
新居の模型:メーカーさんにいただいたものに色紙を張る。木造平屋、22坪。
家の真上を自動車専用道路が建設されることが決められ、立ち退きを余儀なくされてしまった。晴天の霹靂とはこのようなことか。人生最初で最後の高額な買い物と決意して建てた今の家であったが、わずか10数年で住み替えになるなんて思いも寄らなかった。人生何が起こるかわからない。
国家権力に逆らったり、嘆いても仕方ないので、「いつかは必ず来る南海・東南海地震の津波に備えて高台に移るチャンスを与えてくれた」と考え直し、半年かけて新居の基本形、場所、ハウスメーカーを絞り込んできた。退職前の多忙な時機ではあったが、将来に大きく関わる重大事であるので、可能な限り労力を割いた。
コンセプトは老後生活、具体的には、高台、利便性、研究室のあるコンパクトな平屋、オール電化、エネルギー収支0を目指した太陽光発電、それに低コスト。そして、昨年秋に土地とハウスメーカーを決めた。ハウスメーカーは選択に悩んだが、スタッフさんの対応と素朴な造りが気に入り、南紀白浜町にある工務店「きのへそ」さんにお願いした。
昨12月に設計図ができる。敷地45坪、延床面積22坪、木造平屋。本年2月から建築が始まり、3月基礎工事、4月棟上げ、5月外壁工事と工事は順調に進み、7月には完成予定である。1日も早く新居に移り、本格的な研究生活に入りたいと願う。

基礎工事

棟上げ

屋根工事:平屋だが標本室用にロフトを設けてある

外壁工事:敷地は家の間に挟まれるが南に面する。