今までとやってることは大きく変わりませんがこれがドラフト前の最後の記事になると思います。
5つ目の指名までの候補選手を前回記事よりも絞ったかたちです。
年齢はドラフト時点でのものになります。
1-3
JoJo Parker (SS, 18)
Ethan Holliday (3B, 18)
Kade Anderson (LHP, LSU, 21)
マリナーズが好みそうなParkerは有力候補でしょうし、アンダースロットで契約できるとすれば、以降の指名でポテンシャルの高い高校生を多く指名する為に良い選択肢だと思います。Hollidayが残っていれば指名の可能性はあるかもしれませんが契約金の要求は高そうです。マリナーズ待望の長打を打てる3Bとして出てきてくれればというところですね。
3位指名なのでリスクの低い大学で成績を残した選手を指名したいところなんですが、今季圧倒的な成績を残した選手がいない状況なので難しくなっています。そんななかで、今季故障者が続出したローテ候補に1人加えようという考えでいけばAndersonを候補にしたいんですけど、最近人気のようでマリナーズの指名が回ってくるまでに指名されているかもしれません。大学生投手の上位候補はDoyle, Arnold, Bremner, Witherspoon, Woodなどもいます。Woodは終盤印象的な活躍でしたが高評価していたとしても故障歴とサイズはマイナスなので3位指名としてはリスクは高いですよね。大穴な気もしますけど10位以内の予想はほとんどない状況です。ちらっと言ったけど自信のある投げっぷりは小さなScherzerに見えるんですよね(Scherzerはタフな印象なのでそこは違うんですけど)。
大型SSとして一定以上の結果を残したArquetteは打撃が完成していけば将来的には3BもしくはOFへのコンバートの可能性も含め攻守でプラスを生み出せる選手になる可能性はありますがシーズン終盤ほとんど四球を取れずHRもなかなか出なくなってたのは気がかかりです。他にはIrish, Hernandez, Willits, Carlsonも可能性はあると思っています。前回から少しだけ順番変わりますがトップ5自体は変わらずParker, Holliday, Anderson, Arquette, Hernandezにしておきます。ちなみに6番目は打撃を買ってIrishです。
マリナーズの全体3位はArquetteを予想する媒体が多いようですけど、どうなんでしょうね。期待通り打てるのか。Parkerはこれまでのマリナーズが好んできたタイプの選手かもしれないけど指名はあるのか、投手重視でAndersonが残ってない場合でもHernandezにいくことはあるのか、高校生投手よりも大学生投手にいくのか。SloanがいるとはいえHernandezというエース候補が入るのは悪くない気はします。って何度か行ったような気がしますね。すみません。個人的にはとびぬけた選手、リスクが低く安定した選手がいない気がするのでもったいないかもしれないけど2つ目以降の指名のために契約金少なめで契約できそうな選手にと思ってしまってるところがありますが、普通にHollidayってのもあるのかもしれませんよね。
CBA-35
Josh Hammond (3B, 18)
Patrick Forbes (21, Louisville, RHP)
Kayson Cunningham (SS, 19)
Forbesは今ドラフトで最も欲しい投手の1人です。ひとめぼれです。魅力的なファストボールに加えて、スライダーも決め球になるはずで、シーズンの結果がもう少し良ければ1巡で指名されるべき投手だと思いますけど、ここまで残っていてくれれば指名してほしいなあと思います。コントロールに難があり今のままではリリーフリスクもあるかもしれませんが良くなると信じています。ただ、これまでのドラフトから考えるとここで指名するのは高校生内野手のような気がします。Hammondが残ってればおもしろいですが最近の情報では1巡で指名されそうな評価になってきてるようですね。Cunninghamも残ってないかなあ。前回も言ったけどFienがもし残ってれば彼を優先したいです。大学生ではOFになりますがBrendan SummerhillやEthan Conradがもし残ってればありですね。
2-57
Dax Kilby (SS, 18)
Lucas Franco (SS, 18)
Nick Becker (SS, 18)
上位2つの指名で大学生投手を指名していなければここで指名の可能性はあるかもしれませんけど、基本は高校生野手でしょう。KilbyはSSからのコンバートの可能性は高いとされていますが、打撃の完成度は高く、サイズもあるので攻撃面で面白い結果を残せると思います。一方Francoは高校生の中で上位の守備力を誇るSS。サイズもあり平均的なパワーまでは到達するはずで楽しみな選手です。3人目も能力が高い大型SSのBecker。守備面での評価は高く、将来的にもSSとしてプレイできる評価で、スピードがあり、打撃力も魅力というオールラウンドな好選手になれる可能性があります。
好結果を残しているJaden Fauskeはチェックしておきたいです。身体能力お化けというわけではないので難しいところですが、映像見る限りすごく良い動きと雰囲気だと感じます。あとは故障者指名が多い気がするマリナーズなので今年はAJ Russellは注目しておきたいですね。Colin Yeamanも指名があるならこの辺でしょうか。
3-91
Josh Owens (SS/RHP, 18)
Angel Cervantes (RHP, 17)
Ryan Wideman (CF, Western Kentucky, 21)
4-122
William Patrick (OF, 19)
John Stuetzer (CF/SS, 18)
Cooper Flemming (SS/RHP, 18)
ということで見てきました。そろそろ大学生指名が増えてもいいのかなとここ2年くらい思っているけど、今回も高校生中心のドラフトになるのではと予想して、候補はほとんど高校生をあげています。1つ目の全体3位指名で契約金を節約できれば、次以降の指名に契約金を回すかたちで高校生中心のドラフトも可能になってくるのではと思っています。
今、マリナーズの打線は結果を見るとMLB平均よりは上となり、故障者も少し出たこともあり投手陣が平均か少し下というのが状況です。毎年うまくやってきたブルペンが最近上位の成績を残せていない、耐えきれず失点するというのが何とも言えないところですが、日本のドラフトとは異なり上位でブルペン候補を指名することはほぼありませんから、ブルペンはどうにかやってくれると信じて他を指名していきましょう。先発投手は今季ロスターから外れているMillerがどうなるのか心配ですが、みんな健康で結果を出せることは稀なわけで、2,3人長期欠場者や不調でフェイドアウトしていくような選手が出てもやっていけるくらいの層の厚さがあることが理想です。そういう意味ではEvansのように下位指名でもしっかりスポットで登板して結果を残せる投手を準備できれば最高。常に7人くらいは整備しておく気持ちでチーム作りが必要なのではないかと今季を戦う中であらためて考えさせられています。
ということで先発投手を考えるとGilbertとCastilloが2027終了後FA、Kirbyが翌年FAといった感じでまだ数年ありますが代わりの投手を獲得するなら今のうちに指名して育てないといけないという時期にそろそろ差し掛かってきたと思います。もちろん今マイナーにいる投手が代わりを務めてくれればという思いもあります。Cijntje, Sloanの2024上位ドラフトコンビや故障がちのMcGraw、Phillips、2022ドラフト高校生コンビのWalter FordとIzzi、大きな期待があるもののいまのところまだ結果は安定しないJeter Martinez、AAまできているMichael Moralesなど。順調にいってる選手は少なく、もう1人有力な候補者を加えておきたくなるところもあり、1つ目、2つ目、3つ目くらいの指名で大学生の好投手を指名する可能性はあると思っています。
Emerson, CelestenというSSのトッププロスペクトが故障がちでどうなるかわからないという考えでSSを優先することも考えられます。それでなくてもSSは当然に指名しておくべきだと思います。守備でSSを守れそうという意味で1つ目の指名でBilly Carlsonを指名するのかと言われると微妙な気もしますが。WillitsやArqutteなどにいくことは考えられると思います。とにかく高校生SSは上位指名で1,2人はいくはずだと思っています。3Bも欲しいポジションなのでHolliday, Fien, Hammondなどをあげています。地元のNeyensを指名するのも良いですね。
早いものでもう明日がドラフトになりました。せっかくの3位指名で外したくはないけれど、圧倒的な大学生がいない中でそれはなかなか難しいのかもしれません。高校生は当然リスクは高いですがそれを承知で指名するのか、スケールはダウンするけど確実性を取るのか。近年のマリナーズドラフトはまずまずの結果を出していると思うので今年も期待したいところです。