超!マリナーズ(仮)

マリナーズのことを応援していきます。

今2011ドラフトをやってみたら

2024-01-07 18:26:12 | ドラフト

オフシーズン企画という事でやっていこうと思います。先日、2011~2020年マリナーズドラフト振り返りをしましたのでこの企画も2020年までやれればと思ってはいるんですけど、たぶん無理だと思うのでその時は来オフに回します。

MLB全体の2011年ドラフトを振り返り、誰がこの年ドラフトされているのか確認しつつ、今結果が出てる中で再度ドラフトするとしたらどんな順位で誰が指名されるのか考えながら見ていこうと思います。

 

まずマリナーズの2011ドラフトを振り返ると、

1-2 Danny Hultzen

2-62 Brad Miller

3-92 Kevin Cron

3-121 Carter Capps

4-123 John Hicks

5-153 Tyler Marlette

8-243 Carson Smith

 

全体2位でHultzenを指名して将来のエース候補となるはずでしたが肩の故障もあって結局メジャーまで昇格できずCHCへ。2019年に6試合だけリリーフ登板しています。Millerはひどい守備力でしたがパワーがあり、ユーティリティーとして生き延びてきました。Cappsは打者へ近い位置でリリースする独特のフォームでMIA移籍後は結果も出しましたがやはり故障もあり短命でした。Hicksは打てる捕手として期待されていましたがマリナーズでの出場は少なくDETでの出場が大部分。2023年はPHIのマイナーにいたようですね。

ちなみに前年の2010年はTaijuan WalkerやJames Paxtonを指名した年です。

 

 

ではMLB2011ドラフトを振り返ります。

全体1位はPITの指名でGerrit Cole。$8Mは当時史上最高額の契約金でした(その後2019年にRutschmanに破られるまでトップでした。年俸と同じくドラフトの契約金も上がり続けていて昨ドラフト1位のPaul Skenesが$9.2Mでトップとなっています)。Coleは高校生の時から評価が高く2008年にNYYから全体28位指名を受けるもUCLAへ進学し、この年全体1位指名を受けています。2013年6月MLBデビュー、HOUへトレード、FAとなりNYYと投手史上最大の契約で加入しています。HOUに加入した2018年から毎年オールスター選出(2020年は中止)、サイヤング賞投票で票を獲得して今季ついにサイヤング賞を受賞しており現在球界のエースとして君臨しているので1位指名にふさわしい大活躍です。

2位以降を見ると、上位は大学生投手が占めていますね(全体3位のBauerもColeと同じUCLAということで同年にこの2人がいたのは奇跡ですね。UCLAの卒業生にはChase UtleyやBrandon Crawfordがいます)。2011年ドラフトなので彼らがドラフトされて12年以上が経ち現在脂が乗りきっている状況で、FA前後の選手も多いのでよく名前を聞く選手たちが並んでいます。当時の指名結果は下のリンクを見てください。

実際の指名はこちらでご覧ください。

 

 

 

 

今時点の評価でドラフトするとどうなるのでしょう。

指名するも契約せず進学した選手は含めず、2011ドラフトで契約した選手を対象にしています。又、故障が多い選手もいますがそれをどう評価するか。私なりにやってみました。( )内は2011年の指名球団と指名順です。

それでは、いってみましょう。

 

1. Mookie Betts, PIT(BOS 5-172)

2. Gerrit Cole, SEA(PIT 1-1)

3. Jose Fernandez, ARI(FLA 1-14)

4. Francisco Lindor, BAL(CLE 1-8)

5. Marcus Semien, KC(CHW 6-201)

6. George Springer, WSH(HOU 1-11)

7. Anthony Rendon, ARI(WSH 1-6)

8. Sonny Gray, CLE(OAK 1-18)

9. Trevor Story, CHC(COL 1-45)

10. Brandon Nimmo, SD(NYM 1-13)

11. Blake Snell, HOU(TB 1-52) 

12. Trevor Bauer, MIL(ARI 1-3)

13. Kyle Hendricks, NYM(TEX 8-264)

14. Javier Baez, FLA(CHC 1-9) 

15. Chris Bassitt, MIL(CHW 16-501)

16. Joe Musgrove, LAD (TOR 1-46)

17. Tyler Glasnow, LAA(PIT 5-152) 

18. Mike Clevinger, OAK (LAA 4-135)

19. Kolten Wong, BOS(STL 1-22) 

20. Tyler Anderson, COL(COL 1-20) 

21. Jackie Bradley Jr., TOR (BOS 1-40)

22. Nick Ahmed, STL(ATL 2-85) 

23. Kevin Pillar, WSH(TOR 32-979) 

24. Michael Fulmer, TB(NYM 1-44) 

25. Seth Lugo, SD(NYM 34-1032) 

26. Anthony DeSclafani, BOS(TOR 6-199) 

27. C.J. Cron, CIN(LAA 1-17) 

28. Dylan Bundy, ATL(BAL 1-4) 

29. Zach Davies, SF(BAL 26-785) 

30. Josh Bell, MIN(PIT 2-61) 

31. Blake Treinen, TB(OAK 7-226) 

32. Brad Miller, TB(SEA 2-62) 

33. Ken Giles, TEX(PHI 7-241) 

34~ Cody Allen, Jon Berti, Joe Panik, Andrew Chafin, Travis Shaw, Jakob Junis, James McCann, Curt Casali, Joe Ross, Clay Holmes, Austin Barnes, Matt Barnes, Archie Bradley, Cory Spangenberg, Tommy La Stella, Adrian Houser, Daniel Norris, Jared Eickhoff, Scott Barlow, Chris Devenski, John Brebbia

 

この年の1巡は33番目までだったのでそこまでやってみました。

結果が分かっていてドラフトするという趣旨から外れてしまいましたが、Jose Fernandezを3位より下に置くことは出来ませんでした。WARでいうと現時点で2011年ドラフト選手の中でいうと20番目前後で今後の上積みもないわけだから20位よりも下に置かないといけないんですけど無理でした。やっぱり特別な選手です。

当時の指名で大成功だったと言えそうな球団をピックアップすると、全体1位指名権のあったPITでCole, Glasnow, Bellを指名できたドラフトになっています。9巡でも現在NYYのクローザーを務めているHolmesを指名出来ています。そのほかBOSがBettsとBradley Jr., Travis Shaw、Matt Barnesを指名。CHWはSemienとBassit。TORがMusgrove, Pillar, DeSclafani, Jon Berti, Daniel Norris。NYMがNimmo, Fulmer, Lugo。COLがStoryとAnderson。これらのチームは大成功のドラフトと言えると思います。上位指名権を大量に持っていたTBはSnell以外にまともに戦力になった選手はいませんでした。TBってドラフトが上手いから強いっていうわけじゃないですからね。この頃もなかなか結果は出ていません。ただ、たまに大きな当たりがあるという感じでPrice, Kiermaier, Snell, McClanahanのような大きな貢献をする選手を指名してる感じでその選手たちはTBでメジャーデビューしています。とにかくトレードが多い球団なのでデビューする時はトレードされてることも多いなかでこういった選手はトレードしていないというのも見る目があるというかおもしろいです。部門は違うんでしょうけどその眼があればドラフトでもっと良い選手を指名できないのかなと。※例えばPriceをFA前にトレードしましたが交換相手は誰でどんな成績を残してその後再度トレードされている場合はそれを追いかけるとすごく面白いです。(最後にちょっと書いたので時間ある方は見てください)

マリナーズがColeかBettsを指名できていればどうなってたんでしょうね。

 

 

<大外れ>

1-2 SEA Danny Hultzen(契約金$6.35M)

1-5 SD Bubba Starling(契約金$7.5M)

 

 

<指名されるも契約しなかった主な選手>

Brandon Woodruff(TEX 5-174)、Ross Stripling(COL 9-288)、Jon Gray(NYY 10-329)、Trea Turner(PIT 11-602)、Carlos Rodon(MIL 16-491)、Aaron Nola(TOR 22-679)

 

 

 

※Priceは2014年にDETへトレードされましたが、三角トレードでTBにはDrew Smyly, Willy Adames, Nick Franklinの3選手がTBへ移りました。

Smylyは数年ローテで投げた後SEAへ、交換でYarbrough, Mallex Smithなどをゲット。AdamesはMILとトレードしてRasmussenとFeyereisenが加入、前者はローテ入り防御率TBでは通算2点台の防御率、後者はブルペンで防御率1点台を記録しています。Franklinは2017年にウェイバー経由でMILへ移りリターンはありませんでした。

Smylyのトレードで獲得したYarbroughはTBで大きな役割を果たしたと思います。5年もプレーしたのも珍しいのではないでしょうか。Mallexは2シーズンプレー後、現在CINでプチブレイクのFraleyと合わせて再度トレードでSEAへ、交換で入ったのはZunino, Plassmeyer, Herediaを獲得。Plassmeyerは数年後トレードでWislerをブルペンで使いましたが現在はもういません。

といった具合で1人の選手をトレードした結果を追いかけるとその後いくつもの動きが生まれていることが分かります。上手いこと使って売れるのであれば売って代わりに獲得する選手がまた働いてくれればという感じ。

もちろん失敗のトレードもあって大した働きが出来なかった選手もいますが、Priceを出したことでSmyly, Yarbrough, Adames, Zunino, Rasmussenなどが入ってきたという考え方ができるわけですからすごいですよね。

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ハニガーの帰還とレイとの別れ

2024-01-06 22:55:00 | マリナーズ全般

Carlos Santana獲得の噂がチラッと出た今日。トレードが2件成立しています。確認していきましょう。

 

まず1件目はSFとのトレードです。

Mitch Haniger, Anthony DeSclafani, $6M ⇔ Robbie Ray

 

Rayはサイヤング賞を受賞したオフにマリナーズと5年$115Mを結び、圧倒的な成績は残せなかったものの1年目にプレイオフ進出へ貢献し、2年目の昨年はトミージョン手術もあり開幕早々リタイア。今年の夏頃復帰予定となっていました。

残りの契約は3年$73Mで、2024年の年俸は$23M。2024シーズン後にオプトアウトも可能という契約になっていました。なおトレードされたことで$1Mのボーナスが出るようです(Hanigerも同じくトレードボーナス$1Mが出るようで、2024シーズン後オプトアウトもあるようです)。

SFとしては2年以上エースポテンシャルの左腕をそれほど高くない額で使えるということで需要があったのでしょう。

せっかくマリナーズを選んでくれたRayとこのようなかたちでサヨウナラとなってしまったのは残念に思いますが、昨年を考えてもローテーションはRayなしで回せることは確認できていますからね。1年目の2022年の成績と年俸を考えるとはっきり言って微妙に感じていたのも事実。故障しているこの期間にトレードをまとめられたのはDipoto/Hollanderを評価したいと思います。

 

さて、マリナーズ側から見ればまずは総年俸の節約という今オフの大きな動きに沿ったものになります。上記の通り$73Mの支払いから逃れることが出来ました。一方で負担がHanigerの残り契約の2年$36.5M、DeSclafaniの1年$12Mの計$48.5MとなりますがSFが$6M負担してくれるようなので$42.5Mになります。つまり金額だけ考えれば$30.5Mを節約できた計算です(オプトアウトしなければ)。

今年の事は抜きにして、2025、2026年にRayがいなくなったのはマイナスなのかそれとも資金的な柔軟性が出たのがプラスとなるのか。現状では単に資金がないのでどうにか節約したかったのか、Rayを見限ったのか何とも言えませんけど前者の可能性が高い気がしますし、そうであればフレキシビリティーなんて言ってる場合ではなく単に金がないっていう話ならどうしようもないですよね。

 

マリナーズにやってくる2人を確認します。

マリナーズファンにはHanigerを説明する必要はないと思いますので戻ってきたことを喜びましょう。

不運も重なり出場数が減少したり、年齢からくる衰えもあるのでしょうがここ数年はARIからマリナーズにやってきたばかりの頃とは少し違うのも事実。2023年は61試合で.209/.266/.365、wRC+は73とデビュー後最低の数字になっています。2022年は.246/.308/.429とで、2024予測では.235/.303/.423となっています。年齢は12月に33歳となったばかりでまだやってくれると期待したいです。COFとしてはOPS.750は欲しいですよね。

DHは基本的にGarverが入るはずでHanigerと同じ右打者なので投手の左右で使い分けることもないでしょうから守備についてもらう必要があります。CanzoneやTrammellとのプラトーンが有力かと思います。Hanigerの通算対左投手wRC+は129、2023年の同成績は94。少し復調できれば平均以上の成績になると期待できます。若手の左打者は多いのであくまでもそれらの選手とプラトーンというスタートになるのかもしれませんが体の調子が良くて結果も出れば出番は増えていくのではないでしょうか。個人的にはCanzoneのブレイクを期待したいですが。

 

DeSclafaniは3年$36Mの最終年となり、年俸は$12M。2023年は19試合の登板で4勝8敗、防御率4.88と苦しみました。あまりよくわからない投手なのであれこれ言えませんが年俸も高いのでいくらか負担して需要があるチームへ再度トレードの可能性もあると思っていますが、現状はスイングマンとしてブルペン待機、ローテ投手に何かあれば先発するという形になりそうです。

 

 

 

2件目はTBとのトレードです。

Luke Raley ⇔ Jose Caballero

 

Raleyは29歳の右投左打でOF3ポジションに加え1Bでも出場していますがマイナーを含めて見るとRF/1Bという感じですね。スピードがあり何気にCFも守れるのは大きいですね。しかし、これでMarloweの立場がなくなってしまったかなという気がします。Marloweはマイナーリーグオプションがありますが、オプション切れのTrammellをどうするか、何かできるのか。Canzoneもオプションは残ってるのでまずはTrammellを使ってみるのか。OFが多くなってしまったので整理するのかどうか気になるところです。ちなみにRaleyはオプション切れです。

2016年7巡ドラフト指名を受けたLADでそのまま昇格して2021年デビュー。2023年にブレイクしたかたちで結果を残したといえるのはまだこの1年だけになります。明らかなプルヒッターではありますが打球速度があるため逆方向へHRを打つこともあります。マイナス点は空振りが多く、三振が多いこと。

2023年についに結果を残したRaleyですがそれが本物かどうかは2024年が始まらないと分からないところで、同じように打ってくれれば出番も増えるでしょう。逆に悪ければ最悪シーズン中にいなくなることも考えられますが、右投手だけでも打ってくれればというところですし個人的にはそれ以上は現時点では期待していません。投手の左右関係なく常時出れるような選手になってくれれば最高です。

 

Caballeroは守備面で優れた選手であるというのをユーティリティー選手のまとめで紹介したと思います。彼が抜けたことでSSを守れる選手の不足が気になるところです。Crawfordに何かあればBlissを昇格させることになるのでしょうね。Cabbyは走塁面でも盗塁だけにとどまらず全般的に貢献していた選手だと思いますからその辺がTBの目に留まったのかもしれませんね。パワーレスという大きなマイナス要素がある選手ですが(4本のHRのうちの1本は437ftというなかなかの一発を放っています)、四球を選べるのも大きなポイントですね。右投手をもう少し打てるようになればスタメンで起用され続ける価値のある選手と見ることが出来るのかもしれません。TBで一皮むけてSSのレギュラーを守るような活躍をしてくれる可能性も無きにしも非ずというところでしょうか。当ブログを見ていただいている方であれば私が今オフにこそCaballeroはトレードすべきという気持ちがあったのを知っているかもしれませんが、将来のMVP候補であったWander Francoの代わりにTBのSS候補になるとは思いもしませんでした。

 

 

今日の動きの結果現状のマリナーズを整理すると

C:Raleigh/Zavala

1B:France

2B:Rojas(L)/Moore(R)

SS:Crawford

3B:Urias

LF:Raley(L)/Haggerty(S)

CF:Julio

RF:Canzone(L), Trammell(L), Marlowe(L)/Haniger(R)

DH:Garver

以上のようになったと思います。弱いところはプラトーンでと何度か言っている通りなんですが、結局2B, LF, RFの3ポジションはプラトーンが可能な状況です。

 

 

<対右投手仮想打順とwRC+(キャリア/2023年)>

1. 114/140 Crawford

2. 134/124 Julio

3. 114/127 Garver

4. 120/133 Raley

5. 110/119 Raleigh

6. 117/104 France

7. 93/76 Urias

8. 79/79 Canzone , 105/81Trammell , 101/101 Marlowe (114/64 Haniger)

9. 93/80 Rojas

 

<対左投手仮想打順とwRC+(キャリア/2023年)>

1. 89/120 Crawford

2. 136/131 Julio

3. 139/170 Garver

4. 116/104 France

5. 129/94 Haniger

6. 118/105 Urias

7. 88/74 Raleigh (72/53 Zavala)

8. 113/121 Moore

9. 141/105 Haggerty

 

まずまずのラインアップになったのではないでしょうか。対右のUrias, Canzone, Rojasがどのくらい打てるかで得点力は変わってきそうな気がします。Urias, Rojasの枠にBlissを使ってみることは出来るでしょう。それでもダメなら前半戦はなんとかしのいで、トレード市場で補強するかたちでしょう。

 

 

 

Rayを放出したことで資金的に余裕があるのかと思いきや昨年と同じくらいの総年俸になっているのでこれから驚くような動きはないのではないかと思われます。ペイロールを$10Mくらい増やすのであればまだ余裕はありますけどSnellと契約したり、Bellingerを獲得したりっていう大物の獲得はないでしょうね。みなさんが言ってるように多すぎるOFを整理したり、DeSclafaniをトレードしたり、マイナー契約でデプスを厚くしたり、あるとすればその程度の事だと思います。私としては3B控えにDonaldsonをと言ってましたが、3ポジションでプラトーン起用をするのであればベンチは埋まってしまうのでDonaldsonに限らず野手の控えレベルの選手の獲得はもうないのかなと思っています。あるとすれば2Bや3Bのレギュラークラス、まともな戦力になる選手の獲得ですがそれは金銭的にないと思います。無理してMatt ChapmanやBellingerを今獲るよりもこのまま資金も使わず、プロスペクトを出すことなく開幕して、上でも書きましたが夏の市場でに足りないところ必要なところをトレード補強という形で良いと思います。

結局いつものように動きはたくさんあって選手は入れ替わったマリナーズですが2023年から強くなったんでしょうかね?

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2010年代のドラフト選手でベストメンバーを決めてみた

2024-01-05 17:20:24 | マリナーズ全般

タイトルの通り2011~2020年ドラフトでベストメンバーを決めてみた。という企画をやりたかったんですけど苦戦しました。

ではいってみましょう。名前の後の( )内の数字はドラフト年と指名順位です。2011-2-45なら2011年の2巡全体45番目指名という感じです。

 

C/DH:Mike Zunino (2012-1-3) 892G, 18.3fWAR, 9.2rWAR, .199/.271/.406, 149HR, オールスター×1回

C/DH:Cal Raleigh (2018-3-90) 311G, 9.0fWAR, 6.6rWAR, .217/.287/.448, 59HR

1B:Evan White (2017-1-17) 84G, -0.6fWAR, -0.6rWAR, .165/.235/.308, ゴールドグラブ×1

2B:Brad Miller (2011-2-62) 1055G, 7.5fWAR, 6.4rWAR, .236/.314/.416, 123HR, C以外全ポジションで出場

SS:Chris Taylor (2012-5-161) 978G, 19.0fWAR, 16.9rWAR, .254/.331/.431, 104HR, 2017NLCSMVP, オールスター×1

3B:Patrick Kivlehan (2012-4-131) 137G, -0.1fWAR, 0.2rWAR, .208/.308/.398

OF:Tyler O'Neill (2013-3-85) 477G, 9.5fWAR, 10.0rWAR, .248/.318/.458, ゴールドグラブ×2回、月間最優秀選手×1

OF:Kyle Lewis (2016-1-11) 146G, 2.3fWAR, 1.9rWAR, .235/.317/.414, 新人王

OF:Cade Marlowe (2019-20-606) 34G, 0.9fWAR, 1.0rWAR, .239/.330/.420

 

SP1:Logan Gilbert (2018-1-14) 88G, 8.5fWAR, 7.1rWAR, 32W-18L, 3.76ERA, 月間最優秀投手×1

SP2:George Kirby (2019-1-20) 56G, 7.4fWAR, 5.3rWAR, 21W-15L, 3.37ERA, オールスター×1

SP3:Ryan Yarbrough (2014-4-111)、JP Sears (2017-11-333)、Brandon Williamson (2019-2-59)、Emerson Hancock (2020-1-6)、Connor Phillips (2020-2-64)、Taylor Dollard (2020-5-137)

RP1:Edwin Diaz (2012-3-98) 404G, 12.3fWAR, 10.4rWAR, 16W-29L-205SV, 2.93ERA, オールスター×2、リリーフ投手史上最高額契約

RP2:Dominic Leone (2012-16-491)、Emilio Pagan (2013-10-297)、Isaiah Campbell (2019-2-76)、Penn Murfee (2018-33-988)

 

以上のようになりました。10年のスパンで見てるのに候補者すらいなくてWARがマイナスのポジションが複数あるという厳しいドラフトを続けていたマリナーズなのでした。Cから2人選出してるのでどちらかがDHという感じになります。

高いWARを記録している選手はFA前にトレードした選手ばかりですね。最近やっと自前の選手をトレードせずに結果が出始めた感じでしょうか。

3Bは今も期待のプロスペクトはいませんが(EmersonやPeeteが3Bとしてレギュラーになる可能性はありますが)、この頃からいないんですよね。2013年にD.J. Petersonを1巡指名してますが懐かしいです(MLB出場なし)。ちなみにSeagerがAckleyとともに入ってきたのが2009年ドラフトです。

 

 

 

マリナーズが指名するも入団せず翌年以降に別球団からドラフトされ結果を出している選手(期待されている選手)。

・Adley Rutschman (BAL) 267G, 10.5fWAR, 9.6rWAR, .268/.369/.439, オールスター

・Mike Yastrzemski (BAL) 554G, 11.1fWAR, 11.9rWAR, .241/.327/.462

・Keone Kela (TEX) 243G, 4.0fWAR, 5.1rWAR, 23W-13L-28SV, 3.33ERA

・Christian Encarnacion-Strand (MIN) 63G, 0.5fWAR, 0.6rWAR, .270/.328/.477

・Heston Kjerstad (BAL) 13G, 0.1fWAR, 0.0rWAR, .233/.281/.467

 

 

 

・良かったドラフト

2012年:5巡までにZunino, Diaz, Taylorを指名しオールスター選手となっています。3人ともデビューはマリナーズですがFAになる前にトレードしています。又、16巡でDom Leoneも指名。入団していませんがYastrzemskiを指名したのもこの年です。

2018年:GilbertとRaleighという主力を同年に2人も指名できたこの年もまた良かったと思いますがこれが普通になってこないと強いチームにならないんでしょうね。

 

・悪かったドラフト

2015年:1WARを超える選手はゼロで2010年代最悪の年です。続く2016年(1巡はKyle Lewis)、2017年(1巡はEvan White)もひどくて失われた3年間という感じです。

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現有戦力を考える

2024-01-04 12:04:28 | マリナーズ全般

オフシーズンに入って、ここまでの動きで現在どのような戦力になっているのか今後まだ動きはあるのか考えてみました。

 

 

まず、強みである投手陣は今季から大きく変わらないので軽くいきます。

SP:Castillo, Kirby, Gilbert, Woo, Miller, Hancock, Ray(IL), Joyce, Dollard(IL)

RP:Munoz, Brash, Topa, Speier, Thornton, Saucedo, Kowar, Berroa, Adcock

ローテは故障者が出なければMLB5位前後の成績は期待できると思います。Castillo, Kirby, Gilbertのタフさ、安定感はMLBトップクラスの3本柱ではないでしょうか。そこにRayが夏以降戻ってくる予定ですが故障明けの回復具合もあるのであまり期待はしないで待ちましょう。2023年がルーキーイヤーとなったMiller, Woo, Hancockがどのくらいやれるのか楽しみであり、不安でもあります。Dollardは戻ってこれるのか情報が見つけられませんでした。AAAの先発投手は誰がいるのか分かりませんがHancockの次に来る若手という事になるとJoyceになるのかな?近い将来ではMcGrawが復帰して好成績をあげれば2025年にもマリナーズで見る可能性もあるのかもしれませんが不透明だし2024年に見ることはないでしょう。VanScoter, Schaeffer, Mercedes, Cleveland, Bowen, PeavyhouseなどA+以上のマイナーにいる選手たちがもしかしたら結果を出してチャンスがあるかもしれませんけどそこまで考えたくないし、ローテ投手が複数離脱なんてことがあればHancockの後がどうなるのかやはり不安な状況です。なのでAAAに良いベテランを置いておきたいものです。ちょっとだけマリナーズにいたLuke Weaverのような投手をまずはマイナー契約で欲しいところですね。

ブルペンは本音を言うともう1人絶対的な投手が欲しい気はします。個人的にはBerroaには期待してますし、毎年ブルペンはどうにかなってるので同じような成績を残してくれることを期待していますがFAのHicksは欲しいです。たぶん無理ですけど。。。

 

 

野手はポジションごとに見ると以下のようになると予想します。

C Raleigh/Zavala

1B France

2B Rojas(L)/Caballero(R)

SS JP

3B Urias(R)

LF Marlowe(L)/Moore(R)

CF Julio

RF Canzone(L)/Haggerty(S)

DH Garver

他にBliss, Deloachなどもいますが開幕MLBを勝ち取れるかどうか楽しみですね。あとはTrammellもいますけどマイナーリーグ・オプションがないみたいなので難しいです。開幕マリナーズに残れるのかどうか。Canzone, Marlowe, Haggertyはオプション残ってるので開幕ではTrammellを優先させる可能性はあるでしょう。そこで結果を残せなければサヨウナラということになってしまうでしょうし、その前にOFの補強があれば押し出される可能性もあるのかもしれません。

捕手はRaleighがいて、Zavalaを残り2割くらいは使っていくのかなと想像します。Zavalaを切ってGarverを2番手捕手にするのも考えられそうですけど、基本DHで捕手としての出番を極力減らして健康体でいてもらうのが大事だという事でね。出場するならCよりも1Bで出れないかなあと思ったりしますけど、Franceと同じ右打者なのでFranceに休養取らせるときだけでも出てくれればというところです。

他は2BやLF、RFをプラトーンで考えて1ポジション2人で考えます。Haggertyはスイッチヒッターですが対左投手(右打席)の方が圧倒的に長打力があり、左打者とのプラトーン要員として考えます。弱いところはプラトーン。この考え方で今後もし補強がなくてもある程度は解決できるのではないでしょうか。

2BのRojas/CaballeroはRojasの対右通算wRC+が93、Caballeroの対左は126。

LFのMarloweは対右101、Mooreの対左は113。

RFのCanzoneの対右は79、Haggertyの対左は141。

といった具合で右打者たちは良いんですけどね。Rojas, Marlowe, Canzoneの左打者たちは心配な数字です。1年目で少ない打席での成績になっているのもあるので同じような対戦成績が出るのか信頼性は低そうですが。

このデータから考えれば補強ポイントは2BもしくはOFの左打者もしくは投手の左右関係なく一定以上打てる選手というところです。

 

まず候補にあげたいのが毎度出てくるMINのJorge Polancoです。2Bのスイッチヒッターであり長打力も平均以上。2021年には33本塁打打ったこともあります。ここ2年は計184試合出場にとどまっています。契約は2025年が$12M(0.75Mバイアウト)の球団オプション。個人的にはトレード獲得できれば3年くらいの契約延長もありだと思っていますがそれは今回は置いておきましょう。トレードの交換選手としてはHancock+Rojasくらいで済まないものかと思うんですがどうでしょう。ローテーション№6の投手を出すのはどうかとは思いますが今ならまだ補強はどうにでもなるはずです。Rojasには大きな価値はないかもしれないのでCaballeroやCanzoneの方が釣り合いはとれるのかもしれませんね。いずれにしてもHancock+2B/OF候補で決めてしまえないかというところです。Keplerまで合わせて獲れれば最高ですけどさすがにMINも2人出すことはないでしょうからね。期待のWalker Jenkinsもさすがに2024年デビューはないでしょうし。

ほかにはTim Andersonですけど、彼はとにかく健康状態が気になります。状態が悪ければ打てない守れない選手に成り下がってしまうので見極めは難しいでしょう。

2Bは最悪このままプラトーンでいくのも仕方ないのかなという気もするので優先すべきはOFでしょう。

 

 

OFは誰を獲得しましょうか…という感じ。Santanderは私も候補にあげたりしてますがアウェイでの成績が気になるんですよね。カムデンヤーズだから打ってるのではなくホームだから打ってるのであって、TモバがホームになればTモバで打てるようになるのかもしれませんけども。ホームの雰囲気だから打てるのではなくカムデンヤーズが好きでそこでしか打てないというのであれば思ってるより打てないということになりかねないのではという感じ。

お気に入りのBrantleyはここまでほとんど情報が出てこないので健康状態は良くないのかなあと思っていて、実績でいっても過去2年で79試合しか出場できていませんからね。Pedersonも注目の選手ですがそれはDHとしてなのでOFとしての獲得はないんじゃないかと思います。

となってくるとFAのPhamが有力なのかなと。昨年くらい打てれば良いですけど、そこまでは期待しないので平均くらいはやってくれれば。あとはTeoscarを呼び戻すか。複数年契約で1年目終了時オプトアウトを付けるか、いややっぱり1年契約でのオファーでしょうね。

Arozarenaはトレードになるので費用対効果がどうなのかなと疑問です。まあ実際トレードが決まらないとどの程度のものが必要だったのかというのはわかりませんけどTB相手に上手いことやれるのかというのも気になる点です。FAのBellingerは高すぎて獲得はないでしょうけど3、4年くらいにおさまればありなのかな。

ほかには、Eddie Rosario, Grichuk, Duvall, Meadows, Aaron Hicks, David Peralta, Grossmanなどを候補にあげておきましょう。この辺の選手は戦力になってくれればラッキーという感じな気もしますが、FA市場に残っている選手で安定した選手はほとんどいないし、支払う資金もないという前提だとこうなると思います。どうにかまともなOFを見つけてきてほしいところですけど。

 

 

上では3Bに触れてませんがマリナーズとしてはプロスペクトのEmersonやPeeteなどが将来の3B候補になってくるはずです。昇格は早くても2025年後半か2026年でしょうか。なので1度提案したのがBALのCoby Mayo。しかし、彼は評価が高すぎるかもしれませんね。Baseball Trade Valueで見ると、MLBで短期間とはいえ一定の結果を出しているWooやMillerと1対1では全然釣り合わず、Miller+Cole Youngくらいで釣り合う感じ。まだデビュー前の実力を示せていない選手に高額契約するのと同じように、トレードでそんな支払いをするのもバカげていると思うのでさすがにこの案は厳しいかなと。ただ彼は将来的に2~4番を打てる逸材で30HR、出塁率.360くらいはいく可能性あると思ってるのでね。でもやはり未知数の選手に変わりないので、今回別の提案としてWSHのドラフトされたばかりのYohandy Moralesをあげておきます。2巡目全体40番目の指名を受けている選手でマリナーズの1巡指名候補としてもいくらか取り上げられることもあった選手。WSHはこれからのチームなのでわざわざプロスペクトを出すことはないのでしょうけど、こちらのパッケージ次第で獲得は可能なのかもしれません。WSHは同じ3BにMoralesより高い評価で全体トップ100に入るはずのHouseがいますからね。ドラフト後のMoralesは一気にAAまで駆け上がりしっかり打っています。が期待の長打はHRがゼロ(二塁打は良く出ているので問題ないと思います)。早ければ2024年終盤デビューも考えられるのではと思い候補にあげてみました。Uriasがダメだった時に、もしかしたら昇格させられる可能性もあるかもしれません。いろいろ妄想をぶっちゃけてますがプロスペクトを獲得する可能性はかなり低い、当たり前にあり得ないとは思ってますよ。

昨オフはSuarezに何かあった時の為にとJustin Turner獲得を推していた当ブログ。今オフはSuarezを売り払い、Uriasを獲得したものの不安は変わらず。もちろん緊急時にはMooreなどユーティリティー選手で補うことは出来ますが何かしらの対策はしておきたいと思います。しかし資金難という事で本命にJosh Donaldsonが良いのではと思っています。38歳になりましたが少なくとも守備はまだプラスを記録し続けていて打撃では打球速度などパワー系数値は上位。打率は期待できないし三振も多い選手ですが、2023年xwOBAは.325、ハードヒット率51.3%は十分働いてくれる可能性ありなのではという気がします。

BOSのDeversは長期契約したばかりですしCLEのJose Ramirezと同じくらいトレードはないだろうと思っていますが、BOSはSaleまで放出してきたのでワンチャンあるのではということで大きな対価を支払ってでも獲得できればと思います。でもDeversは長期契約して年俸高くなってるので資金のないチームとしてはやっぱりありえないのかと思ったり。

3Bがいないのはわかっていながらドラフトでは即戦力3Bを指名してこないのを考えるとトレードやFAで大物をというのは可能性あると思い続けてるんですけどね。候補者がなかなかいませんよね。

 

 

 

今後のまとめ。希望としてはOF1人と2Bか3Bを獲得できれば最高ですが、資金難を言うのであればOF1人とDonaldsonが良いのではと思います(最低でもOF1人は欲しいです)。そして夏のトレードでPolancoを安く獲得して契約延長というのがシナリオです(もちろんトレード獲得しなくて済むような活躍をする選手が出てきていることを祈ります)。今オフはもうトレードはないんじゃないかと予想します。2BとOFの1つはプラトーンでいきましょう。

もう動かないと予想はしていますが野手を獲るためにトレードを敢行して、ローテに入ってる投手を出してしまった場合、投手の獲得が必要になってくると思います。獲得候補にあげていた投手ではClevinger, Paxton, Ryu, Ceaseなどが残っています(Ceaseはトレード市場に残ってるという意味)。ほかにはManaea, Lorenzen, Domingo German, Alex Wood, Rich HillなどがFA市場に残っています。が、今の感じだとローテ投手を出すような大きな動きはないのではと思っています。

2023年からSuarez, Teo, Kelenicは抜けましたが、現在の戦力でも2023年から大きくダウンしているとは思いません。年齢考えれば投手陣はさらに良くなる可能性の方が高いでしょうし。野手陣もマイナスになっていたDHにまともなDHが入ったし、2BとOFの1つはプラトーンでなんとかなるのではという感じ。

懸念されているポジションと変化があったポジションのwRC+を見ると、

マリナーズ2023年ポジション別wRC+(主な出場選手)と2024年予想wRC+

2B:75(Wong:30, Caballero:99, Rojas:101)→Rojas:92, Caballero:98

3B:101(Suarez:104)→Urias:103

LF:117(Kelenic:124)→Marlowe:88, Moore:90

RF:88(Teoscar:98)→Canzone:108, Haggerty:95

DH:91(Ford:115)→Garver:115

№2C:Murphy:143→Zavala:65

やっぱりOFに1人まともなレギュラーが欲しいですね。そうなれば計算上は2023年と大差ない打線にはなりそうな気がします。今後動きはあるんでしょうか。。。

 

コメント
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