op's weblog

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今日のひとこと:AI研究・開発競争(狂騒?)のスピードは依然衰え知らずなんだけど、

2024年02月26日 23時28分03秒 | Weblog
進化の予測の精度や内容というものにはやはり注意を促す、というか「くれぐれも取り扱いに注意」を呼びかけたいと思います。

これはもう人生上仕事上の(長年の)経験則というか少なくとも1980年代にはもう義務教育終える年代になっている方々には明確なファクト(記憶が鮮明で記録も豊富なので)だと思うのですが、

簡単に言うと、世の中に直接大きな影響を与える「技術革新」や「技術が関連する事件」というものについて、当該技術の有名な研究者や開発者の語る予測・予想はあたりにくい。特に核心に近づく(影響のクリティカル度が高くなる)事柄や段階になる程それが顕著になります。

21世紀に入ってからでも311関連がすぐ思い出されるでしょうし、新型コロナもそうかもしれません。そしてAIについても今の所残念ながら例外になっていません。それがよくわかるのが、「AIの進歩と普及によって人間が失業する仕事と生き残りやすい仕事」について、オックスフォード大や東大の有名研究者さんが出した予測ですね。

結局研究や開発の渦中にいる人というのは、自分の「仕事」に対して「徹底的に客観的」になるのはとても難しい。つまり利害や興味の中心にある事柄に対してコミットメントが強い人ほど「弱い」。* だから特に、「決定的な評価や見積もり」する際の彼等のバイアスは意識的にも無意識でも強くなります。

*まして自分が考え出してなんぼの仕事についてであれば、自分の頭の中を自分でリアルタイムに観測して予測を行え、というのは無理な話です。


極論かもしれませんが、研究者や開発者は「結果的にそうなっちゃった/こういうものができちゃった」でもある意味仕方がない。大切なのは、オタクたち(研究者や開発者)に嫌われても、彼らを見守り事態の適切な評価や予測をいち早くできる人間、つまり幅も深さも十分な知識(/教養)を持った「タフな人間」をそばに置く事、そしてそういう人間が育つ教育システムにすることです。結局、地球規模で破滅的な災害が起きてすべてが灰にならない限り、どうせどうやっても科学技術は進んでしまう。必要なのは技術をどうするか、という事についてしっかり判断し考えられる人間を増やす、「底上げ」をすることです。

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