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超!マリナーズ(仮)

マリナーズのことを応援していきます。

2024ドラフトに向けて振り返り

2024-02-29 21:44:29 | ドラフト

MLBドラフトまでまだまだ時間はありますが少しずつ振り返りと候補者の確認をしていこうと思っています。

ということでまずマリナーズの過去のドラフトを振り返っておきましょう。

マリナーズの最近のドラフト戦略を考えてみると1巡指名は高校生。これに尽きます。過去3年間5人が1巡指名というかたちになりますが全員高校生野手です。

過去数年の1巡指名選手は以下の通りです。

 

2023: Colt Emerson(22位)、Jonny Farmelo(29位)、Tai Peete(30位)

2022: Cole Young(21位)

2021: Harry Ford(12位)

2020: Emerson Hancock(6位)

2019: George Kirby(20位)

2018: Logan Gilbert(14位)

2017: Evan White(17位)

2016: Kyle Lewis(11位)

 

最近は高校生野手を指名するマリナーズですが、2020年以前は徹底して大学生にいってますね(高校生はゼロです)。今のマリナーズが完成度高めとはいえ高校生指名というリスキーな戦略をとってるのが珍しいのかもしれません。

それにしても2017年までとそれ以降のドラフト結果は全く違って見えます。以前はドラフト1巡を外しまくってましたからね。。。でも故障しかしていない印象のWhiteはゴールドグラバーですし、Lewisは新人王だったりしますからなんともいえません。

コロナで特別なシーズンとなってしまった2020年とはいえ一桁順位で指名したHancockの評価が下がり続けているところが残念ではあります。

現状、Emerson, Young, Fordは高評価を受けていますがMLBで結果を出せるかはまだわかりません。2018年以降でも結果が出ているのは大学生投手がほとんど(Gilbert, Kirby, Miller, Woo)で、野手では2018年3巡のRaleighくらい。Marloweが昨年昇格して印象的な働きをしたこともありましたし、今年はLocklearの昇格も期待されるところでRaleighに続いて大学生野手も結果を出せるのかに注目したいところです。

今更思いますがマリナーズはだいたい15~20位くらいの指名が多いのも特徴だと思います。それだけマリナーズは強いというか中途半端に勝てているという事なんでしょうね。

 

さて、最初に書いた通り最近は高校生の1巡指名が続いているわけですが、マリナーズはそろそろ勝利モードに入ってきてFordやYoungの昇格もぼんやりと見えてきました。さらに昨年指名した高校生たちが昇格してくる頃に合わせて最強のチームを作るのであれば同時期に昇格してくるような大学生の指名もあるのでは?それとも最近続いている高校生を指名するのか。さらにリスクをとって身体能力が高い未完成の選手に行くのか。どんなドラフトになるのか予想するのは面白いですね。

 

次回は候補者をザックリ見ていこうと思います。

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今オフのトレードを振り返る③

2024-02-25 10:13:59 | マリナーズ全般

トレードシリーズ最後の3回目です。

 

⑨2024/1/29

Jorge Polanco (MIN) ⇔ Anthony DeSclafani, Justin Topa, Gabriel Gonzalez, Darren Bowen, $8M

獲得を熱望していた選手の一人であるPolancoを獲得できました。オプションを含めて2年保有できます。

現在30歳のPolancoは昨季80試合、2022年は104試合と出場数が少なくなっている健康面をどう考えるのか。健康であり続ければ2021年のように30HRを超える打撃力があると私は考えています。昨季も80試合で14HRなので160試合で28HRの計算ですからね。特に左打席の方は大きな打球を打つスタイルになっていると思います。昨季は右打席の方が好成績を残していますがBB%が一番良くわかりますが左打席の方が良いんですよね。でもスイッチヒッターとして左右で大きな差がない方なのかもしれません。Polancoの話をすると打球速度やバレル率、xISOなどパワー系の数値が結構いいんですよね。この辺が私が彼に期待するところなわけです。ただ、成績予測ではwRC+が110前後とこれまでの実績から考えれば低目の数値が予測されていますがこれだけの代償を支払ったので中軸として打撃で貢献してもらわないと困ります。.250/.330/.450くらいはお願いします。

守備は元々はSSですが2Bへ移り、昨季は3Bも少しやってるようです。おそらくマリナーズでも2Bに入ると思われますがOAAは昨季が-5、2022年が-9となっていて守備貢献は期待しないでおきましょう。スピードは平均か少し上です。個人的には3B守れないかなあと思ってますが今のところそんな情報はなさそうですね。

DeSclafaniは今オフトレードで獲得してマリナーズで投げることなくトレードとなりました。獲得した時に$6Mもらっていたのでマリナーズとしては$2M支払いを追加してMINへトレードしたと見ることも出来ると思います。なのでDeSclafaniの年俸は$4Mという計算ですね。う~ん安い。

Topaは説明の必要はないと思います。昨オフマリナーズがトレードで獲得すると覚醒し、これまで通算で17試合だったのに昨季は75試合に投げて防御率2.61という成績を残し32歳でブレイクしたシーズンとなりました。

私はGonzalezのことを打撃の天才と何度か呼んでいますがかなり惚れていました。ややパワー不足だったものの昨季は18HR。今後さらに体が大きくなって動けなくなることまで考えれば守備面が一番の懸念点だったと思います。OFとしてはパワーを付けていく必要があるけど、どこまで動けるかということですね。そしてA+で壁にぶつかった昨季。まだ19歳という若さで周りの選手に比べれば若いので気にすることはないと思います。乗り越えてMLBで活躍してほしいです。

Bowenは球団内のプロスペクトランキングでもかなり下の方に名前があるかどうかという投手だったと思います。そんななか2023.8時点で26位にしていたのでちょっと残念な気持ちになっているのが正直なところです。映像を見るとファストボールとスライダーのキレはなかなかのものだと思って見てました。22歳のプロ1年目でAで9.54K/9は飛びぬけた成績ではないですからね。誰もが目を付ける投手ではないんでしょう。必ずMLBまで上がってくると期待しています。

長くなりましたが、まとめです。MINから見ればバランスよく複数の選手が獲れたいいトレードになったと思います。マリナーズとしてはPolancoが獲得できたことだけ考えればA評価ですが、MLBで成績を残している2人の投手に加え、トップ100プロスペクト級のGaby、さらには面白い投手だと思っていたBowenまで付けているのを考えればBとCの間くらいかなあ。でもPolanco獲得は大きな戦力アップになるはずです(健康であれば)。

評価:C

 

 

 

⑩2024/1/30

Samad Taylor (KC) ⇔ PTBNL

フル出場すれば50盗塁できそうなスピードが一番の魅力。2B/LFに加えCFも守れる選手でスピードがあるという事でマリナーズ的にはHaggertyの後継者という感じの選手に見えますが実力的にはHaggertyの方が上でしょうからどこか使える場面があるのか?という気もしてしまいます。球団が変わって急成長してくれればと思ってます。

評価:C

 

 

 

⑪2024/2/3

Gregory Santos (CHW) ⇔ Prelander Berroa, Zach DeLoach, 2024 Competitive Balance Round B draft pick (#69 overall)

Santosの決め球はスライダーであとはシンカーという名のファストボール、基本的にはこの2球種しか投げていないようですね。特徴はまず球速があります。昨季30イニング以上投げたリリーバーの中で14位の98.8mphです。そんな剛腕としては平凡と言っていいのか8.95K/9とイニング数よりもわずかに少ない奪三振率です。一方で2.31BB/9はリリーバーとしてはかなりいい数値であり、さらに一番良い点はHRを打たれにくいシンカー系投手であること。MunozやBrashも被HRは少なめなんですがSantosはさらに少なく0.27HR/9で66.1イニングを投げて2本しか打たれていません。HRで決着がつくことも少なくないMLBでこの数値はかなり心強いです。決して打たれないというわけではないけど長打は打たれないという投手だと思います。残り5年の保有権があるトップクラスのリリーバーです。

Berroaは私の期待のブルペン候補でした。その意味では非常に残念です。しかし昨季一時的にマリナーズに昇格して悪くなかったと思いますがすぐに落とされてマイナー暮らし。フロントかコーチか誰かが何か気になるところがあったのかなあと思ってるところです。確かに制球難ではありますが球速もありスライダーという空振りの獲れる武器もありますからリリーバーとして成功できる可能性は十分にある投手だと思っています。

DeLoachはポジションを争うOFに同じ左打の若手が多く、突出した武器があるわけでもないのでマリナーズとしては使いどころが難しかったのではないでしょうか。CHW

A評価する人は少なそうなトレードですがマリナーズでは使い道のなさそうなDeLoachとBerroa+ドラフト指名権で保有権が長期間残るトップクラスのリリーバーを獲得できました。いままで安く獲得して才能を開花させるのがマリナーズのリリーフ戦略だと理解していましたがこういう動きでトップクラスの投手を連れてくることでチームとしては安定するし、年々ブルペンの比重が増えているMLBにあって必要な動きだったと思います。特にMunozやBrashが故障で離脱という事になった場合を考えると同じレベルの投手がもう1人いるのは安心します。これでブルペンの3枚は剛腕が揃いましたね。

評価:A

 

 

さて、今オフのトレードを振り返ってきましたがいかがだったでしょうか。11件もトレードを成立させているマリナーズなのでした。結果として選手は入れ替わり、今季は健康でいれば昨季よりは勝率が上がりそうな気はします。どれだけ離脱者を出さないか、短期で戻ってきてくれるか、代わりに出場する選手が頑張ってくれるか。楽しみなシーズン開幕も近づいてきましたね。今年もマリナーズを応援しましょう。

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今オフのトレードを振り返る②

2024-02-20 21:55:03 | マリナーズ全般

トレード振り返り2回目になります。

 

⑤2023.11.22

Carlos Vargas, Seby Zavala (ARI) ⇔ Eugenio Suarez

さて、問題のトレードです。今季は確かに打てなかったGenoですが守備での貢献はあったのでfWARは3.2を記録していました。チームの重要人物の1人でもあったはずの選手。そんな選手をトレードして代わりに獲得したのがブルペンで貢献できるかどうか不透明な投手と控えの守備的捕手。トレードするにしてももう少し期待できる戦力と交換することは出来なかったんだろうかというのが疑問でした。一方でSuarezの年俸負担がなくなることはマリナーズにとっては意味がある動きだったのだろうと思います。

24歳のVargasは能力は高く平均球速が100mphに迫る速球と同じような速度のシンカー、そしてスライダーのコンビネーションで奪三振を奪う潜在能力はあるはずですが実際はイニング数を大きく下回る奪三振率しか残せていません。与四球をどこまで減らせるかも安定したリリーバーになるためには必要なことでしょうけど、その球速を生かした思い切った投球を期待します。気になるのは毎年被安打が多いことで、打ちやすいボールを投げてるのかな?という疑問が。マイナーではHRをほとんど打たれておらず、目指すところは新加入のSantosでしょうか。マイナーリーグオプションは残り1回なので今季目が出なければサヨウナラになるのかもしれません。

Zavalaは30歳の守備型捕手で打撃は期待できなさそう。Raleighの休養時に守備で貢献してくれればという考えで見るしかなさそうです。Garverを捕手としても少し使うのならZavalaの出番はかなり限られたものになるかもしれませんし、HuntがAAAで引き続き結果を出すのならシーズン中にチームを去る可能性もありそうな…。

評価:E

 

 

 

⑥2023.12.3

Cole Phillips, Jackson Kowar (ATL) ⇔ Jarred Kelenic, Marco Gonzales, Evan White, $4.5M

最終年で大きく年俸が上がるMarcoと不良債権と化したMLBデビュー前に長期契約を結んだ元トッププロスペクトWhiteの2人を処理できたトレードという印象です。こちらも超トッププロスペクトだったKelenicを合わせてトレードすることでこの2人を引き取ってもらい、Phillipsという能力のある投手も獲得できました。

Phillipsは2022年全体57位指名の有望株で20歳。2022.4にトミージョン手術を受けまだプロデビュー出来ていません。今季が復帰のシーズンとなるはずでしたが、先ごろ再度トミージョン手術というニュースが入ってきました。2026年前後にはマリナーズまで上がってきてほしいと思っていましたがもはや健康に投げてくれることだけをまずは考えるしかない状況です。彼を獲得できたという考えも出来るトレードでしたがこういうことになってしまうと得るものがなかったという気がしてしまいますね。

KowarはKCが2018年全体33位で指名した現在27歳。2022年まではマイナーで先発投手として育成されていたようですが、現在はリリーバー。球速は平均以上ですが、四球がかなり多め。マリナーズのブルペンでどれだけチャンスがあり、ブルペンに定着できるかどうか…。

Kelenicをどう評価するかがこのトレードの良し悪しに直結するところだと思います。2018年ドラフト全体6位という高い評価でNYM入りし、Cano, Diazとのトレードでマリナーズへやってきた後もトッププロスペクトとして非常に高い期待を受けてきたまだ24歳。2023年はCHC戦で特大HRを打ちましたがあれだけのHRを打てる能力があるのは誰もが認めるところでしょう。しかし結局春先だけの活躍になってしまった印象もあるのでシーズン通して活躍できるスター選手になれるかどうか…現時点では私は怪しいと思っています。

防御率を毎年のように4.00へ収束させる男Marcoはマリナーズで7シーズンを過ごし151試合、852.1イニングも投げてくれました。若手投手の台頭がありローテから外れる予想になっていたことも放出される理由になりました。さらにこのトレードの後すぐにATLからPITへトレードされ先発ローテ入りするはずです。

Whiteに関しては早い時期に長期契約するのもいいけど、最低でもメジャー昇格して結果を残してからでもいいのではという勉強をさせてもらいました。でもこういった契約はいくつかの失敗があっても1つの大成功があればそれで良いという考え方でいいのかもしれませんけどね(ATLやTBのような上手なチームもありますけど)。短縮シーズンの2020年にはゴールドグラブを獲得しましたがあまりにも欠場が多い選手でした。WhiteもすぐにトレードされてLAAのマイナーにいますからもしかしたらマリナーズと対戦することがあるかもしれません。

結果から見てわかる通りATLはKelenicが欲しかったという事になります。その為にMarco, Whiteの負担を引き受けた格好です。能力的にはそれくらいの価値があるのかもしれないKelenicですが、果たしてMLBの壁を越えられるのか。2023年はプチブレイクしてwRC+は108でした。しかし月別で見ればwRC+が100を超えていたのはスタートダッシュに成功した3,4月だけで、復帰した後半戦は本塁打なし。評価が難しいところですが春先の爆発を見ても能力があるのは間違いないはずでその力を安定して引き出せるのかどうかATLでの活躍に期待しましょう。Kelenicを評価しているファンから見ればマイナストレードになるのかもしれませんが私的には現時点で評価するならフェアトレードだと思います(Kelenicがスターになれば評価を変えざるをえませんが)。Phillipsが将来どこまでマリナーズの戦力になるかもこのトレードの評価を大きく変えるものになりますが再びの離脱で評価すらできない状況になってしまいました。

評価:C

 

 

 

⑦2024.1.5

Mitch Haniger, Anthony DeSclafani, $6M (SF) ⇔ Robbie Ray

マリナーズでキャリアの絶頂期を過ごしたHanigerがFAとなりSFへ移籍した昨オフ。1年で戻ってきた格好です。SFでの1年は61試合、wRC+73という低調な成績で3年$43.5Mという大きな金額の契約には見合わない成績でした。現在33歳となり健康状態も気になる選手ということを考えれば残り2年マリナーズ時代のあのHanigerが戻ってきたと考えて良いのかは疑問ですし、かなり大きな年俸負担になりますがRayの年俸に比べれば半分以下の負担になります。

DeSclafaniはローテに厚みを持たせられる存在としてスイングマンの役割をというところでしたが、後日トレードされました。

一方のRayは大型契約1年目の2022年、サイヤング賞の実力は見せられていなかったと思いますが最低限の働きは出来たところで2年目離脱+トミージョン手術で復帰は今季後半戦という予定でした。残り3年$73Mという支払いから逃れられたという解釈をすれば資金難ともいえる状況のマリナーズにとってはかなり意味のある動きだったという事になります。年俸の高いRayなしでもMLBトップクラスのローテという評価を得ているマリナーズだからこそできたトレードです。

評価:B

 

 

 

⑧2024.1.5

Luke Raley (TB) ⇔ Jose Caballero

Hanigerのトレードと同日に決まったトレードでもう1人OFを獲得しました。Raleyは2016年ドラフト7巡でドジャースと契約。2023年がMLB3年目ではありましたが最初の2年は合わせて144打席のみの出場で成績は残せていませんでしたから昨年が実質1年目のようなものでした。現在29歳で昨季の成績が今季も続くのか1年だけで終わってしまうのか、さてどちらでしょう。ちなみに2023年の前半戦はwRC+155でしたが後半は93に落ちています。左打者のRaleyは2023年対右投手wRC+が133とかなり優秀な成績を残したことで右投手に強い打者として期待されます(対左投手もwRC+は108でした)。守備はRF/LF/1Bで緊急時はCFも守れるという感じでしょうか。

Caballeroはおもしろい選手だったと思います。打撃は非力な印象ですが出塁率は平均レベル。出塁すればチームトップクラススピードでプレッシャーをかけられたと思います。そんなスピードだけでなく判断力含めた走塁はマリナーズ内でトップだったのではないでしょうか。守備では内野をどこでも守れてSSの守備もプラスというすばらしい成績でした。

守備型ユーティリティーのCaballeroがトレード相手なのでRaleyが昨季レベルの打撃成績を残せるのであれば完全なプラスのトレードになると思いますが後半戦打撃成績が落ちているのは気になるところです。少なくとも右投手を打ってくれれば…マリナーズにとっては意味があったトレードになると思います。

評価:B

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今オフのトレードを振り返る①

2024-02-14 21:15:13 | マリナーズ全般

今オフもたくさんトレードを仕掛けたマリナーズ。あらためてトレードを振り返ってみましょう。

 

評価はA~Eの5段階です。

矢印の左側が獲得選手、右側に放出選手という書き方でいきます。年齢は2024.4.1時点になります。

 

 

①2023.11.2

Cody Bolton (PIT) ⇔ 金銭

2017年ドラフト6巡でPITが指名し、昨年4月にMLBデビューした25歳の右投のリリーバーです。2022年途中までは先発だったようです。昨季データでは平均球速は95.2mphで特別特徴があるようには見えませんし、マイナーで結果を出しているわけでもありません。オフに入ってチームとして最初のトレードであり、これが何かの布石だったのか、ずっと狙っていた投手なのかは不明です。引き換えにしたのは金銭だけでリスクをとった動きではありませんので失敗しても大きなマイナスにはなりません。

評価:C

 

 

②2023.11.5

金銭 (STL) ⇔ Riley O'Brien

元々はTBからドラフトされていた29歳の右腕。2023年は昇格がなくAAAタコマで過ごし、51試合で15セーブ、防御率は2.29、14.1K/9を記録していました。2022年を除けば被安打はイニングよりも大幅に少なく四球は多いという投手。いろいろ探してたらDRIVELINEでの映像が出てきましたけどAAAでクローザーやって好成績残してるくらいですからMLBで投げる能力はあるのかも?フロントからはあまり評価されないタイプだったのか、別の問題があったのか…四球は多いことだけはわかります。

評価:C

 

 

③2023.11.6

Blake Hunt (TB) ⇔ Tatem Levins

マイナー選手で控え捕手候補を獲得したトレードです。未来よりも今を取ったともいえるかもしれませんが層を厚くできたというかマイナー待機させておくことが出来る控え捕手を獲得できたトレードです。

Huntは2017年2巡でSDが指名した高校生の大型捕手でした。昨季AAAまで上がってきているので今季はメジャーデビューが期待されます。TBではマイナーを上がっていく中で三振も減らし年々打撃成績が向上しているように見えます。特に昨年はパワーがあるところもみせ好成績でした。

一方のLevinsは超マリナーズ2023.8作成のプロスペクトランキングで45位に入れてたこちらも捕手。2022年ドラフト8巡指名でマリナーズ入り、年齢はもう24歳ですが昨季はAでまずまずの打撃成績でした(Aで24歳なので周りの選手は年下の選手が多い中での結果になりますが)。

評価:B

 

 

④2023.11.17

Luis Urias (BOS) ⇔ Isaiah Campbell

Uriasは昨オフの獲得候補ランキングで5位にあげていた選手なので1年遅れで獲得できた格好になりました。今更ですがWBCで佐々木からHRを打ったメキシコの選手ですね。2B/3Bタイプでマイナー時代は最初は2Bでの出場が多く、MLB昇格の前後はSSも守り、最近は3Bを守ることも多い状況。打撃ではまず特徴の一つが四球を選べること。好成績を残していた2021-22のMIL時代に加え、ハムストリングの故障もあり不振に陥った昨年もBB%は10%を超えています。パワーも平均くらいはあると思ってますが、昨年は大きく落ちています。これが故障の影響だったのかどうか…。故障前からスプリントスピードは平均以下であり走力は期待できなさそうです。開幕時点で26歳とCampbellと年齢は同じですがFAまで残り2年です。年齢を考えれば一般的には今からが全盛期となるはずでバウンスバックを期待したい選手です。ZiPSの予測では119試合で.237/.327/.390、104wRC+、2.0WARとなっています。個人的には十分これくらいはやってくれると思っています。MIL時代の2021-22はwRC+が112、110でしたからマリナーズでどこまで成績を戻すのか、全盛期の年齢でそれ以上の成績を残しても不思議ではありませんが、それは期待しすぎでしょうか、それともシアトルで成績を落としてしまう多くの選手の1人なのか…私は期待しています。最初はRojasとのプラトーンでいくはずなので、Uriasが多く対戦するであろう対左投手にはキャリアwRC+が118ですので少なくともこの点は期待したいと思います。シーズン中盤には右左関係なく出番が増えるような活躍してほしいです。

Campbellはマリナーズが2019年全体76位で指名(2019年なのでKirbyやMarloweと同じドラフト年になります)。2022年にはA+で19試合、10セーブ、防御率1.09でAAへ昇格し、2023年はAAで開幕し、まずまずの成績を残して2023.7にMLB昇格。昇格後も堅実な働きで四球はやや多かったもののイニング数以上の三振を奪い、防御率2.83とルーキーイヤーとしては立派な成績を残してトレード放出となりました。球速が早いとか何か特別な能力がある投手ではないと思いますがスライダーは良いので制球が少し安定すればミドルリリーバーとして活躍を続けられそうな投手だと思います。

プラトーンの野手とミドルリリーバーで保有年数も2年と6年なので評価的にはトントンかマイナスになってしまうかと思います。ただ私の欲しかったUriasに戻ってくれるのならプラスのトレードになると思います。本当はC評価でいきたいけど昨年成績を見てしまうとDかな。

評価:D

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まだ残ってるFA選手で欲しい選手はいますか?

2024-02-12 07:29:04 | マリナーズ全般

2月も中旬、スプリングトレーニングも近づいてきました。

FA市場にはまだ戦力になりそうな選手もいますが、マリナーズのロスターはほぼ確定のはず。なんですけど資金力とペイロールだけ考えれば残るFA選手の獲得はゼロではない気もしてしまうんです。どう思いますか?(某情報筋の話ではこのくらいが予算みたいですけど)マリナーズの正確な資金の余裕は知ることは出来ませんが現状は2023年と同程度になってるようで、MLB内では真ん中より下の17位となっています。(Cot's Baseball Contractsより)

現状で昨年よりもペイロールを減らしているチームはSD, LAA, SF, TOR, BOS, NYM, CHW, MIN, DET, COL, MILなど。

年俸調停やってる選手がいたら含まれてないかもしれませんけど、ざっと見たらこれらのチームは昨年よりも年俸総額は減っています。けっこうたくさんありましたね。各チームの事情を把握してませんので数字上で考えればという話ですけど、残っている大物FA選手と契約する可能性は残っているのかもしれません。もちろん他のチームも年俸総額をアップしてでも獲りに行くという可能性がゼロではないでしょう。

 

Free Agentになっている選手を見ていくと、

QOの選手が3人残っています。Blake Snell, Cody Bellinger, Matt Chapmanの3人です。まずこの3人から考えていきましょう。

 

Snellの印象は浮き沈みがあり、与四球も多いけど奪三振も非常に多く、被安打は少ないというサイヤング賞左腕。昨年は180イニングを投げていますが規定投球回数に到達したのは以前サイヤング賞を受賞した2018年以来でした。シアトル出身の31歳。

マリナーズ愛もあるようだし、もし契約してもRayをトレードできたので年俸$20M以上の先発投手は2人までという暗黙のルールを破ることもありません。しかし、マリナーズのローテはすでに固まっているのでは?もし契約したら6人ローテでいくのか、誰かトレードするのか、MillerかWooをマイナースタートにするのか?開幕までに離脱者が出ないとも限りませんけど、MLBでも屈指のローテと評価されているマリナーズに先発投手を加えることはあるのでしょうか?

 

Bellingerのポジションは1B/CF。左打者。守備力は高く、昨年はCFで686イニングOAA+4を記録、1Bで421.2イニングOAAは0、DRS+5を記録しています。2019年にはRFで911.1イニング、DRS+18、OAA+7という成績。

2021年の極度の不振から2022年は少しもどして、2023年復活。まだ28歳であり通常で考えれば全盛期となるはずの年齢です。23歳でMVPを獲得した早熟タイプなのかもしれませんから難しいところです。特に気になるのが打球速度系の成績が降下している点です。CFとして考えれば20HR打てて、守備はプラスなので価値があると思うんですけど、現状のままパワーが下がっていくと両翼で使う場合には価値が下がってしまうことになります。

 

Chapmanは3Bの名手で4月で31歳になります。三振が多く打率が低いけど長打力があり打球速度系の成績はリーグ屈指の打者です。盗塁は少ないけど3Bの長距離打者としてはスピードはあります。

この3人の中ではChapman獲得が一番なさそうな気がします。Chapmanに大金払うならUriasで十分ですし、何度も言うけどDonaldsonでいいです(みなさんに否定されると思いますけど…)。でも実績と今後数年を求めるならありかもしれません。31歳になるのでどこまでやれるかわかりませんがWAR3~4を数年は出してくれそうな気がします(コスパを考えれば疑問符はつきますが)。

 

 

他に未契約の年俸$10M超えそうな選手はJordan Montgomery, Jorge Soler, J.D. Martinez, Mike Clevinger, Michael Lorenzen, Brandon Belt, Hyun Jin Ryuあたりでしょうか。

はっきりいって先発投手は地元のSnell以外は獲得はないと思いますので他の選手には触れないでおきます。まあSnellもないとは思ってますけど。野手のSoler, Martinez, BeltもDHなので獲得可能性は極めて低い気がします。唯一ありそうなのはBeltですがFranceをトレードした場合という条件付きで1B/DHとしての獲得です。思い切ってSolerを守備につかせるならSolerもあるかもしれませんけどね。

 

 

以上が残る高額契約となりそうなFA選手たちです。このなかで考えればマリナーズのニーズに一番合うのはOFを守れるBellingerであることは間違いないと思います。ただ契約がどこまで大きくなってしまうのか。QOである点もマイナスです。そして、2年ほど低迷していたことをどうとらえるのか。少なくとも5年前のBellingerと、復活したとはいえ昨年のBellingerは少し違う選手であり、長打力は下がっている気がします。マリナーズのCFが空いているのなら年俸も多少上がっても仕方ないと思えるんですが、Julioがいるわけで、Bellingerが加入した場合彼はRFに入ることになりますからね。プレミアムポジションであるCFとしての高額年俸を払うのは無理な話。そんな年俸が欲しいならCFで使ってもらえるチームに行くべきでしょうし、まあそうなるはずですが。

マリナーズがもし支払うのであれば4~5年×1年あたり$20~24Mの総額$80~120M程度(出来れば$100M以内)これくらいならありなのかもしれません。これにオプトアウトを盛り込むのもいいでしょうけど、わざわざ打者には厳しいシアトルで成績残して再度FA市場へという考えになるのかはわかりません。せっかく不良債権無く健全なチームになっている今のマリナーズにこんな大きなリスクのある契約をする必要があるのかはちょっと疑問ですが、2024~2025年の短期目線で考えればBellinger加入は良いことだと思いますし、投手陣が整い、野手陣も少し不安はあるものの勝てそうな陣容にできたところですからね。最後のピースとしてBellingerというのは選択肢としてはありなのかもと思えます。ちなみにオフに入った時はBellingerはありえないと思っていたのが正直なところで、私は獲得候補ランキングを作成してたくさん選手名をあげてますがそこにも彼の名前は出してすらいませんからね(笑)

今季のOFは個人的にCanzoneの覚醒に期待しているんですがBellingerが入るのとどちらが良いのかと聞かれるとBellingerと答えてしまいそうな現在の私です。少なくともすぐに活躍してくれそうな大きな期待がかかるOFトッププロスペクトもいない状況で数年はJulioの両脇を支えるCOFとして頼りになるかもしれませんし、昨年の復活が本物なら中軸を打って打撃でもJulioをプロテクトできる存在になりえますから。

 

いずれにしろ大金を必要とするFA選手をマリナーズが獲得できる資金があればの話です。ということで今残っている選手で獲得するならという話でした。基本的にはないと思ってますが、BellingerやChapmanと1~2年契約なんてことになったらおもしろいですけどね。

 

 

 

さて、おまけの妄想の話ですが、もしSnellを獲得して既存のローテ投手を誰かトレードするなら…エースで長期契約を結んでいるCastilloとエース候補のKirbyはキープするはず。Gilbert, Miller, Wooのうち1人出すなら誰を出すのか。一番価値がありリターンが大きいのはGilbertで間違いありませんが個人的には実績をしっかり残してきた彼をトレードしたくないです。出すならMillerかWooのどちらかです。

しかし仮にGilbertをトレードしても替わりにSnellが入るわけで、大きなリターンが見込める点や保有年数でMillerやWooより短くなる点など総合的に考えていけばGilbertになってしまうのかもしれません。

Xで以前つぶやきましたがCHC, STL, BALあたりが候補なのではないかと思っていたんですがBALはBurnesを獲得できましたから、さらに投手を獲るのかは怪しくなった気がします。

トレード内容ですがマリナーズとしてはすでにMLBで実績ある選手1人+トッププロスペクトを含む4~5人。Gilbertを出すならこれくらい欲しいです。

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