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クチヒゲノムラガニの生態

退職し晴耕雨読的研究生活に入った元水族館屋の雑感ブログ

20250102の今日の1枚

2025-01-05 | 雑感


 カメラ撮影が好きである。ただし、マニアのように細かい描写のための撮影設定には拘らない。銀塩時代にはOMを愛用していたが、しばらくの一眼ブランクを経て、今はPEN EP7にZUIKO 12-200 mmのセットで散歩の際は絶えず持ち歩いている。
 なぜこのセットかというと、共にOLYMPUSの名を冠した最後の製品であり、かつ手が届く価格であったためである。また、このズームは神レンズであり、広角から望遠まで良くこなし、色再現がとても良い。
 常に手持ちなので、カメラはシャッタースピード優先オートのままで気ままにカシャカシャと撮る。
 この日の1枚は、紀北のある入り江で、沖合にのんびりと浮かぶ遊漁船を、熊野古道伊勢路の山並みをバックに200 mmで撮影したもの。
 実はスマホアプリのみ対応の「今日の1枚」サービスが始まったので、すぐにそれに飛びついた。しかしながら、スマホを持っていてもほとんど駆使できない化石人間なので、使い勝手が悪い。結局、いつものようにパソコンからの投稿になった。

次の車が決められない

2025-01-03 | 雑感
 愛車の「ハスラー」も早10万kmを超え、来年は10年を迎える。近年は車体のきしみと騒音も増した。いよいよ乗り換えと思い、一昨年から新たな軽自動車を物色している。軽に絞っているのは、駐車スペースと税金の関係である。さて、次の車がなかなか決まらない。それは、以下の厳しいハードルがあるからだ。

①人生最後の車にふさわしいか(次の車では70才を越えるので最後になる可能性が高い)
②安全装備は最新のものか(巷であふれる老人の事故には身につまされる)
③EVかe-power、もしくは燃費が優れているか
④SUV風(まだ車中泊はしたい)
⑤スバル、トヨタ、スズキは乗ったので、他のメーカーも試したい

 家の太陽光発電・オール電化システムは、将来的にEV車導入を見据えたものであったが、現行で満足のいくものはないし、ここ数年のタームでは登場しそうもないことが分かった。まして、夢の全固体電池の普及には運転寿命が追いつきそうにない。軽自動車へののe-power導入にも期待していたが、当の日産がこけてしまった。

 とにもかくにも、現時点では「これぞ人生の最後にふさわしい車」は、見つからないので諦めた。ただし、買い換えは避けられない。そこで、技術は日進月歩、最新の安全装備の新車に乗りつつ、人生最後の選択は3年後に先延ばして「最後の車の出現」を待つという戦略を取った。

 戦略とは、スズキの残価設定3年据え置き払いクレジットを使うことである。それは、価格の半分を先払いし、3年後に、①新たなスズキの新車に乗り換えるか、②別のメーカーの車に乗り換えるか、③車を買い取るか、を選ぶのである。このクレジットは月払いはない。①の場合はまたスズキの別の新車に3年間乗れるが、新たな車の半金を支払う必要がある。②の場合は別途他者メーカーの車を購入することになるが、前車の半金は払い捨てとなる。③の場合は残金を支払って車をそのまま乗り続けることができる。私が選んだ車の場合、クレジットの手数料は10万ほど。現金一括で車を購入するとこの手数料は不要となる。ただし、クレジットには5万円程度のメインテナンス料金がパックされており、実質の手数料は5万円で済む。5万円で「最後の選択」を3年後に先延ばしできるのはうれしい限りである。

 さて、私が選んだのはスズキの新型スペーシアギア。試乗してその乗り心地と装備の良さに心を動かされ、即決となった。ただし、3年後の情勢が未知であるため、オプションはターボ、全方向ナビ、マット、ETCのみに止め、費用を極力抑えた。さらに、ドラレコとオプションのマット・ETCは割引で対応していただいた。

 なお、スペーシアギアはたいへん好評とのことで、なんと納車まで6ヶ月待ちとなった。ハスラーには愛着があるが、新車の到着がたいへん待ち遠しい。ところで、ハスラーの買い取りも期待していたのであるが、10年を経過した軽自動車はほぼ価値が無くなるらしい。残念であるが仕方がない。

 はたして、3年後の「最後の選択」はどうなることであろう。スズキの別の新車なのか、ホンダ・日産の軽e-powerなのか、全固体電池搭載の航続距離が300kmを超える夢のEVなのか、それともギアをそのまま乗り続けるのか。結末はいずれまた本ブログで紹介したい。現実的にはギアを乗り続け、全固体電池車を持つような気がするが。。。



マイカーの新旧。上はハスラー、下は半年後に納車予定のギア(色も同じ物)。

初日の出10景

2025-01-01 | 雑感



無宗教なので初詣には行かないが、初日の出はありがたく拝む方である。先ほど、元旦散歩を兼ねて初日の出を拝んできた。無風快晴、なんとも平和な元旦ではあるが、内外問わず世は激動の時代である。今年もそれには関わりなく仙人のように過ごしたい。

夜明け前


ご来光を待つトンビ。


初日の出は大島越しであったためけっこう待たされた。この一瞬のために大勢が凍えた。

橋杭の集落に降り注ぐご来光。


自動車道建設現場にも。

主治医がいないということ

2024-12-22 | 雑感
 満身創痍である。といっても重病はない。必然的にいろいろな病院に通っている。内科、眼科、皮膚科、時に整形外科、外科、泌尿器科、稀に耳鼻科。
 
 これらの中で寿命に直結するのが内科である。痛風になってから通いつめていた町医者は、主治医の引退により転院せざるを得なくなった。そして、今の病院に換わって20年ほどになる。この間、痛風は治まったものの、高血圧、胃弱、糖尿病予備軍となり、同年齢できさくな主治医に命を託すことになった。

 この8月、薬をもらいに行ったら、主治医が急に体を悪くして入院したと看護師さんから告げられた。その一月後に訪れたら、病状が悪くて復帰の見込みが立たず、一時の転院を勧められた。そして、この11月に主治医が亡くなった。医者の不養生というものか。路頭に迷いつつ、先生のご冥福を祈った。

 さて、主治医には命を託していた。さらに、小さな町故、循環器系・消化器系に強い町医者は他にいない。これからどう延命を図るか。戦略の見直しを余儀なくされた。

 出した答えは以下のとおり。
①新たに通い出した町医者では今の薬の処方と予防注射のみを頼み、それ以上の医療は期待しない(できない)。
②高度の設備が必要な検査は数年に一度、町立総合病院で行う。
③将来的には、いろいろと好きくはないが、町立総合病院をかかりつけにかえる。

 目下心配なのは胃弱と胃にあるポリプである。良性ではあるが癌に変わる可能性もあり、2年に一度の内視鏡検査を受けていた。今年はその年であったが、タイミングを逃してしまった。来年は総合病院に依頼しなくてはならない。 

 と思っていた矢先、今度は大腸に不調が生じた。長く続く鈍い痛み、そして血便。これはやばいと思い、町医者を飛び越えて総合病院に駆け込んだ。結果は以前、本ブログに書いた通りであったが、主治医がいないということは、とても心許ない。


初めて近寄れたヤマガラ。しかもペア。なんと美しいことか。

失敗はしたが

2024-12-18 | 雑感
串本で2回目となるロケット(カイロス)打ち上げがあった。強風で2度延期され、3度目の正直となる今日(18日)11時に打ち上げられた。

前回の打ち上げは発射直後にトラブルが発覚し見事爆発させられた。今回も失敗ではあったが、オレンジ色の炎を吹き上げ数分間も飛び続けた。その姿は実に美しく、私の大好きな「スタートレック」的、感動を覚えた。これだけ楽しませていただけたら十分である。周囲からも拍手が起こった。










水中で鳥に出会った話

2024-12-08 | 雑感
 ある調査地点の過去の画像を調べていたら、完全に記憶から飛んでいたが、インパクトのあるものが出てきた。この話は他のどこかに書いた気もするが、再会した記念にここに書き止めておきたい。

 撮影したのは2017年3月、水深5m程の海底を泳いでいたら、黒い物体の小集団が水中に勢いよく飛び込んできて、水中を忙しなく猛スピードで泳ぎまくり、瞬く間に消え去った。






 その正体は「鵜」。ウミウなのかカワウなのか、その正確な種名は判然としない。カツオドリ類が海中を泳ぎ回って魚を追いかけるシーンはテレビでよく目にしていたが、この鳥の索餌もまったくそれと同様であった。それもそのはず、この鳥はカツオドリ目に属している。

 しかしながら、この鳥の泳ぐ姿はいささか怖い。画像をよく見ると、体表が空気の層で包まれている。これによって保温されているのであろうが、浮力が余分に生じて泳ぎにくい気がする。そんな欠点を、エンジン全開で泳ぎ回ることでカバーしているのであろう。

 大型のコバンザメに囲まれた時もそうであったが、この鳥との水中での出会いも、一生で一度の体験であった。

入院はしないのが一番

2024-11-27 | 雑感
 昔から胃腸が弱かったので、これまで不安はあった。その上に最近軽い腹痛が続き、血便も出た。そこで、思い切って大腸の内視鏡検査をした。結果は正常、ただし複数のポリプが見つかり切除してもらった。ポリプは良性であった。

 とにもかくにも安心を得た次第であるが、術後経過を見るため1泊入院となった。泊まったのは4人部屋、私が入って満室。覚悟はしていたが、以下いろいろ困った。
・ネット環境がない:1日読書や音楽鑑賞ばかりでは飽きがきて退屈する。
・21時消灯:読書も出来なくなる。どうもスマホでの電子本は読みにくい。有料でテレビが見られるが、消灯時は視聴禁止。
・個体間距離が狭い:本来2人部屋なのに4人で使っている感じで、隣との距離がとても近い。隣はほぼ寝たきりであったが、うわごとや咳が多かったため、やたら耳に届く。向もほぼ寝たきりであったが、しょっちゅう「オイ!オイ!」と大声を張り上げて看護婦にアピールしていた。コールボタンがあるのに。この人は家庭でも暴君であったに違いない。これらの騒々しさのため、ずっとイヤホンが外せなかった。また、音だけでなく、おむつ替えの匂いも侵入してくる。こちらは防ぎようがなかった。

 私は1泊で済んだが、長期となると耐えられそうもない。しかしながら、個人部屋は高い。そもそも空きはなかろう。今後はくれぐれも病院の世話にならないよう、健康で暮らせることを切に願った2日間であった。

 かくして、自宅に戻り、さっそく大腸ケアのために、腸に最も良い乳酸飲料を調べている次第である。ただし、どのサイトも大手メーカーへの忖度ばかりで、「コレッ」と言う1本がみつからない。また、効能通りの効果を明白に断言しているサイトも無い。こうみると、単なる嗜好飲料のような気がしてくる。

紅葉とはあまり縁の無い土地であるが、今年は山がいつになくまだ青い。

ススキ恐るべし

2024-11-05 | 雑感
少し前に秋の到来を告げる花について書いたが、それらの花が終わった後、つまり秋のど真ん中に咲くのがセイタカアワダチソウである。北米由来の外来種ではあるが、本種の群落が織りなす山吹色のオブジェは美しく、この季節の楽しみの一つになっている。ところが、今秋、本種の濃密な群生地の一つが忽然と姿を消し、ススキ群落に置き換わってしまった。この変わり身の早さに驚嘆させられた。

セイタカアワダチソウは特別な化学物質を放出して他の植物の生長を阻害する(アレロパシー)植物として有名である。その力によって国内で猛威を振るってきた。ところが、どうやら在来種であるススキの繁殖力はそれを上回るようだ。

私の散歩道は自動車専用道路建設を契機に、この5年の間に水田が半減してしまった。その廃耕田に瞬く間に入り込んだのがセイタカアワダチソウであったが、この栄華もススキによって終わろうとしている。そのススキはセイタカアワダチソウが渡来した道とは反対に、今や侵略的外来種として北米で猛威をふるっているという。ススキ恐るべしである。


散歩道にある雰囲気の良い水田(2019年)、翌年には1/3に減反


廃耕田に急速に繁茂したセイタカアワダチソウ(2022年)


忽然と現れたススキ群落(2024年)


ススキ群落と現耕田(2024年)


ススキが入り衰え始めた近隣のセイタカアワダチソウ群落(2024年)

サメ襲来

2024-10-12 | 雑感



サメはサメでもスズキ目コバンザメの話。

先日石垣島沖水深10mの海底でサンゴ調査をしていると、突然1m程の2匹の大型魚が急接近し、体のそばを周回しだした。最初は鮫かと思ったが、すぐにコバンザメであることが分かった。



コバンザメは大型動物に吸着して生活し、単独で泳ぐことはまずない。瞬時に、この本来の巨大宿主が近くにいる可能性を考え、緊張してしばらく辺りを見渡したが、それは見られなかった。

どうやら、この2匹は何らかの事故で宿主からはぐれたらしい。そして、盛んに色目(?)を使い、私に吸着したい強い意志を伝えてくる。



こんなのに着かれたらたまらないので、カメラを振り回して追い払うが、とてもしつこい。

仕方がないのでサンゴ礁のクレパスに隠れ、しばらくそこで作業を続けて表に出たら、彼らはもういなかった。

潜水を始めて50年近くになり、これまで様々な物と遭遇して来たが、コバンザメの襲来を受けたのは初体験。まだまだ新たな出会いは続く。

国際宇宙ステーションを観望する

2024-09-11 | 雑感
今日は人工衛星(国際宇宙ステーションISS)を見るのに最適とのニュースに接し、さっそく観に行ってきた。

場所は本州最南端の潮岬、雲が心配されたが、運良く快晴であった。

ISSは19:03分頃に南西沖から出現し、月の右横を上って真上近くを駆け抜け、19:05分頃には東の彼方に消え去った。

あっという間の出来事であったが、わたし的には久々の天体ショーであり感動を覚えた。それにしても、とても明るいのには驚いた。金星程度とはいかないまでもそれに近く、月が出ているのに全く観察に支障はなかった。

しかしながら、本州で最も観望に適したこの観光地において、見に来ていたのは我々夫婦のみであったのはもったいないことだ。

以下は観望のほんの証拠までにデジカメ・手持ちで撮った画像を載せておく。


月の右側を上っていくISS(画像右上)。


ISSの航跡(短い棒状)。


東の彼方に消えつつあるISSの航跡(右上の3つの点状のもの)。