これはおいしいです!
 まったく肉の臭みが気になりません!」

「さらにこちらの白飯もどうぞ」
「肉・ご飯・肉・ご飯…永遠に食べられそうです」
「この世界に白飯があるかは知らないけど、気に入ってもらえて良かったです。
 次はですよ。お店の人によると、ちょっと癖があるそうですけど」
「むぐ…先ほどよりは少し特徴のある匂いがしますが、
 むしろ、猪肉の野趣ある味わいに、にこのタレがピッタリです!」

「よし、ここまでクリアできたなら、いきますよ!」

「ちょっ…! これまでと違って、明らかに匂いが…獣臭がすごいですよ!」
「わーホントだー。タレのニンニクの香りをはるかに上回る獣くささ。くっさ。」
「…(不安)」

「…どうぞ。」
「…むぐ。
 もぐ…もぐ…ごくん。」
「どうですか?」
「…あの…食べられなくはないです。
 ただ、おいしいタレの風味の後から、そこはかとない獣臭が鼻腔を突き抜けていくというか
 口の中に獣の味が延々と残るというか…
 ご飯もあんまり進みません」
「つまり?」
「つまり…これぞ熊肉だなーと…。」

「ですよねー!
 私もね、ガチの食卓に出す料理じゃないなと思いました。
 みんなでワイワイバーベキューする時に、ネタ肉として持参するのにはぴったりですよね!
 でも、熊肉しか食べられない事態になってしまった時に、これが出てきたら?」
「それは、なんとか食べられますが…でもそれって、タレの味のおかげで食べられているだけなんじゃ…」

「ともかく、熊肉を克服できたことは確かです。
 ちょっとマイユニッ子さんにプロポーズしてきます!」
「あ、少し待って。支援レベルを確認するから。
 …
 ……。
 あの、ごめん。なんでか、いつの間にか、おたくの王子様と結婚しちゃってるみたい…」
「……」( ゜Д゜)

「あー、びっくりした。
 聖戦の系譜で、てっきりエーディンとくっつくと思っていたのに
 ポッと出の女に『愛している…』とか言っちゃう公子様を思い出したわー。」
「………」( ゜Д゜)


「フレデ肉さん、知ってますか?
 明日発売のファイアーエムブレムifでは、自分の拠点であるマイキャッスルで
 料理を作って食べて、パラメータを一時的にアップできるそうですよ!」

「しかも、失敗したゲロまずな料理を食べされられると、『衛生兵』を呼ぶキャラクターがいるそうですよ!
 フレデ肉さんと同じ決め台詞ですね!中の人も同じですね!」
な、なんだってーーーーー!! …あの、こんな感じでいいですか?」

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「アニメ 英国一家、日本を食べる」第4話 後半

2015-06-19 22:40:48 | 日記
~「アニメ 英国一家、日本を食べる」第4話「力士サイズになる料理」前半のあらすじ
ちゃんこ鍋に興味を持ったマイケルは
取材のため、家族を連れて相撲部屋を訪れる。
一度は見学を断られるも、トシのコネを利用することで、取材をOKしてもらえたのだった…~


無事、一家は相撲部屋の見学をできることになりましたが、
目の前でぶつかり稽古を見てガクブルするアスガー (((( ;゜Д゜)))に
エミルが「CGじゃないよ」と言います。
反対に、リスンときたら、頬を染めてうっとりと力士に見入っています。
「力士ってとっても美しいのね…たたずまいがりんとしてすてきだわ…」
自分の母親が、アンコ型好みへ目覚める過程を目の当たりにし、アスガーは驚愕します(((( ;゜Д゜)))

親方に稽古を見た感想を聞かれて
「テレビで見るのとは大違いです」と答えるマイケル。

優等生の回答ですね。さすがジャーナリスト。今度、真似させていただきます。
あ、比較的小柄な、金髪外国人力士がいますよ!ヨーロッパ出身でしょうか?

親方は「ボクたち、あのお兄さんを見ててごらん」と
欧州出身っぽい力士を指さします。
そっぷ型の彼は、自分の倍はあろうかと言う相手を、えいやっと投げ倒しました!
アスガー「うわぁっ、今の見た?!」エミル「ブルドーザーみたい」

エミルはホントに…( ´・∀・`)褒めて言ってるんだと受け取っておきましょう。
「時には小さい方が相手をふっとばすことだってあるんだよ」親方の話を効いて、アスガーは目を輝かせます。

親方は相撲のグローバル化について説明した後、先ほどの欧州出身っぽい力士を紹介してくれました。
エストニア出身の多林山(たりんざん)と言うそうです。目が青いです。
マイケルは彼にいくつか質問をしますが、多林山は一切笑顔を見せず、淡々と答えます。

稽古中にいっさい笑顔を見せない力士たちを見て
厳格な相撲の世界のしきたりについて、マイケルが考えを巡らせていたその時、
「そろそろ飯にするぞ!」と親方が食事の時間を告げます。それを聞いた力士たちの表情が…とたんにデレました!

やっぱり、食事が一番の楽しみなんでしょうか。

親方の好意で、マイケルたちはちゃんこ鍋の作り方を見せてもらえることになりました。

ちゃんこ鍋~ナレーションより~
 ちゃんこ鍋とは、野菜を魚や肉と一緒に大きな鍋で煮た料理である。
 ちゃんことは、力士が作る料理一般の事で、つまりちゃんこ鍋とは力士が作る鍋料理の事である。

稽古が終わって、ちゃんこが出来上がるのをを待つ力士たちの過ごし方はまちまちです。
スマホで音楽を聴いたり、マンガ雑誌を読んだり、ゲームをしたり、談笑したり…皆リラックスしています。

メリハリって大事ですよね。

本日のちゃんこ番は、最初に相撲部屋を尋ねた時に出てくれた力士のようです。
裸エプロン…いえ、まわしの上からエプロンをした姿で調理をしています。
今日は、鶏肉のしょうゆちゃんこを作るそうです。

細かいレシピはなく、根菜類は鉛筆を削るようにして直接鍋の中へ入れていきます。
「昔の相撲部屋はもっともっと大きくて、100人以上いる部屋もあったから
一つの鍋で大勢が食べられる料理が必要だったんです」

じいちゃんが大相撲本場所を見てたあの頃かなぁ…。
本場所が始まると、アニメが2週間も見られなくなるから、当時は「相撲は敵…」って思ってたっけな。
でも千代の富士は好きだったヽ(・∀・)ノ

入れる具材は、大根、にんじん、ねぎ、油揚げ、豆腐、白菜、ごぼう、しいたけ、えのき…
「毒以外は何を入れてもいいんすよ」
「チョコレートは?」とふざけた質問をするエミルに、「そんなもん入れたら、兄弟子にぶん殴られますよ」と真面目に答える力士。

出てきた時は怖かったけど、良い人です。

親方「体を大きくするにはまずご飯、
それから野菜や肉、魚をバランス良くたっぷりと食べるのが一番です。」

では、体を小さくしたい場合は、その逆をすれば良いんですね。

昔は、牛や豚を食べると負けにつながると言って、食べるのを避けていたそうですが
(牛や豚は四足の動物→相撲は手をついたら負けなので)
この相撲部屋では、ハムやソーセージは加工してあるから可だそうです。

出来上がったちゃんこを、一家もお相伴させてもらいます。
いっぱい食べたら力士みたいに強くなれるぞ!と聞いたアスガーは
おそるおそるちゃんこを一口食べ…、その美味しさにお腹が膨れるまで食べました。

食後、多林山がアスガーに「ちゃんこを食べて本当に強くなったか、試してみないか?」と
対戦を申し込んできました!
リスンは「本物の力士とお相撲を取るチャンスよ」と言いますが
「僕がバラバラになってもいいの?!」顔をムラサキにしてアスガーは抵抗します。
親方とマイケルも、アスガーをあおり、「わかった」とやる気になるアスガー。

土俵の上で多林山とアスガーはがっぷり四つに…
組める訳もなく、全力で押すアスガーを、どっしり構えた多林山が支えているような格好です。
が、あっ、多林山が倒れました!
周りの力士たちが、アスガーに拍手と歓声を送ります。

「あいててて…すごいな、アスガー君」と、まいった演技をする多林山。
エミルはアスガーにペタペタ触り、「CGじゃないよね」と確認します。
「ちゃんこのパワーだ!やった!やった!」と喜ぶアスガーを囲んで、力士たちは朗らかに笑います。

ミエミエの接待相撲ですが、多林山と皆の優しさがステキです。
ええ子たちや…。

「良いお弟子さんたちだ」マイケルの褒め言葉を受け、
親方は「うちでは弟子たちと家族同然の暮らしをしています」と答えます。
東雲部屋のおかみさんは、全員分の洗濯をするそうです!洗濯機と時間がどれだけあっても足りなさそうです。
「みんな私の息子みたいなものですよ」

夕暮れ時…
マイケルたちは話をしながら帰り道を歩きます。
「正直、今までは相撲をテレビで見てもこっけいだと思っていたんだが
 こらっ
ちょっと見る目が変わったな」
「でも、ご飯の後本当にすぐに昼寝している人もいたね」

「たらふく食べて昼寝して…理想的な生活だよ。
あのキツイ稽古がなければの話だけどな。パパには無理だ」
「僕だって無理だ」と言うアスガーに続き、エミルも「僕も無理」と言います。
私も無理ムリ。
「良かった、うちは食費の心配をしなくても良さそうね」と、リスンの言葉を聞いて、皆が笑います。
エミルだけが「食費って何?」と不思議そうにしているのでした。



実写パートで、実際の相撲部屋の力士がちゃんこ鍋を作っていました。
白だしを使っていましたが、確かに、鶏の脂と相性が良さそうです。
「隠し味のおろしニンニク」が隠しきれないほど投入されていました。パンチが効いていて、おいしそうです。
ちゃんこ鍋の他に、イカのバター焼きや、ホルモン入りの焼うどん(つゆだく)、白身魚のフライが食卓に並びます。

食べ終わったら昼寝をして(アスガー達が見学したとおりですね)、その後は自由時間です。
あ、ガンプラを作っている力士もいますよ!普段は年相応の青年なんですね。
そう言えば、連合いが百式のガンプラが新しくなった!と言って欲しがっていました。好きなだけ買うが良いですよ。
百式と言えば、クワトロさん。クワトロさんと言えば、劇場版Zでやたらとケーキにこだわるシーンですよ。

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「アニメ 英国一家、日本を食べる」第4話 前半

2015-06-18 21:53:42 | 日記
「英国一家、日本を食べる」の第4話は「力士サイズになる料理」です。
(第3話はすっ飛ばしました)

力士を始めて見る一家の(特に子供たちの)反応が楽しみです。
今回、長くなりすぎたので前半・後半に分けます。

ウィークリーマンションでパソコンに向かい、仕事をしているマイケルの元に
子供たちがやってきます。
エミル「パパ、遊ぼう」、アスガー「どっか行こうよー」と
二人でおねだりしますが、マイケルは二人に「後でな」と告げると仕事を続けます。

そこへ、リスンが「パパのお仕事のじゃましちゃだめよー」と
お茶とドーナツを持ってやってきます。
このドーナツが、またおいしそうで…(゜¬゜)
…が、床一面に転がる紙くずを見て、
「どうしてパソコンで執筆しているのに、紙くずが出るの?」と尋ねます。
そらそうだ。

「わざわざ失敗した文章をプリントアウトしてから捨ててるんだ。
こうすると悩んでる感じが出るだろ?」と言うマイケルの目が据わってます。
ちょっと怖いです。
ちなみに私は、プリントアウトした後に文章の間違いに気づいて
失敗した紙は、もったいないのでぐしゃぐしゃにせず裏紙にする派です。

リスンの差し入れのドーナツを食べながら仕事を続けるマイケルに、
気分転換にどっか行こうよーと、アスガーは再びおねだりします。
構って欲しいためか「食べて座ってるだけじゃ、また太るよ?」と茶化すアスガーに
「太る事はそんなに悪い事か?」とマイケルは答えます。

後の回で、マイケルの体重は約80kgだと判明します。

「太りすぎたら体が動かないでしょ?女の子にもモテないし」
と言うアスガーに、マイケルはくるりと振り返ると
「それは大きな間違いだ。ここ日本ではな」
と、テレビを点けて、放送している大相撲中継をみせます。
ちょうどやってた時期だったんですね!

「何これ?!何でみんな太ってるの?
何でお尻出すの?
何で塩まくの?!」
始めて相撲を見る英国人として正当な反応をするアスガーに、マイケルは相撲と力士の説明をします。
「力士と呼ばれるこのアスリートたちは、大きな体を作るためにたらふく食べる。
しかも、食べたらすぐ寝ると言う、とてもううらやましい毎日を繰り返すんだ。
そして有名力士ともなれば、女性にモテる!」

マイケルの話を聞いていると、相撲がキラキラしていたあの時代を思い出します。
じいちゃんがチャンネル権を握っていた、あの頃。大相撲の時期は夕方のアニメを見ることが許されなかった…。
子供なんてしょせん、ヒエラルキーの最下層。
当時はアニメなんて言葉じゃなく、テレビのまんがって言ってたっけなぁ…( -_-)

心に染みるブルーな過去を思い出した所で、閑話休題。

「力士って人間?」エミルがまた失礼なことを言ってます。
「こんなセイウチみたいな人、ホントにいるかな?外を歩いている日本人は、だいたい痩せてるのに。
これ、全部CGなんじゃない?」
アスガーも何気に失礼ですが、一般的な日本人と比較しての発言です。
「一体何を食べてこんなに太るのかしら?」と疑問に思うリスンに「ちゃんこ鍋さ」とマイケルが答えます。
さすがフードライター、下調べ済みでしたか。

が、「何それ?どんな食べ物?」とアスガーにつっこまれると
「たぶん、食べると太る食べ物…」と、はっきりとは答えられません。
好奇心が湧き、詳しく知りたくなったマイケルは、仕事を休止して外に出ることにしました。

電車に乗って一家がやってきたのは、「東雲部屋」と看板のある建物の前。
相撲部屋に直撃取材をかますつもりです。
インターホンを押して出てきたまわし姿の力士の迫力に
(デカイ!)
ビビりまくる一家。エミルだけは平気な顔をしています。
マイケルはちゃんこ鍋の取材を申し入れますが、「アポなしの見学はお断りしてます」とすげなく断られ、
扉を閉められてしまいました。

こう言う時に頼りになるのが、トシです。
トシに電話をかけ、事情を話すと「2分くれ」と簡潔な返事…
そして電話を切ってすぐに、中から相撲部屋の親方(ポロシャツ姿)が出てきて
「マイケルさんたいへん失礼しました!さあ、中へどうぞ!」と招き入れてくれました。


トシすげぇ。何者だ。どんなパイプを持ってるんだ。そして、何の圧力をかけた。
子供たちも「トシってわりとすごいね」と話しているので、
トシの影響力はじゅうぶんに理解できたようです。


ここで(テレビではアイキャッチが入るタイミング)いったん切ります。
続きは後半へ!後日更新します。

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