ドラフト候補を見ていきます。
前にもお伝えした通り今年のドラフトでマリナーズは3巡目までに22($3,496,600)、29($2,800,700)、30($2,732,500)、57($1,436,500)、92($736,400)番目の指名権を持っています。( )内の数字が契約ボーナスの基準額みたいなものでスロットバリューと言われるものです。ちなみに全体1位のスロットバリューは$9,721,000となっていて、およそ半数のチームのボーナスプール(1~10巡目までのスロットバリュー合計)よりも大きな額です。すごいですね。一番ボーナスプールの少ないPHIは$5,185,500しかありません。
上位指名が多いおかげで契約に使える総額であるボーナスプールが$13,170,900と全チームの中で7番目に大きな額を使うことが出来ます。したがって、いろんな戦略がとれるわけです。ある指名では安く済みそうな選手と契約しておいて、次の指名では上位指名漏れした有力選手を指名して契約金をスロットより多めに提示出来たり…大学進学予定の高校生に多めに支払ったり…。その辺は考えても仕方ないところなので考えずに今回は候補選手たちを簡単にみていきます。
まず最初の指名権である全体22位指名です。
基本的には内野手(SS/2B/3B)のどちらかといえば大学生。戦力として計算できるタイプが良いのかなと思います。もちろん過去2年のように最初の指名は高校生でも良いと思います。もしくは大学生投手。少なくとも高校生投手はリスク高いので指名するのはもっと後が良いんじゃないかと思います。
22位指名までに21人誰が指名されて誰が残っているのかはもちろんわからないのでたくさん候補はあげておきたいと思います。
Brayden Taylor
TCUの3Bで1年生の時から結果を出している左打者。パワーがどこまで伸びるかが鍵ですがレギュラーになれる能力は十分あると思います。ハイフロアの安全な指名といえるかもしれません。22位までに指名を受けていなければ本命となる選手の1人だと思います。
Matt Shaw
打撃が魅力のSS/2B/3Bでスピードも十分。肩が少し弱いとされていて小柄なこともありMLBでは2Bになるのではないかとの評価もあります。長年悩まされるマリナーズの2Bを埋めてくれる選手になれると思います。
Tommy Troy
スタンフォード大のSS/2B TroyはShawと同じような打撃力がある内野手で登録上はShawよりも小柄な約178cmパンチ力もありそうです。ポジション的にはやはり2Bとの評価です。
Yohandy Morales
大学生3B。Taylorよりもパワーはあるので一般的に想像する3Bの選手像に近い選手だと思います。Suarezの後釜にはぴったり。
Aidan Miller
故障もあってもしかしたら22位指名まで残っているかも?高校生とは思えないパワーが魅力。ポジションは3Bです。
Kevin McGonigle
高校生内野手で最も気になる1人です。もし指名すればCole Youngと比較されていくことになる打撃に魅力がある選手。SS/2Bタイプです。
Colin Houck
高校生野手としてもう1人気になる選手です。QBとしても成績を残している身体能力も魅力。サイズがあるのでパワーが付いてくればおもしろい選手になると思います。SSか3Bを守ることになると思います。
Jack Hurley
ちょっとびっくりな指名といえるかもしれません。まあ指名するとしても次の29、30指名かもしれもしれませんがOFの5ツールタイプの大学生です。
Blake Mitchell
もう一人の大穴。高校生Cで投手としても97mphを計測。捕手としての能力や肩は同年代ではピカイチの評価です。マリナーズにはRaleighがいてマイナーではFordもがんばっていますが投手と同じく捕手は多くても困りませんからね。それに彼を獲得できれば打撃を生かすためにFordのコンバートが現実味を帯びてきます。
Rhett Lowder
今ドラフトは優秀な大学生Pが少なそうなので欲しいなら早めの確保が必要な気がします。Lowderはおそらく22位指名までに消えていると思いますが、残ってれば指名しておくべきでしょう。Dollanderも当然いなくなってるはず。この2人以外だともはや積極的に上位指名の必要はなく22位指名で大学生投手は我慢しておいたほうが良い気がします。
ということで22位指名候補たちでした。これだけ候補をあげてもおそらく違う選手が指名されるんだと思います(笑)